ローカルルールを必読のこと

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神奈いですの雑談スレ11

1 :神奈いです ★:2025/01/10(金) 00:09:59 ID:admin

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        /: : : : : : : : :lハ: 弋:ゝ V少      /:./:.  /x=∨ : : : : : : : : : : : : : l           董卓の娘、カネない若君よろしくな。
        .' : : : : : : : : : : : Vヽ∧ /:./:.         '"_ノ }l: : : : : : : : : : : : : : :l :
       ,': : : : : l: : : : : : : : : 人‘,     ヽフ   u /-‐'" 丶 : : : : : l: : : : : : : l
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     Yi三二ニ=‐-   rr__}/_,r-‐=ニ二三二ニ=‐----- '《 ニ{, -l\ヽ/ l: {
      Yi三三二ニ=‐- Yi:[ ̄Yi三三三三二ニ=‐-----'《」ニニV ハ }  ヾ(
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        Yi三三二ニ=‐- YLニ-Yi三三二ニ=‐- ア´ ___ `゚'≪ ニlー‐'
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神奈いですの雑談スレ10(董卓の娘投下報告スレ)
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神奈いですの雑談スレ9(文明復興行動案相談スレ)
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神奈いですの雑談スレ8(文明復興行動案相談スレ)
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神奈いですの雑談スレ7(文明復興行動案相談スレ)
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神奈いですの雑談スレ6 (図書館皇子議論スレ)
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1037 :神奈いです ★:2025/08/17(日) 08:26:33 ID:admin
<最終版>

『イモ』とは、植物が地下に栄養を蓄えて肥大したものである。

加熱すると皮は香ばしく、身はほくほくと甘い。
冷害に強く、やせた土地でも育つ。
遠い異大陸から来たこの作物は民を飢えから救い、我らをきっと豊かにしてくれるだろう。

「だから、ぜひこの領地で作付けしたい!」

城の尖塔にある執務室に集めた家臣たちの前で熱弁をふるっているのは若い貴族の青年、ルーギンだ。

彼の管理する領地は山に囲まれ、深い暗い森に包まれた寒々しい土地だ。
寒波の年にはムギは枯れ、飢えた子供たちの泣く声が悲しく響く。

「この土地にこそ、『イモ』が必要なのではないか」
と言い募る彼を、執務室に並んだ老人たちが怪訝そうにどこか心配そうに見つめている。
(若い者は領地のためと新しいことをしがちだが、結局今まで通りのやり方が一番いいのだ……)
とでも言いたそうな目であった。

老執事が声を上げた。
「そのような前例はございません」
「いや、前例があるかないかじゃなくて、良いものなのだ」
「良いものかどうかも前例がないと判断ができませんで……
 そう仰るならば、他の領地で先に試していただいては?」

反論しかけたルーギンを財務官がなだめるように言う。
「お気持ちはわかりますが、領地の予算は逼迫しており……
 そのような新作物に割く予算はありませぬ」
「いや、空き地に植えるだけでいいのだ、農地に今年使っていない部分があるだろう」

そこに荘園代官が反論する。
「農地はすべて三圃制で割り付けております。
使っていないというのは休耕地……つまり来年のムギの収穫のために土地を休ませておるのです!
変なものを植えてムギに影響が出たら飢饉です!」
「変なものではない、異大陸では……」

最後に神官が発言した。
「異大陸ですか……この『イモ』とやらは……」

手に掲げた聖典の金箔文字が鈍く光った。
「聖典に記されておりませんぞ」
「……は?」

(待ってくれ、異大陸で新しく発見したものが、聖典に記されていないからダメというのは……)
ルーギンが混乱している間に家臣たちは結論をだした。

神は全能である。
全能であるのだから人間に必要なものはすでに聖典に記されている。
だから聖典に記されていない食べ物は作るべきではない。

会議が終わった。

会議室に一人残されたルーギンを、冷たい初春の風が吹きぬけていった。

 − − − − −

ルーギンは北辺貴族の三男坊である。

爵位は父から長男へと渡り、あとは貴族の最下位である騎士資格止まり。
三男のルーギンが父からもらったのはこの北辺の山々に囲まれた荘園つきの小城の管理役。
あくまで領主である父の代理であり自分の領地ではない。
一代限りの雇われであり、子孫は平民に落ちるだろう。

(このままではモテない)とルーギンは思った。
自分が頭の切れるほうではない自覚があるので武芸で身を立てようとした。
従軍はできたが手柄は立てられず、起死回生を狙って従者を連れて異大陸遠征に志願した。

しかし遠征は平和交易が主で、整列や警備、長期の移動でへばった文官たちや荷物を担ぐぐらいしかやることがなかった。
何の武勲も立てられぬまま帰国することになった。

「だが『イモ』を植えるぐらいはできると思ったんだがなぁ」
ルーギンは腕組みをしながら、遠征当時を思い出す。

 − − − − −

遠征隊の文官の一人、ミリエは風変わりな娘だった。
ほかの文官たちが金銀や宝石、珍しい毛皮や香料などを調査している中で、彼女は植物に興味があるようだった。
従者を連れて草木を観察しては分厚い使い込まれた植物図鑑を開き、何やらちまちまとメモをしている。

かと思うと、彼女は異種族の農民から彼らの作物の話を聞き出そうとしていた。
なかなか言葉が通じないため、必死に身振り手振りを交えて頑張る。
やりすぎて彼女の大きな眼鏡が吹き飛んだときなどは、ルーギンは思わず吹き出しそうになった。
笑わなかったのは、眼鏡の奥の彼女の眼がとても真剣に輝いていたからだ。

「文官さん、落とされましたよ」
「あ、ありがとうございます。隊長さん!」

眼鏡を拾ってあげて以来、なんとなく気になる彼女を目で追うようになり、そしてたまに話をする中になった。
従者を使い慣れているので、貴族だろうと目星を付けていたが、やはりそうだった。
王室直属の文官で「ローブを着た貴族」、つまり領地なしだ。

ミリエの任務は異大陸での食糧確保、つまりムギ作である。
開拓志願者を指揮して遠征隊基地の周りをちまちまと開墾し、ムギの種を蒔いていたかと思うと、
異種族と身振り手振りで交換した現地の植物を植えては枯らしてしまったり腐らせたりしていた。

ルーギンは武官としての仕事があまりにも暇なので、上司の許可を得て開墾に参加することにした。
田舎の荘園管理の経験もある彼が加わると、開墾が一気に進んだ。

広がった農地を前にミリエが大きな眼鏡の奥の目を輝かせる。
「隊長さん、手伝ってくださってありがとうございます!」
「いえ、文官さん。これも任務ですから」

真面目な武官らしく堅苦しい挨拶にとどめる。
大きな眼鏡に艶やかな長髪を垂らした可愛らしい貴族娘と一緒に仕事したいだけというのは彼の秘密であった。

ある時、異大陸を寒波が襲い、開花が遅れたムギは実らなかった。
過去の遠征記録にもないような寒波なので誰のせいでもない。
それなのにミリエはまるで天災が自分のせいであるかのように落ち込んでいた。

ルーギンはそんな彼女を見ていられず、武官たちで相談して狩猟をすることにした。
それなりの量の肉が倉庫に入ったが、当座しのぎにしかならない。

それを見たのか、付近に住む異種族たちが不思議な贈り物を持ってきた。

ルーギンの従者が一つつまんで顔をしかめる。
泥にまみれた根っこの塊だった。

異種族がニコニコとそれを口に運ぶ身振りをする。
片言で説明するところによると『イモ』という食べ物だというが、ルーギンには信じられない。

(これでも貴族だぞ、こんな汚いものを食べられるわけ……)

しかし、ミリエはにっこりと笑って贈り物を受け取った。

ミリエの従者が「お嬢様がそんなものに触れてはいけません!」と言って追いすがるが、
ミリエは従者を押しとどめると『イモ』を焼いて、ルーギンに一つ差し出した。

「隊長さん、美味しいですわよ。いかがですか?」
微笑みながら焼き『イモ』を差し出すミリエ。

「……いただきます」
レディの笑顔を無下にしては貴族が廃る。
ルーギンは『イモ』を受け取った。手がじんわりと温かくなる。
恐る恐る皮を割ると、ほろりと皮と実がはがれる。
立ちのぼった湯気が香ばしい香りとともに鼻をくすぐる。

「おお?」
口に入れるとほくほくと甘く、思わず頷いてしまう。

「ちょっと塩味が欲しいですわね、バターとかどうでしょう?」
「これも合う……というか素晴らしい」

ミリエの提案で焼き『イモ』はさらに美味くなった。
少量の塩と油を加えただけで、さらに甘味が引き立った。
そして腹持ちがよい。空腹が一気に収まった。
これは素晴らしい食べ物だとルーギンは思った。

ミリエがなんとか聞き取ったところでは『イモ』は冷害に強く、やせた土地でも育つようだ。
ならばこの作物を故郷に広めれば、ムギが不作なときも飢えなくて済むのではないか。

「文官さん、これはぜひ皆にも食べてもらいましょう」
「そうですね、隊長さん」

さっそく遠征隊の食事として『イモ』を支給したが……貴族たちは見慣れない食物に見向きもしなかった。
平民の食べる分のパンを奪い、倉庫の肉を優先的に食べて平然としている。

逆にパンを奪われた開拓民や兵士たちは大喜びで『イモ』を食べていた。
ただ焼くだけではなく、スープにしたり、蒸したりしても食べられるのでいろいろ工夫しているようだ。

「この『イモ』は良いものですけど、食わず嫌いの方も多いみたいで……あのぅ……隊長さんは大丈夫でしたか?」
「何がですか?これは大変美味でしたが?」

ルーギンは嘘はついていない。
むしろ彼は、ミリエが偏見なく異種族の食べ物を受け入れていることに驚き、思った以上に性根が座っているのだと感じた。

「よし、決めました。私は報告用に『イモ』を持ち帰ります!」
「それはいいですね」

貴族は嫌がっても平民が食べるなら飢饉対策には十分効果がある。
きっと我が国を助けてくれる作物になる。
ルーギンはそう思っていた。

ルーギンとミリエの従者たちが心配そうにそれを見つめていた。

 − − − − −
 
「これ、なんですのぉ?汚いわねぇ」
貴婦人が箱に入った『イモ』を見て吐き捨てた。

王都では異大陸遠征隊の成果報告会が盛大に行われている。

王族や大貴族臨席のもとで、金銀や宝石、毛皮に香料などの異大陸の資源が並べられ、
見て回る貴人たちからは賞賛や驚きの声があがっていた。

しかし、ミリエの提出した『イモ』の箱には誰も近寄らない。
ようやくやってきたのは嫌味そうに吊り上げた口角を扇子で覆った貴婦人たちだ。

ミリエは彼女たちの嫌そうな表情にもめげずに早口で説明を試みる。
「これは『イモ』と申します。現地では主食として……」

「主食?こんなものを食べますの?野蛮ねぇ」
「土の中で生るなんて、まぁお下品」
「ほほほ、豚の餌じゃなくて?」
「奥様、それよりもあちらの首飾りを見ませんこと、こんな物をご覧になっても仕方ありませんわ」

口々に好き勝手言って去っていく貴婦人たち。
黙りこくったミリエの肩が屈辱に震えているのが見て取れた。
大貴族たちは泥まみれの植物の根などには興味がないようだった。

(荘園の世話など何代も前に放棄して王都で遊んで暮らしている連中に『イモ』の良さなどわかるものか)

とルーギンは会場の隅に設けられた武官席でガタガタと足を鳴らして、
「おい、ルーギン卿。静かに」と隣の武官に咎められた。

戦争がなかったため、成果報告会では武官は黙って座っているしかない。

(しかし俺に何かできることはないのか……俺はあれがいいものだとわかっているのに!)
ルーギンはまた足踏みを始め、すぐに隣の武官に叱られた。


その時、国王陛下と側近たちがミリエの展示に気付いた。
「む、あれは何であろうかの?」
「陛下、あちらにもっと面白いものがありますぞ」
「よいよい、せっかく異大陸から持ち込んだのであろう、すべて見ておかねば……」

(ダメだ。国王にまで馬鹿にされては、ミリエはもう立ち上がれないかもしれない)
ルーギンがそう思ったとき、気付いたら身体が動いていた。


「おお、これは素晴らしい作物ではないですか!」
突然響いたルーギンの声にミリエが驚きの表情を浮かべる。

「たくさん採れて栄養もある。しかも冷害に強く、やせた土地でも育つとあっては民も助かる!」
突然『イモ』に駆け寄ったルーギンが大声で褒めたたえた。

「お、おう……そういうものか……」
「これは陛下!ご尊顔を拝し奉り恐悦至極に存じます!遠征隊のルーギウス・フェリクス・ハルデン中尉であります!」

突然の大声に驚いてうめいた陛下に初めて気付いたふりをしながらルーギンは敬礼した。

「ハルデンというは北辺のハルデン子爵の……」
「はっ、三男であります」

と答えると、納得したという表情で陛下がルーギンを見やる。

「うむ、元気でよい。武官は元気が大事だ。……その植物、余にはわからぬが良いものみたいであるな」
「はっ、大変良いものと存じます」
「では元気の褒美に持って帰ってよいぞ」
「……ありがたき幸せ!」

ミリエは事態についていけていないようで目を白黒させていたが、
泥のついた『イモ』の箱を抱えて敬礼するルーギンを見ると、黙って彼をずっと見つめていた。

(突然のことで混乱しているみたいだな)とルーギンは思った。

(俺もなぜこうなったのかわからないぞ)

 − − − − −

ルーギンは領地に『イモ』の苗を送り作付けするように指示したが、帰ると見事に誰も何もしていなかった。
『イモ』の苗が何なのかわからず、家臣たちは遠巻きに見守るだけだった。

さすがに説明もなしには無理かと思い家臣を集めて説明会を開いた結果、「聖典にないからダメ」という結論がでてしまった。

(陛下の命令と言えば……)
ルーギンは考える。
(いや、陛下は「持って帰ってよい」と仰っただけで、作付けしろとは仰っていない。勅命の偽造は死罪だ)

領主権限で植えさせようにも家臣たちが動かないのでは難しい。

経験と常識が新しいものを強固に阻んでいる。
そして、自分の手には『イモ』の苗がある。

ならば自分でやるしかない。

「開墾は異大陸ぶりだな」

城の周りは敵が隠れられないように空き地にしている。
兵や馬の訓練にも使うので踏み荒らされ、到底農地に向いていない。

だが、異大陸での『イモ』畑を思い起こすに、やせた土地でも問題ないはず。
ルーギンは大きく振りかぶると、鍬を振り下ろした。

 − − − − −
 
イモは芽吹き、葉を伸ばし、やがて土の下で実をつけた。
初春に植えた苗は夏には立派に育ち、鍬を入れると土の中からごろごろと黄金色の実が現れた。

「おお……見事に育ったな」

ルーギンは汗に濡れた顔で満足そうに頷いた。
『イモ』の収穫は初めてだが、実の重さでいうと同じ広さで収穫できるムギの何倍もあるかもしれない。

(これは絶対にいいものだ)というルーギンの思いと裏腹に、家臣たちは誰も近寄ろうとせず、遠巻きに見ているだけだった。

今年は幸い寒波もなく、麦も豆も平年並みに実った。誰も飢えていない。
見たこともない聖典にも記されていない作物を進んで口にする者など、いるはずがなかった。

せっかくミリエに作付けがうまく行ったのを報告したいのに、誰も食べないのでは片手落ちになってしまう。

「ですから申し上げたんすよ、うまく行きっこないって」
口をひんまげてルーギンの従者がぼやく。
異大陸遠征にまでついてきてくれた忠実な召使だが、『イモ』の収穫を手伝わされ、無理やり『イモ』を食わされたのが嫌なのかぶつくさ言っている。

「美味いって言ったじゃないか」
「へぇ、言いましたけれども、あっしはパンが食えるならそっちがええです」
「残念だったな、今日も『イモ』だ。好きなだけ食べていいぞ」
「ああ、畜生め、何てこったい」

と悪態をついているが、彼が『イモ』を何個もお代わりすることを知っているルーギンは苦笑して許してやっている。



そんな折、王都から馬車がやってきた。

「ルーギンさま、お久しぶりです!」

従者を従え、姿を見せたのは、遠征で共に汗を流した文官の少女……ミリエであった。

家臣たちはざわめいた。
「知らない貴族のお嬢様が来たぞ!」
「奥方候補か?!」と囁く者もいる。

色めき立った家臣たちが見つめる中で、彼女が真っ先に案内されたのは城ではなく『イモ』畑であった。
「じゃあ違うか」
興味を失った家臣たちが三々五々解散するのを傍目に、さっそく畑の土を踏みしめるミリエ。
土に汚れてもいいように乗馬ズボンと長いブーツを履いている。

「素晴らしいですわ」
収穫のため掘り返された新鮮な土の匂いに包まれながら、ミリエは『イモ』を手に取ってうっとりとそれを見つめた。

ルーギンは頭をかきながら言った。
「せっかく収穫できたが、誰も食べようとしないんだ……。せっかく苗をもらったのに、申し訳ない」

ミリエは静かに首を振る。
「いいえ!作付けだけでなく収穫までできるなんて……。王都でも、私がどれだけ勧めても誰一人も口にすらしてくれず……」

そういう彼女の目にうっすらと涙が浮かんでいる。

(いつも明るくて前向きな彼女が収穫ができたぐらいで泣くなんておかしい……)
そう思ったルーギンは思い切って尋ねてみた。

「あ、すみません、これは……その、個人的なことで……」
彼女は悩んだが、ルーギンの目を見て決心したように話しだした。

彼女の家は代々王宮付きの医者だ。
父の代で王族の病を癒した功績で爵位と小さな領地を賜った。
だが作物の不作に伴って疫病が流行し、私財を投げうって父と彼女が治療と施しをしたが、ついに破産に追い込まれた。
借金を返すために領地を返上する羽目になり、それから無領地の「ローブを着た貴族」として王都で医業を続けてきたのだという。

「食べるものがなければ、人は本当に簡単な病で死んでしまうんです。だからこそ、この『イモ』をどうしても広めたいんです」
そういう彼女の目は遠くの元領地を見つめているようだった。


農地を見て回った後に、ルーギンはミリエを夕食に招待した。 
『イモ』料理が並べられた会食の席で、二人は異大陸の思い出話や、農業や医業の話に花を咲かせる。

「いろいろと役に立つ植物はあるんですよ、ご領地にも何か良いものがあるかも」
とミリエはいつも持ち歩いている古く分厚い植物図鑑を開いた。

様々な植物とその絵、活用方法が記載されており、とても役に立ちそうだ。

「見せてもらってもいいかな?」
ルーギンは図鑑のページを手繰ると、『イモ』に似た丸い植物のページが目に留まった。

「トリュフですわね。地下で育つキノコの一種ですわ」

ルーギンはそれを聞くと考え込んでしまった。しかし、すぐに考えるのを放棄してつぶやく。
「トリュフも地下に生える。なのに『イモ』は下品……なんでかなぁ」
「難しいですわね……トリュフは王都では最高級の食材として珍重されていて。古典にも薬として載っているのですけど……」

それを聞いて、ルーギンはポンと手を叩いた。

「あ、つまりそういうことか」
「え?」
「だからさ……」
「なるほど……それならば!」

二人が楽しそうに顔を寄せて話し合うのを二人の従者が部屋の隅で目くばせしながら見つめていた。



会食が終わり、宿を取った神殿に向かうときに思い出したようにミリエが言った。

「ところで、ルーギンさまは軍服のときと口調が違うんですのね」
「あ……すみません、領地だとこっちの口調が素であれは軍務用の口調で……というか隊長さんって呼ばないよね?」
「はい、隊長さんとどっちがいいか悩んだんですけど、軍服着ていらっしゃらないからルーギンさまかなって」

「……ありがとう、文官……ミ、ミリエ嬢」
ちょっと緊張しながらミリエを名前で呼ぶルーギン。
「こちらこそ、ルーギンさま」
それに対し裾の無い服で裾を持つふりをして貴族の礼をするミリエ。

「あはは」
「ふふふ」

二人は顔を見合わせると、どちらともなく笑い出した。


 − − − − − − − − −


数日後。
ルーギンの城でパーティが開かれた。王都から高名な医官の一族が来たので紹介したいと近隣の貴族を招いたものだ。
ミリエの父は王族の命を救った名医なので嘘ではない。
それに田舎貴族は王都の話題に飢えているため、王都から来た人というだけで客は集まった。

パーティでは当然ながらミリエを貴族たちが取り囲み、最近の王都の情勢や医療について次々に質問する。
それを見て、ルーギンはなぜか気分が落ち着かなかった。
(ミリエを紹介する口実で呼んだのだからこれでいいはずなのだけど……なんで落ち着かないんだ?)

なぜかそわそわしているルーギンは予定を繰り上げて本題に進むことにした。

「皆様、ご注目ください」
ルーギンは一つの箱を恭しく掲げた。
中には『イモ』が入っている。
ただし泥をきれいに洗い落とし、絹で包んで細かい木彫りの入った箱に納められたそれは、どこか気品さえ漂わせていた。

「高名にして賢明なる諸侯、これなるは異大陸遠征に際し、勿体なくも国王陛下御自ら下賜いただきました宝。その名も『亜種トリュフ』にございます!」

場の貴族たちから「おお」とざわめきが広がる。

「なぬ、トリュフか?!」
「陛下から賜ったとは……」

ルーギンはさらに言葉を続ける。
「知識博覧なる諸侯がたには既にご承知のことと存じますが、トリュフとは王都でも殊に珍重される至高の食材にして、地中に宿るものでございます。」


「うむ! もちろん知っているとも!」
「当然であろう」
「知識博覧なるが故な」
口々に言い募る貴族たち。田舎者ではないかと気にしている地方の小貴族にとって王都の流行を知らないなどとは口が裂けても言えないのだ。特にほかの貴族の前では。

ミリエが話を引き取って続ける。
「私は不勉強ですが、たしか古典にも記載のある由緒のある食材で、白や黒などさまざまな種類があると聞いた覚えがございます」

「おお、その通りだ。若いのによくご存じだな!」
「余もトリュフはよく食べるが、数々の種類があるのは常識」
「陛下が下されたものに相応しい気品があるではないか」

貴族たちは見栄と王の権威、そしてトリュフという名前の前に称賛するばかり。

「これをぜひ特別に皆さまにのみ召し上がっていただきたいと用意してございます」
「それはかたじけない!」
「陛下のご下賜品とは勿体ないことだ!」


ルーギンとミリエが異大陸で食べたバター『イモ』の味を思い出して塩と油で濃いめに調理し、
香草をたっぷり振って匂いを巧みにごまかした『亜種トリュフ』は大好評だった。


それを見たルーギンは高らかにこう宣言した。

「これは素晴らしすぎるため、貴族専用とし平民が食べるのを禁ずる!」

貴族たちは満座の拍手でそれを称えた。


 − − − − − − − − −


数日後、荘園にルーギンの従者の姿があった。
自慢げに農民たちに話しかけている。

「その亜種トリュフがよ、お貴族様たちに大変ご好評でなぁ、
皮は香ばしく、実はほくほくとしていて見るだけでも目の贅沢ってもんよ」

農民たちが羨ましそうに従者を見やる。

「へぇ、『とりゅふ』ってのはそんなにええもんだか?」
「そういえば城主様が城の外でヘンな作物を作っていらしたな?」
興味をそそられた農民たちが『イモ』畑をのぞきに来る。

そこへ兵士が現れ「下民が触れてよいものではない!」と荒々しく追い払った。

「なんだい、ありゃあ」
「今まで誰でも入れる土地だったのに、急に追い出すなんてよ!」
「先代様までこんなこたぁなかっただ」
「オラぁ怒ったぞ、下民に見せもしないなら、オラがこっそり一本引いてきてやらぁ」

その夜、怒った農民がこっそり畑に忍び込んだ。

「へへ、あの兵士も居眠りしてやがる。ざまぁみやがれ」

と首尾よく『イモ』を掘り出し、仲間で分けて食ってしまう事件が起きた。

「……うまい……!」
「これがトリュフかぁ、寿命が延びるだよぉ」
「ひょっとしてこれ、俺らも植えられるんでねぇか?」

やがて密かに自分の畑に植える者も現れ、噂は荘園全体に、また領外の荘園にも広がっていった……。

もちろん、ルーギンの思惑通りである。
噂を広めた従者と悪者役と居眠り役を演じた兵士には褒美としてたっぷりの『イモ』が渡された。

そして、あまりに荘園内に『イモ』の栽培が広がったため、
事態に怯えた荘園代官が「恐れながら……」と相談してきた。

ルーギンはニコニコしながら、「しょうがないな、代官が言うなら栽培を認めよう!」と宣言した。

こうして亜種トリュフ、つまり『イモ』の栽培は広まることになった。

 − − − − − − − − −


しばらくたち『イモ』の普及が順調かと思っていた矢先、問題は起きた。


「収穫が落ちている……か」

作付けを重ねた畑での収穫量が目に見えて減ってきたのだ。

ルーギンはしばらく自分で考えたが、意味がないと思い直して王都のミリエに手紙を書くことにした。

ミリエはすぐに王都から馬車を飛ばして駆けつけてきた。

「ルーギンさま!大丈夫でしたか?」
彼女はルーギンの顔を見ると嬉しそうに駆け寄って挨拶をした。
とても魅力的に微笑むので、ルーギンはつい見とれてしまったが、すぐに思い直す。

「えっと、問題の畑が……こっちだ」
「はい!」

ミリエと荘園の畑を見て回った。
途中で彼女が熱中しすぎて土に突っ込みそうになったので、慌てて抱き寄せる。

「あ……あの……ありがとうございます」
「ご、ごめんなさい。レディの身体を触るなんて失礼を」
「いえ、助けていただいたのですから、気にしないでください……」
「そういうわけには……」
二人とも真っ赤になって会話もしどろもどろだ。

「えっと、深呼吸しよう」
「はい」

落ち着いたミリエが改めてメモを見て少し考え込んで言った。
「新しく作付けしたところは問題ないので……連作がまずいのかもしれませんわ」

同じ作物を何年も作り続けると、土の地力が減ってしまう。
そのため、土を消耗させるムギなどは土を回復させる豆、牧草などと毎年入れ替えて作付けする、
輪のように作物を入れ替えるのでこれを輪作という。

「ムギのように輪作を行いましょう」
ミリエの提案で、輪作パターンをいくつか考案し、それごとに畑を区分けして実験が始まった。

(やっぱりミリエは頭がいいなぁ)
この少女は自分に持っていないものを沢山持っている。

「その、今日も会食を用意させるけど、『イモ』でいいかな?」
「はい!」

(こういう時間が取れるなら問題が起きてもいいな)

ルーギンはそんなことを思ったことを、後で激しく後悔することになる。

 − − − − − − − − −

翌春、寒波が王国を襲った。
北辺の領地は特にひどく、一面の麦畑は実を結ばず、干からびた穂が風に揺れている。
領民は青ざめ、年貢免除を求めて城に押しかけた。


混乱した領地に現れたのはルーギンの父と長兄であった。

父が厳かに宣言する。
「ルーギン、貴様の勝手な試みで民は飢えておる。ついては城主を解任し、直轄領に戻す」

長兄が言葉を継いだ。
「余計なことをせず、古来からの決まり通りやっていれば神の恵みがあったはずだ!」

(無茶苦茶な言い分だ、『イモ』の作付けと寒波は関係がない!……神?)

父と長兄の後ろには陰湿な笑みを浮かべている神官が立っていた。

(あいつが告げ口を?!)

ルーギンに下手な言い訳をするつもりはなかった。
そもそもそんなうまい言い訳など考えつくはずもない。

「父上、兄上、どうか三ヶ月だけお待ちください。必ず領民を食わせて見せます」
「ムギがあの有様で何をどうしようというのだ!『亜種トリュフ』とやらも収穫が減っているというではないか!」
「できます!」

一方的に叱られるも、ルーギンは必死に食い下がった。

(ここで終わるわけにいかない、絶対に『イモ』は救いになるんだ。それが俺の夢で……ミリエの夢でもあるんだ!)

一生のお願いだ!ここで解任されるなら死ぬ!と言わんばかりに食い下がった。

「ふん、今も三ヶ月後も変わらんわ。が、一揆がおきたらすぐに兵を出すからな?」
あまりの気迫に根負けした父と兄が帰っていくと、ルーギンは荘園に走った。

「枯れたムギ畑に、『亜種トリュフ』を植えよう!」
そこは、まだイモを植えていない場所だ!

そして……三ヶ月後。

荘園の畑という畑から、黄金色にきらめく『イモ』が山のように掘り返された。
領内に餓死者は一人も出なかった。

腹いっぱい食べ、喜ぶ農民たち。笑う子供。

寒波と、それを乗り越えた『イモ』。それはルーギンが夢見ていたとおりの領地の姿だった。
(全部、ミリエのおかげだ……)

『イモ』を持ち帰っただけでなく、トリュフについて、連作の問題についても彼女がいなければ前に進まなかった。
ルーギンにはもうミリエがいない人生が考えられなかった。

「あの『亜種トリュフ』のおかげで助かっただ……」
「これこそ神の恵み、奇跡だ!」

農民たちが次々に神殿に報告し、神官も「確かに天の慈悲である」と認めざるを得なかった。
神官は農民のお布施で生きているので、農民に逆らえば、明日から食事にも事欠くことになる。
そしてそのお布施はムギから『イモ』に代わってしまった。

神は万能である。万能の神がムギを枯らし『イモ』を食えというのであれば、これは神のご意思である。

現実と信仰の両面から責められ、神官は苦虫を噛みつぶしたような顔で『イモ』を食うのであった。



農民たちに来年の収穫まで十分な『イモ』を残しても、年貢分として大量の上納があった。
北辺領地はどこも飢饉なのに、ルーギンの城の倉庫だけがいっぱいだ。

ルーギンは「貴族専用という話もしましたが、天災なのでやむを得ないでしょう」と余剰分を近隣の貴族領に支援した。

近隣貴族たちは気持ちよくそんな話を忘れ、感謝の言葉をルーギンだけでなく、領主であるルーギンの父と兄に届けた。

「……余は最初からあの『イモ』とやらは素晴らしいと思っていたのです」
「ええ、陛下のご下賜品ですから間違いがあるわけないじゃないですか……」

地方貴族は見栄張りである。ルーギンの父と兄も間違いなどは最初からなかったふりをして、感謝の言葉を受け取った。
そしてこっそりルーギン領の神官を入れ替えた。


もちろん、城主をクビにする話もなかったことになった。



 − − − − − − − − −

王城の大広間にて、謁見が行われている。

天井から吊るされたガラスのシャンデリアが、ふんだんに灯されたロウソクの火を受けてきらめく光を床に降らしていた。
その光は、まるで神の祝福が下されたかのように、ひざまずく騎士を照らし出している。

「北辺の騎士、ルーギン・フェリクス・ハルデン。余が下賜した品を活用し国を飢えから救った汝の功績はまさしく偉大なり」

王の声に、列席する大貴族たちがどよめいた。彼の話は王都ではすでに道を行く子供ですら知っているぐらいに広まっている。
泥にまみれた作物の将来性を見抜いた賢明な王と、その王の意思を忠実に実行し、国を飢えから救った実直な騎士の話である。

(そういう話だったかなぁ?)

ひざまずく北辺の騎士、ルーギンは考えるが、大筋ではあっているような気がするので難しいことは考えないことにした。
むしろ戦場での手柄は立てられなかったが、作物で国を救ったのは事実であり、それは彼にとって誇らしいことだった。

そして王都の大貴族、そしてその頂点たる国王は見栄張りである。間違いなどは何もなく、最初からすべて考え通りに進んでいたに決まっているのである。


「ゆえに、汝に男爵位を与える!」

ルーギンは深々と頭を垂れた。

「領地についてはハルデン子爵より、今の領地をそのままルーギン領として認めるとの申し出があった」
「ありがたき幸せ、子々孫々、王家への忠誠を尽くします!」

ルーギンは心から王に感謝し、改めての忠誠を誓った。

(領地!子々孫々に受け継げる爵位!これで……)

謁見の帰途、王城の門で貴族の少女が待っていた。
大きな丸眼鏡に、艶やかな長髪を垂らし、医官のローブをまとっている。
その目はまっすぐにルーギンを見据え、頬は赤く染まっていた。

ルーギンはその前に膝まづくと、その手を取った。

「我が妻になっていただけますか、ミリエ嬢」
「……はい、ルーギンさま」

その後、ミリエは医療用アルコール消毒の知識を活用し、イモから蒸留酒を生み出した。
ミリエが調べたハーブを漬け込んだその酒は交易品となり、ルーギン男爵夫妻は国随一の富を築いた。

さらにミリエの輪作の実験は大成功を収め、以降、ルーギン領では休耕地をなくして収穫量を何倍にも増やした。

領民の子供たちは丸々と太り、領地では飢えで苦しむ者がいなくなった。

そして国中に『イモ』は広まっていき、『亜種トリュフ』などという堅苦しい名ではなく、

いつしか誰ともなく『男爵イモ』と呼ぶようになった。


めでたし、めでたし。


1038 :神奈いです ★:2025/08/17(日) 08:32:16 ID:admin
タイトル 「イモ 〜聖典に記されざるもの〜 不遇騎士と文官少女の成り上がり」

北辺の寒村をあずかる三男坊ルーギン。
爵位も継げず、武功も立てられず、ただの「不遇騎士」にすぎなかった。

だが異大陸遠征で出会った文官の少女・ミリエとともに、
彼は泥まみれの不思議な作物――『イモ』を手に入れる。

「冷害に強く、やせた土地でも育つ……これこそ民を救う希望だ!」

しかし、領地の家臣は「聖典に書かれていないから禁止」、
王都の貴族は「豚の餌」と笑い飛ばす。
誰も信じてくれない。

それでも諦めなかった。
文官の少女と手を取り合い、策略と実践で少しずつ広めていく。

そして訪れる未曾有の大寒波――。
麦畑が全滅し、国が飢えに沈む中で、ただ黄金の『イモ』だけが実を結んだ。

不遇の騎士と文官の少女が挑む、
一粒の作物から始まる国と人生の物語。

1039 :神奈いです ★:2025/08/17(日) 08:32:33 ID:admin
んー、なんかもういいか。投稿しよ。

1040 :神奈いです ★:2025/08/17(日) 08:43:45 ID:admin
本当は一週間ぐらい練って完成度上げたかったんだけど、なんていうかすでに飽きてるからどうしようもない。


https://ncode.syosetu.com/n8720kx/
https://kakuyomu.jp/works/16818792438708213028/episodes/16818792438708228389

1041 :神奈いです ★:2025/08/17(日) 08:47:08 ID:admin
1万文字ぐらいで書けるネタ考えよ……

ウチの作品でよくあるのはなんやろ。ライフリング?



1042 :名無しさん:2025/08/17(日) 09:26:53 ID:7xZAL63Q0
神奈いさんのモチベも重要だし、まずはどんな主人公を書きたいかとか考えたい

傾向的にやっぱり、現地の文化や慣習に苦労しながら、何らかの改革を達成する
そういう主人公・お話の傾向が強い気がする

なので主人公に、現地の文化・慣習に負けない強い動機を設定すると楽かな
なんか現地の慣習やら、ごく普通にある事に対しての激烈な不満を持たせる

転生者ならデフォで持ってておかしくないが、現地人主人公なら現地の慣習に
親でも殺されておくのがベター
魔女認定・口減らしで殺される・略奪・重税・疫病・奴隷身分とか、色々あるけども

1043 :名無しさん:2025/08/17(日) 09:44:26 ID:JEx+rUB80
個人的には1話1万文字だと長いなって感じますね
展開毎に別けたほうが、漫画や小説の頁めくる感があって好き

1044 :名無しさん:2025/08/17(日) 10:48:48 ID:Qk3xZf/G0
つまりヒロインを二人にして片方を殺して仕舞えば主人公とヒロインの動機づけが強くなる?

1045 :神奈いです ★:2025/08/17(日) 14:40:09 ID:admin
お、日刊入った。

1046 :神奈いです ★:2025/08/17(日) 14:44:13 ID:admin
7時間で初回日刊入り259位、500PVはかなり出足がいいぞ。

1047 :神奈いです ★:2025/08/17(日) 14:55:46 ID:admin
AI君に「1話が長い。課題があっさり解決しすぎ」って言われた。

何かいても言われるな。

1048 :神奈いです ★:2025/08/17(日) 14:57:11 ID:admin
そういえばイモに実際に毒がある要素入れるの忘れてた。

1049 :神奈いです ★:2025/08/17(日) 15:21:40 ID:admin
AIに校正させるの、誤字脱字細かく見つけてくれるからマジたすかる。
ちゃんと1行ずつ確認しろって言わないとさぼるけど

1050 :名無しさん:2025/08/17(日) 16:04:46 ID:GSD2KJTJ0
乙ー
ここから姪が女王になったら笑うw

1051 :神奈いです ★:2025/08/17(日) 16:25:04 ID:admin
いやしかし、なろうに比べてカクヨムまったく読まれないな。なんで??

1052 :名無しさん:2025/08/17(日) 16:32:47 ID:JEx+rUB80
アカウント持ってるのがなろうなので、なろうのほう読んでますね

1053 :ジュライ ★:2025/08/17(日) 18:56:58 ID:July
なろうで読んだ!面白かったぜ!

1054 :神奈いです ★:2025/08/17(日) 19:01:54 ID:admin
ありがとうぜ!

1055 :神奈いです ★:2025/08/17(日) 19:26:44 ID:admin
2025/08/17(日) のランキング
■ 18-19時更新
『イモ』 〜聖典に記されざるもの〜 不遇騎士と文官少女の成り上がりN8720KX
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『イモ』 〜聖典に記されざるもの〜 不遇騎士と文官少女の成り上がりN8720KX
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1056 :神奈いです ★:2025/08/18(月) 04:27:38 ID:admin
仮タイトル:邪悪妖精の転生世界

主人公: 男性 転生後 只人の人間
 公務員としてパワハラ知事に無意味な仕事を与えられいじめられておりついに自殺。もっと人々のためになる仕事がしたかった。
 転生時に「現代知識を総動員して異世界の人をみんな救う大活躍したい」と願ったため、現代知識を無制限に使える能力をもらったが、同時に「転生者とばれたら死ぬ」呪いを受けた。
 転生前の記憶が完璧に残っている。

ヒロイン:転生後ハーフエルフ
 若くして死に、恋もできなかったのを悔いている。
 転生時に「真実の恋愛をして、寿命いっぱい生きて死にたい」と願ったため、「長寿のハーフエルフへの転生と恋人の寿命を自分と同じだけ伸ばす能力」が、同時に「心から愛されないと20歳で死ぬ」呪いを受けた。
 転生前の記憶はあいまい。


あらすじ:
平民の身で血のにじむ努力をして王宮魔術師に成りあがった主人公。様々な生活道具を発明するが、急な出世をねたむ貴族出身の同僚たちに陰日向に邪魔をされ、思い通りに動けない。
そんなある日、王都の広場で「アンパンマン」を歌っているハーフエルフの少女を見つけて愕然とする。
主人公は彼女に興味を持つが混血も芸人も王都では差別の対象。ただでさえ目を付けられている自分が混血と一緒にいるとまずいので近づけない。

また彼女は、ちょっとでも顔のいい男には片端から声をかけており、そこも気に入らなかった。
もちろん、混血の芸人を真面目に恋愛しようとする男はいない。
(彼女は呪いを解くために恋人になってくれる人を探している)


その後、ポーションとアルコール消毒を組み合わせた応急手当セットの普及を上司に却下されてふてくされている主人公は
ボロボロに殴られて路地裏に捨てられている彼女を見つける。

下町のヤクザにハシタ金で身体を売るように言われ、抵抗したら半殺しにされたため、萎えたヤクザに捨てられたのだった……

主人公は思わず彼女を助けるが……


1057 :神奈いです ★:2025/08/18(月) 04:36:39 ID:admin
序盤の敵:頑迷な貴族社会

主人公の革新的な発明を妬み、発明をけなしたり、追放するべく動く。
「薄汚い混血と付き合っているのが何よりの証拠だ」

ヒロインが庶民に主人公の発明(手洗い?消毒?)を広め、疫病を解決する。

国王が彼の功績を認め、昇進させて貴族たちが悶絶する。


1058 :神奈いです ★:2025/08/18(月) 04:47:28 ID:admin
中盤の敵: 異端審問

貴族たちが「転生者だと公言するハーフエルフ」に目を付け、異端者として告発する。
同時に主人公も「ハーフエルフにたぶらかされ、悪魔の知識を使っている」と決めつける。

主人公が悪魔の知識ではなく、実験して証明できる知識だと説明する。
また、異端審問に用いられる手法が、人間でも全員有罪になってしまう無茶苦茶なものだと指摘する。

しかし宗教騎士団は逆切れして襲い掛かってくる。
ヒロインに救われた民衆が立ち上がって騎士団を追い払おうとするが、危うく内戦に発展しそうになる。

国王があらわれ、騒ぎを沈め、宗教騎士団に謀反の疑いありとして取り潰し、財産を没収してしまう。
実は国王は宗教騎士団をつぶす機会を狙っていた。主人公はそれを察して証拠集めに動いていた。



1059 :神奈いです ★:2025/08/18(月) 04:57:18 ID:admin
終盤の敵: 邪悪妖精

ヒロインは主人公が「心から愛してくれるのでは?」と思いつつあるが、どう見ても転生者なのに、そうだと認めてくれない。しかも何か隠そうとしている。
邪悪妖精があらわれて「そんな風に隠し事する人と真実の恋愛は無理じゃない?」って煽る。

主人公はヒロインにひかれつつあるも「転生者でしょ?」と問い詰めてくるので困っている。
邪悪妖精があらわれて「あんなデリカシーの無い女は無理じゃない?」って煽る。

そしてお互いに「お前たちはお互いがお互いを破滅させる存在だ、別れなさい」と予言してくる。

二人は悩んだ結果、一度別れを告げるが、すでに心の中で大きな存在になっており、どちらからともなくまためぐり合ってしまう。

言い争いの末、主人公が自らの命を捨てても彼女に告白することで、彼女の能力が発動し、お互い仲良く長寿を全うすることに。


邪悪女神はつまらないと転生者を監視するための鏡を投げ捨て、新しい転生者の召喚に取り組む。
上位存在の神があらわれ、やりすぎだと邪悪女神をカエルに転生させ。めでたしめでたし。


1060 :神奈いです ★:2025/08/18(月) 05:05:27 ID:admin
◆ 強化版ストーリーライン(詳細箇条書き)
◆ 序盤(社会的束縛:頑迷な貴族社会)

主人公(元公務員 → 転生後の魔術師見習い)は、現代知識で衛生や農業改良を研究。
 - 願い:「人々の役に立ちたい」 が呪いと表裏一体になっていることを暗示。

貴族出身の同僚から「卑しい知識」「悪魔の小細工」と侮辱される。
 - 孤独感と劣等感の蓄積。

庶民の前でヒロイン(ハーフエルフ)が「アンパンマンの歌」を披露しているのを見つける。
 - 主人公は動揺。「あれは現代日本の歌…彼女も転生者?」
 - だが呪いのため正面から問えず、距離を取る。

ヒロインは「心から愛されないと20歳で死ぬ」という呪いを意識し、男に積極的に声をかける。
 - 主人公からは軽薄に見える → 小さな不信の芽。

下町のチンピラに「体を売れ」と迫られ、拒んで半殺しにされる。路地裏で捨てられたヒロインを主人公が発見。
 - 「放っておけない」と助ける → 初めての接点と絆。

彼女は感謝し、彼の発明を広めようと歌や芸で庶民に宣伝を始める。
 - 例:「手洗いの歌」を歌って子供たちに習慣を広める。

その成果で疫病が下町で収束し、庶民は「魔術師様と歌姫様のおかげだ!」と感謝する。
 - 主人公:報われた実感を得る。ヒロイン:人に必要とされる喜びを覚える。

貴族たちは嫉妬し、「混血とつるむ不埒者!」と非難。
 - 主人公は怒り、ヒロインは肩身が狭い。

国王が登場。功績を称賛し、主人公を昇進させる。
 - 貴族たちは悶絶。
 - 伏線:国王は宗教騎士団の権威を削ぐ機会を探している。

◆ 中盤(制度的束縛:異端審問)

貴族らが宗教騎士団に「転生者を名乗る混血の女」を告発。
 - 「悪魔の知識を振り撒いて庶民を惑わせている」

さらに主人公も「混血にたぶらかされ、異端の知識を操る」とされる。
 - 主人公:二重の窮地に立たされる。

審問開始。
 - 騎士団:「お前は転生者だろう?」
 - 主人公:(答えれば魂が砕ける…) → 沈黙。
 - ヒロインは「なぜ否定しないの?」と疑念を深める。

主人公は「これは悪魔の力ではない、実験で証明できる知識だ」と主張。
 - 消毒薬や簡単な蒸留実験を実演して見せる。

ヒロインは「彼の知識で多くの人が救われた」と歌で証言。
 - 民衆は感動し、味方につく。

騎士団は逆上し、「庶民が裁定するなど無礼!」と武力に訴える。
 - 内戦寸前に。

主人公は「審問のやり方は誰でも有罪になる」と論破。
 - 民衆も「不当だ!」と蜂起。

国王が現れ、「宗教騎士団は腐敗している」と断じ、取り潰しを宣告。
 - 実は主人公が裏で集めた証拠を王に渡していた。

騎士団は瓦解し、民衆は歓喜。
 - 主人公:彼女と共に立つ喜びを覚える。
 - ヒロイン:彼が信じられる人だと確信を強める。

だがヒロインは同時に思う。「やっぱり彼は転生者…なのに認めてくれない」 → 不安の種。

◆ 終盤(存在的束縛:邪悪女神)

ヒロインが問い詰める。「ねえ、あなたは転生者でしょう?」
 - 主人公は答えられない。「言えば死ぬ」呪いがあるから。
 - ヒロインは涙する。「私を信じていないのね…」

邪悪女神が姿を現す。
 - 主人公へ:「そんな女に真実を晒せばお前は死ぬ。お前を殺すのはあの娘だ」
 - ヒロインへ:「彼はあなたを信じていない。あなたを本当に愛していない」
 - 「お前たちは互いを破滅させる存在だ」と予言。

二人は動揺し、ついに別れを選ぶ。
 - 主人公:「君を愛してる。でも言えない」
 - ヒロイン:「なら、私には意味がない。さよなら」
 - 読者に最大の苦しみを与える谷。

離れ離れになった二人は、互いの存在の大きさに気づく。
 - ヒロイン:舞台に立つが歌えない。
 - 主人公:研究を進めるが心が折れてしまう。

再び女神が現れ、「これが真実の未来だ」と幻影を見せる。
 - 主人公が孤独に死に、ヒロインが20歳で朽ち果てる未来。
 - 互いが別々に破滅する映像。

二人は抗えずに涙するが、心の底から互いを求め、めぐり合ってしまう。

再会の場面。激しい言い争い。
 - ヒロイン:「私を愛してるなら、言って!」
 - 主人公:「言えば死ぬんだ!でも黙れば君が死ぬ!」
 - 呪いが完全にぶつかり合う瞬間。

主人公、決意。「なら死んでもいい。本当に君を愛してる!」
 - 魂が砕けかける描写。

ヒロイン、能力が発動。「寿命の固定」で彼の魂を繋ぎ止める。
 - 彼女の呪いも同時に破れ、20歳の死が消える。

二人の強い思いが女神のシステムを崩壊させる。
 - 女神:「くだらない…!」と鏡を投げ捨てる。

上位神が現れ、「やりすぎだ」と女神をカエルに転生させる。
 - 女神は最後に「…羨ましい」と呟く。

二人は束縛を超えて結ばれ、「違うからこそ補い合える」ことを証明。
 - 長寿を共に全うする未来を歩み始める。

1061 :神奈いです ★:2025/08/18(月) 05:27:13 ID:admin
ヒロインの情報出しちゃったら展開読めちゃうかな?

1062 :神奈いです ★:2025/08/18(月) 05:46:39 ID:admin
キャラは気に入ってるけど話の本筋が凡庸。

1063 :名無しさん:2025/08/18(月) 06:48:12 ID:a/18Cjig0
ヒロインサイドの情報が見えないと
ヒロインの人気が出ないかな

クライマックスは凄くいいけど、そこまで読んで貰えるか

1064 :神奈いです ★:2025/08/18(月) 07:01:48 ID:admin
あれ、クライマックス微妙かなと思ったけどいいカンジ?

1065 :神奈いです ★:2025/08/18(月) 07:33:31 ID:admin
総合100位入り&ハイファン日刊(短編)で9位!!!!


『イモ』 〜聖典に記されざるもの〜 不遇騎士と文官少女の成り上がりN8720KX
91 位
[日間]総合 - すべて
51 位
[日間]総合 - 短編
204 位
[週間]総合 - 短編
22 位
[日間]ハイファンタジー〔ファンタジー〕 - すべて
9 位
[日間]ハイファンタジー〔ファンタジー〕 - 短編
30 位
[週間]ハイファンタジー〔ファンタジー〕 - 短編
87 位
[月間]ハイファンタジー〔ファンタジー〕 - 短編

1066 :名無しさん:2025/08/18(月) 09:03:42 ID:kFQHz+GQ0
クライマックスはコテコテだからこそすごく良い感じ

1067 :名無しさん:2025/08/18(月) 12:29:27 ID:abVc9Kv80
なろう読者に序盤のストレス展開耐えられるかな
ざまぁ物だと明示しとけばいいか

1068 :神奈いです ★:2025/08/18(月) 15:07:20 ID:admin
点数の割にPV低いな?コンニャク令嬢やコサック令嬢に全然及ばない。

1069 :神奈いです ★:2025/08/18(月) 15:36:38 ID:admin
短編だからストレス展開とか気にしなくていい

1070 :名無しさん:2025/08/18(月) 22:18:41 ID:RmZ2K8kJ0
自分が転生時に〇〇しないと死ぬ呪い貰ってるなら
相手も転生者なら××しないと死ぬ呪い貰ってるって気づきそうなものだけど
そこ深く考えずに打ち明けてくれないのが不安ってスタンスはヒロインとしては推せないかなぁ

1071 :神奈いです ★:2025/08/18(月) 23:20:54 ID:admin
ちょっと設定が粗いね。
ヒロインの方じゃなくて、転生者とばれるの定義。

疑われるだけでダメなのか。
問い詰められて認めたらダメなのか。

後者っぽいけど、じゃあ転生丸出しムーヴしても
認めなきゃセーフ?

シンプルなルールにしないと読者が混乱する。

1072 :名無しさん:2025/08/19(火) 00:02:22 ID:74aYY6+Y0
確かに。
他作品でもこの系統だと言えない、伝達できないみたいにきっちり線引きしてて
疑われると痛みを感じるとか段階的なデメリットを設けてるパターンの方が良く見るかも

1073 :神奈いです ★:2025/08/19(火) 00:33:36 ID:admin
疑われると苦しむ。確証を示されるか自分から言うと死ぬ。

これだと割と早めに死ぬな?w


1074 :名無しさん:2025/08/19(火) 00:56:23 ID:sy8bTtT50
転生者デスゲームならアリかもしれない

1075 :名無しさん:2025/08/19(火) 06:40:58 ID:wjTHPHqZ0
レッテル張りだから重要じゃないかもしれないけど
現代知識のことを、「卑しい知識」「悪魔の小細工」「転生者だろ」「異端」

この辺、宗教的な価値観を整理しては?
イモのほうは抵抗勢力の反発が分かりやすかったけど
他の魔術師はどういう立ち位置なのかも分かりにくい。

1076 :神奈いです ★:2025/08/19(火) 15:28:14 ID:admin
とてもよくわかる。
まだその辺詰めてない。

1077 :名無しさん:2025/08/19(火) 18:00:36 ID:y6a4xv3y0
>>1062
この場合凡庸じゃ無くて王道じゃないですかね?
なんか無理に捻ろうとして王道を意図的に避けてるような気がします

1078 :神奈いです ★:2025/08/19(火) 19:47:00 ID:admin
バクマンで王道避けるなって怒られたよねぇ

それと設定がまだ荒いのはべつだから考えないと。

1079 :名無しさん:2025/08/21(木) 22:33:30 ID:lQGXHxMJ0
思うんやけど…いですさんの小説って男の娘主人公おらんよね
性癖を封印しとるんか?高名なクリエイターは基本自分の性欲に素直だと思うの

1080 :名無しさん:2025/08/21(木) 22:50:55 ID:lQGXHxMJ0
設定に関してはいですさん歴史系に造詣ある長所あるんだし
歴史を下書きにして設定練ると楽ちゃうんかなと思うわ
例えば戦国日本をべースに主人公やキャラの立ち位置を史実大名に沿えて動かすとか?
そういうの実際やってる人はおる

1081 :神奈いです ★:2025/08/21(木) 23:19:45 ID:admin
しょうもない疑問なんだけど、小説で男の娘ってどうやるんだろ??

1082 :神奈いです ★:2025/08/21(木) 23:21:11 ID:admin
文章だと実際に可愛く見えないから
気持ち悪くならないかな。

口調はみんなオッサンだし。

1083 :名無しさん:2025/08/21(木) 23:27:29 ID:lQGXHxMJ0
主人公の見た目の描写増やすのと主人公を性的に狙うオッサンと女がいると作品のセックスシンボルとしての価値が高まると思う

1084 :名無しさん:2025/08/21(木) 23:36:25 ID:lQGXHxMJ0
あとGrokにオッサン口調の男の娘主人公を文章で書いてって依頼したら気持ち悪いくらいの分量と設定を出してきて笑ってしまった
サンキューイーロン

1085 :名無しさん:2025/08/21(木) 23:43:29 ID:wMOa0tV00
男の娘かどうかは怪しいところだけど、
ナイツマとかは、主人公を猫可愛がりする幼なじみの女の子を出すことで、
「主人公の外見は可愛いのだ」と納得させることに成功していましたな

1086 :名無しさん:2025/08/21(木) 23:45:12 ID:u3mWQPsd0
時々三人称を出して女がこいつマジで美人だなふざけんなよみたいな描写を入れると捗ると聞いた事があるのだ

1087 :名無しさん:2025/08/21(木) 23:47:11 ID:lQGXHxMJ0
主人公を危うく襲ってしまいそうになって自分を抑え込む山賊系ヒロインか

1088 :名無しさん:2025/08/22(金) 06:54:31 ID:wMgXPUAs0
脇役ならストーリー進行の邪魔にならない程度の短文で出番の度に可憐な要素をねじ込む工夫とかを頑張ってる作者さんも居ますね
主役だとどのくらいの頻度になるんだろうか

1089 :名無しさん:2025/08/22(金) 11:30:38 ID:muBUwiQe0
>>1080
> 例えば戦国日本をべースに主人公やキャラの立ち位置を史実大名に沿えて動かすとか?
> そういうの実際やってる人はおる

戦国日本でオリキャラを実武将と入れ替える系?
仮想戦国日本で史実大名ポジにオリキャラを入れる系?


1090 :神奈いです ★:2025/08/22(金) 11:30:59 ID:admin
名前消えてた

>>1080
> 例えば戦国日本をべースに主人公やキャラの立ち位置を史実大名に沿えて動かすとか?
> そういうの実際やってる人はおる

戦国日本でオリキャラを実武将と入れ替える系?
仮想戦国日本で史実大名ポジにオリキャラを入れる系?

1091 :名無しさん:2025/08/22(金) 14:37:34 ID:6qxqVIEf0
>>1090
その人はやる夫スレの人だけど後者で
史実戦国日本や応仁の乱を下敷きにして仮想大陸作って
史実大名ポジをオリキャラにして設定を作ってる感じですね
立地条件や家風なんかは史実をべースにしつつオリジナル大陸なので好きな時代場所の要素をミックスしてる感じ

1092 :名無しさん:2025/08/22(金) 14:39:55 ID:Kg06ixl50
その人は史実大名ポジを主人公に添えるよりライバルやヒロインに添えて主人公をダイス次第で成り上がらせていく作風だけど

1093 :神奈いです ★:2025/08/22(金) 16:33:10 ID:admin
それは、やる球磨とさとり天下でやったで。


1094 :名無しさん:2025/08/22(金) 16:37:19 ID:noMLGilh0
うん。なので歴史に造詣あって経験もある、いですさんならそれをフォーマットにして小説かけるんちゃうかなって
設定部分は歴史を参考にしたり分からないところは分かるモノを摘んで持って来れるだろうし

1095 :名無しさん:2025/08/22(金) 16:52:15 ID:SIezFm/I0
単純に自分が好きなのもあるが、やはり中世とかに転生して知識チートが相性良いのでは

史実そのままだと、歴史警察に必要以上に絡まれるし、読者の敷居も高くなるから、仮想大陸の方が楽かも?

1096 :名無しさん:2025/08/22(金) 17:01:15 ID:TK0Dutdd0
設定部分は史実,歴史、戦記を使って手堅く纏めつつやりたい事をやるみたいな
別にチート転生は味付け次第だけど必須ではないと思う
例えば偉人レベルの天才が野戦軽砲が開発されたばかりの時代、騎馬砲兵を思いついて天才将軍とタッグを組んで戦場で大活躍するとか
そう,キョン子とアミティエです

1097 :神奈いです ★:2025/08/22(金) 17:05:18 ID:admin
おう、その考えで短編にしたのがイモやで。


1098 :名無しさん:2025/08/22(金) 18:02:22 ID:5J8doBiU0
うん。それは読んで見てそうだなって感じた
歴史の流れを踏襲しつつ凄まじい犠牲を伴うかもしれなかったイモの連作障害も直ぐに解決したしかなりの偉人レベル。明治なら祀られてる

1099 :神奈いです ★:2025/08/22(金) 18:59:27 ID:admin
で、そのイモが受けてないわけやん?

1100 :名無しさん:2025/08/22(金) 19:12:05 ID:UerxBVAH0
そりゃイモメイン料理で爆受けは超売れっ子作家でもキツいと思われるが…
他国に比べて圧倒的に兵力の差があるのは過去に先祖がイモで人口爆発させだからで
そいつらを兵隊に変換したお陰で今があるんやでと
歴史を振り返る的な長編戦記モノの短編エピソードみたいな感じならアレやけども
だから先祖に感謝して芋食って進軍するぞガハハみたいに締めくくる?

1101 :神奈いです ★:2025/08/22(金) 19:21:59 ID:admin
それは全く面白くない

1102 :名無しさん:2025/08/22(金) 19:30:51 ID:HpWSm6KZ0
せやなぁ。イモに無理に絡めることもないか
イモで日刊上位って凄いと思うし充分ウけてると思うんだけども。これ以上ってキツくない?

1103 :神奈いです ★:2025/08/22(金) 19:35:48 ID:admin
短編で受けないもんが連載で受けるわけがない。

から受ける短編のネタ考えないとねぇ

1104 :名無しさん:2025/08/22(金) 19:38:37 ID:neoi1RRO0
今のトレンドは異世界(恋愛),ザマァものやね
総合日間1〜10位を独占しちょる

1105 :神奈いです ★:2025/08/22(金) 19:47:34 ID:admin
イモも恋愛なんだけどなぁ

1106 :名無しさん:2025/08/22(金) 19:53:43 ID:s30l3XHU0
ヒロインを手に入れる「ために」努力してない作品を恋愛作品と呼べるかというと、ちょっと。

1107 :名無しさん:2025/08/22(金) 19:54:01 ID:s4+KNw6x0
ジャンル、ハイファンタジーで異世界[恋愛]じゃないから
異世界[恋愛]に投票してる層は投票してないってことかなこれ
ランキングはパケ買いだった…?

1108 :名無しさん:2025/08/22(金) 19:56:08 ID:WbDfhqeE0
>>1106
いや、最後の最後で主人公領地持ち貴族になるくらい頑張ったのはヒロイン娶るためだったってなっとるやん?
ただこれパッケージがハイファンタジーで異世界[恋愛]じゃないので検索に当たらないし読まないってことなんじゃね?

1109 :神奈いです ★:2025/08/22(金) 20:02:16 ID:admin
そうだぞ恋愛小説だぞ

1110 :名無しさん:2025/08/22(金) 20:44:44 ID:xwLBhi+y0
好きだの愛してるだのラブラブチュッチュはぁはぁしないなら、せめてどっちかは相手に執着しないと恋愛には見えない気はする


1111 :名無しさん:2025/08/22(金) 20:47:42 ID:cmS9Pcbc0
>>1108
だから「ために 」にカギカッコつけたんすわ。
主人公の動機が最初から明かされてないと恋愛にならないんですよ。
心の動きを読者にクローズしてるから、ただ内政してるだけにしか見えないんですよ。

1112 :名無しさん:2025/08/22(金) 20:50:42 ID:xwLBhi+y0
その辺りストレートな恋愛は苦手だけど薬屋のひとりごとの壬氏は少しずつ狂っていくのが恋愛しているなぁって思う(あれは長編だからできることだけど

1113 :神奈いです ★:2025/08/22(金) 20:51:29 ID:admin
イモの主人公の動機わかりづらい??
そこ相当加筆したんだけど

1114 :名無しさん:2025/08/22(金) 20:59:34 ID:j4/lK2XS0
恋愛をメインにしたいなら、冒頭にそこを持ってきたほうがいいかと
ミリエのためにもイモを植えてやりたいってのを最初の章で語ったほうがいいのでは
零細代官の出世物語だと思ってました。

1115 :名無しさん:2025/08/22(金) 21:00:16 ID:xwLBhi+y0
家臣団に反発された後のミリエのシーンで内政的にイモが有用というのが結論だしイモは国に必要とは思うけど
特にミリエがイモを抜きにした場合に必要ではない気が
ミリエが別に男でも全く行動変わりそうにないと思う

1116 :神奈いです ★:2025/08/22(金) 21:01:22 ID:admin
いや、イモの方が大事だろ(内政脳

1117 :名無しさん:2025/08/22(金) 21:01:49 ID:xwLBhi+y0
はい、なので内政モノなのです

1118 :神奈いです ★:2025/08/22(金) 21:02:20 ID:admin
ミリエが男ならルーギンはイモ食ってないし、持ち込んでない。

けど、内政の方がメインだからそこはいいや。

1119 :神奈いです ★:2025/08/22(金) 21:03:31 ID:admin
私が嫁のために内政捨てるような話書けると思うか。
内政がんばるから嫁さん増やせる話ならいける。
向いてない。

1120 :名無しさん:2025/08/22(金) 21:08:09 ID:xwLBhi+y0
嫁を増やすために内政やるぜ!ぐらいの方が分かりやすいかも?
これなら嫁のために内政を捨てる必要はないし、ただ内政か嫁かの問題をどこかでぶつけて嫁を取るために必死に頑張るシーンはいりそうだけど


1121 :名無しさん:2025/08/22(金) 21:14:36 ID:xwLBhi+y0
内政大好きヒロインと
内政はやるけど普通にヒロインを優先したいけどやるとヒロインに嫌われるからできないみたいな葛藤主人公とか

1122 :名無しさん:2025/08/22(金) 21:16:38 ID:j4/lK2XS0
別に内政捨てろとは言ってないけど
恋愛小説だと言われると、
恋愛要素はあるけど、エッセンス程度で内政メインの話だよねという感想

1123 :名無しさん:2025/08/22(金) 21:17:48 ID:j4/lK2XS0
やっぱり瀕死の祖国スタイルがいいのでは
内政と嫁こますのが直結する

1124 :名無しさん:2025/08/22(金) 21:18:42 ID:xwLBhi+y0
主人公は立場はあるけど特に内政に興味はなくてヒロインが内政大好きならヒロインに言われて内政を頑張ってヒロインの気を引く恋愛モノに見えるのではないか?

よくよく考えると大地雷臭満載だけど

1125 :神奈いです ★:2025/08/22(金) 21:26:06 ID:admin
ちゃうねん。恋愛小説は恋愛が主題だから、内政は目的じゃないってこと。


1126 :名無しさん:2025/08/22(金) 21:36:03 ID:eEl8+xVZ0
内政と恋愛は食い合わせ悪いなぁ
何年も計画的に継続するのが内政だけど、恋愛は一時的な若者の心の動きだし

やるならドクストのクロム-ルリぐらいの感じなら通るかな?あれ恋愛か?
つまり、不治の病に侵されたヒロインを治すために、何年も努力する話なら?

1127 :名無しさん:2025/08/22(金) 21:39:20 ID:eEl8+xVZ0
あとは、これは王道だけど政治(内政)のために性格の合わない男女同士で結婚・婚約して
一緒に難局を乗り切りながら、関係を深めて行く系の話

1128 :名無しさん:2025/08/22(金) 21:43:00 ID:xwLBhi+y0
恋愛難しい
好きだのどうのいってSEXしておけば恋愛なのでは()

1129 :名無しさん:2025/08/22(金) 22:04:34 ID:oq3brpovi
おや、久しぶりに覗いたら動いてるやん

1130 :神奈いです ★:2025/08/22(金) 22:21:12 ID:admin
おう、寄ってってやー


1131 :神奈いです ★:2025/08/22(金) 22:23:18 ID:admin
AI助言 「イモ」について

本作は「新作物導入を通じて落ちこぼれ貴族が成り上がる」王道の農業×成長譚で、テーマ・筋立ては商業水準に十分達しています。改善すべきは 冒頭のつかみ強化・主人公とヒロインの掘り下げ・クライマックスの緊張感増強です。


@ 読者を引き込む冒頭

冒頭がやや説明的(イモとは〜)なので、物語的フックを強めると読者をつかみやすいです。

A 主人公像の掘り下げ

ルーギンは「武勲を立てられない三男」「素朴で行動力がある」と魅力的ですが、内面の弱さや劣等感をもう少し描くと感情移入が増します。

B ヒロインの存在感

ミリエは知的で魅力的ですが、終盤はサポート役にやや寄っています。

C 中盤のテンポ調整

王都での「イモ展示会」〜「亜種トリュフ作戦」部分は非常に良いですが、台詞や説明がやや長い箇所があります。

D クライマックスのドラマ性

寒波→父兄からの解任→イモで救済、という流れは王道で素晴らしいです。
ただし「絶望の淵」描写を少し強化すると盛り上がります。

E 言葉のブラッシュアップ

会話文に軽妙さがあり良いですが、貴族や王の台詞が現代口語に寄りすぎる箇所があります。
地の文は時折説明的になるので、比喩や五感描写を増やすとライトノベルらしい没入感が出ます。



1132 :神奈いです ★:2025/08/22(金) 22:29:29 ID:admin
AI助言「なぜ伸びないのか」

この作品は筋立て・完成度ともにかなりしっかりしていますので、「内容が悪い」からポイントが伸びないというよりは、「なろう」という場の傾向と噛み合っていない可能性が高いと思います。

@ 主人公像が「地味で堅実」 なろうでよく伸びる主人公は「無双・チート・俺TUEEE」か「俺でもできた系(努力+ご都合)」が多い。
A 出だしが説明的で掴みが弱い 「イモとは〜」で始まるのは文学的ですが、なろう読者は最初の数行で離脱しがち。
C 恋愛要素が後半に寄っている ミリエとの関係が育つのは中盤以降。
D 話数と更新頻度 今回の作品は一気に書き上げた長編形式ですが、なろう読者は「連載」「細かい更新」を好む傾向。
E ジャンルとタグ選び 農業ファンタジーは固定ファンがいますが、「スローライフ」「領地改革」「成り上がり」など人気タグを入れると露出が増える。

1133 :名無しさん:2025/08/22(金) 23:26:31 ID:j4/lK2XS0
ACDは凄くよく分かるし、ここでも指摘されてる

あれ、Bはどこいった?

1134 :神奈いです ★:2025/08/24(日) 18:39:17 ID:admin
迷宮伯更新

1135 :名無しさん:2025/08/24(日) 20:07:30 ID:TYmgJBra0
おお半年ぶりか。2人とも迷宮伯の子供らしい活躍っぷりだな
迷宮伯は規格外の英雄だけど2人は常識の範疇での熟練者って感じか

1136 :名無しさん:2025/08/25(月) 01:39:51 ID:mtR487Ug0
あ、そうかリハビリは迷宮伯再開に向けてのリハビリだったのか。

1137 :神奈いです ★:2025/08/25(月) 01:45:03 ID:admin
最初っから小説書くためのリハビリだって言ってたじゃんかー

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