ローカルルールを必読のこと

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神奈いですの雑談スレ11

1 :神奈いです ★:2025/01/10(金) 00:09:59 ID:admin

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        /: : : : : : : : :lハ: 弋:ゝ V少      /:./:.  /x=∨ : : : : : : : : : : : : : l           董卓の娘、カネない若君よろしくな。
        .' : : : : : : : : : : : Vヽ∧ /:./:.         '"_ノ }l: : : : : : : : : : : : : : :l :
       ,': : : : : l: : : : : : : : : 人‘,     ヽフ   u /-‐'" 丶 : : : : : l: : : : : : : l
      :  l: : : : : :l: : : : :l: : : : : / ヽ           イ/ _ ゝ: : : : :l: : : : : /:/
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     r<         ``寸く{//    _,,, -‐=ニ二三‐ ゚《 ニニニ\: : : : : /:/
     Yi三二ニ=‐-   rr__}/_,r-‐=ニ二三二ニ=‐----- '《 ニ{, -l\ヽ/ l: {
      Yi三三二ニ=‐- Yi:[ ̄Yi三三三三二ニ=‐-----'《」ニニV ハ }  ヾ(
      Yi三三二ニ=‐- YLニ-Yi三三三三二ニ=‐-----゚《 ニニVl Lム  :
        Yi三三二ニ=‐- YLニ-Yi三三二ニ=‐- ア´ ___ `゚'≪ ニlー‐'
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神奈いですの雑談スレ10(董卓の娘投下報告スレ)
http://kanaides.sakura.ne.jp/test/read.cgi/kanabbs/1624781369/
神奈いですの雑談スレ9(文明復興行動案相談スレ)
http://kanaides.sakura.ne.jp/test/read.cgi/kanabbs/1597316873/
神奈いですの雑談スレ8(文明復興行動案相談スレ)
http://kanaides.sakura.ne.jp/test/read.cgi/kanabbs/1595335446/
神奈いですの雑談スレ7(文明復興行動案相談スレ)
http://kanaides.sakura.ne.jp/test/read.cgi/kanabbs/1592144757/
神奈いですの雑談スレ6 (図書館皇子議論スレ)
http://kanaides.sakura.ne.jp/test/read.cgi/kanabbs/1590682760/
神奈いですの雑談スレ5 (図書館皇子議論スレ)
http://kanaides.sakura.ne.jp/test/read.cgi/kanabbs/1589616905/
神奈いですの雑談スレ4
http://kanaides.sakura.ne.jp/test/read.cgi/kanabbs/1588739026/
神奈いですの雑談スレ3
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神奈いですの雑談スレ2
http://kanaides.sakura.ne.jp/test/read.cgi/kanabbs/1569161344/
神奈いですの雑談スレ
http://kanaides.sakura.ne.jp/test/read.cgi/kanabbs/1552710722/

 DISCORD (捨て垢でどうぞ) https://discord.gg/jYv8Kfc ※使ってない
 ついったら 直接連絡はこっちに@kana_ides ※使ってる


918 :名無しさん:2025/02/11(火) 21:07:46 ID:9ndxkD5P0
配信回して金(現代物資)で殴るのが正道なんだから、配信でのがんばりとその成果をメインにして
先回り要素はポイしたほうが読者受け良さそう

919 :神奈いです ★:2025/02/11(火) 21:08:22 ID:admin
>>915
ちゃんと各段階で敵を倒してないとダメで、その上で向こうが何か無理をして戦力捻りだすとかなら納得感あるんじゃないか。
もう不利なはずのデスピサロが元に戻れない覚悟で進化の秘宝使うとか。

920 :神奈いです ★:2025/02/11(火) 21:09:10 ID:admin
視聴者増えたら原作信者でてくるから「あれしろ」とか後から言うよ。
「なんで婚約破棄フラグつぶさなかったん?」とか事後孔明。

921 :名無しさん:2025/02/11(火) 22:54:24 ID:bSv2PzuQ0
その辺りはティアムーン物語の日記帳はいいシステムだった
何か一つ解決すると死因が別になってこれからくる破滅を回避していく


922 :名無しさん:2025/02/12(水) 02:23:46 ID:qunN7Ylb0
そこで単純な問題とか普段の付き合いで情報が入ってるはずの課題とかを見逃すとまた読者に嫌われるから予想外の方向から殴る必要があるんだよね
創作難しい

923 :神奈いです ★:2025/02/12(水) 04:08:11 ID:admin
タイトル:
悪役令嬢のモブ部下転生-破滅する令嬢に懐かれちゃったから異世界配信交易チートで覆す!

あらすじ:
転生したら悪役令嬢のモブ部下だった。
原作では婚約者の王子をぽっと出聖女に奪われ、腹いせで反乱し王都を焼き払うも王子と聖女の軍隊に討伐される破滅の運命。
原作知識に疎い俺が逃げようとした時にはもう遅かった。

なんかあらすじうまく行かない。


924 :名無しさん:2025/02/12(水) 05:24:21 ID:9fHhf0mE0
それこそAIに設定出して貰ってそこからスタートしてみるとか?

925 :名無しさん:2025/02/12(水) 15:42:58 ID:qZRSneHQ0
大悪逆令嬢並みにいっそぶっ飛んだやつでもいい気がするけど
アレ以上を想像するとなると大変そうだ

926 :名無しさん:2025/02/12(水) 16:41:05 ID:b9a6paep0
個人的にTS董卓に見える。純粋な蛮族

927 :名無しさん:2025/02/12(水) 17:29:01 ID:J5x8Eg1n0
TS董卓というか、全体的なプロットが戦争やる董卓の娘になってるような気がするけど気のせいだろうか…気のせいだな

928 :名無しさん:2025/02/12(水) 17:58:41 ID:1y9ZldPg0

>あらすじ
異世界転生で与えられたスキルはネット通販。テンプレチートでバラ色セカンドライフだ!
…と喜んだのもつかの間。配信でPVを稼がないと仕入れができない仕様らしい。
あれこれ試行錯誤するも視聴者が付かず収益は子供のお駄賃レベル。
仕方ない、チートは諦めて真面目に働こう。と出仕した先でにわかにコメ欄が騒がしくなり…?
「ここのお姫様〇〇(ゲームタイトル)の悪役令嬢じゃん」「…てことはうp主最弱モブの××じゃね?」
…え。この職場今からクーデター軍になるの?しかも敗北確定の??

末尾に これは××な〇〇が△△を◇◇する物語。 みたいなの一つ入れたい。

929 :名無しさん:2025/02/12(水) 18:47:34 ID:73A4xAKA0
>>928
普通に面白そう、戦記物として

930 :名無しさん:2025/02/12(水) 20:01:22 ID:gkxEWBkO0
聖女側の名将さんに、序盤の頃に助けて貰えば良いんじゃないか?

主人公がうまいことコンタクト取って助けて貰う
コンタクト取ったこと自体が主人公の功績。名将さんが滅茶苦茶有能で助かる展開

あとで敵になります

931 :神奈いです ★:2025/02/12(水) 20:54:28 ID:admin
>>927
> TS董卓というか、全体的なプロットが戦争やる董卓の娘になってるような気がするけど気のせいだろうか…気のせいだな

戦争やれってさんざん言われたし

932 :神奈いです ★:2025/02/12(水) 21:12:34 ID:admin
んー、仕入れは配信収益に限定したほうがいいか。それはそうか。

933 :神奈いです ★:2025/02/12(水) 21:34:49 ID:admin
主人公、最弱モブって例えば誰なんだ。
向こうの名将が精鋭部隊を引き付けている間に、チュートリアル的に王子と聖女に最初に撃破される情けない部隊長とかか。



934 :名無しさん:2025/02/12(水) 21:38:20 ID:sX1jXldX0
悪役令嬢の存在で漸く原作特定されるなら、それまでの配信は原作では描写されていない設定や小ネタが色々ありそう
原作特定後に増えた視聴者達から過去配信へのコメントに対する主人公の感想で世界観を自然に少しずつ出せるかな

935 :名無しさん:2025/02/12(水) 21:43:38 ID:sX1jXldX0
チュートリアルに出て来る最弱モブなら捕獲対象かな、市民の前で処刑して娯楽提供したり鉱山送りで資金稼ぎしたり

936 :名無しさん:2025/02/12(水) 21:46:32 ID:YG2ce+Y50
伝統的には「なんだこのガキ(チビ)〜?」って突っかかってくる斧やこん棒持ちの巨漢とかだけど、その風貌で主人公だと受けない気がする…
かと言ってゼロ使のギーシュレベルで設定持っちゃうと最弱モブとは言えなくなっちゃうかな?

937 :神奈いです ★:2025/02/12(水) 22:29:30 ID:admin
ちゃんと情けなさとか、弱さとかで有名なモブであるべき。

938 :名無しさん:2025/02/12(水) 22:33:15 ID:nonXrl000
戦闘前はめっちゃイキってたのに
戦闘始まって近くに矢が飛んできただけで
脱糞落馬して、這いながら逃げようとしてた所を打ち取られるとかどうかな

939 :名無しさん:2025/02/12(水) 22:39:47 ID:YG2ce+Y50
そうなるとジェリドやアウラとか「作中で味方にはならない愛され系の噛ませキャラ」が方向性として合ってそうですね
「尊大や自信家な性格で、作中でこんな能力を持っていたけど○○な方法で主人公陣営に倒された」などの設定が固まってると良さそう

940 :名無しさん:2025/02/12(水) 22:41:56 ID:sX1jXldX0
攻撃力が王子と聖女の防御力を抜けずに0ダメージ固定とか命中率が低すぎて全然当たらないとか
断末魔が「うわらば」や「あじゃぱ〜」とか?

941 :名無しさん:2025/02/12(水) 23:02:59 ID:8DR09Hux0
「一見強そうに見えて対策されると明確に詰むorこっちが一撃でやられる能力」を持ってる設定だと面白そう
無限の再生能力、炎使い、毒使い、スピードキャラ、心が読めるetc…せっかくなら戦闘以外でも描写として生かせる能力が良いですが

942 :神奈いです ★:2025/02/12(水) 23:13:29 ID:admin
有利な能力はダメ。

943 :名無しさん:2025/02/12(水) 23:46:19 ID:8DR09Hux0
一般的な漫画などで第一話〜どんなに遅くても第二巻以内に主人公に倒されてるような噛ませモブの想定だと、
能力とかじゃなくてトリッキーな武器使いくらいに抑えた方が良いかもしれませんね(かつ悪役令嬢側にいそうな感じ)

ブーメランとかモーニングスターとか「最初トリッキーな武器で主人公を翻弄していたけど、武器の特性を把握されてからはそれを利用されてやられた」とか
(ブーメランは返ってくるところを主人公に寸前で躱されて逆に使ってる側が当たってやられるとかそんな感じ)

後は能力はどんなに盛っても分身とか下級ネクロマンシーとかそれくらいですね
分身は主人公に「心の目で見るんだ!」で本体見破られてやられる、
ネクロマンシーは使役できるのがスケルトンに剣と盾持たせたとかそんなくらいで
ちょうど全体技覚え始めた主人公に一網打尽にされるとか

944 :名無しさん:2025/02/12(水) 23:48:09 ID:Zesb5JxP0
原作だとある程度実用的な最強3歩前ぐらいの強いスキル持ってるのに前提条件のステ持ってないとか無駄なステ振りしてるとかで1回しか使えない弱いキャラの作りのお手本みたいなキャラとか?

945 :名無しさん:2025/02/12(水) 23:49:54 ID:8DR09Hux0
あと変身能力(自分or相手を特定のなにかに変身させる能力)は味方が使うとチート級まで跳ね上がるけど敵側が使うと弱くなりがち

946 :名無しさん:2025/02/12(水) 23:54:44 ID:gkxEWBkO0
普通に美少年のモブ近習とかでよくね?
テキトーにモブ兵士に殺される役回りとかで

配信では顔面が良ければ若干有利になるが、まあそれぐらいはあって良いでしょ
というか、設定だけでもツラの良い奴が主役じゃないと読んでてツラい

947 :名無しさん:2025/02/12(水) 23:57:07 ID:rG7ZpFhw0
アーダン(ファイアーエムブレム)、ヒグマ(ワンピ)、フォーク(銀河英雄伝説)、クラッブ&ゴイル(ハリーポッター)とか?

948 :名無しさん:2025/02/12(水) 23:57:12 ID:8DR09Hux0
原作だと「○○流剣術の使い手」とかで意気揚々に主人公に挑んだナルシスト美形キャラだったけど主人公に瞬殺されるとかも良いな
…まんまらんまの九能先輩じゃねぇか!

949 :名無しさん:2025/02/12(水) 23:59:59 ID:rG7ZpFhw0
経験値が異世界交易ポイントに還元されるからいっさいレベルがあがらないとか

950 :神奈いです ★:2025/02/13(木) 01:43:53 ID:admin
なんかアイデア盛って有利取ろうとしてるけど、最弱モブってコンセプトに反してるぞ

951 :神奈いです ★:2025/02/13(木) 01:48:07 ID:admin
コンセプトは通販チートで活躍なんだから、本人の特殊能力で活躍出来たら意味ないだろ。

952 :名無しさん:2025/02/13(木) 02:04:17 ID:f7o+/k300
「最弱だけどちょっとだけ印象に残るモブ」が持ってるような能力か性格は欲しい…
能力を通販チートだけに絞るなら性格をいかにも噛ませモブっぽいけど愛され系にできるかですね

敵じゃないけどサイコロステーキ先輩とかも数コマだけで印象に残ったのでセリフ回しにインパクトがあると良い?

953 :名無しさん:2025/02/13(木) 02:10:05 ID:f8Dyudqm0
かませ語録の使い手とか?

954 :名無しさん:2025/02/13(木) 02:14:00 ID:f7o+/k300
「やられ方に定評のあったキャラ、味方側の強キャラ、超人気キャラの必殺技でやられたキャラ」とかも良さそう
主人公の師匠や先輩ポジのド派手な必殺技で瞬殺されたとか(一瞬の間に相手をコマ切れにする究極奥義でやられたなど)

955 :名無しさん:2025/02/13(木) 05:59:34 ID:YKtwggQx0
噛ませ犬になるほどの実力があったら最弱ではなくね?

956 :名無しさん:2025/02/13(木) 07:04:51 ID:Kj4u32Cb0
愛されて顔を覚えられてるサイコロステーキ先輩が動画配信してたら初期から配信を見てる人が気が付きそう

957 :名無しさん:2025/02/13(木) 07:18:46 ID:YKtwggQx0
サイコロステーキ先輩もあの状況で下弦に会うまでは無事に生き残ってる時点でそれなりの実力者やで

最弱モブって、ラディッツを撃った農夫ぐらいのポジションじゃないの?

958 :名無しさん:2025/02/13(木) 07:41:10 ID:QR/r1nSF0
オープニングで死亡フラグ言って
かませ犬の敵のかませ犬になる一般兵

959 :名無しさん:2025/02/13(木) 09:01:53 ID:2oiKoEbz0
流し斬りが完全にはいったのに…

960 :名無しさん:2025/02/13(木) 11:04:45 ID:qW0x2hNS0
弱モブってそもそも弱モブと認識されている時点でモブでは無いし
本当の弱モブってキングダムで信が突貫してうらぁして吹っ飛んでるような連中ではないだろうか?


961 :名無しさん:2025/02/13(木) 11:16:11 ID:8ByRfcem0
「お嬢様は○○と仰せです!」
って言う役が令嬢が登場するたびに代わっててその2番目か3番目くらいのひととか
令嬢側視点の配信でなにがあって交代してたかわかって視聴者がそんなことがあったんだーってなる

962 :名無しさん:2025/02/13(木) 13:07:52 ID:Ve3Q+AWw0
有利な能力なしで原作敵側の愛され弱モブってむずかしいな
噛ませなら噛ませなりに能力はあるもんだし(そして能力発揮見せないで死ぬから噛ませ)

963 :名無しさん:2025/02/13(木) 14:12:46 ID:HrkQ4WkF0
烈火の炎の魔樹也とか名前を名乗る前に毎回倒される裏麗忍とかはモブレベルで多分能力がないわけでは、ないはず

964 :名無しさん:2025/02/13(木) 19:08:33 ID:YLdQ1tve0
>>928さんのあらすじも借りつつ書いてみる。

転生したら、悪役令嬢のモブ部下でした。

●●の予想が正しいのなら、この世界はおそらく、アニメ化もされた有名乙女ゲー「●●」の世界。
しかし原作未履修、SNSでのキャラクター受動喫煙だけでは未来も予測できやしない。
体も頭も魔力も人並みで、手にしたチートは現代からのネット通販。

え、覇権チートだろうって?
冗談言わないで欲しい。このチート、現代世界への配信でPVを稼がないと仕入れができない仕様なんだ。
モブ才能でモブ生活を送る俺の配信にリスナーがつくわけもなく、収益は子供のお駄賃レベル。
週に一回●●(現代の飲食とか漫画単行本とか)を買って現代を懐かしむのがせいぜいだ。

これでは生活ができないと貴族のお屋敷に出仕してみれば、にわかにざわつくコメント欄。
リスナーによれば、このお屋敷のご令嬢って、
原作の悪役令嬢で、●●で××して破滅する運命らしいんだが!?
案の定、婚約破棄を食らって荒れてるし!

破滅に巻き込まれたら、モブの俺なんて一発でおしまいだ!
いますぐ逃げなきゃ……やめてくださいお嬢様! なんでモブなんかに懐いてくるんですか!!
妙にチョロくて可愛いからって、俺は絶対にほだされたりしないぞぉ〜!!

965 :神奈いです ★:2025/02/13(木) 22:02:27 ID:admin
コメント欄が最初からざわつくほど視聴者居ないんだ。

だから原作についてわかるのはもう少し後なんだ。

966 :神奈いです ★:2025/02/13(木) 22:28:25 ID:admin
異世界から配信程度じゃバズらないんだ。異世界ものはたくさんあるんだ。
だからこそ活躍がきちんと収入になってチートになるんだ。

967 :名無しさん:2025/02/14(金) 01:38:58 ID:hicJym/t0
(オウド君がブログで紹介されてる…!)

968 :名無しさん:2025/02/14(金) 13:11:08 ID:3E7WO8MR0
初期段階でその辺も詰めるとなると、
第一話がないとあらすじも書けないんで、
1話の試読待ってます

969 :神奈いです ★:2025/02/17(月) 06:28:37 ID:admin
うーん、1カ月で2200ptsは偉いんだけどねぇ。

970 :名無しさん:2025/02/20(木) 22:39:35 ID:OH3MSwKx0
マイナージャンルで初動から調子良く上位入りはヒット作書籍化済で固定客大量についてるとかでもないと無理かなあ
何時か跳ね上がると信じて書き続けるしかない茨の道だ・・・

971 :名無しさん:2025/05/04(日) 21:44:23 ID:qlw38g4A0
またいですさんがバズっておられる。
やる夫界隈と関係ないリアル友人からいですさんのつぶや拡散されてくると妙な気分になりますね。

972 :名無しさん:2025/05/07(水) 17:13:14 ID:hF4UcPrd0
年を取ったせいか見るやる夫スレも随分と少なくなってしまったものだぜ

973 :名無しさん:2025/05/19(月) 13:53:39 ID:Syv0CdJc0
政治ネタはバズりやすいけど集客には繋がらないんですかねえ

974 :神奈いです ★:2025/05/22(木) 15:02:35 ID:admin
私政治ねた関係なくバズってるけど。この間はジークアクスで

ツイッターのバズりとフォロワ数と作品人気はほぼ関係がない

975 :名無しさん:2025/05/25(日) 08:31:13 ID:vBvbnIxF0
いですさんだー
時にお聞きするのですがディスコードの方はもう顔を出されないのでしょうか?
らちらちらディスコード見ておるのです

976 :名無しさん:2025/06/09(月) 10:28:29 ID:2YyqqE650
バズってる面白ツイートの下にネット小説書いてます!って宣伝がぶら下がってたら読みにいくけどなぁ
でもランキング上位で争ってる作品だと誤差レベルのポイントにしかならないのかな

977 :名無しさん:2025/06/09(月) 15:34:27 ID:ytF4L2hAi
最近二次大戦前あたりにタイムスリップした系の小説読むと配役が脳内でトラ8のキャラが当てはまって読みやすい

978 :神奈いです ★:2025/06/13(金) 15:09:48 ID:admin
バズっててウザいからブロックするって人も多いんや

979 :名無しさん:2025/06/25(水) 18:10:47 ID:F2Llsuw00
なろうにランキング通知機能が実装されたよ
PV回ってないのに通知があるから何かと思ったらジャンル別完結済みランキングとかいうものだった
完結済み界隈は冷え込んでるから2ポイントとかでもうっかりランキングに入るのかもしれない

980 :名無しさん:2025/07/27(日) 14:05:29 ID:MIstU9IK0
アンケが新作主人公のキャラクリ見てるみたいでワクワク

981 :名無しさん:2025/08/02(土) 18:15:29 ID:1kuI0ENd0
アンケに新作の機運を感じる

982 :名無しさん:2025/08/02(土) 18:32:49 ID:1kuI0ENd0
「甘粕が幻獣に対して総力戦で挑むようです」って今はどうすれば読めるんだろう
昔持ってたログが消えてからは検索しても引っかからない…

983 :名無しさん:2025/08/02(土) 19:10:22 ID:/c/Wd19R0
「もっともっとやる夫」というまとめサイトでトラ8がまとめられてるんだけど、
そのトラ8のトップページで甘粕幻獣のスレのリンクが添付されてる
そこから飛べない?

984 :名無しさん:2025/08/02(土) 19:20:32 ID:1kuI0ENd0
おお、ありがとうございます。
CHmateでは直接見れなかっただけなのかしら

985 :神奈いです ★:2025/08/14(木) 22:46:20 ID:admin


986 :名無しさん:2025/08/14(木) 22:52:37 ID:eAp/Ld220


987 :神奈いです ★:2025/08/15(金) 04:28:49 ID:admin
てすと

988 :神奈いです ★:2025/08/15(金) 04:29:34 ID:admin
リハビリ用短編:イモ (前半)


『イモ』とは、植物が地下に栄養を蓄えて丸々と太ったものである。

加熱すると皮は香ばしく、身はほくほく、しかも甘い。
冷害に強く、やせた土地でも育つ。
遠い異大陸からきたこの作物は飢えから民を救い、我らをきっと豊かにしてくれるだろう。

「だから、ぜひ我が領地で作付けしたいのだ!」

城の尖塔にある執務室に集めた家臣たちの前で熱弁をふるう若い貴族の青年、ルーギン。
彼の領地は山に囲まれ、深い暗い森に包まれた寒々しい土地だ。
寒波は珍しくなくムギはよく不作になり端境期にはやせた子供たちの泣く声が響く。

この土地にこそ、『イモ』が必要なのではないか。と言い募る彼を執務室に並んだ老人たちが心配そうに見つめている。

老執事が声を上げた。
「そのような前例はございません」
「いや、前例とかではなく良いものだと言っているのだが」
「良いものかどうかも前例がないと判断ができないので……そうです、他の領地で先に試していただいては?」

そういうことではないと反論しかけたルーギンをなだめるように話し出したのは財務官だ。
「お気持ちはわかりますが、領地の予算は逼迫しており……そのような新作物に割く予算はありませぬ」
「いや、空き地に植えるだけでいいのだ、農地に今年は使っていない部分があるだろう」

そこに荘園代官が嚙みついた。
「農地はすべて三圃制で割り付けており、そこは休耕地ですぞ!来年のムギの収穫のために土地を休ませておるのです!変なものを植えてムギに影響が出たら飢饉です!」
「変なものではない、異大陸では……」

最後に神官が発言した。
「異大陸ですか……この『イモ』とやらは……聖典に載っていませんな?」
「……は?」

それが決定打だった。
神は全能である。
全能であるのだから人間に必要なものはすでに聖典に載っている。
だから聖典に載ってない食べ物は作るべきではない。

田舎の老人たちはそう結論づけて会議が終わった。

一人ルーギンが残った会議室を冷たい初春の風が吹きぬけていった。

 − − − − −

ルーギンは北辺貴族の三男坊である。

爵位は父から長男へ。次男三男に回す爵位はなく、貴族の最下位である騎士資格止まり。
ルーギンが父からもらったのはこの山に囲まれたド田舎の小さな城と荘園一つだけだ。

このままではモテない、とルーギンは思った。せめて少しは出世しよう。
頭がよくない自覚があるので武芸で身を立てようとした。
従軍はできたが手柄は立てられず。起死回生を狙って異大陸遠征に志願。

しかし遠征は平和交易が主で武官の仕事は整列や警備、長期の移動でへばった文官たちや荷物を担ぐなどぐらいしかやることがなかった。
何も武勲がないままの帰国。

「だが『イモ』を植えるぐらいはできると思ったんだがなぁ」
ルーギンは塔の自室で腕組みをしながら、遠征当時を思い出す。

遠征隊に文官の一人、ミリエは変な娘だった。
ほかの文官たちが金銀や宝石、珍しい毛皮や香料などを調査している中で、彼女は異種族の農民から作物の話を聞き出そうとしていた。
言葉が通じず、必死に身振り手振りを交える姿は真剣で、同時にちょっと面白かった。
それ以来、彼女が気になったルーギンは荷物を持ったり、話を聞いたりする関係になった。

ミリエの任務は異大陸での食糧確保、つまりムギ作である。
開拓志願者を指揮して遠征隊基地の周りをちまちまと開墾していたと思うと、
ムギ以外にもいろいろな植物を植えては枯らしたり腐らせたりしている。

ルーギンは武官としての仕事があまりにも暇なので、上司の許可を得て開墾に参加することにした。
田舎の荘園管理の経験もある彼が加わると、開墾が一気に進んだ。

広がった農地を前にミリエが大きな眼鏡の奥の目を輝かせる。
「隊長さん、てつだってくれてありがとうございます!」
「いえ、文官さん。これも任務ですから」

ミリエが大きな眼鏡に艶やかな長髪を垂らした可愛らしい貴族娘だったのが参加動機だとはルーギンは決して言わなかった。

 − − − − −

ある春、異大陸を寒波が襲い、開花が遅れたムギは実らなかった。
遠征隊が食糧不足で苦しんでいた時に、近くの異種族が『『イモ』を持ってきてくれた。

だが泥にまみれた根っこの塊を見て、ルーギンは食欲が失せた。
さすがに貴族の一員としてそんなものを食べるわけにはいかないだろう。
と思っていると、ミリエが『イモ』を焼いてもってきた。

「隊長さん、美味しいですよ?いかがですか?」
「……いただきます」

にこやかに微笑みながら焼き『イモ』を差し出すミリエ。
前言を翻してルーギンは『イモ』を受け取り、恐る恐る皮を割る。

すると湯気が香ばしい香りとともに立ち上った。

「おお?」
口に入れるとほくほくと甘く、思わず頷いてしまう。

「ちょっと塩味が欲しいですね、塩入りのバターとかどうでしょう?」

ミリエの提案で焼き『イモ』はさらに美味くなった。
少量の塩と油を加えるだけで、さらに甘味が引き立つ。
そして腹持ちがよい。空腹がいっぺんに収まった。
これは素晴らしい食べ物だとルーギンは思った。

ミリエが聞き取ったところによると『イモ』は冷害に強く、やせた土地でも育つようだ。
ならばこの作物を故郷に広めれば、ムギが不作なときも飢えなくて済むのではないか。

「文官さん、これはぜひ皆にも食べてもらいましょう」
「そうですね隊長さん」

さっそく遠征隊の食事として『イモ』を支給したが……貴族たちは見慣れない食物に見向きもしない。
平民の食べる分のパンを奪って平然としている。

パンを失って飢えた開拓民や兵士たちは大喜びで『イモ』を食べていた。
ただ焼くだけじゃなく、スープにしたり、蒸したりしても食べられるのでいろいろ工夫しているようだ。

「 「『イモ』は良いものですけど、食わず嫌いの方も多いみたいで……あのぅ……隊長さんは大丈夫でしたか?」
「何がですか?これは大変美味でしたが?」

ルーギンは嘘はついていない。
むしろ彼はミリエが一切偏見なく異種族の食べ物を受け入れているのに驚いた。思ったよりも性根が座っているようだ。

「よし、決めました。私は報告用に『イモ』を持ち帰ります!」
「それはいいですね」

貴族は嫌がっても平民が食べるなら飢饉対策には十分効果がある。
きっと我が国を助けてくれる作物になる。
ルーギンはそう思っていた。

 − − − − −
 
「これ、なんですのぉ?汚いわねぇ」
いじわるそうな貴婦人が箱に入った『イモ』を見て吐き捨てた。

王都で盛大に行われた異大陸遠征隊の成果報告会。

王族や大貴族臨席のもとで、金銀や宝石、毛皮に香料などの異大陸の資源が並べられ、
見て回る貴人たちからは賞賛や驚きの声があがっていた。

しかし、ミリエの提出した『イモ』の箱には誰も近寄らない。
ようやくやってきたのが扇で顔を覆った貴婦人たちだ。

ミリエは彼女たちの嫌そうな表情にもめげずに説明を試みる。

「これは『イモ』と申します。現地では主食として……」

「主食?こんなものを食べますの?野蛮ねぇ」
「土の中で成るなんて、まぁお下品」
「ほほほ、豚の餌じゃなくて?」
「奥様、それよりもあちらの首飾りを見ませんこと、こんなの見ても」

口々に好き勝手言って去っていく貴婦人たち。
黙りこくったミリエの肩が屈辱に震えているのが見て取れた。

大貴族たちはそろって光りも香りもしないものには興味がないようだ。
荘園の世話など何代も前に放棄して王都で遊んで暮らしてる連中に『イモ』の良さなどわかるものか。

「おい、ルーギン卿。静かに」
とルーギンは会場の隅に設けられた武官席でガタガタと足を鳴らしているのをとなりの武官に咎められた。
今回は戦争がなかったので武官は黙って臨席するしかない。
しかし俺に何かできることはないのか……俺はあれがいいものだとわかっているのに!
と足踏みを始めるのでまた隣に咎められるルーギン。

「陛下、あちらにもっと面白いものがありますぞ」
「よいよい、せっかく異大陸から持ち込んだのであろう、すべて見ておかねば……。む、あれは何であろうかの?」

その時、国王陛下と側近たちがミリエの展示に気が付いた。
ダメだ。国王にまで馬鹿にされては、ミリエはもう立ち上がれないかもしれない、
ルーギンがそう思ったとき、気が付いたら身体が動いていた。

「おお、これは素晴らしい作物ではないですか!」
突然響いたルーギンの声にミリエが驚きの表情を浮かべる。

「たくさん採れて栄養もある。しかも冷害に強く、やせた土地でも育つときては民も助かる!」
陛下が近寄る前に『イモ』に近寄って大声でほめたたえるルーギン。

「お、おう……そういうものか……」
「これは陛下!ご尊顔を拝し奉り恐悦至極に存じます!遠征隊のルーギウス・フェリクス・ハルデン中尉であります!」

大声にびっくりしてうめいている陛下に初めて気が付いたふりをしながらルーギンは敬礼した。

「ハルデンというは北辺のハルデン子爵の……」
「はっ、三男であります」

と答えると、それっぽい顔だなという表情で陛下がルーギンを見やる。

「うむ、元気でよい。武官は元気が大事だ。……その植物、余にはわからぬが良いものみたいであるな」
「はっ、大変良いものと存じます」
「では元気の褒美に持って帰ってよいぞ」
「……ありがたき幸せ!」

泥のついた「『イモ』の箱を抱えて敬礼するルーギン。
ミリエは事態についていけてないようで目を白黒させている。
大変だな、とルーギンは思った。俺もなぜこうなったのかわからないぞ。

 − − − − −

そうして、領地にイモの苗を送り付けて作付けを指示していたのだが、
帰ると見事に誰も何もしていなかった。『イモ』の苗が何なのかわからず遠巻きにして見守るだけ。

まぁ、さすがに説明もなしには無理かと思い家臣を集めて説明会を開いた結果、「聖典にないからダメ」という結論がでてしまった。

陛下の命令と言って……。
いや、陛下は「持って帰ってよい」と言っただけで、植えつけろとも何とも言ってないから勅命の偽造になってしまう。ダメか。

領主権限で植えさせようにも家臣たちが動かないのでは難しい。
そうだ、農民たちはそこまで偏見がないかもしれない。
直接話を聞いてみよう。

ルーギンは思い立った途端に城の外に飛び出していた。

 − − − − −

農民たちはさらに頑迷だった。

荘園で呼び止めた農民たちは見たことのない作物に明らかに怯えている。
これは異大陸の作物で。冷害に強く、やせた土地でも育つ……とルーギンが説明したが、農民たちは胡乱な目をするばかり。
しかも、何も言わず黙りこくっているので処罰しないとルーギンが何度も約束して無理やり話をさせることができた。

「殿様、土の下にできる食べ物なんざ聞いたことねえだ」
「いやいや、土の中にも、そうだニンジンはあるだろう」
「あれは薬であって食べ物ではねえだ。根っこは食うもんじゃねぇだ。」

そのとおりである。ニンジンを食材として使うのは都会だけで、この田舎ではハーブの一種と扱われている。

「オラたちゃ先祖代々、ムギとマメと休耕でやってきたんでさ、なんでも昔のままやるのが間違いねえってもんだ」
「よくわからねぇもんをやって、天罰があるかもしれねぇだ」
処罰されないのを見て口々にやらない理由を言い出す農民たち。
過去からそうやって生き延びてきたという経験が頑固さの根底にあるのだろう。

これで『イモ』に対する悪印象ばかり広まっては困る。
そう思ったるルーギンは忘れるように言い含めると農民を追い払った。

家臣どころから農民すらやりたがらない。経験と常識が新しいものを強固に阻んでいる。
そして自分の手にはイモの苗。

「開墾は異大陸ぶりだな」

ならば自分でやるしかない。

城の周りは敵が隠れられないように空き地にしている。
兵や馬の訓練にも使うので踏み荒らされ、到底農地に向いていない。

だが、異大陸での『イモ』畑を考えるに、やせた土地でも問題ないはず。
ルーギンは大きく振りかぶると、鍬を振り下ろした。

 − − − − −
 
 



989 :神奈いです ★:2025/08/15(金) 04:56:05 ID:admin
AI君の助言

 世界観の説明が不足しています。
 会話がやや冗長です、もう少しテンポよく省略しては?
 情景描写をもう少し入れては? 
 ミリエのキャラをもう少し立てては? 農業に興味を持つ背景。またクセや口調など。もっと主体的な活動を。


990 :神奈いです ★:2025/08/15(金) 05:00:38 ID:admin
改善案:
 世界観についてはわざと。
 会話はうちの芸風。
 情景描写は個別に入れてみる。
 ミリエについて 案)医者の家系(法服貴族)で薬草に興味があったが、飢饉で治療した貧民が死んだので飢饉を防ぐ農業に興味が。
         クセ……ちょっとポンコツ風味だと好きだけどどういうキャラがいいかな。

991 :名無しさん:2025/08/15(金) 08:46:32 ID:a/JNOdRL0

プロイセン大王が後方腕組みしてみてるな…
農民さんは新しいことやって失敗すればそのまま餓死するからなぁ
挑戦そのものが余裕がないと出来ないんやね

992 :神奈いです ★:2025/08/15(金) 10:58:26 ID:admin
今更だけど面白い作品はキャラが立ってるからキャラが大事だよねぇ

993 :名無しさん:2025/08/15(金) 11:38:22 ID:a/JNOdRL0
昔、キョン子がポストプロイセン大王ポジでジャガイモ普及させたって二次創作あったけど
前提としてキョン子が百戦千勝の英雄で大変人気のある君主だからキョン子が食べてると知ったら皆真似するだろうってのがあった
主人公くんには暴力、権力、人気がまだ足りないね
今積み上げられるのは実績くらいか

994 :名無しさん:2025/08/15(金) 23:12:33 ID:EmyR4cI+0
人気キャラっていうのは尖っていて、かつ主人公に有益で一本筋が通っている感じ
でも中々難しいね

995 :名無しさん:2025/08/15(金) 23:33:02 ID:hTaIVYi80
新九郎奔るの、荏原編みたいな感じですね

王都でのシーンはバッサリ切っちゃって
異大陸でのシーンと領地でのシーンに集中しちゃったほうがいいのでは

996 :名無しさん:2025/08/16(土) 00:01:16 ID:S2Fw7NrA0
ジャガイモ一本で乗り切るのは厳しいかもなので
諸国との戦争で領地を広げ名声を得て内政に突入してから…
大体フリードリヒ大王やねこれ

997 :名無しさん:2025/08/16(土) 14:41:22 ID:zjZVBElR0
やっぱり転生者の方が話が早いよな、とか思ってしまう

本来の当世の人にとっては狂気を越えた狂気である「今の世界は間違っていて、もっと理想的な社会があり、そこを目指すべき」という信念がナチュラルにある

なぜなら、それを経験しているから

998 :神奈いです ★:2025/08/16(土) 14:46:52 ID:admin
転生者でも同じ反対されるゾ

999 :名無しさん:2025/08/16(土) 14:51:30 ID:zjZVBElR0
反対された時に「でもやるわよ♥」ってなりやすいから・・・・

1000 :名無しさん:2025/08/16(土) 15:00:16 ID:fwT1YmKI0
そこは転生者じゃなくても、「でもやるぞ」ってなってるのは
背景含めてこの作品は十分伝わってくるよ

1001 :名無しさん:2025/08/16(土) 15:27:12 ID:S2Fw7NrA0
転生主人公の例で言うと書籍化したリオンクール戦記の主人公バリアンくんは政策を前例がないからと都市の重役のジジイに反対された時
今までやった俺の政策の成果を無視して何が前例だぶっ殺すと服を破り捨て剣を抜き大暴れし、見事重役達は平伏したっていう見事な対処法をしたな
今のところ、反対する重役達を黙らせる暴力や失敗しても取り返せる財力、圧倒的な実績等パワーが足りない感じ


1002 :神奈いです ★:2025/08/16(土) 16:21:13 ID:admin
>>995

いやいや、王都のシーン要るでしょ
なかったら話がつながらないべさ

1003 :名無しさん:2025/08/16(土) 16:35:24 ID:fwT1YmKI0
そうですかね?
1話は地元と異大陸の話にして
王都での話、文官ちゃんとの関係の深堀は次の話に回したほうが構成がすっきりするかなって

1004 :神奈いです ★:2025/08/16(土) 16:49:40 ID:admin
えっと、読み切り用のプロットを評価する編集者になったつもりで意見ください。

こちらプロットね

第1節

導入:王都の大広間で、異大陸帰りの美少女貴族が珍品を披露。宝石や金塊の中に場違いな「土の塊(イモ)」。

主人公(若き地方領主の三男坊)が、場の空気を気にせずイモを褒め、美少女に好印象を与える。

栽培を引き受けるも、領地に戻ると代官・神官・農民に総スカン。

ラストで、主人公が「じゃあ俺が試してやる」と城の庭に小さな畑を作る。


第2節

三圃制の説明、農地の現状と農民の生活描写。

小さな畑での初栽培→家族にも「地下のモノは不気味」と嫌われる。

美少女貴族が視察に訪れ、同じく各地で失敗していると打ち明ける。

二人で食事をしているとき「トリュフ」の話題が出る。


第3節

「トリュフイモ」と改名し、貴族向けパーティで大々的に披露。

城隣接の畑に兵士を立たせ、「高級食材」感を演出。

農民に「盗ませる」仕込み。

噂が徐々に広がり、荘園から「欲しい」と声がかかる。


第4節

作付け拡大、だが連作障害や保存方法でトラブル。

輪作システムへの組み込みが成功、収穫量激増。

飢饉の年でも領内の餓死者ゼロ。

農民たちが「この作物は神の恵みだ」と教会に報告する。


第5節
蒸留酒の開発、他領への輸出開始。

王の謁見で功績を称えられ、男爵昇格。

美少女貴族と婚約。

市場では誰ともなく「男爵イモ」と呼び始める。

主人公が妻と畑を眺めながら未来に思いをはせて終わり

1005 :神奈いです ★:2025/08/16(土) 16:50:31 ID:admin
1万文字にまとめるつもりで、残りを現行形式で書くのでまた意見お願いします。

1006 :神奈いです ★:2025/08/16(土) 16:59:21 ID:admin
>想定意見:原稿とプロットですでに相当違うよね???

はい。

1007 :名無しさん:2025/08/16(土) 17:42:32 ID:fwT1YmKI0
主人公がイモを褒める理由がこのプロットにはないですね
作品だと、異大陸での体験があったから、
このイモが大事なのも分かるし、美少女貴族の功績が認められないのに憤るのも分かります。

ブランド化からの流れは面白いと思います。

本家とのやり取りがないので、三男坊設定が死に設定になってるかも

1008 :神奈いです ★:2025/08/16(土) 18:52:19 ID:admin
AI分析 「神奈いです」の作風は?

「神奈いです」さんの作風は、**「努力のリアリズム」と「IF設定の妙」**が合わさった魅力が特徴です。読者をクールに挑発しながらも、どこか応援したくなる主人公像が多く、そこにユーモラスな感性が効いています。また、ジャンルの垣根を越えた執筆姿勢と、創作論への関心の高さから、表現の探求心が強く感じられます。

AI提案 本人に合っている題材は?


1. 歴史IF(悪役・脇役の再解釈)

『董卓の娘』のように「悪役の再評価」や「定説の裏側を描く」題材。

歴史の王道キャラではなく、一見地味・不遇な人物に光を当てる切り口が得意。

三国志だけでなく、戦国時代や幕末など「有名だが悪役にされがちな人物」にも広げられる。


2. 努力型ファンタジー

『迷宮伯嫡子はカネがない』のように、チートなし・現実的工夫で逆境を切り抜ける物語。

経済・領地経営・兵站・交渉など「数値化や知識が武器になる」テーマが得意。

最近の「異世界経営もの」や「スローライフもの」とも接点がある。


3. ユーモラスな逆転設定

タイトルセンスを活かした「奇抜な組み合わせ」。

シリアスばかりでなく、読者が思わずクリックしたくなる短編・中編に向く。


4. 社会的テーマを忍ばせた物語

努力型主人公や再解釈ストーリーの裏には「弱者がどう生きるか」「悪役は本当に悪か?」という問いがある。

これは現代社会の不条理や個人の生存戦略とリンクする。

読者に気付きを与えるテーマを扱えるのは大きな強み。


1009 :神奈いです ★:2025/08/16(土) 18:54:13 ID:admin
AI分析 神奈いですに向いていない題材は?

テンプレ的なチート無双・ハーレム
→ 神奈いですさんの強み(努力型・逆転設定)と矛盾するため、没個性的になりやすい。

純然たる恋愛もの
→ タイトルや切り口は面白くても、恋愛一本勝負では強みが発揮されにくい。

ガチSFや超理系ハードもの
→ 歴史・ファンタジーの得意分野から外れるため、読者の共感を得にくい可能性。

総じてライト層には敷居が高い。「チートなし努力型」や「悪役再評価」は良質だが、近年のWeb小説商業化では「わかりやすいチート無双」が主流。
商業化には地味。


1010 :神奈いです ★:2025/08/16(土) 18:55:15 ID:admin
>商業化には地味

                 _,,.  _
             _,. - ''":::::::::::::::;;;;;;;;:::`ヽ、
                |_,,. -‐  o ̄ !  o 「 ┤
              | o  l         ゚/
         / ̄ヽj__,,. -‐ ' "´ ̄「ヽ` "<  ̄:ヽ
        / :.:.:.:.:.:./:.:.::.i ̄「T:.ナ〒t―‐ --::t‐` :.:.\
         /:.:.:.:.:.:.:.:.!.:.:.:.:|:.:.! |/  レ' \ :.:、:.:.:\ :.:.:.l   
         /:.:.:.:.:.:.:.:/l:.:.:.: |:.:l   \   .>、i`ー--`.:.:.l    
       /:.:.:.:.:.:./:i|:.:.:.: i:.l  _/    \  l_ :.:.:.:.:.i      ぐはっ?!
      , :.:.:.:.:.::.:. /: 〉'⌒ヾ! ,,  ___  ,, l ヽ:.:.:.:l  
      / :.:.:.:.:.:.:./:.:.:{     、 /::::::::::::::::::!    〉ノ:.:.:.:.:l
      //〉:.:.:.::.:.:.::/ `ー--'>ゥ . ,____.;L . イ:.:.:.:.:.:.:i:;l
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1011 :名無しさん:2025/08/16(土) 19:11:10 ID:J9Qs9HzA0
バストラとかはいすくーるみたいなわかりやすいチート無双をしたがる主人公=読者を時間と状況の制限を押しつけてひたすら効率的に走らせようとする展開
(作者が耐えられるかどうかは別問題ですが)凄い燃えると思いますよー

1012 :名無しさん:2025/08/16(土) 19:12:20 ID:fwT1YmKI0
プロットの部分じゃないけど、
異大陸行きに領主だけで行ってるのが不自然かな
部下が一緒に行ってたら、そっちからイモについて賛同やら反対やらが出てもおかしくない

親からの独立資金で異大陸探索に参加して、
褒美として代官職を貰ったとかだと領民や家臣と信頼関係出来てない補強にもなるかな

1013 :神奈いです ★:2025/08/16(土) 19:16:57 ID:admin
>>1012

従者がイモを見て怪訝な顔をしていたが主人が乗り気なので口を挟まなかった、ぐらいはいれるか。



1014 :名無しさん:2025/08/16(土) 19:22:25 ID:fwT1YmKI0
それがあったほうが自然だと思います

1015 :神奈いです ★:2025/08/16(土) 19:36:11 ID:admin
>>1012
代官のほうが自然だけど、それだと途中で親父が介入してくるから……あ、親父との対決をクライマックスにすればいいのか??

1016 :神奈いです ★:2025/08/16(土) 20:28:37 ID:admin
現状プロットまとめ

1,導入:家臣への提案

ルーギン、家臣たちに「異大陸の作物イモを作付けしたい」と熱弁。

老執事:前例がないから反対。

財務官:予算不足を理由に反対。

荘園代官:三圃制を乱すから反対。

神官:聖典に載っていないから反対。

→ 会議は失敗に終わる。


2,背景:ルーギンの出自

北辺貴族の三男坊。爵位は継げず、小さな城と荘園のみを相続。

武芸で出世を試みるも成果なし。異大陸遠征に参加。


3,異大陸遠征での出会い

文官ミリエと知り合う。彼女は植物研究に没頭していた。

開墾作業に加わり、ミリエと協力。


4,食糧危機とイモとの遭遇

麦が不作となり食糧不足。異種族がイモを持ってきて救済。

当初は嫌がるルーギンだが、ミリエに勧められ焼きイモを食べて美味しさに気付く。

イモは冷害に強く、やせ地でも育つと知り「飢饉対策になる」と考える。


5,王都での成果報告会

ミリエ、イモを展示するが貴婦人たちに「汚い」「豚の餌」と嘲笑される。

大貴族たちも無関心。

国王が視察に訪れた際、ルーギンが大声でイモを褒め称え、注目を集める。

国王は「元気の褒美」としてルーギンにイモを持ち帰ることを許可。


6,帰国後の失敗

領地にイモの苗を送りつけるも、誰も植えない。

家臣を説得するも「聖典にないから」と拒絶される。

農民に話すも「土の下にできる食べ物は不気味」と恐れられ、頑なに拒絶。


7,孤独な決意

家臣も農民も協力せず、イモへの偏見は強固。

最後にルーギンは「自分で植えるしかない」と鍬を振るい始める。


ーーここから書いてないーー


8,試験栽培

イモは無事に収穫できるが、やはり食べようとする者がいない。残念ながら今年は寒波がなく農民は飢えていない。

ミリエが訪問する。
家臣たちが「奥様候補か?!」と色めき立つがイモ農場に真っ先に向かうため「ほな違うか」と興味を失われる。

ルーギンは普及に失敗して申し訳ないと謝るが、彼女は収穫できたルーギンの努力をほめたたえる。
彼女の伝手でもイモを勧めたが同じような理由で失敗しており、ちゃんと収穫まできたのはルーギン領だけだった。

イモだけでなく、いろいろな話をする。ミリエは医者の家系で王族を治療した功績で貴族の位と小さな領地をもらったのだが、
ある年に作物に疫病が流行って破産。領地を返上し、それ以来国王つきのローブを着た貴族ー領地なしーとして王都で暮らしている。

「ご飯がなかったら人は本当に簡単な病気で死んでしまうんです、だからこそ『イモ』を普及させたいのですが」

それ以来、医業の傍ら農業についても勉強、異世界遠征に文官として採用されることになる。

二人で食事をしているとき「トリュフ」の話題が出る。

「たとえばこのトリュフって昔は薬として扱われてて古典にも載ってるんですよ、ほら辞書のここに引用されてます」
「地下にできるのにな、ニンジンだってそうだ。それなのにイモはダメだとか偏見がすぎる。
 何が違うってトリュフは王都でも珍重される高価なものだってみんな知ってる……ん?」

9,亜種トリュフ

・王都の医官が来たからと言って、近隣の貴族を宴会に招待。
・その宴会でイモを「亜種トリュフ」と名付け披露。
・「トリュフには様々な種類があって、古典にも載ってます。博識な卿ならご存じでしょう」
 「もちろん知っているとも(知らない、なんだこれ)」
 「これは特に異大陸遠征に関して国王陛下から授かった品種でして」
 「そんな由来のある品を食べられるとはすばらしい」
 貴族たちに見栄を張らせ、国王の権威も使って「亜種トリュフ(イモ)」を褒めさせる。

・そして「これは貴族用である」と宣言して、畑を厳重に警備させた。

・宴会に参加した従者たちにはわざと祝宴の内容を領内に広めさせる。

・「そんな貴重な作物を王様からいただいたのか」
・農民が畑を見学しに来るが、わざと兵士に乱暴に追い払わさせる。
・腹を立てた農民は夜中にこっそり盗みに入る。兵士はわざと見逃す。
 食べてみると美味しいことがわかり、栽培してみる者もあらわれる。

・噂が徐々に広がり、ついに荘園から「欲しい」と声がかかるように


10,拡大

作付け拡大、だがだんだんと収穫が落ちてくる。
ミリエが輪作に組み込むように提案し、畑をいくつかに分けて実験することに。


そんな年、寒波が訪れてムギが壊滅した。

(ルーギンが領地で変なことをしている)と聞いた父と長兄があらわれて、「民が飢えるこんな管理では領地を取り上げる」と言い出す
ルーギン「もう3か月だけやらせてください」
「収穫も望めないのに何を言うか」

しかし3か月後にはイモの収穫が始まった。領内の餓死者ゼロ。
むしろ近隣の領地にイモを支援し、近隣貴族たちの感謝の声が殺到。

飢饉を逃れた農民たちが「この作物は神の恵みだ」と教会に報告。

さらに国王からもお褒めの勅使があらわれ「イモをルーギンに授けたのはワシの見る目があった」と自賛するので、
父と長兄も「いや、我々は最初からイモは素晴らしいと思っていた」と手の平を返す。


11,王に謁見

王の謁見で功績を称えられ、男爵位を授かる。
父と長兄はしぶしぶ正式に領地を譲り、領地持ち貴族に。


ルーギンはミリエにプロポーズし、快諾される。




その後、ミリエがアルコール消毒について説明。東方ではペストを防いだという。

そのアルコール蒸留を使ってイモ酒を開発、他領への輸出開始。

ルーギン男爵夫妻は王国でも指折りの金持ちになった。


さらにミリエの輪作実験の結果、イモ栽培を組み込んで休耕地をなくすことに成功。

収穫が何倍にも膨らみ領地の子供たちは全員丸々と太り始めた。


イモ栽培はいまでは国中に広がり、亜種トリュフでは言いづらいと誰ともなく「男爵イモ」と呼ぶようになったとさ。
めでたしめでたし。




1017 :神奈いです ★:2025/08/16(土) 20:54:14 ID:admin
情景描写どこに必要かなぁ

1018 :神奈いです ★:2025/08/16(土) 20:54:24 ID:admin
これ1万文字に収まるかなぁ


1019 :名無しさん:2025/08/16(土) 21:26:34 ID:fwT1YmKI0
ところで異世界だから別に構わないんだろうけど
サツマイモということでいいんでしょうか。
男爵イモだとジャガイモだけど


>「奥様候補か?!」と色めき立つがイモ農場に真っ先に向かうため「ほな違うか」
ここは笑う

1020 :神奈いです ★:2025/08/16(土) 21:45:19 ID:admin
異世界なので『イモ』としています。

ジャガイモいめーじ

1021 :神奈いです ★:2025/08/16(土) 21:51:09 ID:admin
>なんで異世界?

歴史めんどいから

1022 :名無しさん:2025/08/16(土) 21:52:50 ID:jDfcpA1d0
プロットみると7までほとんど失敗と否定の山だし漸く成功するのが8ぐらいからで大成功はラストだけなので最後まで読んでくれるかな?

プロット7までを一話後半で一話の前後編ぐらいに納めないとちょっと読むのが辛いかとか思っちゃう

 

1023 :神奈いです ★:2025/08/16(土) 22:02:46 ID:admin
短編だから全部1話だよ

1024 :神奈いです ★:2025/08/16(土) 22:03:37 ID:admin
1万文字の読み切りね

1025 :神奈いです ★:2025/08/16(土) 22:04:48 ID:admin
国王のシーン、ヒロインの反応いれたほうがいいよね。

ああいうわざとらしいことされて、どう思うかな?


1026 :神奈いです ★:2025/08/16(土) 22:08:22 ID:admin
どこかで「ミリエSide」いれたほうが読者にやさしいかな?

あんまり好みでない

1027 :名無しさん:2025/08/16(土) 22:11:46 ID:fwT1YmKI0
一話完結ならヒロイン視点はなくてもいいかな

1028 :名無しさん:2025/08/16(土) 22:13:42 ID:jDfcpA1d0
あ、なるほどなら大きな問題ではないですね

1029 :神奈いです ★:2025/08/16(土) 22:17:39 ID:admin
ミリエは事態についていけてないようで目を白黒させている。

で終わってるけど、実は混乱→状況の把握(助けてくれたの?)→感謝→信頼に移ってるのを……


あとで「あの時だけでなくずっと助けてくれたので、私にもあなたを支えさせてください」って言わせればいいか。

1030 :神奈いです ★:2025/08/16(土) 22:20:42 ID:admin
ヒロインが主人公に助けられてばかりだけど、お返しする輪作と焼酎がなんか最後のほうになってるなぁ。

連作障害に気が付くシーンをもう少し詳しくするか。

1031 :神奈いです ★:2025/08/16(土) 22:22:28 ID:admin
そうだ、情景描写いれたほうがいい箇所あったら指摘お願い

1032 :神奈いです ★:2025/08/17(日) 00:06:38 ID:admin
いや、自分の弱点が作品の全体像をちゃんと整理できないことだと思うので、短編何回か書けば治るかなって

1033 :神奈いです ★:2025/08/17(日) 00:07:49 ID:admin
あとバクマン読んだから読み切りで力を試すべきやと

1034 :神奈いです ★:2025/08/17(日) 02:28:59 ID:admin
感想足りないから、AI君に感想つくってもらったわ(??)

1. 没入型オタク
#今イモ読んでる
いきなり領主会議でイモ却下されて草。ここから逆転フラグでしょ?ワクワクするわ

ミリエきた!メガネ文官ヒロイン、推せる(尊い)

焼きイモうまそう描写きたあああ #飯テロ

おい王都の貴族ふざけんな…!!でもこれは逆転イベント確定だろ

ルーギン、国王の前で叫んだww熱い!!

“亜種トリュフ”作戦、天才か?この発想力、俺も欲しい

寒波で麦全滅したのにイモで助かった…泣いた

ラストのプロポーズも最高。尊い。アニメ化はよ


2. 共感型ロマンチスト
#イモ読書中
ルーギンが必死に提案してるのに誰も聞いてくれない…切ない

ミリエ健気で可愛い、支えてあげたい…

二人で焼きイモ食べるシーン尊すぎる #胸キュン

王都の奥様たち最低すぎて泣いた。ミリエの肩が震えてるのつらすぎる

ルーギン、勇気出して国王に直訴!カッコよすぎ #惚れた

トリュフ作戦で少しずつ広まるの感動する…涙止まらん

プロポーズ…はい……って言ったミリエの返事で完全に涙腺崩壊

3. 理屈っぽい考察厨
#イモ考察
三圃制と聖典による農業拒否、リアルだな。中世的リアリティ高い

ヒロイン=農業研究者って設定は説得力ある。いい役割分担

味覚描写+腹持ち=栄養価の説明、ちゃんと科学的だわ

貴族が「光らない=価値なし」って扱うのも歴史的に正しい行動原理

ルーギンの直情的アピール、王が曖昧に肯定→絶妙な政治バランス

“亜種トリュフ”=リブランディング戦略。実際にジャガイモ普及で似たことあったよな

輪作導入と蒸留酒生産、農業技術史的にも筋が通ってる。いい寓話


4. 気分転換ライト層
#イモなう
最初から会議でイモ却下されて笑ったw

ヒロイン登場!恋愛フラグ立ったな

焼きイモ美味そうすぎて腹減った #夜食テロ

貴族マジでムカつく。これ次スカッと展開来るやつでしょ

ルーギンやった!声でかすぎwwでも気持ちいい

トリュフ作戦おもろいw農民が盗んで食って広まるの草

最後ちゃんとハッピーエンドで満足!読んでよかった〜


5. クリエイター志向型
#創作の参考メモ
主人公の提案が却下される=序盤の失敗イベント。テンプレだけど必要

ヒロインが専門職=農業担当。役割分担の仕方が上手い

食べる→美味い!でキャラと読者を同時に納得させる手法、参考になる

王都で嘲笑→国王に直訴。キャラの能動性を強調してる

“亜種トリュフ”ってリブランディングの天才。名前変えるだけで価値逆転、覚えておこう

ラストは大団円+結婚。王道だけど創作的に一番読者満足度が高い構成


6. ノスタルジック型
#イモ懐かしい
周囲に理解されない主人公…昔のラノベっぽい展開で安心する

地味に働く文官ヒロイン、こういうの昔よくいたなぁ

焼きイモで「美味い!」ってなるの、王道で良き

貴族にバカにされる→主人公奮起。王道だよな、やっぱりこうでないと

“亜種トリュフ”ってネーミングで貴族を丸め込むの笑ったw懐かしいトリック感

最後に王に認められて結婚…これぞファンタジーの王道エンド

読後感が昔の名作ファンタジーそのままで嬉しい

1035 :神奈いです ★:2025/08/17(日) 03:15:48 ID:admin
『イモ』批判的読者シミュレーション
1. 没入型オタク(批判モード)

不満ポイント:

「序盤の会議シーン、長い説明ばかりでキャラの見せ場が少ない。退屈」

「イモを広めるだけで終わるの?バトルも魔法もないの?」

離脱ポイント:第1〜2節(会議〜遠征回想)で「盛り上がりが遅い」と感じて脱落。

批判レビュー風:「題材は面白いけど、“なろう”的な爽快感が足りない。チートもバトルもないのは人を選ぶ」

2. 共感型ロマンチスト(批判モード)

不満ポイント:

「ルーギンがずっと失敗してばかりで読んでて辛い」

「恋愛要素が薄い、イモの話ばかりで心の動きが描写不足」

離脱ポイント:王都で貴族に笑われ、ミリエが肩を震わせる場面。「ヒロインが救われない」と感じて読むのを止める。

批判レビュー風:「もっと二人の恋愛や心の支え合いにフォーカスしてほしい。農業説明が多くて、気持ちに浸れなかった」

3. 理屈っぽい考察厨(批判モード)

不満ポイント:

「農民が“ニンジンは薬で根は食べない”と言うのは面白いけど、史実的には微妙に不正確」

「イモ普及の困難さが軽く描かれすぎ。現実はもっと悲惨」

離脱ポイント:第7節(亜種トリュフ作戦)。「ブランド名であっさり解決」はリアリティ不足と感じて読むのを止める。

批判レビュー風:「考証が中途半端。せっかく社会風刺的なのに、最後は都合よくハッピーエンドで薄っぺらい」

4. 気分転換ライト層(批判モード)

不満ポイント:

「説明多くてテンポ悪い。もっとさくっと話を進めてほしい」

「暗い場面が長いと読むのしんどい」

離脱ポイント:第6節(農民・家臣に拒否され、自分で耕すところ)。「同じこと繰り返してるな」と感じて読むのをやめる。

批判レビュー風:「短編としては悪くないけど、テンポが悪い。軽く読むには重すぎた」

5. クリエイター志向型(批判モード)

不満ポイント:

「プロットは王道すぎて意外性がない」

「キャラ造形が薄い。ルーギン=努力型、ミリエ=健気ヒロインで記号的」

離脱ポイント:最後まで読むが、執筆メモ的に「使えるネタが少ない」と評価を下げる。

批判レビュー風:「構成は教科書的で無難。でも意外性や独自性は少ない。創作の参考にはなるが作品としては弱い」

6. ノスタルジック型(批判モード)

不満ポイント:

「昔のラノベっぽいけど、逆に古臭い」

「ご都合主義が目立ってしまい、感動が薄い」

離脱ポイント:最終章(王に認められ→結婚→ハッピーエンド)。「予想通りすぎて読む必要なかった」と感じる。

批判レビュー風:「王道で懐かしいけど、もう少し捻りが欲しい。予定調和すぎて今読むには物足りない」


1036 :神奈いです ★:2025/08/17(日) 06:44:29 ID:admin
『イモ』とは、植物が地下に栄養を蓄えて肥大したものである。

加熱すると皮は香ばしく、身はほくほくと甘い。
冷害に強く、痩せた土地でも育つ。
遠い異大陸から来たこの作物は民を飢えから救い、我らをきっと豊かにしてくれるだろう。

「だから、ぜひこの領地で作付けしたい!」

城の尖塔にある執務室に集めた家臣たちの前で熱弁をふるっているのは若い貴族の青年、ルーギン。

彼の管理する領地は山に囲まれ、深い暗い森に包まれた寒々しい土地だ。
寒波の年にはムギは枯れ、飢えた子供たちの泣く声が悲しく響く、そんな土地。

「この土地にこそ、『イモ』が必要なのではないか」
と言い募る彼を、執務室に並んだ老人たちが怪訝そうにどこか心配そうに見つめている。
(若いころは領地のためと新しいことをしがちだが、結局今まで通りのやり方が一番いいのだ……)
とでも言いたそうな目で。

老執事が声を上げた。
「そのような前例はございません」
「いや、前例があるかないかじゃなくて、良いものなんだ」
「良いものかどうかも前例がないと判断ができませんで……
 そうです、他の領地で先に試していただいては?」

そういうことではないと反論しかけたルーギンをなだめるように話し出したのは財務官だ。
「お気持ちはわかりますが、領地の予算は逼迫しており……
 そのような新作物に割く予算はありませぬ」
「いや、空き地に植えるだけでいいのだ、農地に今年は使っていない部分があるだろう」

そこに荘園代官が反論する。
「農地はすべて三圃制で割り付けております!
使っていないというのは休耕地ですぞ!
来年のムギの収穫のために土地を休ませておるのです!
変なものを植えてムギに影響が出たら飢饉です!」
「変なものではない、異大陸では……」

最後に神官が発言した。
「異大陸ですか……この『イモ』とやらは……」

手に掲げた聖典の金箔文字が鈍く光った。
「聖典に載っていませんぞ」
「……は?」

それが決定打だった。
神は全能である。
全能であるのだから人間に必要なものはすでに聖典に載っている。
だから聖典に載ってない食べ物は作るべきではない。

家臣たちはそう結論づけて会議が終わった。

一人ルーギンが残った会議室を冷たい初春の風が吹きぬけていった。



 − − − − −



ルーギンは北辺貴族の三男坊である。

爵位は父から長男へと渡り、あとは貴族の最下位である騎士資格止まり。
三男のルーギンが父からもらったのはこの北辺の山々に囲まれた荘園つきの小城の管理の仕事。
あくまで領主である父の代理であり自分の領地ではない。
一代限りの雇われであり、子孫は平民に落ちるだろう。

(このままではモテない)とルーギンは思った。
頭がよくない自覚があるので武芸で身を立てようとした。
従軍はできたが手柄は立てられず。起死回生を狙って従者を連れて異大陸遠征に志願した。

しかし遠征は平和交易が主で武官の仕事は整列や警備、長期の移動でへばった文官たちや荷物を担ぐぐらいしかやることがなかった。
何も武勲がないままの帰国。

「だが『イモ』を植えるぐらいはできると思ったんだがなぁ」
ルーギンは腕組みをしながら、遠征当時を思い出す。


 − − − − −


遠征隊の文官の一人、ミリエは風変りな娘だった。
ほかの文官たちが金銀や宝石、珍しい毛皮や香料などを調査している中で、彼女は植物に興味があるようだった。
従者を連れて草木を観察しては分厚い使い込まれた植物図鑑を開き、何やらちまちまとメモをしている。

かと思うと、彼女は異種族の農民から彼ら作物の話を聞き出そうとしていた。
なかなか言葉が通じないため、必死に身振り手振りを交えて頑張る。
やりすぎて彼女の大きな眼鏡が吹き飛んだときなんかは、ルーギンは思わず吹き出しそうになった。
笑わなかったのは、眼鏡の奥の彼女の眼がとても真剣に輝いていたからだ。

「文官さん、落とされましたよ」
「あ、ありがとうございます。隊長さん!」

眼鏡を拾ってあげて以来、なんとなく彼女が気になったルーギンは彼女を目で追うようになり、たまに話をする中になった。
彼女は従者を使い慣れているから貴族だろうとルーギンは目星を付けていたらやはり貴族だった。
王室直属の文官で「ローブを着た貴族」、つまり領地なしだ。

ミリエの任務は異大陸での食糧確保、つまりムギ作である。
開拓志願者を指揮して遠征隊基地の周りをちまちまと開墾し、ムギの種を蒔いていたかと思うと、
異種族と身振り手振りで交換した現地の植物を植えては枯らしたり腐らせたりもしていた。

ルーギンは武官としての仕事があまりにも暇なので、上司の許可を得て開墾に参加することにした。
田舎の荘園管理の経験もある彼が加わると、開墾が一気に進んだ。

広がった農地を前にミリエが大きな眼鏡の奥の目を輝かせる。
「隊長さん、手伝ってくださってありがとうございます!」
「いえ、文官さん。これも任務ですから」

真面目な武官らしく堅苦しい挨拶にとどめる。
大きな眼鏡に艶やかな長髪を垂らした可愛らしい貴族娘と一緒に仕事したいだけというのは彼の秘密であった。


ある時、異大陸を寒波が襲い、開花が遅れたムギは実らなかった。
過去の遠征時記録にもないような寒波なので誰のせいでもない。
それなのにミリエはまるで天災が自分のせいであるかのように落ち込んでいた。

ルーギンはそんな彼女を見ていられず、武官たちで相談して狩猟をすることにした。
それなりの量の肉が倉庫に入ったが、当座しのぎにしかならない。

それを見たのか、付近に住む異種族たちが不思議な贈り物を持ってきた。

ルーギンの従者が一つつまんで顔をしかめる。
泥にまみれた根っこの塊だった。

異種族がニコニコとそれを口に運ぶ身振りをする。
片言で説明するには『イモ』という食べ物だというが、ルーギンには信じられない。

(これでも貴族だぞ、こんな汚いものを食べられるわけ……)

しかし、ミリエはにっこりと笑って贈り物を受け取った。

ミリエの従者が「お嬢様がそんなものに触れてはいけません!」といって追いすがるが、
ミリエは従者を押しとどめると『イモ』を焼いて、ルーギンに一つ差し出した。

「隊長さん、美味しいですわよ?いかがですか?」
微笑みながら焼き『イモ』を差し出すミリエ。

「……いただきます」
レディの笑顔を無下にしては貴族が廃る。
前言を翻してルーギンは『イモ』を受け取った。手がじんわりと温かくなる。
恐る恐る皮を割ると、ほろりと皮と実がはがれる。
立ちのぼった湯気が香ばしい香りとともに鼻をくすぐる。

「おお?」
口に入れるとほくほくと甘く、思わず頷いてしまう。

「ちょっと塩味が欲しいですわね、バターとかどうでしょう?」
「これも合う……というか素晴らしい」

ミリエの提案で焼き『イモ』はさらに美味くなった。
少量の塩と油を加えただけで、さらに甘味が引き立った。
そして腹持ちがよい。空腹がいっぺんに収まった。
これは素晴らしい食べ物だとルーギンは思った。

ミリエがなんとか聞き取ったところによると『イモ』は冷害に強く、やせた土地でも育つようだ。
ならばこの作物を故郷に広めれば、ムギが不作なときも飢えなくて済むのではないか。

「文官さん、これはぜひ皆にも食べてもらいましょう」
「そうですね隊長さん」

さっそく遠征隊の食事として『イモ』を支給したが……貴族たちは見慣れない食物に見向きもしなかった。
平民の食べる分のパンを奪い、倉庫の肉を優先的に食べて平然としている。

逆にパンを奪われた開拓民や兵士たちは大喜びで『イモ』を食べていた。
ただ焼くだけじゃなく、スープにしたり、蒸したりしても食べられるのでいろいろ工夫しているようだ。

「この『イモ』は良いものですけど、食わず嫌いの方も多いみたいで……あのぅ……隊長さんは大丈夫でしたか?」
「何がですか?これは大変美味でしたが?」

ルーギンは嘘はついていない。
むしろ彼はミリエが一切偏見なく異種族の食べ物を受け入れているのに驚いた。思ったよりも性根が座っているようだ。

「よし、決めました。私は報告用に『イモ』を持ち帰ります!」
「それはいいですね」

貴族は嫌がっても平民が食べるなら飢饉対策には十分効果がある。
きっと我が国を助けてくれる作物になる。
ルーギンはそう思っていた。

そして、ルーギンとミリエの従者たちが心配そうにそれを見つめていた。

 − − − − −

 
「これ、なんですのぉ?汚いわねぇ」
貴婦人が箱に入った『イモ』を見て吐き捨てた。

王都で盛大に行われた異大陸遠征隊の成果報告会。

王族や大貴族臨席のもとで、金銀や宝石、毛皮に香料などの異大陸の資源が並べられ、
見て回る貴人たちからは賞賛や驚きの声があがっていた。

しかし、ミリエの提出した『イモ』の箱には誰も近寄らない。
ようやくやってきたのが嫌味そうに吊り上げた口角を扇子で覆った貴婦人たちだ。

ミリエは彼女たちの嫌そうな表情にもめげずに早口で説明を試みる。
「これは『イモ』と申します。現地では主食として……」

「主食?こんなものを食べますの?野蛮ねぇ」
「土の中で成るなんて、まぁお下品」
「ほほほ、豚の餌じゃなくて?」
「奥様、それよりもあちらの首飾りを見ませんこと、こんなの見ても」

口々に好き勝手言って去っていく貴婦人たち。
黙りこくったミリエの肩が屈辱に震えているのが見て取れた。

大貴族たちは泥まみれの植物の根などには興味がないようだった。


(荘園の世話など何代も前に放棄して王都で遊んで暮らしてる連中に『イモ』の良さなどわかるものか)

とルーギンは会場の隅に設けられた武官席でガタガタと足を鳴らして、
「おい、ルーギン卿。静かに」と隣の武官に咎められた。

戦争がなかったため、成果報告会では武官は黙って座っているしかない。

(しかし俺に何かできることはないのか……俺はあれがいいものだとわかっているのに!)
ルーギンはまた足踏みを始め、怒られていた。


その時、国王陛下と側近たちがミリエの展示に気が付いた。
「む、あれは何であろうかの?」
「陛下、あちらにもっと面白いものがありますぞ」
「よいよい、せっかく異大陸から持ち込んだのであろう、すべて見ておかねば……」

(ダメだ。国王にまで馬鹿にされては、ミリエはもう立ち上がれないかもしれない)
ルーギンがそう思ったとき、気が付いたら身体が動いていた。


「おお、これは素晴らしい作物ではないですか!」
突然響いたルーギンの声にミリエが驚きの表情を浮かべる。

「たくさん採れて栄養もある。しかも冷害に強く、やせた土地でも育つときては民も助かる!」
突然『イモ』に駆け寄ったルーギンが大声で褒めたたえている。

「お、おう……そういうものか……」
「これは陛下!ご尊顔を拝し奉り恐悦至極に存じます!遠征隊のルーギウス・フェリクス・ハルデン中尉であります!」

突然の大声に驚いてうめいた陛下に初めて気が付いたふりをしながらルーギンは敬礼した。

「ハルデンというは北辺のハルデン子爵の……」
「はっ、三男であります」

と答えると、それっぽい顔だなという表情で陛下がルーギンを見やる。

「うむ、元気でよい。武官は元気が大事だ。……その植物、余にはわからぬが良いものみたいであるな」
「はっ、大変良いものと存じます」
「では元気の褒美に持って帰ってよいぞ」
「……ありがたき幸せ!」

ミリエは事態についていけてないようで目を白黒させていたが、
泥のついた『イモ』の箱を抱えて敬礼するルーギンを見ると、黙って彼をずっと見つめていた。

(突然のことで混乱してるみたいだな)とルーギンは思った。

(俺もなぜこうなったのかわからないぞ)

 − − − − −


ルーギンは領地に『イモ』の苗を送り作付けするように指示したが、帰ると見事に誰も何もしていなかった。
『イモ』の苗が何なのかわからず遠巻きにして見守るだけ。

まぁ、さすがに説明もなしには無理かと思い家臣を集めて説明会を開いた結果、「聖典にないからダメ」という結論がでてしまった。

(陛下の命令と言えば……)
ルーギンは考える。
(いや、陛下は「持って帰ってよい」と仰っただけで、作付けしろとは仰ってない。勅命の偽造は死罪だ)

領主権限で植えさせようにも家臣たちが動かないのでは難しい。

経験と常識が新しいものを強固に阻んでいる。
そして自分の手には『イモ』の苗。

ならば自分でやるしかない。

「開墾は異大陸ぶりだな」

城の周りは敵が隠れられないように空き地にしている。
兵や馬の訓練にも使うので踏み荒らされ、到底農地に向いていない。

だが、異大陸での『イモ』畑を考えるに、やせた土地でも問題ないはず。
ルーギンは大きく振りかぶると、鍬を振り下ろした。

 − − − − −
 
イモは芽吹き、葉を伸ばし、やがて土の下で実をつけた。
初春に植えた苗は夏には立派に育ち、鍬を入れると土の中からごろごろと黄金色の実が現れた。

「おお……見事に育ったな」

ルーギンは汗に濡れた顔で満足そうに頷いた。
『イモ』の収穫は初めてだが、実の重さでいうと同じ広さで穫れるムギの何倍もあるかもしれない。

(これは絶対にいいものだ)というルーギンの思いと裏腹に、家臣たちは誰も近寄ろうとせず、遠巻きに見ているだけ。

今年は幸い寒波もなく、麦も豆も平年並みに実った。誰も飢えていない。
見たこともない聖典にも載っていない作物を進んで口にする者など、いるはずがなかった。

「ですから申し上げたンすよ、うまく行きっこないって」
口をひん曲げてルーギンの従者がぼやく。
異大陸遠征にまでついてきてくれた忠実な召使だが、『イモ』の収穫を手伝わされ、無理やり『イモ』を食わされたのが嫌なのかぶつくさ言っている。

「美味いって言ったじゃないか」
「へぇ、言いましたけれども、あっしはパンが食えるならそっちがええです」
「残念だったな、今日も『イモ』だ。好きなだけ食べていいぞ」
「ああ、畜生め、何てこったい」

と悪態をついているが、彼が『イモ』を何個もお代わりすることを知っているルーギンは苦笑して許してやっている。



そんな折、王都から馬車がやってきた。

「ルーギンさま、お久しぶりです!」

従者を従え、姿を見せたのは、遠征で共に汗を流した文官の少女……ミリエである。

家臣たちはざわめいた。
「知らない貴族のお嬢様が来たぞ!」
「奥方候補か?!」と囁く者もいる。

色めき立った家臣たちが見つめる中で、彼女が真っ先に案内されたのは城ではなくイモ畑であった。
「じゃあ違うか」
興味を失った家臣たちが三々五々解散するのを後目に、さっそく畑の土を踏みしめるミリエ。
土に汚れてもいいように乗馬ズボンと長いブーツを履いている。

「素晴らしいですわ」
収穫のため掘り返された新鮮な土の匂いに包まれながら、ミリエは芋を手に取ってうっとりとそれを見つめた。

ルーギンは頭をかきながら言った。
「せっかく収穫できたが、誰も食べようとしないんだ……。せっかく苗をもらったのに、申し訳ない」

ミリエはしずかに首を振る。
「いいえ!作付けだけでなく収穫までできるなんて……。王都でも、私がどれだけ勧めても誰一人口にすらしてくれず……」

そういう彼女の眼にうっすらと涙が浮かんでいる。

(いつも明るくて前向きな彼女が収穫ができたぐらいで泣くなんておかしい……)
そう思ったルーギンは思い切って尋ねてみた。

「あ、すみません、これは……その、個人的なことで……」
彼女は悩んだが、ルーギンの眼を見て決心したように話しだした。

彼女の家は代々王宮付きの医者だ。
父の代で王族の病を癒した功績で爵位と小さな領地を賜った。
だが作物の不作に伴って疫病が流行し、私財をなげうって父と彼女が治療と施しをしたが、ついに破産に追い込まれた。
借金を返すために領地を返上する羽目になり、それから無領地の「ローブを着た貴族」として王都で医業を続けてきたのだという。

「食べるものがなければ、人は本当に簡単な病で死んでしまうんです。だからこそ、この『イモ』をどうしても広めたいんです」
そういう彼女の眼は遠くの元領地を見つめているようだった。


農地を見て回った後に、ルーギンはミリエを夕食に招待した。 
『イモ』料理が並べられた会食の席で、二人は異大陸の思い出話や、農業や医業の話に花を咲かせる。

「いろいろと役に立つ植物はあるんですよ、御領地にも何か良いものがあるかも」
とミリエはいつも持ち歩いている古く分厚い植物図鑑を開いた。

様々な植物とその絵、活用方法が記載されており、とても役に立ちそうだ。

「見せてもらってもいいかな?」
ルーギンはぱらぱらと図鑑をめくると、『イモ』に似た丸い植物のページが目に留まった。

「トリュフですわね。地下で育つキノコの一種ですわ」

ルーギンはそれを聞くと考えこんでしまった。しかし、すぐに考えるのを放棄してつぶやく。
「トリュフも地下にできる。なのに『イモ』は下品……なんでかなぁ」
「難しいですわね……トリュフは王都では最高級の食材として珍重されていて。古典にも薬として載っているのですけど……」

それを聞いて、ルーギンはポンと手を叩いた。

「あ、つまりそういうことか」
「え?」
「だからさ……」
「なるほど……それならば!」

二人が楽しそうに顔を寄せて話し合うのを二人の従者が部屋の隅で目くばせしながら見つめていた。



会食が終わり、宿をとった神殿に向かうときに思い出したようにミリエが言った。

「ところで、ルーギンさまは軍服のときと口調が違うんですのね」
「あ……すみません、領地だとこっちの口調が素であれは軍務用で……というか隊長さんって呼ばないよね?」
「はい、隊長さんとどっちがいいか悩んだんですけど、軍服着てらっしゃらないからルーギンさまかなって」

「……ありがとう、ぶんか……ミ、ミリエ嬢」
ちょっと緊張しながらミリエを名前で呼ぶルーギン。
「こちらこそ、ルーギンさま」
それに対し無い裾を持ったふりをして礼をするミリエ。

「あはは」
「ふふふ」

二人は顔を見合わせると、どちらともなく笑いだした。


 − − − − − − − − −


数日後。
ルーギンの城でパーティが開かれた。王都から高名な医官の一族が来たので紹介したいと近隣の貴族を招いたものだ。
ミリエの父は王族の命を救った名医なので嘘ではない。
それに田舎貴族は王都の話題に飢えているので、王都から来た人というだけで客は集まった。


パーティでは当然ながらミリエを貴族たちが取り囲み、最近の王都の情勢や医療について次々に質問する。
それを見て、ルーギンはなぜか気分が落ち着かなかった。
(ミリエを紹介する口実で呼んだのだからこれでいいはずなのだけど……なんで落ち着かないんだ?)

なぜかそわそわしているルーギンは予定を繰り上げて本題に進むことにした。

「皆様、ご注目ください」
ルーギンは一つの箱を恭しく掲げた。
中には『イモ』が入っている。
ただし泥をきれいに洗い落とし、絹で包んで細かい木彫りの入った箱に入ったそれは、どこか気品さえ漂わせていた。

「高名にして賢明なる諸侯、これなるは異大陸遠征に際し、勿体なくも国王陛下御自ら下賜いただきました宝。その名も『亜種トリュフ』にございます!」

場の貴族たちから「おお」とざわめき声が広がる。

「なぬ、トリュフか?!」
「陛下から賜ったとは……」

ルーギンはさらに言葉を続ける。
「知識博覧なる諸侯がたには既にご承知のことと存じますが、トリュフとは王都でも殊に珍重される至高の食材にして、地中に宿るものでございます。」


「うむ! もちろん知っているとも!」
「当然であろう」
「博覧である故な」
口々に言い募る貴族たち。田舎者ではないかと気にしている地方の小貴族にとって王都の流行を知らないなどとは口が裂けても言えないのだ。特にほかの貴族の前では。

ミリエが話を引き取って続ける。
「私は不勉強ですが、たしか古典にも記載のある由緒のある食材で、白や黒など様々な種類があると聞いた覚えがございます」

「おお、その通りだ。若いのによくご存じだな!」
「余もトリュフはよく食べるが、いろいろな種類があるのは常識」
「陛下が下されたのに相応しい気品のある品ではないか」

貴族たちは見栄と王の権威、そしてトリュフという名前の前に称賛するばかり。

「これをぜひ特別に皆さまにのみ召し上がっていただきたいと用意してございます」
「それはかたじけない!」
「陛下のご下賜品とは勿体ないことだ!」


ルーギンとミリエが異大陸で食べたバター『イモ』の味を思い出して塩と油で濃いめに調理し、
香草をたっぷり振って匂いをごまかし倒した『亜種トリュフ』は大好評だった。


それを見たルーギンは高らかにこう宣言した。

「これは素晴らしすぎるため、貴族専用とし平民が食べるのを禁ずる!」

貴族たちは満座の拍手でそれを称えた。


 − − − − − − − − −


数日後、荘園にルーギンの従者の姿があった。
自慢げに農民たちに話しかけている。

「その亜種トリュフがヨ、お貴族様たちに大変ご好評でなぁ、
皮は香ばしく、実はほくほくとしていて見るだけでも眼福ってもんヨ」

農民たちが羨ましそうに従者を見やる。

「へぇ、『とりゅふ』ってのはそんなにええもんだか?」
「そういえば城主様が城の外でヘンな作物を作ってらしたな??」
興味をそそられた農民たちが『イモ』畑をのぞきに来る。

そこへ兵士が現れ「下民が触れてよいものではない!」と荒々しく追い払った。

「なんだい、ありゃあ」
「今まで誰でも入れる土地だったのに、急に追い出すなんてよ?!」
「先代様までこんなこたぁなかっただ」
「オラぁ怒ったぞ、下民に見せもしないなら、オラがこっそり一本引いてきてやらぁ」

その夜、怒った農民がこっそり畑に忍び込んだ。

「へへ、あの兵士も居眠りしてやがる。ざまぁみやがれ」

と首尾よく『イモ』を掘り出し、仲間で分けて食ってしまう事件が起きた。

「……うまい……!」
「これがトリュフかぁ、寿命が延びるだよぉ」
「ひょっとしてこれ、俺らも植えられるんでねぇか?」

やがて密かに自分の畑に植える者も現れ、噂は荘園全体に、また領外の荘園にも広がっていった……。


もちろん、ルーギンの思惑通りである。
噂を広めた従者と悪者と居眠りを演じた兵士には褒美としてたっぷりの『イモ』が渡された。



そして、あまりに荘園内に『イモ』の栽培が広がったため、
事態に怯えた荘園代官が「恐れながら」と相談してきた。

ルーギンはニコニコしながら、
「しょうがないな、代官が言うなら栽培を認めよう!」

こうして異種トリュフ、つまり『イモ』の栽培は広まることになった。


 − − − − − − − − −


しばらくたち『イモ』の普及が順調かと思っていた矢先、問題は起きた。


「収穫が落ちている……か」

作付けを重ねた畑での収穫量が目に見えて減ってきたのだ。

ルーギンはしばらく自分で考えたが、意味がないと思い直して王都のミリエに手紙を書くことにした。


ミリエはすぐに王都から馬車を飛ばして駆けつけてきた。
荘園の畑を見て回り、メモを取ると少し考えこんで言う。
「新しく作付けしたところは問題ないので……連作がまずいのかもしれませんわ」

同じ作物を何年も作り続けると、土の地力が減ってしまう。
そのため、土を消耗させるムギなどは土を回復させるマメ、牧草などと毎年入れ替えて作付けする、
輪のように作物を入れ替えるのでこれを輪作という。

「ムギのように輪作を行いましょう」
ミリエの提案で、輪作パターンをいくつか考案。それごとに畑を区分けしての実験が始まった。


 − − − − − − − − −

その翌春、寒波が王国を襲った。
北辺の領地は特にひどく、一面の麦畑は実を結ばず、干からびた穂が風に揺れている。
領民は青ざめ、年貢免除を求めて城に押しかけた。


混乱した領地に現れたのはルーギンの父と長兄であった。

父が厳かに宣言する。
「ルーギン、貴様の勝手な試みで民は飢えておる。ついては城主を解任し、直轄領に戻す」

長兄が言葉を継いだ。
「余計なことをせず、古来からの決まり通りやっていれば神の恵みがあったはずだ!」

(無茶苦茶な言い分だ、『イモ』の作付けと寒波は関係がない!……神?)

父と長兄の後ろには陰湿な笑みを浮かべている神官が立っていた。

(あいつが告げ口を?!)


ルーギンに下手な言い訳をするつもりはなかった。
そもそもそんなうまい言い訳など考え付くはずもない。


「父上、兄上、どうか三か月だけお待ちください。必ず領民を食わせて見せます」
「ムギがあの有様で何をどうしようというのだ!」
「できます!」

一方的に叱られるも、ルーギンは必死に食い下がった。
一生のお願いだ!ここで解任されるなら死ぬ!と言わんばかりに食い下がった。

「ふん、今も三か月後も変わらんわ。が、一揆がおきたら直ぐに兵を出すからな?」

根負けした父と兄が帰っていくと、ルーギンは荘園に走った。

「枯れたムギ畑に、『イモ』を植えよう!」



そして……三か月後。

荘園の畑という畑から、黄金色にきらめく『イモ』が山のように掘り返された。
領内に餓死者は一人も出なかった。

「『イモ』のおかげで助かっただ……」
「これこそ神の恵み、奇跡だ!」

農民たちが次々に神殿に報告し、神官も「確かに天の慈悲である」と認めざるを得なかった。
神官は農民のお布施で生きているので、農民に逆らうことは明日から食事に事欠くことを意味していた。
そしてそのお布施はムギから『イモ』に代わってしまった。

神は万能である。万能の神がムギを枯らし『イモ』を食えというのであれば、これは神のご意思である。

神官は苦虫を嚙みつぶしたような顔で『イモ』を食うのであった。



農民たちに来年の収穫まで十分な『イモ』を残しても、年貢分として大量の上納があった。
北辺領地はどこも飢饉なのに、ルーギンの城の倉庫だけがいっぱいだ。

ルーギンは「貴族専用という話もしましたが、天災なのでやむを得ないでしょう」
と余剰分を近隣の貴族領に支援した。

近隣貴族たちは気持ちよくそんな話を忘れ、感謝の言葉をルーギンだけでなく、領主であるルーギンの父と兄に届けた。

「……余は最初からあの『イモ』とやらは素晴らしいと思っていたのです」
「ええ、陛下のご下賜品ですから間違いがあるわけないじゃないですか……」

地方貴族は見栄張りである。ルーギンの父と兄も間違いなどは最初からなかったふりをして、感謝の言葉を受け取った。
そしてこっそりルーギン領の神官を入れ替えた。


もちろん、城主をクビにする話もなかったことになった。


 − − − − − − − − −


王城の大広間にて。

天井から吊るされたガラスのシャンデリアが、満載されたロウソクの火を受けてきらめく光を床に降らしていた。
その光は、まるで神の祝福が下されたかのように、膝まづく騎士を照らし出している。

「北辺の騎士、ルーギン・フェリクス・ハルデン。余が下賜した品を活用し国を飢えから救った汝の功績はまさしく偉大なり」

王の声に、列席する大貴族たちがどよめく、彼の話は王都ではすでに道を行く子供ですら知っているぐらいに広まっている。
泥にまみれた作物の将来性を見抜いた賢明な王と、その王の意思を忠実に実行し、国を飢えから救った実直な騎士の話。

(そういう話だったかなぁ?)

膝まづく北辺の騎士、ルーギンは考えるが、大筋ではあっているような気がするので難しいことは考えないことにした。

王都の大貴族、そしてその頂点たる国王は見栄張りである。間違いなどは何もなく、最初からすべて考え通りに進んでいたに決まっているのである。


「ゆえに、汝に男爵位を与える!」

ルーギンは深々と頭を垂れた。

「領地についてはハルデン子爵より、今の領地をそのままルーギン領として認めるとの申し出があった」
「ありがたき幸せ、子々孫々、王家への忠誠をつくします!」

ルーギンは心から王に感謝し、改めての忠誠を誓った。

(領地!子々孫々に受け継げる爵位!これで……)



謁見の帰途、王城の門で貴族の少女が待っていた。
大きな丸眼鏡に、艶やかな長髪を垂らし、医官のローブをまとっている。
その目はまっすぐにルーギンを見据え、頬は赤く染まっていた。

ルーギンはその前に膝まづくと、その手を取った。

「我が妻になっていただけますか、ミリエ嬢」
「……はい、ルーギンさま」




その後、ミリエは医療用アルコール消毒の知識を活用し、イモから蒸留酒を生み出した。
その酒は交易品となり、ルーギン男爵夫妻は国随一の富を築いた。


さらにミリエの輪作の実験は大成功を収め、以降、ルーギン領では休耕地をなくして収穫量を何倍にも膨らませた。


領民の子供たちは丸々と太り、飢えで苦しむ者はいなくなった。

そして国中に『イモ』は広まっていき、『亜種トリュフ』などという堅苦しい名ではなく、

いつしか誰ともなく『男爵イモ』と呼ぶようになった。


めでたし、めでたし。

1037 :神奈いです ★:2025/08/17(日) 08:26:33 ID:admin
<最終版>

『イモ』とは、植物が地下に栄養を蓄えて肥大したものである。

加熱すると皮は香ばしく、身はほくほくと甘い。
冷害に強く、やせた土地でも育つ。
遠い異大陸から来たこの作物は民を飢えから救い、我らをきっと豊かにしてくれるだろう。

「だから、ぜひこの領地で作付けしたい!」

城の尖塔にある執務室に集めた家臣たちの前で熱弁をふるっているのは若い貴族の青年、ルーギンだ。

彼の管理する領地は山に囲まれ、深い暗い森に包まれた寒々しい土地だ。
寒波の年にはムギは枯れ、飢えた子供たちの泣く声が悲しく響く。

「この土地にこそ、『イモ』が必要なのではないか」
と言い募る彼を、執務室に並んだ老人たちが怪訝そうにどこか心配そうに見つめている。
(若い者は領地のためと新しいことをしがちだが、結局今まで通りのやり方が一番いいのだ……)
とでも言いたそうな目であった。

老執事が声を上げた。
「そのような前例はございません」
「いや、前例があるかないかじゃなくて、良いものなのだ」
「良いものかどうかも前例がないと判断ができませんで……
 そう仰るならば、他の領地で先に試していただいては?」

反論しかけたルーギンを財務官がなだめるように言う。
「お気持ちはわかりますが、領地の予算は逼迫しており……
 そのような新作物に割く予算はありませぬ」
「いや、空き地に植えるだけでいいのだ、農地に今年使っていない部分があるだろう」

そこに荘園代官が反論する。
「農地はすべて三圃制で割り付けております。
使っていないというのは休耕地……つまり来年のムギの収穫のために土地を休ませておるのです!
変なものを植えてムギに影響が出たら飢饉です!」
「変なものではない、異大陸では……」

最後に神官が発言した。
「異大陸ですか……この『イモ』とやらは……」

手に掲げた聖典の金箔文字が鈍く光った。
「聖典に記されておりませんぞ」
「……は?」

(待ってくれ、異大陸で新しく発見したものが、聖典に記されていないからダメというのは……)
ルーギンが混乱している間に家臣たちは結論をだした。

神は全能である。
全能であるのだから人間に必要なものはすでに聖典に記されている。
だから聖典に記されていない食べ物は作るべきではない。

会議が終わった。

会議室に一人残されたルーギンを、冷たい初春の風が吹きぬけていった。

 − − − − −

ルーギンは北辺貴族の三男坊である。

爵位は父から長男へと渡り、あとは貴族の最下位である騎士資格止まり。
三男のルーギンが父からもらったのはこの北辺の山々に囲まれた荘園つきの小城の管理役。
あくまで領主である父の代理であり自分の領地ではない。
一代限りの雇われであり、子孫は平民に落ちるだろう。

(このままではモテない)とルーギンは思った。
自分が頭の切れるほうではない自覚があるので武芸で身を立てようとした。
従軍はできたが手柄は立てられず、起死回生を狙って従者を連れて異大陸遠征に志願した。

しかし遠征は平和交易が主で、整列や警備、長期の移動でへばった文官たちや荷物を担ぐぐらいしかやることがなかった。
何の武勲も立てられぬまま帰国することになった。

「だが『イモ』を植えるぐらいはできると思ったんだがなぁ」
ルーギンは腕組みをしながら、遠征当時を思い出す。

 − − − − −

遠征隊の文官の一人、ミリエは風変わりな娘だった。
ほかの文官たちが金銀や宝石、珍しい毛皮や香料などを調査している中で、彼女は植物に興味があるようだった。
従者を連れて草木を観察しては分厚い使い込まれた植物図鑑を開き、何やらちまちまとメモをしている。

かと思うと、彼女は異種族の農民から彼らの作物の話を聞き出そうとしていた。
なかなか言葉が通じないため、必死に身振り手振りを交えて頑張る。
やりすぎて彼女の大きな眼鏡が吹き飛んだときなどは、ルーギンは思わず吹き出しそうになった。
笑わなかったのは、眼鏡の奥の彼女の眼がとても真剣に輝いていたからだ。

「文官さん、落とされましたよ」
「あ、ありがとうございます。隊長さん!」

眼鏡を拾ってあげて以来、なんとなく気になる彼女を目で追うようになり、そしてたまに話をする中になった。
従者を使い慣れているので、貴族だろうと目星を付けていたが、やはりそうだった。
王室直属の文官で「ローブを着た貴族」、つまり領地なしだ。

ミリエの任務は異大陸での食糧確保、つまりムギ作である。
開拓志願者を指揮して遠征隊基地の周りをちまちまと開墾し、ムギの種を蒔いていたかと思うと、
異種族と身振り手振りで交換した現地の植物を植えては枯らしてしまったり腐らせたりしていた。

ルーギンは武官としての仕事があまりにも暇なので、上司の許可を得て開墾に参加することにした。
田舎の荘園管理の経験もある彼が加わると、開墾が一気に進んだ。

広がった農地を前にミリエが大きな眼鏡の奥の目を輝かせる。
「隊長さん、手伝ってくださってありがとうございます!」
「いえ、文官さん。これも任務ですから」

真面目な武官らしく堅苦しい挨拶にとどめる。
大きな眼鏡に艶やかな長髪を垂らした可愛らしい貴族娘と一緒に仕事したいだけというのは彼の秘密であった。

ある時、異大陸を寒波が襲い、開花が遅れたムギは実らなかった。
過去の遠征記録にもないような寒波なので誰のせいでもない。
それなのにミリエはまるで天災が自分のせいであるかのように落ち込んでいた。

ルーギンはそんな彼女を見ていられず、武官たちで相談して狩猟をすることにした。
それなりの量の肉が倉庫に入ったが、当座しのぎにしかならない。

それを見たのか、付近に住む異種族たちが不思議な贈り物を持ってきた。

ルーギンの従者が一つつまんで顔をしかめる。
泥にまみれた根っこの塊だった。

異種族がニコニコとそれを口に運ぶ身振りをする。
片言で説明するところによると『イモ』という食べ物だというが、ルーギンには信じられない。

(これでも貴族だぞ、こんな汚いものを食べられるわけ……)

しかし、ミリエはにっこりと笑って贈り物を受け取った。

ミリエの従者が「お嬢様がそんなものに触れてはいけません!」と言って追いすがるが、
ミリエは従者を押しとどめると『イモ』を焼いて、ルーギンに一つ差し出した。

「隊長さん、美味しいですわよ。いかがですか?」
微笑みながら焼き『イモ』を差し出すミリエ。

「……いただきます」
レディの笑顔を無下にしては貴族が廃る。
ルーギンは『イモ』を受け取った。手がじんわりと温かくなる。
恐る恐る皮を割ると、ほろりと皮と実がはがれる。
立ちのぼった湯気が香ばしい香りとともに鼻をくすぐる。

「おお?」
口に入れるとほくほくと甘く、思わず頷いてしまう。

「ちょっと塩味が欲しいですわね、バターとかどうでしょう?」
「これも合う……というか素晴らしい」

ミリエの提案で焼き『イモ』はさらに美味くなった。
少量の塩と油を加えただけで、さらに甘味が引き立った。
そして腹持ちがよい。空腹が一気に収まった。
これは素晴らしい食べ物だとルーギンは思った。

ミリエがなんとか聞き取ったところでは『イモ』は冷害に強く、やせた土地でも育つようだ。
ならばこの作物を故郷に広めれば、ムギが不作なときも飢えなくて済むのではないか。

「文官さん、これはぜひ皆にも食べてもらいましょう」
「そうですね、隊長さん」

さっそく遠征隊の食事として『イモ』を支給したが……貴族たちは見慣れない食物に見向きもしなかった。
平民の食べる分のパンを奪い、倉庫の肉を優先的に食べて平然としている。

逆にパンを奪われた開拓民や兵士たちは大喜びで『イモ』を食べていた。
ただ焼くだけではなく、スープにしたり、蒸したりしても食べられるのでいろいろ工夫しているようだ。

「この『イモ』は良いものですけど、食わず嫌いの方も多いみたいで……あのぅ……隊長さんは大丈夫でしたか?」
「何がですか?これは大変美味でしたが?」

ルーギンは嘘はついていない。
むしろ彼は、ミリエが偏見なく異種族の食べ物を受け入れていることに驚き、思った以上に性根が座っているのだと感じた。

「よし、決めました。私は報告用に『イモ』を持ち帰ります!」
「それはいいですね」

貴族は嫌がっても平民が食べるなら飢饉対策には十分効果がある。
きっと我が国を助けてくれる作物になる。
ルーギンはそう思っていた。

ルーギンとミリエの従者たちが心配そうにそれを見つめていた。

 − − − − −
 
「これ、なんですのぉ?汚いわねぇ」
貴婦人が箱に入った『イモ』を見て吐き捨てた。

王都では異大陸遠征隊の成果報告会が盛大に行われている。

王族や大貴族臨席のもとで、金銀や宝石、毛皮に香料などの異大陸の資源が並べられ、
見て回る貴人たちからは賞賛や驚きの声があがっていた。

しかし、ミリエの提出した『イモ』の箱には誰も近寄らない。
ようやくやってきたのは嫌味そうに吊り上げた口角を扇子で覆った貴婦人たちだ。

ミリエは彼女たちの嫌そうな表情にもめげずに早口で説明を試みる。
「これは『イモ』と申します。現地では主食として……」

「主食?こんなものを食べますの?野蛮ねぇ」
「土の中で生るなんて、まぁお下品」
「ほほほ、豚の餌じゃなくて?」
「奥様、それよりもあちらの首飾りを見ませんこと、こんな物をご覧になっても仕方ありませんわ」

口々に好き勝手言って去っていく貴婦人たち。
黙りこくったミリエの肩が屈辱に震えているのが見て取れた。
大貴族たちは泥まみれの植物の根などには興味がないようだった。

(荘園の世話など何代も前に放棄して王都で遊んで暮らしている連中に『イモ』の良さなどわかるものか)

とルーギンは会場の隅に設けられた武官席でガタガタと足を鳴らして、
「おい、ルーギン卿。静かに」と隣の武官に咎められた。

戦争がなかったため、成果報告会では武官は黙って座っているしかない。

(しかし俺に何かできることはないのか……俺はあれがいいものだとわかっているのに!)
ルーギンはまた足踏みを始め、すぐに隣の武官に叱られた。


その時、国王陛下と側近たちがミリエの展示に気付いた。
「む、あれは何であろうかの?」
「陛下、あちらにもっと面白いものがありますぞ」
「よいよい、せっかく異大陸から持ち込んだのであろう、すべて見ておかねば……」

(ダメだ。国王にまで馬鹿にされては、ミリエはもう立ち上がれないかもしれない)
ルーギンがそう思ったとき、気付いたら身体が動いていた。


「おお、これは素晴らしい作物ではないですか!」
突然響いたルーギンの声にミリエが驚きの表情を浮かべる。

「たくさん採れて栄養もある。しかも冷害に強く、やせた土地でも育つとあっては民も助かる!」
突然『イモ』に駆け寄ったルーギンが大声で褒めたたえた。

「お、おう……そういうものか……」
「これは陛下!ご尊顔を拝し奉り恐悦至極に存じます!遠征隊のルーギウス・フェリクス・ハルデン中尉であります!」

突然の大声に驚いてうめいた陛下に初めて気付いたふりをしながらルーギンは敬礼した。

「ハルデンというは北辺のハルデン子爵の……」
「はっ、三男であります」

と答えると、納得したという表情で陛下がルーギンを見やる。

「うむ、元気でよい。武官は元気が大事だ。……その植物、余にはわからぬが良いものみたいであるな」
「はっ、大変良いものと存じます」
「では元気の褒美に持って帰ってよいぞ」
「……ありがたき幸せ!」

ミリエは事態についていけていないようで目を白黒させていたが、
泥のついた『イモ』の箱を抱えて敬礼するルーギンを見ると、黙って彼をずっと見つめていた。

(突然のことで混乱しているみたいだな)とルーギンは思った。

(俺もなぜこうなったのかわからないぞ)

 − − − − −

ルーギンは領地に『イモ』の苗を送り作付けするように指示したが、帰ると見事に誰も何もしていなかった。
『イモ』の苗が何なのかわからず、家臣たちは遠巻きに見守るだけだった。

さすがに説明もなしには無理かと思い家臣を集めて説明会を開いた結果、「聖典にないからダメ」という結論がでてしまった。

(陛下の命令と言えば……)
ルーギンは考える。
(いや、陛下は「持って帰ってよい」と仰っただけで、作付けしろとは仰っていない。勅命の偽造は死罪だ)

領主権限で植えさせようにも家臣たちが動かないのでは難しい。

経験と常識が新しいものを強固に阻んでいる。
そして、自分の手には『イモ』の苗がある。

ならば自分でやるしかない。

「開墾は異大陸ぶりだな」

城の周りは敵が隠れられないように空き地にしている。
兵や馬の訓練にも使うので踏み荒らされ、到底農地に向いていない。

だが、異大陸での『イモ』畑を思い起こすに、やせた土地でも問題ないはず。
ルーギンは大きく振りかぶると、鍬を振り下ろした。

 − − − − −
 
イモは芽吹き、葉を伸ばし、やがて土の下で実をつけた。
初春に植えた苗は夏には立派に育ち、鍬を入れると土の中からごろごろと黄金色の実が現れた。

「おお……見事に育ったな」

ルーギンは汗に濡れた顔で満足そうに頷いた。
『イモ』の収穫は初めてだが、実の重さでいうと同じ広さで収穫できるムギの何倍もあるかもしれない。

(これは絶対にいいものだ)というルーギンの思いと裏腹に、家臣たちは誰も近寄ろうとせず、遠巻きに見ているだけだった。

今年は幸い寒波もなく、麦も豆も平年並みに実った。誰も飢えていない。
見たこともない聖典にも記されていない作物を進んで口にする者など、いるはずがなかった。

せっかくミリエに作付けがうまく行ったのを報告したいのに、誰も食べないのでは片手落ちになってしまう。

「ですから申し上げたんすよ、うまく行きっこないって」
口をひんまげてルーギンの従者がぼやく。
異大陸遠征にまでついてきてくれた忠実な召使だが、『イモ』の収穫を手伝わされ、無理やり『イモ』を食わされたのが嫌なのかぶつくさ言っている。

「美味いって言ったじゃないか」
「へぇ、言いましたけれども、あっしはパンが食えるならそっちがええです」
「残念だったな、今日も『イモ』だ。好きなだけ食べていいぞ」
「ああ、畜生め、何てこったい」

と悪態をついているが、彼が『イモ』を何個もお代わりすることを知っているルーギンは苦笑して許してやっている。



そんな折、王都から馬車がやってきた。

「ルーギンさま、お久しぶりです!」

従者を従え、姿を見せたのは、遠征で共に汗を流した文官の少女……ミリエであった。

家臣たちはざわめいた。
「知らない貴族のお嬢様が来たぞ!」
「奥方候補か?!」と囁く者もいる。

色めき立った家臣たちが見つめる中で、彼女が真っ先に案内されたのは城ではなく『イモ』畑であった。
「じゃあ違うか」
興味を失った家臣たちが三々五々解散するのを傍目に、さっそく畑の土を踏みしめるミリエ。
土に汚れてもいいように乗馬ズボンと長いブーツを履いている。

「素晴らしいですわ」
収穫のため掘り返された新鮮な土の匂いに包まれながら、ミリエは『イモ』を手に取ってうっとりとそれを見つめた。

ルーギンは頭をかきながら言った。
「せっかく収穫できたが、誰も食べようとしないんだ……。せっかく苗をもらったのに、申し訳ない」

ミリエは静かに首を振る。
「いいえ!作付けだけでなく収穫までできるなんて……。王都でも、私がどれだけ勧めても誰一人も口にすらしてくれず……」

そういう彼女の目にうっすらと涙が浮かんでいる。

(いつも明るくて前向きな彼女が収穫ができたぐらいで泣くなんておかしい……)
そう思ったルーギンは思い切って尋ねてみた。

「あ、すみません、これは……その、個人的なことで……」
彼女は悩んだが、ルーギンの目を見て決心したように話しだした。

彼女の家は代々王宮付きの医者だ。
父の代で王族の病を癒した功績で爵位と小さな領地を賜った。
だが作物の不作に伴って疫病が流行し、私財を投げうって父と彼女が治療と施しをしたが、ついに破産に追い込まれた。
借金を返すために領地を返上する羽目になり、それから無領地の「ローブを着た貴族」として王都で医業を続けてきたのだという。

「食べるものがなければ、人は本当に簡単な病で死んでしまうんです。だからこそ、この『イモ』をどうしても広めたいんです」
そういう彼女の目は遠くの元領地を見つめているようだった。


農地を見て回った後に、ルーギンはミリエを夕食に招待した。 
『イモ』料理が並べられた会食の席で、二人は異大陸の思い出話や、農業や医業の話に花を咲かせる。

「いろいろと役に立つ植物はあるんですよ、ご領地にも何か良いものがあるかも」
とミリエはいつも持ち歩いている古く分厚い植物図鑑を開いた。

様々な植物とその絵、活用方法が記載されており、とても役に立ちそうだ。

「見せてもらってもいいかな?」
ルーギンは図鑑のページを手繰ると、『イモ』に似た丸い植物のページが目に留まった。

「トリュフですわね。地下で育つキノコの一種ですわ」

ルーギンはそれを聞くと考え込んでしまった。しかし、すぐに考えるのを放棄してつぶやく。
「トリュフも地下に生える。なのに『イモ』は下品……なんでかなぁ」
「難しいですわね……トリュフは王都では最高級の食材として珍重されていて。古典にも薬として載っているのですけど……」

それを聞いて、ルーギンはポンと手を叩いた。

「あ、つまりそういうことか」
「え?」
「だからさ……」
「なるほど……それならば!」

二人が楽しそうに顔を寄せて話し合うのを二人の従者が部屋の隅で目くばせしながら見つめていた。



会食が終わり、宿を取った神殿に向かうときに思い出したようにミリエが言った。

「ところで、ルーギンさまは軍服のときと口調が違うんですのね」
「あ……すみません、領地だとこっちの口調が素であれは軍務用の口調で……というか隊長さんって呼ばないよね?」
「はい、隊長さんとどっちがいいか悩んだんですけど、軍服着ていらっしゃらないからルーギンさまかなって」

「……ありがとう、文官……ミ、ミリエ嬢」
ちょっと緊張しながらミリエを名前で呼ぶルーギン。
「こちらこそ、ルーギンさま」
それに対し裾の無い服で裾を持つふりをして貴族の礼をするミリエ。

「あはは」
「ふふふ」

二人は顔を見合わせると、どちらともなく笑い出した。


 − − − − − − − − −


数日後。
ルーギンの城でパーティが開かれた。王都から高名な医官の一族が来たので紹介したいと近隣の貴族を招いたものだ。
ミリエの父は王族の命を救った名医なので嘘ではない。
それに田舎貴族は王都の話題に飢えているため、王都から来た人というだけで客は集まった。

パーティでは当然ながらミリエを貴族たちが取り囲み、最近の王都の情勢や医療について次々に質問する。
それを見て、ルーギンはなぜか気分が落ち着かなかった。
(ミリエを紹介する口実で呼んだのだからこれでいいはずなのだけど……なんで落ち着かないんだ?)

なぜかそわそわしているルーギンは予定を繰り上げて本題に進むことにした。

「皆様、ご注目ください」
ルーギンは一つの箱を恭しく掲げた。
中には『イモ』が入っている。
ただし泥をきれいに洗い落とし、絹で包んで細かい木彫りの入った箱に納められたそれは、どこか気品さえ漂わせていた。

「高名にして賢明なる諸侯、これなるは異大陸遠征に際し、勿体なくも国王陛下御自ら下賜いただきました宝。その名も『亜種トリュフ』にございます!」

場の貴族たちから「おお」とざわめきが広がる。

「なぬ、トリュフか?!」
「陛下から賜ったとは……」

ルーギンはさらに言葉を続ける。
「知識博覧なる諸侯がたには既にご承知のことと存じますが、トリュフとは王都でも殊に珍重される至高の食材にして、地中に宿るものでございます。」


「うむ! もちろん知っているとも!」
「当然であろう」
「知識博覧なるが故な」
口々に言い募る貴族たち。田舎者ではないかと気にしている地方の小貴族にとって王都の流行を知らないなどとは口が裂けても言えないのだ。特にほかの貴族の前では。

ミリエが話を引き取って続ける。
「私は不勉強ですが、たしか古典にも記載のある由緒のある食材で、白や黒などさまざまな種類があると聞いた覚えがございます」

「おお、その通りだ。若いのによくご存じだな!」
「余もトリュフはよく食べるが、数々の種類があるのは常識」
「陛下が下されたものに相応しい気品があるではないか」

貴族たちは見栄と王の権威、そしてトリュフという名前の前に称賛するばかり。

「これをぜひ特別に皆さまにのみ召し上がっていただきたいと用意してございます」
「それはかたじけない!」
「陛下のご下賜品とは勿体ないことだ!」


ルーギンとミリエが異大陸で食べたバター『イモ』の味を思い出して塩と油で濃いめに調理し、
香草をたっぷり振って匂いを巧みにごまかした『亜種トリュフ』は大好評だった。


それを見たルーギンは高らかにこう宣言した。

「これは素晴らしすぎるため、貴族専用とし平民が食べるのを禁ずる!」

貴族たちは満座の拍手でそれを称えた。


 − − − − − − − − −


数日後、荘園にルーギンの従者の姿があった。
自慢げに農民たちに話しかけている。

「その亜種トリュフがよ、お貴族様たちに大変ご好評でなぁ、
皮は香ばしく、実はほくほくとしていて見るだけでも目の贅沢ってもんよ」

農民たちが羨ましそうに従者を見やる。

「へぇ、『とりゅふ』ってのはそんなにええもんだか?」
「そういえば城主様が城の外でヘンな作物を作っていらしたな?」
興味をそそられた農民たちが『イモ』畑をのぞきに来る。

そこへ兵士が現れ「下民が触れてよいものではない!」と荒々しく追い払った。

「なんだい、ありゃあ」
「今まで誰でも入れる土地だったのに、急に追い出すなんてよ!」
「先代様までこんなこたぁなかっただ」
「オラぁ怒ったぞ、下民に見せもしないなら、オラがこっそり一本引いてきてやらぁ」

その夜、怒った農民がこっそり畑に忍び込んだ。

「へへ、あの兵士も居眠りしてやがる。ざまぁみやがれ」

と首尾よく『イモ』を掘り出し、仲間で分けて食ってしまう事件が起きた。

「……うまい……!」
「これがトリュフかぁ、寿命が延びるだよぉ」
「ひょっとしてこれ、俺らも植えられるんでねぇか?」

やがて密かに自分の畑に植える者も現れ、噂は荘園全体に、また領外の荘園にも広がっていった……。

もちろん、ルーギンの思惑通りである。
噂を広めた従者と悪者役と居眠り役を演じた兵士には褒美としてたっぷりの『イモ』が渡された。

そして、あまりに荘園内に『イモ』の栽培が広がったため、
事態に怯えた荘園代官が「恐れながら……」と相談してきた。

ルーギンはニコニコしながら、「しょうがないな、代官が言うなら栽培を認めよう!」と宣言した。

こうして亜種トリュフ、つまり『イモ』の栽培は広まることになった。

 − − − − − − − − −


しばらくたち『イモ』の普及が順調かと思っていた矢先、問題は起きた。


「収穫が落ちている……か」

作付けを重ねた畑での収穫量が目に見えて減ってきたのだ。

ルーギンはしばらく自分で考えたが、意味がないと思い直して王都のミリエに手紙を書くことにした。

ミリエはすぐに王都から馬車を飛ばして駆けつけてきた。

「ルーギンさま!大丈夫でしたか?」
彼女はルーギンの顔を見ると嬉しそうに駆け寄って挨拶をした。
とても魅力的に微笑むので、ルーギンはつい見とれてしまったが、すぐに思い直す。

「えっと、問題の畑が……こっちだ」
「はい!」

ミリエと荘園の畑を見て回った。
途中で彼女が熱中しすぎて土に突っ込みそうになったので、慌てて抱き寄せる。

「あ……あの……ありがとうございます」
「ご、ごめんなさい。レディの身体を触るなんて失礼を」
「いえ、助けていただいたのですから、気にしないでください……」
「そういうわけには……」
二人とも真っ赤になって会話もしどろもどろだ。

「えっと、深呼吸しよう」
「はい」

落ち着いたミリエが改めてメモを見て少し考え込んで言った。
「新しく作付けしたところは問題ないので……連作がまずいのかもしれませんわ」

同じ作物を何年も作り続けると、土の地力が減ってしまう。
そのため、土を消耗させるムギなどは土を回復させる豆、牧草などと毎年入れ替えて作付けする、
輪のように作物を入れ替えるのでこれを輪作という。

「ムギのように輪作を行いましょう」
ミリエの提案で、輪作パターンをいくつか考案し、それごとに畑を区分けして実験が始まった。

(やっぱりミリエは頭がいいなぁ)
この少女は自分に持っていないものを沢山持っている。

「その、今日も会食を用意させるけど、『イモ』でいいかな?」
「はい!」

(こういう時間が取れるなら問題が起きてもいいな)

ルーギンはそんなことを思ったことを、後で激しく後悔することになる。

 − − − − − − − − −

翌春、寒波が王国を襲った。
北辺の領地は特にひどく、一面の麦畑は実を結ばず、干からびた穂が風に揺れている。
領民は青ざめ、年貢免除を求めて城に押しかけた。


混乱した領地に現れたのはルーギンの父と長兄であった。

父が厳かに宣言する。
「ルーギン、貴様の勝手な試みで民は飢えておる。ついては城主を解任し、直轄領に戻す」

長兄が言葉を継いだ。
「余計なことをせず、古来からの決まり通りやっていれば神の恵みがあったはずだ!」

(無茶苦茶な言い分だ、『イモ』の作付けと寒波は関係がない!……神?)

父と長兄の後ろには陰湿な笑みを浮かべている神官が立っていた。

(あいつが告げ口を?!)

ルーギンに下手な言い訳をするつもりはなかった。
そもそもそんなうまい言い訳など考えつくはずもない。

「父上、兄上、どうか三ヶ月だけお待ちください。必ず領民を食わせて見せます」
「ムギがあの有様で何をどうしようというのだ!『亜種トリュフ』とやらも収穫が減っているというではないか!」
「できます!」

一方的に叱られるも、ルーギンは必死に食い下がった。

(ここで終わるわけにいかない、絶対に『イモ』は救いになるんだ。それが俺の夢で……ミリエの夢でもあるんだ!)

一生のお願いだ!ここで解任されるなら死ぬ!と言わんばかりに食い下がった。

「ふん、今も三ヶ月後も変わらんわ。が、一揆がおきたらすぐに兵を出すからな?」
あまりの気迫に根負けした父と兄が帰っていくと、ルーギンは荘園に走った。

「枯れたムギ畑に、『亜種トリュフ』を植えよう!」
そこは、まだイモを植えていない場所だ!

そして……三ヶ月後。

荘園の畑という畑から、黄金色にきらめく『イモ』が山のように掘り返された。
領内に餓死者は一人も出なかった。

腹いっぱい食べ、喜ぶ農民たち。笑う子供。

寒波と、それを乗り越えた『イモ』。それはルーギンが夢見ていたとおりの領地の姿だった。
(全部、ミリエのおかげだ……)

『イモ』を持ち帰っただけでなく、トリュフについて、連作の問題についても彼女がいなければ前に進まなかった。
ルーギンにはもうミリエがいない人生が考えられなかった。

「あの『亜種トリュフ』のおかげで助かっただ……」
「これこそ神の恵み、奇跡だ!」

農民たちが次々に神殿に報告し、神官も「確かに天の慈悲である」と認めざるを得なかった。
神官は農民のお布施で生きているので、農民に逆らえば、明日から食事にも事欠くことになる。
そしてそのお布施はムギから『イモ』に代わってしまった。

神は万能である。万能の神がムギを枯らし『イモ』を食えというのであれば、これは神のご意思である。

現実と信仰の両面から責められ、神官は苦虫を噛みつぶしたような顔で『イモ』を食うのであった。



農民たちに来年の収穫まで十分な『イモ』を残しても、年貢分として大量の上納があった。
北辺領地はどこも飢饉なのに、ルーギンの城の倉庫だけがいっぱいだ。

ルーギンは「貴族専用という話もしましたが、天災なのでやむを得ないでしょう」と余剰分を近隣の貴族領に支援した。

近隣貴族たちは気持ちよくそんな話を忘れ、感謝の言葉をルーギンだけでなく、領主であるルーギンの父と兄に届けた。

「……余は最初からあの『イモ』とやらは素晴らしいと思っていたのです」
「ええ、陛下のご下賜品ですから間違いがあるわけないじゃないですか……」

地方貴族は見栄張りである。ルーギンの父と兄も間違いなどは最初からなかったふりをして、感謝の言葉を受け取った。
そしてこっそりルーギン領の神官を入れ替えた。


もちろん、城主をクビにする話もなかったことになった。



 − − − − − − − − −

王城の大広間にて、謁見が行われている。

天井から吊るされたガラスのシャンデリアが、ふんだんに灯されたロウソクの火を受けてきらめく光を床に降らしていた。
その光は、まるで神の祝福が下されたかのように、ひざまずく騎士を照らし出している。

「北辺の騎士、ルーギン・フェリクス・ハルデン。余が下賜した品を活用し国を飢えから救った汝の功績はまさしく偉大なり」

王の声に、列席する大貴族たちがどよめいた。彼の話は王都ではすでに道を行く子供ですら知っているぐらいに広まっている。
泥にまみれた作物の将来性を見抜いた賢明な王と、その王の意思を忠実に実行し、国を飢えから救った実直な騎士の話である。

(そういう話だったかなぁ?)

ひざまずく北辺の騎士、ルーギンは考えるが、大筋ではあっているような気がするので難しいことは考えないことにした。
むしろ戦場での手柄は立てられなかったが、作物で国を救ったのは事実であり、それは彼にとって誇らしいことだった。

そして王都の大貴族、そしてその頂点たる国王は見栄張りである。間違いなどは何もなく、最初からすべて考え通りに進んでいたに決まっているのである。


「ゆえに、汝に男爵位を与える!」

ルーギンは深々と頭を垂れた。

「領地についてはハルデン子爵より、今の領地をそのままルーギン領として認めるとの申し出があった」
「ありがたき幸せ、子々孫々、王家への忠誠を尽くします!」

ルーギンは心から王に感謝し、改めての忠誠を誓った。

(領地!子々孫々に受け継げる爵位!これで……)

謁見の帰途、王城の門で貴族の少女が待っていた。
大きな丸眼鏡に、艶やかな長髪を垂らし、医官のローブをまとっている。
その目はまっすぐにルーギンを見据え、頬は赤く染まっていた。

ルーギンはその前に膝まづくと、その手を取った。

「我が妻になっていただけますか、ミリエ嬢」
「……はい、ルーギンさま」

その後、ミリエは医療用アルコール消毒の知識を活用し、イモから蒸留酒を生み出した。
ミリエが調べたハーブを漬け込んだその酒は交易品となり、ルーギン男爵夫妻は国随一の富を築いた。

さらにミリエの輪作の実験は大成功を収め、以降、ルーギン領では休耕地をなくして収穫量を何倍にも増やした。

領民の子供たちは丸々と太り、領地では飢えで苦しむ者がいなくなった。

そして国中に『イモ』は広まっていき、『亜種トリュフ』などという堅苦しい名ではなく、

いつしか誰ともなく『男爵イモ』と呼ぶようになった。


めでたし、めでたし。


1038 :神奈いです ★:2025/08/17(日) 08:32:16 ID:admin
タイトル 「イモ 〜聖典に記されざるもの〜 不遇騎士と文官少女の成り上がり」

北辺の寒村をあずかる三男坊ルーギン。
爵位も継げず、武功も立てられず、ただの「不遇騎士」にすぎなかった。

だが異大陸遠征で出会った文官の少女・ミリエとともに、
彼は泥まみれの不思議な作物――『イモ』を手に入れる。

「冷害に強く、やせた土地でも育つ……これこそ民を救う希望だ!」

しかし、領地の家臣は「聖典に書かれていないから禁止」、
王都の貴族は「豚の餌」と笑い飛ばす。
誰も信じてくれない。

それでも諦めなかった。
文官の少女と手を取り合い、策略と実践で少しずつ広めていく。

そして訪れる未曾有の大寒波――。
麦畑が全滅し、国が飢えに沈む中で、ただ黄金の『イモ』だけが実を結んだ。

不遇の騎士と文官の少女が挑む、
一粒の作物から始まる国と人生の物語。

1039 :神奈いです ★:2025/08/17(日) 08:32:33 ID:admin
んー、なんかもういいか。投稿しよ。

1040 :神奈いです ★:2025/08/17(日) 08:43:45 ID:admin
本当は一週間ぐらい練って完成度上げたかったんだけど、なんていうかすでに飽きてるからどうしようもない。


https://ncode.syosetu.com/n8720kx/
https://kakuyomu.jp/works/16818792438708213028/episodes/16818792438708228389

1041 :神奈いです ★:2025/08/17(日) 08:47:08 ID:admin
1万文字ぐらいで書けるネタ考えよ……

ウチの作品でよくあるのはなんやろ。ライフリング?



1042 :名無しさん:2025/08/17(日) 09:26:53 ID:7xZAL63Q0
神奈いさんのモチベも重要だし、まずはどんな主人公を書きたいかとか考えたい

傾向的にやっぱり、現地の文化や慣習に苦労しながら、何らかの改革を達成する
そういう主人公・お話の傾向が強い気がする

なので主人公に、現地の文化・慣習に負けない強い動機を設定すると楽かな
なんか現地の慣習やら、ごく普通にある事に対しての激烈な不満を持たせる

転生者ならデフォで持ってておかしくないが、現地人主人公なら現地の慣習に
親でも殺されておくのがベター
魔女認定・口減らしで殺される・略奪・重税・疫病・奴隷身分とか、色々あるけども

1043 :名無しさん:2025/08/17(日) 09:44:26 ID:JEx+rUB80
個人的には1話1万文字だと長いなって感じますね
展開毎に別けたほうが、漫画や小説の頁めくる感があって好き

1044 :名無しさん:2025/08/17(日) 10:48:48 ID:Qk3xZf/G0
つまりヒロインを二人にして片方を殺して仕舞えば主人公とヒロインの動機づけが強くなる?

1045 :神奈いです ★:2025/08/17(日) 14:40:09 ID:admin
お、日刊入った。

1046 :神奈いです ★:2025/08/17(日) 14:44:13 ID:admin
7時間で初回日刊入り259位、500PVはかなり出足がいいぞ。

1047 :神奈いです ★:2025/08/17(日) 14:55:46 ID:admin
AI君に「1話が長い。課題があっさり解決しすぎ」って言われた。

何かいても言われるな。

1048 :神奈いです ★:2025/08/17(日) 14:57:11 ID:admin
そういえばイモに実際に毒がある要素入れるの忘れてた。

1049 :神奈いです ★:2025/08/17(日) 15:21:40 ID:admin
AIに校正させるの、誤字脱字細かく見つけてくれるからマジたすかる。
ちゃんと1行ずつ確認しろって言わないとさぼるけど

1050 :名無しさん:2025/08/17(日) 16:04:46 ID:GSD2KJTJ0
乙ー
ここから姪が女王になったら笑うw

1051 :神奈いです ★:2025/08/17(日) 16:25:04 ID:admin
いやしかし、なろうに比べてカクヨムまったく読まれないな。なんで??

1052 :名無しさん:2025/08/17(日) 16:32:47 ID:JEx+rUB80
アカウント持ってるのがなろうなので、なろうのほう読んでますね

1053 :ジュライ ★:2025/08/17(日) 18:56:58 ID:July
なろうで読んだ!面白かったぜ!

1054 :神奈いです ★:2025/08/17(日) 19:01:54 ID:admin
ありがとうぜ!

1055 :神奈いです ★:2025/08/17(日) 19:26:44 ID:admin
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