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神奈いですの雑談スレ10

1 :神奈いです ★:2021/06/27(日) 17:09:29 ID:admin
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          |i |:.: /............./,ィテi    ゞ‐',,,レ':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`、:.:.:`、       現在は董卓の娘投下報告スレやで
          lハ:/..........//ゞ‐'  '     ハ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ト:.:.:.:`、
              /.......//乂ヘ''''   ( フ ,ィ  ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:',  \ヽ
           lニニ/:.:.:.:>/7;≧=‐rくy,|-r七==<:.:.:.:.:.:.:.',   ヽゝ
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             乂 ヽ/⌒:: :: :: :: ヽ「 ̄ ̄ ̄:: :: ヽ:: ::|   \:_ゝ
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          _ノ{:: :: :: :: :: 入:: :: :: :: :: ::_:: :: :: :: :: :: :: ::)ー-__
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神奈いですの雑談スレ9(文明復興行動案相談スレ)
http://kanaides.sakura.ne.jp/test/read.cgi/kanabbs/1597316873/
神奈いですの雑談スレ8(文明復興行動案相談スレ)
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神奈いですの雑談スレ7(文明復興行動案相談スレ)
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神奈いですの雑談スレ6 (図書館皇子議論スレ)
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神奈いですの雑談スレ5 (図書館皇子議論スレ)
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神奈いですの雑談スレ
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 DISCORD (捨て垢でどうぞ) https://discord.gg/jYv8Kfc
 ついったら 直接連絡はこっちに@kana_ides


9494 :名無しさん:2025/01/18(土) 22:41:23 ID:XSjn0ogB0
まず、真に兄を異性として愛しているかどうか?
文化として兄妹の結婚が許されるのかとか、色々気になる

9495 :神奈いです ★:2025/01/18(土) 22:42:21 ID:admin
あれで妹の描写増やしたつもりだったので反省。
チマチマ絡んでたけどちまちまでしかなかったか。

出発前に一緒にお風呂入るとかやるべきだったか。

というかキャラが立ってないんだよね。なんかいい子なだけで。
アミリとか来たら絡みにいくから立つかな。

9496 :名無しさん:2025/01/18(土) 22:42:25 ID:dzvsKAgT0
む?
妹が種違いなのはヒロイン枠に入れる為に血を薄めてるんですか?

9497 :神奈いです ★:2025/01/18(土) 22:43:33 ID:admin
「お兄様、種違いの結婚はギリセーフだと」
「そういう例はあるけれどもボクがドルちゃんにそういう気持ちになるかは別だよね?!」

9498 :神奈いです ★:2025/01/18(土) 22:44:48 ID:admin
>妹が種違いな理由

ヒロイン枠にするためではなく、母さんがビッグマムみたいな豪傑で父親に頼ってないと示すためです。
ただ、種違いだとまだ小説で言ってない。

9499 :名無しさん:2025/01/18(土) 22:45:52 ID:46pLMXj80
古代日本とかで異母妹がセーフ文化は、別々に育つからなのかな

9500 :名無しさん:2025/01/18(土) 22:48:04 ID:dzvsKAgT0
なるほど、そしたら姑目線で査定の方がよさそうですね。

9501 :名無しさん:2025/01/19(日) 00:14:42 ID:98/MfIlP0
女傑は今後も増える?

魔王の工作員が対立煽り工作してる方が読者視点でわかりやすいというか受け入れやすくないかな
混沌としてる方が面白いから別勢力として参戦してるのはいいんだけど
人間同士の争いの話だと思ってるところにいきなり魔王が出てきた感じになるからぽっと出感がある
配下の派閥や独立派に紛れ込んでるような伏線をさらっと仕込めればと思う

9502 :神奈いです ★:2025/01/19(日) 00:29:06 ID:admin
「貴様!何をぽっと出で出ておいて黒幕のような顔をしている!」
「ククク、愚かな。貴様ら四大公家の戦争を煽っているのが誰かも知らんのか」
「な、なにっ?!」

「ないない、南とケンカしたのは100%ダーリンの取り合いでそいつ関係ない」
「魔王はとにかく恐怖を産めば勝ちだから何でも言うぞ!そいつの言うことは聞くな!」

「ククク……ちゃんと潜入工作してるのにちょっとは認めて恐れろや」

9503 :神奈いです ★:2025/01/19(日) 00:33:43 ID:admin
「そもそもなんで人類を恐れさせるなら帝都ではなく、西大公家に来たのだ!」
「ククク、費用対効果という言葉がある……帝都大結界を抜くの面倒だろうが」
「なんでもいいけどお前のそのキャラのせいで恐れが産まれないんだが?」


9504 :神奈いです ★:2025/01/19(日) 00:34:07 ID:admin
そのままやったらシリアスさんが死ぬから、SIDEでやるか。

9505 :神奈いです ★:2025/01/19(日) 00:46:08 ID:admin
魔王さんとしては少しでも内紛の芽があれば絡んで名前を売れれば勝ちだからどこにでも手を出してきかねないというのを明示していこう。

9506 :名無しさん:2025/01/19(日) 00:49:50 ID:98/MfIlP0
いっておいてあれだけど、人間同士のほうが陰湿で魔王の方が力押しな策謀するとかでもおもしろいかも

歌劇モードで勇気と希望を煽るオウド君は魔王にとってはからあげに勝手にレモン絞る奴みたいに目ざわりなんだろうな

9507 :神奈いです ★:2025/01/19(日) 00:51:55 ID:admin
魔王軍は頭がいいぽんこつな予定。

9508 :名無しさん:2025/01/19(日) 01:11:55 ID:98/MfIlP0
魔王の顔見せの時はカリスマ保ったまま退散してほしいな、個人的には

オウド君と魔王が神話時代の英雄と魔王のような問答をやって
オウド君のノリノリかっこいいセリフを受けてノリノリかっこいい捨て台詞で消える

そのあと魔王sideで、ちょっとポンなところも見せた後、ああいう奴を折った時に生まれる絶望が一番美味なのだ、って舌なめずりする
王道

9509 :神奈いです ★:2025/01/19(日) 01:16:16 ID:admin
>そのあと魔王sideで
いいねいいね

9510 :名無しさん:2025/01/19(日) 02:48:59 ID:zXjvLHxp0
遅くなりましたが感想書いてきました。
魔王sideやるなら、魔王のポンコツをフォロー、ツッコミを入れる副官も欲しいですね

9511 :神奈いです ★:2025/01/19(日) 02:52:40 ID:admin
>感想

ありがとう愛してる。

9512 :名無しさん:2025/01/19(日) 07:49:55 ID:OK6wLfwt0
この後出てくる予定のヒロインってゼロ魔のシエスタやタバサみたいな準ヒロイン扱いなのか
無職転生のエリスやシルフィみたいな同格メインヒロイン扱いのどっちになるんだろう

9513 :名無しさん:2025/01/19(日) 08:24:47 ID:8B32QIW30
大姉上出番少ししかないのに濃いなぁ
女傑って感じがする

魔王のキャラは若干道化っぽい感じで威厳が…
ああ、それでゼロスとか申公豹をつぶやいてたのね
あいつらは道化っぽさと共に、凄みもあるから、どこかで魔王の力を見せたほうがいいかも?

9514 :名無しさん:2025/01/19(日) 08:53:31 ID:hDu91NW80
あの二人は実質的な最強格だもんな

9515 :名無しさん:2025/01/19(日) 12:29:33 ID:98/MfIlP0
暗殺者の内部に仕込まれてた使い魔がグロイ感じに変形して魔王の姿になってやり取りが終わったらチリになって消えるとか

西南北の魔王たちはビジュアルで差別化したいですね
獣、虫、竜とか、メカ、妖怪、獣、霊とか、タカ、トラ、バッタとか
トラは白虎と被るか

9516 :名無しさん:2025/01/19(日) 12:55:35 ID:98/MfIlP0
北は人類側か魔王側のどっちかが獣化する狂戦士であってほしい

9517 :名無しさん:2025/01/19(日) 13:01:44 ID:8B32QIW30
あー、スレイヤーズの冥王、魔竜王、覇王、獣王、海王とか
ロトの紋章の冥王、竜王、魔人王、獣王とかね

あの頃流行ったけど、確かに分かりやすいかも
逆に四大諸侯と各地方の魔王が対になってるとかでもいいのでは(皇帝は知ってて名付けたとか)
青龍公:竜王
朱雀公:空飛ぶ系の魔王?
白虎公:獣王
玄武公:蛇王とか

9518 :名無しさん:2025/01/19(日) 13:29:41 ID:98/MfIlP0
三つ巴になった時わかりやすいほうが視聴者に優しいかなって

9519 :名無しさん:2025/01/19(日) 13:43:43 ID:srejXsXx0
そもそも魔王とか異種族とかいるみたいだけど、世界観とか社会制度とかどうなってるんだろう?

いや、まだ全然主人公周りの事だけ描くべき段階だから、世界観とかやったら駄目なんだけど
魔王みたいな人類の天敵?みたいなのが居る場合の社会体制が、単純な封建制なのかとか
気にはなるかな

9520 :名無しさん:2025/01/19(日) 13:52:31 ID:98/MfIlP0
納税期限が厳しいあたりでちょっと触れてるかな

9521 :神奈いです ★:2025/01/19(日) 17:33:05 ID:admin
なんかやっぱり時系列でそのまま投下でいい気がしてきた。(ずっと悩んで手が止まってた)

9522 :名無しさん:2025/01/19(日) 17:45:07 ID:OK6wLfwt0
シンプルイズベストですな。
仮にやるとしても冒頭1シーンのみぐらいが良い塩梅かと。

9523 :神奈いです ★:2025/01/19(日) 18:33:51 ID:admin
カネない15話

https://kakuyomu.jp/works/16818093091603659446/episodes/16818093092456529772

9524 :神奈いです ★:2025/01/19(日) 18:39:50 ID:admin
足りないって言われた描写はあとで足すし。どんどん後から足していけばいい。

で、ウチは自然体で言われないとどんどん薄味になるから「足りない描写」や「ここやって」ってのはどんどん言って。

9525 :神奈いです ★:2025/01/19(日) 18:43:05 ID:admin
西の魔王は人間の恐怖に寄生している程度の生命体だから、勇者抜きりりちよ勢ぐらいに割と統制がとれている。
南の魔王は魔物同士の実力勝負だからもうエリーに殺されている。
北からは獣人大可汗ナナチがやってくる。

9526 :神奈いです ★:2025/01/19(日) 18:43:39 ID:admin
当然だが、ウサギは狂ってるので獣人の中で最強。

9527 :名無しさん:2025/01/19(日) 18:51:07 ID:98/MfIlP0
やはりウサギは最狂

9528 :神奈いです ★:2025/01/19(日) 19:09:01 ID:admin
・西直参伯爵視点にする
・これ以上の無礼があったらどう戦争するか相談だ。
・まず最大戦力が迷宮伯。魔法貴族の率いる1000人級の軍隊にぶつけると厳しいが奇襲破壊暗殺には向く。英雄パーティひとつでドラゴン1匹の戦力だ。
・各拠点を固く守って、それぞれの領地の最強武将をだして迷宮伯に率いらせて、公爵領を荒らしまわり、略奪して借金を返す。
・西公爵の大軍がきたら逃がして籠城する。補給部隊を迷宮伯率いるゲリラ部隊で襲わせる。
・その間に西公爵と仲の悪い南公爵に援軍要請する。
・よし、勝てる。

・さぁ、無礼来い。と思ったらこない?
・と思ったらオウドが公爵つれてきて、謝ってる。従属など忘れて結婚式を楽しんでいただきたいと言われる。
・まぁ、分かってるならいいんだ。飲もう。ということで飲み会で和解。

・オウドの仲介で公爵が独立諸侯の機嫌を直す。
・独立諸侯はまじで戦争するか、皆で南大公と同盟しようなどと考え始めていた。セーフ。

・独立諸侯は西大公の器量に感心するが、オウドは「勢力は大きくて本人に器量があるように見えても手足がだめです。手足がだめなのはやっぱり頭の責任なので。主君の恋愛ざたの戦争に従軍したいですか?」という。みんなで独立をまもることにする。
・西大公はオウドを気に入る。何かお礼をというが、とりあえず図書館の許可と披露宴でのあいさつの時間を約束してもらう。


いったん解散。


・なんかあまり怒られなかった?と不思議がってるアミリ先輩が部屋にくる。これから結婚式なので、メイドたちに着せ替え人形にされるので逃げてきた。
・オウドはアミリ先輩に「事務方がおいついてないので、まず名簿から整理しなおしては?」という。
・西大公家の書記を動員して、一緒になんか5−6パターンに分岐進化してしまった帳簿を整理する。
 めっちゃじかんかかる。
・「先輩、こんな貴族いたっけ?」「へ?帝国全貴族の家名知ってるの?」「だって紋章図鑑にのってない」「紋章官呼んで?!」「というか式始まる?!」

・式に出る。大神官の前で誓いの儀式をやるところで、書記がかけこむ。「偽名で参加している方が!」
・参列者の中から暗殺者がでて、義手に仕込んだクロスボウで公爵を狙う。
・見張ってたオウド君がタックルして倒す。
・さらに数名が暗殺者だった。
・嫡女と婚約者さんが「人の結婚式に何してくれてんだ」と殲滅して回る。

・中庭のほうで西魔王のホログラムが現れ、余の仕業だ怯えろという。
・西の荒野の魔王は人の恐怖を煽って力にするのだと説明される。
・オウド君が誰が魔王なんて怖いものかと歌うので皆で拍手して盛り上がる。
・魔王は飽きて通信切って逃げる。

・実は魔王信者が名簿の混乱を見て暗殺者を忍び込ませていた。信者のアジトを襲うと信者は魔王万歳と言って死ぬ。


解散。


・改めて披露宴をする。
・オウド君の挨拶の番で、毛皮を献上する。
・将軍と書記官長がヒク付きながら毛皮を誉めさせられる。
・オウド君はいかに家臣が無給でも民を守るために出陣したか、村人たちは武装がなくてもオルクに立ち向かったかを歌い上げる。
・西公爵がこのように君臣一体の素晴らしい嫡子だから、暗殺者も見抜いたのだとほめる。
・参列している貴族たちが大拍手。

・魔石を換金して土の護符とマジックアイテム1個にする。
・帰国する。
・先輩は魔物研究のために領地に来る。

9529 :名無しさん:2025/01/19(日) 19:17:10 ID:8B32QIW30
わーい更新だ
って、北と東も巻き込んで婿取り競争が過熱化してるΣ

9530 :神奈いです ★:2025/01/19(日) 19:17:15 ID:admin
西の荒野の大魔王サイド(AA:魔王なのは、側近シュテル)

帝都大結界は突破しづらい=魔王そこまで強くない
公爵領都の結界は招待状で潜り抜けたが、攻撃魔法が封じられるので義手クロスボウ洗脳信者を使った。

なのに暗殺も封じられた。失敗は織り込み済みで恐れを産めばよいのになんか勢いだけいいやつが雰囲気変えて恐れを産まなかった。
ちゃんと北大公や東大公を煽って戦争を起こしてると説明してるのに、信じてくれない。ちゃんと信者使って工作してるのに。
西直参たちにも信者経由で南大公の援軍があると信じさせたのに失敗。

なんだあの勢いだけいいやつめんどくさい。調べとこう。ああいう希望にあふれた人間を闇に落とせば多大なるエネルギーゲインが。

9531 :神奈いです ★:2025/01/19(日) 19:18:58 ID:admin
【依頼事項】
というわけで、お願いとしてはこれから書くプロットでわかりづらいとか、つながりが弱いとか、こういうエピソード足すべきという意見を。
過去投下分を変えると労力がバカにならないので、基本どんどん続きを書くのに貢献する方向でお願いします。

9532 :名無しさん:2025/01/19(日) 19:22:35 ID:98/MfIlP0
>>9523
伝説的イベントとはいえ、結構カジュアルに戦争してる世界なのでは、と直参系蜂起のハードルを下げ
そんな状況で勝手してた部下クソやなってヘイト向けつつ
公爵の株価調整も追加して
先輩の家族モードの一面も見せてて
いいよね


二姫にも興味が出てくるよね
先輩の領地来襲シーンの前とかに、先輩に自覚を促して背中を押すようなムーブをするとか
叱咤系なら長姉でいいから小悪魔系かやんわり言い聞かせ系か

9533 :名無しさん:2025/01/19(日) 19:23:47 ID:8B32QIW30
・独立諸侯は西大公の器量に感心するが、オウドは「勢力は大きくて本人に器量があるように見えても手足がだめです。手足がだめなのはやっぱり頭の責任なので。主君の恋愛ざたの戦争に従軍したいですか?」という。みんなで独立をまもることにする。
・西大公はオウドを気に入る。何かお礼をというが、とりあえず図書館の許可と披露宴でのあいさつの時間を約束してもらう。

ちょっとここがご都合主義な気がする
西大公の前で大公家を下げて、でも評価上がるかなぁ。
諸侯が自分でちょっと従属はリスクあるなって思うほうが自然な気がします。

9534 :神奈いです ★:2025/01/19(日) 19:25:10 ID:admin
>>9534
あ、そこは内密の話です。プロットだけだからわかりづらくてすみません。

9535 :神奈いです ★:2025/01/19(日) 19:27:35 ID:admin
やっぱり、レス消しすぎてみんなリプライがずれてるので
レス番じゃなくて最初の行とか引用でお願いします。

9536 :名無しさん:2025/01/19(日) 19:27:55 ID:8B32QIW30
>>9532
三姉妹のやりとりの結果、先輩が関係すすめに来るのはいいですね!
見たい

9537 :神奈いです ★:2025/01/19(日) 19:29:00 ID:admin
>ちょっとここがご都合主義な気がする

順番が逆ですね。
・西大公はオウドを気に入る。
・(画面切り替え)独立諸侯の内輪の会。彼らは西大公の器量に感心して従属を再検討する。でもオウドが公爵家の内実はそこまでよくないという。


9538 :名無しさん:2025/01/19(日) 19:31:48 ID:8B32QIW30
ああ、なるほど
その展開なら納得です。

みんな財政厳しいし、面子が立つなら戦争したくないとか
魔王側の計算が狂う一因にもなりそうだけど
それだとオウド君の活躍の影響が減るか

9539 :神奈いです ★:2025/01/19(日) 19:34:15 ID:admin
小姉さま=二姫は小悪魔タイプでいい男は全力で抱き込んで操って幸せになれって感じ。
政略結婚だけど一番条件がいいところを選んで、婚約者時代から婚約者を教育したおして理想の旦那様にしている。

ぼけっとしてないで見込みがあるならその若君をあんたの理想に育てろって蹴りだされる。


大姉さまは「良い男は奪うものだ」とやはりけりだされる。

9540 :名無しさん:2025/01/19(日) 19:36:24 ID:8B32QIW30
年齢差はないけど逆光源氏計画やってるΣ

9541 :神奈いです ★:2025/01/19(日) 19:37:29 ID:admin
二の姫妊娠中だから不在ってしてたんだよな。だから数週間は空けるか、手紙かなぁ。

9542 :名無しさん:2025/01/19(日) 19:48:34 ID:mDxn5gPo0
>順番が逆ですね。

>オウドが公爵家の内実はそこまでよくないという。
オウドくんがそこまで公爵家のグダグダにマイナス感情もっている描写がないから、ここで急に公爵家を下げるのはちょっと違和感ある。
公爵家に従属するとみんなが困るから回避しようっていうのならオウドくんらしさはあるので、そういう方向がいいかも。

9543 :名無しさん:2025/01/19(日) 19:48:37 ID:OQr//o8f0
なんかあまり怒られなかった先輩

西大公の内心描写で嫁ぎ先を心配していた娘が
敵対されると面倒な独立派最高戦力のあの女傑の息子を引っ掛けてきたよくやった
本人の出来も悪く無さそうだから嫁入りさせるかは別にしても仲を深めさせようとか
オウド君ageが欲しい

9544 :神奈いです ★:2025/01/19(日) 19:54:24 ID:admin
>急に公爵家下げ

んー、8話で、図体だけ大きくても団結できてないのはダメだなって考えてるので、
ちょっとここを強調するようにしますね。
公爵自身がまともならなんで家内分裂してるのって話で。
あと大貴族の大義のない戦争に巻き込まれたくないってのも強調。
大義のない戦争で家臣を傷つけたくないってのもオウド君言ってた(何話だっけ)からここも強調。

>8話
https://kakuyomu.jp/works/16818093091603659446/episodes/16818093091945005190

9545 :神奈いです ★:2025/01/19(日) 19:55:08 ID:admin
>なんかあまり怒られなかった先輩

公爵&大姉サイドつけますね。

9546 :名無しさん:2025/01/19(日) 19:55:43 ID:98/MfIlP0
不作があって戦争もやって結婚式もやって余裕の態度の西大公家はさすがに太いね

二姫は皇子のどれかと政略結婚してて、大好きなお姉ちゃんを取り上げられた三姫はそれで政略結婚が嫌いになったとか
で皇子の名代で二姫が結婚式に参列するけどスケジュールがタイトでまだ到着してなくて「追放劇」に登場しなかったとか

で結婚式の後、二姫が帰る前に姉妹で話す時間のシーンで
政略結婚も悪くないこともあるとか、関係はあとからでも築けるとか、結局自分の心持次第とか、でも一緒にいて嫌じゃないのは最低限とか
三姫が避けてたから耳に入ってこなかった帝都貴族女性のなまなましい現実とか結婚生活の具体例とか聞かされたりして
それはそれとして自分の気持ちをしっかり確かめて後悔しないようにみたいなことを言ってたら長姉が二姫は甘いと言って三人でわーわーやって
で、他に候補はおらんのか、いまならまだ優先してやれるみたいなこと長姉に言われて三姫はオウド君か政略結婚しかなくねって気付いたら顔が赤くなって
二姫があらあらウフフ

まで妄想したけど小悪魔系か

9547 :名無しさん:2025/01/19(日) 19:56:27 ID:E3zyIeZO0
西大公が娘の嫁ぎ先として採点する、と言う形でオウドくんの客観的な評価を見たいです

9548 :名無しさん:2025/01/19(日) 19:56:42 ID:mDxn5gPo0
いや、違うのか。諸侯は西大公の器量に感心して従属を検討する。その時点ではオウドくんは(gdgdだったのに大丈夫かな。でも、gdgdだったのはみんなわかってるし、その上で従属しようとしているのなら止めるのもな)と悩む。

で、暗殺事件をオウドくんが回避して、諸侯たちが「招待客に暗殺者が混ざってるとかgdgdやん。そういえば俺等の対応もgdgdやったわ。魔王もなんか怖くないし、西大公に従属せんでもええやろ」って思い直す。

この方が自然かな。諸侯が自分たちで従属再検討をやめるけど、それにはオウドくんの一連の行動が影響している。

9549 :名無しさん:2025/01/19(日) 19:58:19 ID:98/MfIlP0
従属家は満足して心酔する扱い受けてるんですよね
戦争に勝ったばっかだから評価にもバフかかってるか

9550 :神奈いです ★:2025/01/19(日) 20:02:55 ID:admin
・めんどくさい西方直参諸侯の信頼を得ている。
・礼儀正しいし頭の回転もよさそう。
・当家シンパだ(誤解、先輩を心配してるだけ)
・英雄ユニットの息子である
・政略結婚嫌がってる三姫が憎からず思ってるっぽい
・書記官長が先走って従属要請したのは気に食わないようだ(やはり面倒)

「さっさとくっつけよう」

9551 :神奈いです ★:2025/01/19(日) 20:03:32 ID:admin
んー、公爵が本当に評価するのこれからだからまだ違うな?二段階に分けるか。

9552 :名無しさん:2025/01/19(日) 20:09:52 ID:E3zyIeZO0
先輩付きの従者からの報告が抜けてるので、そこを加えて悪い虫かどうかの評価
魔王戦後の二回目は婿として有りかなしかの評価をすれば良いと思います

9553 :名無しさん:2025/01/19(日) 20:15:09 ID:OQr//o8f0
我々は主人公だからオウド君視点で見えてるけど
妹姫と書記官と先輩以外はオウド君じゃなく偉大な迷宮伯の息子(従属者)として見てる、政略結婚の駒としての評価
ここから活躍して本人(主体者)としての評価を上げる

9554 :神奈いです ★:2025/01/19(日) 20:16:31 ID:admin
まずは純粋に駒として悪くないという評価で、好感度稼いどけって言われる。

次に婿として良さそうだからお前口説いてこいと。

二段か。

9555 :名無しさん:2025/01/19(日) 20:17:09 ID:T58rLl0O0
更新乙おもしろかったよ

9556 :名無しさん:2025/01/19(日) 20:23:40 ID:zXjvLHxp0
>>9524
どんどん言ってとのことなので遠慮なく。
第4話 小鬼退治だ突撃だの最後を
この群れは魔王と合流するのが目的ってことに変えて。
「ゴブリンどもの群れを強く大きくし、魔王様の元へ導けるのは英雄たるオレしかいない」

ってセリフに変えて近くに魔王来てますよっと、魔王の登場の伏線にしたらどうでしょう?
ただ、そうするとあの群れって魔王軍なの?って疑問が出ますけど。
魔王が何か騒動を起こすために、手駒集めてたって事にすれば。今後様々な敵を登場させるのに便利。

9557 :名無しさん:2025/01/19(日) 20:24:23 ID:98/MfIlP0
お姉様からのお説教シーン
大姉「白虎は食らいついたら仕留めるまで離さない(古い慣用句)というが、アメは食らいつく相手すらいないのではな」
先輩、話をそらそうとして
先輩「大姉、そんな歌劇みたいなこと言うの珍しいっすね」
大姉「む、お前が連れてきたよく口が回るあれに影響されたか?婿にするかはともかく彼は使えるようになるかもだからお前捕まえておけ」
先輩「」

みたいな感じで先輩のご家族に爪痕残そう

9558 :名無しさん:2025/01/19(日) 20:29:11 ID:OQr//o8f0
自分で煽っててなんだけどこれ先輩ルート確定ムーブ?
せや流民娘と女冒険者の話も盛りまくろう

9559 :名無しさん:2025/01/19(日) 20:29:51 ID:E3zyIeZO0
婚約者さんの影が薄い
魔法の天才以外の情報が欲しい

9560 :名無しさん:2025/01/19(日) 20:32:35 ID:OK6wLfwt0
先輩が貴族的な視点で嫁に求められる条件満たしすぎて他のヒロインの入り込む余地無くなりそうだなぁ。
妹ちゃんが他のヒロインに援護射撃入れるか、先輩のスタンスが告白待ちで他のヒロインが先に告白してぐいぐい求愛してくるみたいな調整がいるかもしれない。

9561 :神奈いです ★:2025/01/19(日) 20:57:03 ID:admin
>第4話 小鬼退治だ突撃だの最後を

過去をいじり始めるとキリがないので、これから足せる描写の相談でお願いします。ごめんなさい。

9562 :名無しさん:2025/01/19(日) 21:07:23 ID:8B32QIW30
>見張ってたオウド君がタックルして倒す。
これって始皇帝と荊軻みたいに結婚式で武器持ち込めないから
護衛が攻撃できないので、暗殺者に目星付けたオウド君がタックルしたということでいいのかな

9563 :神奈いです ★:2025/01/19(日) 21:09:37 ID:admin
>タックル

はい、武器は禁止されてますし、防御結界で攻撃魔法も禁止されています。
そうしないと魔法貴族集めて宴会とかできない、テロし放題。危なすぎる。

9564 :神奈いです ★:2025/01/19(日) 21:10:44 ID:admin
豪華なテーブルクロスに覆われた長いテーブル。
そこに燃えるように赤い夕陽が広間の窓から差し込んで、
西方独立派の伯爵たちの不満と怒りを真っ赤に照らし上げていた。

貴族たちは思うがままにテーブルに並んだ豪華な料理と上質なワインを食い散らかしているが、そのどす黒い赤は増すばかり。
公爵は帝国西部の旗頭ではあるが、我々は家臣ではなく皇帝直参である。
それなのにいちいち我らを侮るようなそぶりを見せる。このような高級肉でごまかされはせぬぞ。
しかしこれは蛇鶏であろうか。ワインも霧谷の上物だな。
うむ、うまい。

さんざんごまかされつつも、不満の渦はなぜか途切れない。
新しい話題が独立派貴族たちの間に広まりつつあった。

独立派貴族たちが肩を寄せ合い密談する。
「実はな、南大公の使者が来ておる」
「ほう」

南大公は帝国南部の旗頭であり、同じように従属貴族家を多く抱えている大派閥だ。
最も大事なのは最近、西大公の嫡女と、南大公の娘が男を取り合って戦争したほどの仲の悪さ。
その結婚式に大勢の貴族が参加し、結婚式が成功されるのは南大公にとっても耐え難いことであろう。

「我らはこちらに出席しておるのに?」
「ご本意ではないでしょうと、まったくその通りだ」
「ふむ、結婚式をぶち壊しにすれば対等の同盟を検討してくれる、か」

独立派貴族たちは考えた。
悪くない。今まで微妙に味わってきた侮辱と、公爵家がデカくてカネ持ちだからむかつくという感情を一気に処理できる。
当然、そんなことになれば西方を半分に割った大戦争になるが、貴族の誇りは何にも代えがたい。
そもそも貴族は気分で戦争をするものである。

「だが、勝ち目はあるのか?」
「こちらの最大戦力は迷宮伯になるだろうな。あの女傑のパーティはドラゴン1匹換算できよう」
「しかし、それでも正規軍が千もくれば敵わんぞ」

彼ら貴族たちは騎士であり、それなりの魔法使いでもある。
千近い正規軍ならば、その魔法騎士が百人近く。そして強力な魔法を専門に使う魔導士も数名つく。
そして完全武装の装甲兵が彼らを肉壁として守り、側面と後方からは弓兵が支援する。
人間種が過去から異種族を圧倒してきた最強の陣形である。

いくらドラゴン級の英雄であっても正面から戦えばたちまち討ち取られてしまうだろう。

「正規軍が千もいれば倒せるドラゴンが脅威なのは、簡単に倒せる場所におらんからでな」
「「なるほど戦場を選べばよいか」

迷宮の奥に潜むドラゴンを千の兵で攻めるわけにいかないので、やはり英雄冒険者が6名程度で突っ込むしかなく、だからこそ討伐は難しいのだ。
正規軍は人数が多いから動きが遅い。各領地の英雄だけをあつめた部隊を作って襲撃すれば追いつかれはしないだろう。

「花伯殿の殺戮魔道に、河川伯の水神の騎士、火山伯殿の獄炎魔道……これらを迷宮伯殿に率いてもらえばな?」
そして公爵領を略奪して回り、借金を返すのだ。

頷きあう独立派貴族たち。
「そこで、まずは各自は居城をしっかりと守る。攻められたところは他の領地から支援する」
「敵が分散したら」
「分散しすぎたなら、残りの領地でまとまって攻めればよいし、分散しないなら攻められたところを支援する。」
「完璧だな。我らの強みは中央がないことなので、1城や2城が攻められたところで戦闘能力は落ちん」
「そして、その間に迷宮伯率いる英雄部隊に公爵家の補給馬車を襲わせまくる」
「最後に南大公家の大軍が西大公家の背後をつけば王手だ」
「素晴らしい作戦だ!」

すらすらと作戦がでているようだが、もともと彼ら独立派が他から攻められたときの常套手段である。
公爵も当然にここまでは読んでくるだろうが、対策は難しい。難しいから常套手段になっている。

「しかし、公爵家も同じように少数精鋭をだしてきたら?」
「それこそ決戦の好機ではないか、少数同士なら負けるとは言うまいな。こちらには迷宮伯がおるだろう」
「おお!その通り!やってやろうではないか!」

彼らは好戦的ではあるが、今までは半分酒飲みの冗談でもあった。
しかしなぜか突然作戦が具体化していく。
気が早いものは領地に挙兵の使者を出そうとしているぐらいだ。

「ううむ……」

西方独立派の一人、迷宮伯の隣人であるグスタフ・フォン・ダンザウベル伯はだんだんと怖くなってきた。
不安を紛らわせるようにワイングラスを傾ける。
もともと小山のような背丈と筋肉に似合わず優しいたちである。
話が具体化しすぎだ。

これも、南大公の使者とやらが来てからだ。
皆が気が大きくなってしまっている。
その南大公の使者とやらはそこまで信頼できるのだろうか。

「あ、ここにいらっしゃいましたか」

広間の大きな扉を開けて、そこに現れたのは西方独立派貴族の希望である迷宮伯……の若君、オウドである。

「おお!迷宮伯嫡子殿!」
「良い所に来られた、実は内密の相談がだな」

独立派貴族たちが一斉にオウドを取り囲む。迷宮伯本人の英雄パーティが作戦のカギなのだ。

「こちらもご相談があるんです。公爵殿下、こちらです」

な?!迷宮伯嫡子が裏切って公爵に密告したのか?!
と独立派貴族たちの間に緊張が走る。

しかし、現れた公爵は極めて低姿勢だった。

「西方直参伯爵諸賢にはご挨拶が遅れ大変申し訳ない。
この帝国西方の軍旗を預かる公爵フォン・シュトライフクリーガーからお詫び申し上げる。
また当家の不手際にて諸賢には大変なご迷惑を……」

ひとしきり、公爵が謝罪を述べると、独立派貴族たちはぽかんと気が抜かれたように立ち尽くしていた。

「殿下、ご丁寧にありがとうございます」
そこでオウドが公爵に返礼をすると、グスタフに目配せした。

「おお!多少の誤解はあったようですが、殿下がそうおっしゃるならば何を不満を申せましょうや」
グスタフも公爵に返礼すると、独立派貴族たちが続々と参加する。

「うむ、我らはそのような小さなことなど気にせぬしな?」
「もちろんだとも!」
さっきまで公爵をぶっ殺してやると言っていた連中が様変わりである。
もともと気分で戦争をしようとしていたので、公爵に謝らせたということでとてもスッキリしたようだ。

「それはありがたい。これからも我が娘の結婚式のために全力を尽くす所存だが、
もし何やら気になることがあればすぐに宮殿執事に申し付けていただきたい。すぐに改善すると約束しよう」
「おお!なんという器量であろうか!」

低姿勢の公爵に上機嫌の独立派貴族たち。南大公の使者のことはすっかり忘れてしまったようであった。

本当に戦争にならなくてよかったな。
グスタフはオウドと目配せして、胸をなでおろした。


9565 :神奈いです ★:2025/01/19(日) 21:18:18 ID:admin
なげぇ

9566 :名無しさん:2025/01/19(日) 21:23:58 ID:8B32QIW30
>花伯殿の殺戮魔道に、河川伯の水神の騎士、火山伯殿の獄炎魔道
ドスが利いてていいですね。
殺戮魔道はAAゆうかりんかな

>しかしなぜか突然作戦が具体化していく。
あー、ここに魔王の部下が混じってるわけですね。後でネタ晴らしと

グスタフさんとの共同作業なのはいいっすね
お隣で人柄が分かるからアイコンタクトの効果も出やすい

9567 :名無しさん:2025/01/19(日) 21:25:01 ID:8B32QIW30
切るとしたら、グスタフおじさんに視点が変わったところですかね

9568 :神奈いです ★:2025/01/19(日) 21:38:37 ID:admin
16わ
https://kakuyomu.jp/works/16818093091603659446/episodes/16818093092468121423

9569 :名無しさん:2025/01/19(日) 21:38:42 ID:98/MfIlP0
>彼ら貴族たちは騎士であり、それなりの魔法使いでもある。

ここは貴族視点だし強気に「騎士にして魔法使いである」でよくない?

>「「なるほど戦場を選べばよいか」

「がおおい

>「完璧だな。我らの強みは中央がないことなので、1城や2城が攻められたところで戦闘能力は落ちん」

説明セリフとはいえ、、「なので、」は説明すぎる気がする
「完璧だな。我らの強みは中央がないこと。1城や2城が攻められたところで戦闘能力は落ちん」
くらいでどうか

>独立派貴族たちが続々と参加する。
ここちょっと急すぎる気がする。

グスタフも公爵に返礼すると、先ほどまで比較的発言が少なかったものが続く。危機感を覚えていたものは他にもいたらしい。
流れが変わったとグスタフは感じ、結局はあれよあれよと全員が返礼に参加した。流れに乗るのも独立諸侯の素養である。

みたいなワンクッションあるといい気がする

9570 :名無しさん:2025/01/19(日) 21:39:16 ID:OQr//o8f0
そういえば西大公の敬称が閣下じゃなく殿下なんですね
公爵なら皇族だろうからそらそうか

9571 :名無しさん:2025/01/19(日) 21:39:16 ID:zXjvLHxp0
>>9561
OK。
彼らは好戦的ではあるが、今までは半分酒飲みの冗談でもあった。
って事なら、「酔っぱらった」とか「顔の赤い貴族が〜」という文章を追加しては?
工作員が誘導していますが、大半の人間は酔ってノリで言っているだけですし。
そして公爵殿下が部屋に来た時に。
独立派貴族たちの間に緊張が走る。顔を赤くしていた幾人かが、酔いがさめて顔を青くする。
って酔いがさめる描写を入れればスムーズかな

9572 :名無しさん:2025/01/19(日) 21:39:40 ID:98/MfIlP0
あ、まにわなかった

9573 :神奈いです ★:2025/01/19(日) 21:46:11 ID:admin
>ここは貴族視点だし強気に「騎士にして魔法使いである」でよくない?

単なるマジックユーザーと専門の魔導士をわけてるんや。

校正ありがとう。

9574 :神奈いです ★:2025/01/19(日) 21:46:41 ID:admin
まだ既読少ないから急いで直す

9575 :名無しさん:2025/01/19(日) 21:51:13 ID:8B32QIW30
水神の騎士から水亀騎士に変えたのは意図的なものですか?
誤字でないならスルーでOKです

9576 :名無しさん:2025/01/19(日) 21:55:39 ID:98/MfIlP0
婚姻とかで玄武系の技を継いでるとかかなあ

9577 :神奈いです ★:2025/01/19(日) 21:55:45 ID:admin
水神だと強すぎるかなと。あときわめてどうでもいいけどニトリのイメージ。

9578 :名無しさん:2025/01/19(日) 21:56:08 ID:jxMTMUVwi
道化師メイドなんかキャラ立ってておもろい

9579 :神奈いです ★:2025/01/19(日) 21:56:14 ID:admin
直せるところ修正。

9580 :名無しさん:2025/01/19(日) 22:02:46 ID:zXjvLHxp0
水亀騎士。ラングリッサーってゲームに亀に乗ってる兵士いたな。

9581 :名無しさん:2025/01/19(日) 22:05:54 ID:8B32QIW30
道化師メイドを雇用し続けてるの公爵凄いよ
あれはキレるって

9582 :名無しさん:2025/01/19(日) 22:07:29 ID:E3zyIeZO0
母上も雇ってたけど、キレて殴ったら死んだみたいなエピソード有っても良いかも

9583 :名無しさん:2025/01/19(日) 22:11:05 ID:jxMTMUVwi
>>9582
冒険者叩き上げだから煽り合いは慣れてそうな気もする

9584 :神奈いです ★:2025/01/19(日) 22:13:10 ID:admin
なろうとカクヨムで − − − − と ー ー ー ー ーのフォントが違う……。

9585 :神奈いです ★:2025/01/19(日) 22:13:55 ID:admin
母さんのところは非生産的な家臣雇う余裕はないかな、あと元パーティメンバーが正論で殴ってくるから大丈夫。

9586 :名無しさん:2025/01/19(日) 22:14:23 ID:98/MfIlP0
道化メイドを維持できればアンガーマネジメントできるようになって器もでかくなるね

9587 :名無しさん:2025/01/19(日) 22:16:40 ID:8B32QIW30
確かに冒険者仲間だとなぁ。
おかしいと思ったらおかしいっていうよな

9588 :神奈いです ★:2025/01/19(日) 22:16:59 ID:admin
皇帝陛下、公爵殿下、伯爵閣下、(子爵閣下)の3つぐらいに絞る予定。
男爵級は城主騎士でいいし。

9589 :神奈いです ★:2025/01/19(日) 22:18:38 ID:admin
ところでベースがバストラ世界なのはここの人には伝わってるよね。

9590 :名無しさん:2025/01/19(日) 22:20:38 ID:Y1KLeZKs0
白虎公爵のところで気づきました

9591 :名無しさん:2025/01/19(日) 22:20:40 ID:8B32QIW30
白虎とかカリオストロとか言ってたしね
だから、こっちもそれ前提で話してました

9592 :神奈いです ★:2025/01/19(日) 22:21:49 ID:admin
了解。なんか反応来るかと思ってたらスルーされたから伝わってないと思ってた。

9593 :名無しさん:2025/01/19(日) 22:22:19 ID:8B32QIW30
あと王都大結界とかもそうですよね

9594 :名無しさん:2025/01/19(日) 22:23:29 ID:8B32QIW30
バストラだと思ったから、大姉様の夫がオルガマリー相当なんだなって考えてました

9595 :神奈いです ★:2025/01/19(日) 22:27:46 ID:admin
大姉 AA ゴールドシップ
婿殿 AA 花子くん

9596 :名無しさん:2025/01/19(日) 22:33:56 ID:98/MfIlP0
ずだぶくろに入れて拉致したか

9597 :名無しさん:2025/01/19(日) 22:34:31 ID:8B32QIW30
ジェンティルドンナだと思ったら、ゴルシだった

9598 :神奈いです ★:2025/01/19(日) 22:44:45 ID:admin
葦毛の家系なんや。描写してないけど。

9599 :神奈いです ★:2025/01/19(日) 23:09:35 ID:admin
「ううむ……」

西方独立派の一人、迷宮伯の隣人であるグスタフ・フォン・ダンザウベル伯はだんだんと怖くなってきた。
不安を紛らわせるようにワイングラスを傾ける。
もともと彼は小山のような背丈と筋肉に似合わず優しい性質である。

しかし、急に話が具体化しすぎだ。
これも、南大公の使者とやらが来てからだ。
もともと酒飲み話だったのに、酒が回りすぎたせいか皆が気が大きくなってしまっている。
その南大公の使者とやらはそこまで信頼できるのだろうか。

「あ、ここにいらっしゃいましたか」

広間の大きな扉を開けて、そこに現れたのは西方独立派貴族の希望である迷宮伯……の若君、オウドである。

「おお!迷宮伯嫡子殿!」
「良い所に来られた、実は内密の相談がだな」

したたかに飲んで顔を赤くした独立派貴族たちが一斉にオウドを取り囲む。迷宮伯本人の英雄パーティが作戦のカギなのだ。

「こちらもご相談があるんです。公爵殿下、こちらです」

な?!迷宮伯嫡子が裏切って公爵に密告したのか?!
と赤かった独立派貴族たちの顔がすっと覚めていく。
広間に緊張が走った。

しかし、現れた公爵は極めて低姿勢だった。

「西方直参伯爵諸賢にはご挨拶が遅れ大変申し訳ない。
この帝国西方の軍旗を預かる公爵フォン・シュトライフクリーガーからお詫び申し上げる。
また当家の不手際にて諸賢には大変なご迷惑を……」

ひとしきり、公爵が謝罪を述べると、独立派貴族たちはぽかんと気が抜かれたように立ち尽くしていた。

「殿下、ご丁寧にありがとうございます」
そこでオウドが公爵に返礼をすると、グスタフに目配せした。
おお、なるほどそういうことか。
オウド君がどうやったのか知らんが公爵の謝罪にまでこぎつけたならば、俺がこの流れを続けねば。

「おお!多少の誤解はあったようですが、殿下がそうおっしゃるならば何を不満を申せましょうや」
グスタフも公爵に返礼すると、他の貴族たちのほうを振り向いた。続いてくれ。
それを見た独立派貴族たちがぽつぽつと参加する。

「うむ、我らはそのような小さなことなど気にせぬしな?」
「もちろんだとも!」

気が付けばほぼ全員が公爵の謝罪を受け入れていた。
さっきまで公爵をぶっ殺してやると言っていた連中が様変わりである。
もともと気分で戦争をしようとしていたので、公爵に謝らせたということでとてもスッキリしたようだ。

「それはありがたい。余はこれからも我が娘の結婚式のために全力を尽くす所存だが、
もし伯爵諸賢に何やら気になることがあればすぐに宮殿執事に申し付けていただきたい。すぐに改善すると約束しよう」
「おお!なんという器量であろうか!」

低姿勢の公爵に上機嫌の独立派貴族たち。南大公の使者のことはすっかり忘れてしまったようであった。

本当に戦争にならなくてよかったな。
グスタフはオウドと目配せして、胸をなでおろした。

 − − − − −

迷宮伯嫡子のオウドだよ。戦争をぎりぎり回避できてよかった。
グスタフ先輩から聞いたらマジメに爆発寸前で、母さんを主戦力に考えていたって……
勝手に戦争の旗頭にしないでよ?!

公爵が去った後、独立派伯爵たちはすっきりした様子でワインを飲み交わしている。
ボクとグスタフ先輩を囲んでのワイン攻めと質問攻めだ。結局飲むんだよね。

「なるほど、たまたま学友の伝手で公爵に忠告できたと」
「しかし若い嫡子殿の意見を素直に聞くとは西大公は意外と度量があるのではないか?」
「であれば、従属という手もある?」

アミリ先輩が西大公の三姫というのは伏せて、ちょっとしたツテがとだけしか言ってない。
でも、また気分で話し始める貴族たち。
さっきと言ってることが真逆じゃないか。さすがに止めないと。

「いえ、それはよろしくないですよ」
「む?迷宮伯嫡子殿は公爵派かと思ったが」
「違います」

母さんから引き継いでるのはちゃんと留守番しろってことと、今まで独立で直参の立場を守ってきたということ。
だから先輩がいるからって西大公に従属するつもりはない。
近所の独立派のおじさんたちおばさんたちが気分とノリで戦争を始めて、ボクの大事な家臣や領民が傷つくとか納得できないから止めたんだ。

道化師メイドさんが指摘してたけど、家全体に油断というか富と軍事力への過信がある。
実際には当主である公爵殿下の指示が末端にちゃんと伝わらないような状況だ。
先輩には悪いんだけど、本当に頼りがいがあるかというと違うと思う。

迷宮伯家は違う。母さんが何か言ったらちゃんと一つにまとまれる。
小さい領地だし、皆にそうしないとまずいって危機感もある。
まぁボクの発言で全員動かせるわけじゃないのはこの間思い知ったから、もう少し頑張らないといけないけど。

「公爵殿下は良いお方だったけど、家臣たちはそうじゃないってのは皆様も思い知ったばかりじゃないですか」
「むぅ、そうではあるが」

独立派伯爵たちは過去の対応を思い出してくれたようだ。
公爵殿下は謝ったけど、別に彼らが追放されたりしたわけじゃないし、ちょっと言っただけで心を入れ替えるとは思えない。
強者が弱者を見下すのは自然すぎて直すのは難しい。

そう考えていると話題が変わった。
「そうそう公爵嫡女どのもかなり強いのだろう?」
「学園では一番の武術の腕前だったそうだな、それが学園一の魔法の天才と結婚すると」
「実戦でも活躍したとか」
「戦争が強いならば心配はないな」
独立派の伯爵たちは強さだけしか考えてないみたい。


「その戦争、お婿さんの奪い合いなんだけど。それに家臣率いて参加したいの?」
「む……たしかに」
「家臣を痴話喧嘩で死なせるのはちょっとなぁ」
ボクが指摘すると伯爵たちは困ったように頭をひねった。

「まぁ、有望な婿を取るのは重要な政治だぞ」
「重要な政治ではあるんだがそれに巻き込まれていいことがあるか?」
「ないな」

グスタフ先輩が上手く締めてくれた。

「では引き続き我らは直参を誇りに、大貴族の理不尽につぶされぬよう、連携を強化することにしよう」
「おう!」

良かった、西大公が独立派伯爵たちに一目置いてくれているのは、それぞれ英雄を抱えた領地がしっかりと複数まとまってるからだ。
ここが仲間割れしちゃうとそれこそ従属しか選択肢がなくなっちゃう。

これでなんとか母さんにも胸を張って報告できるかな。

9600 :神奈いです ★:2025/01/19(日) 23:09:54 ID:admin
公爵からの評価までたどりつかんし。

9601 :名無しさん:2025/01/19(日) 23:33:51 ID:98/MfIlP0
>「その戦争、お婿さんの奪い合いなんだけど。それに家臣率いて参加したいの?」

ここだけため口になってるのが気になる


>ボクが指摘すると伯爵たちは困ったように頭をひねった。

頭も間違ってないけど、いい案が出るようなときのイメージがあり、伯爵たちがアイデア出すわけじゃないから別の言い回しがいいかも
首をひねる。考え込む。顔をしかめるとか

9602 :神奈いです ★:2025/01/19(日) 23:37:30 ID:admin
ありがとう、修正する。

9603 :神奈いです ★:2025/01/19(日) 23:38:25 ID:admin
広大な公爵宮殿の一角、公爵の私室に公爵が帰還した。
独立派伯爵たちとの和解に成功して皆と別れたあと、
この部屋には家族だけが残っている。

部屋の隅に平伏しているのは三姫のアメルニアーナだ。
一体父に何を言われるのか、銀髪を肩に流して怯えている。

「いま戻った。直参伯爵どもは気が済んだようだぞ」
「甘くないですか?身の程をわきまえない愚図どもを血祭に上げるという手もあったはず」
腰につるしたレイピアをもてあそびながら、一の姫である公爵嫡女が不満そうに言う。

「そなたの結婚式を無事に済ませるのが最優先だと婿殿からも言われておろうが……」
「は、そうだった。ダーリンに嫌われてしまう?!」
呆れたような公爵の言葉に我に返る一姫。
レイピアを持ったまま頬に拳を当てているので危なっかしいったらない。

「戦争になれば猛勇なるそなたのことゆえ先陣を切っていくだろう。そうして余の妻、そなたらの母も戦死したのだ。軽々に戦争をするなどと申すではない」
「は、はい」

公爵は部屋の隅の三姫に目を転じた。

「で、アメルニアーナ」
「は、はひ!なんでしょうか!」

慌てる三姫に、公爵は優し気に微笑む。

「よくやった。あの若君を巻き込んだのは正解だ」
「へ?」

気が抜けた声を出すアメルニアーナ姫。
てっきり叱られると思っていたのになぜ褒められるのだろうか。

「もうよいぞ、用事があったのだろう?」
「あの、招待状とか名簿を乱した件は……」
「ふむ、では名簿の修正を命じる、書記を数名つけてやろう……それとも追加で罰がほしいのかな?」
「はい!いいえ!わかりました!失礼します!」

アメルニアーナ姫はドレスの裾をつかんで一礼すると退出していった。
ドアが閉まったのを確認して、嫡女が言う。

「ふうん、あの若君はそんなにいいですか?」
「面倒くさい直参どもの中でも話が通じるし、顔が広そうだ。
さらにあの迷宮伯を抑えることもできる。アメルニアーナちゃんと仲が良い分には何かと使えるだろう」
「交際許可するんですか?」
「そこまで許しておらん!あくまで学友として役に立ちそうだからな!」

なんか怒り出した父を見ながら嫡女は思った。

まぁ、向こうに脈があろうとなかろうと、気に入ったならば奪えばいいのだ。私のように。



9604 :名無しさん:2025/01/19(日) 23:44:04 ID:98/MfIlP0
独立諸侯は英雄ユニットが引退したらどうなるんでしょうね
新しい英雄ユニットを独立派に取り込んで支援するか、どこかに取り込まれるか、失敗してつぶれるかあたりかな

9605 :名無しさん:2025/01/19(日) 23:47:36 ID:mDxn5gPo0
ああ、なるほど。西大公が頼りないというのもあるけれど、オウドくん的には「母親に留守を任された」ってのが大きいのか。そういえばそうだわな。

そりゃ独立にこだわるよな。従属では駄目だ。

9606 :名無しさん:2025/01/19(日) 23:47:59 ID:98/MfIlP0
一の姫は既成事実を作ってから認めなければ嫌いになるとか言って認めさせたあと
パパと婿殿が話して境遇が似てて気が合ったのかしら

9607 :神奈いです ★:2025/01/19(日) 23:54:02 ID:admin
第17わ

https://kakuyomu.jp/works/16818093091603659446/episodes/16818093092477414779

9608 :名無しさん:2025/01/19(日) 23:56:22 ID:98/MfIlP0
西大公は勘当云々で騙されかけたことにノータッチなのが気になったのと
先輩が勘当されようと演技してバレたときの態度と怯えてる姿がちょっと結びつかないというか

大姉が、三姫が反省した振りをしてるようだって見抜くけど今回は見逃してやる、みたいなのはどうかな

9609 :神奈いです ★:2025/01/19(日) 23:57:59 ID:admin
そこは家族に甘えてたけど、父が割とマジで言ってきたのでビビってた。

ってちゃんと書く。

9610 :神奈いです ★:2025/01/20(月) 00:06:26 ID:admin
お、優しいけど厳しい父上に「勘当も追放もせんからな」と宣言されて、「私には政略結婚しかないんだ」と思ってオウド君に恋愛するの躊躇する。これでいこう。

9611 :名無しさん:2025/01/20(月) 00:14:48 ID:j/HwWw2o0
乱数調整かな

9612 :名無しさん:2025/01/20(月) 00:19:31 ID:j/HwWw2o0
>アメルニアーナ姫はドレスの裾をつかんで一礼すると退出していった。

逃げるように雑な淑女礼をしたのか、少しでもご機嫌取るために丁寧にしたのか、
前者なら姉に呆れさせて後者ならジト目で見送らせるとかどうかな

9613 :神奈いです ★:2025/01/20(月) 00:24:20 ID:admin
18話
https://kakuyomu.jp/my/works/16818093091603659446/episodes/16818093092478328442

9614 :名無しさん:2025/01/20(月) 00:27:00 ID:vVHpmadE0
〉あの若君を巻き込んだのは正解だ
この巻き込んだになんか違和感が
今回の騒動については先輩はどちらかというと巻き込まれた側?西大公の主観だと招待したから巻き込んだ?
学園で縁を結んだことなら(西大公派に)引き込んだとか抱き込んだとかかな

9615 :名無しさん:2025/01/20(月) 00:30:01 ID:j/HwWw2o0
カクヨムのフォントと表示上の自動改行の仕様のせいなんだけど、

〜〜まとめあげた一の
姫の嫡女。

まとめあげたーの

に空目しちゃった・・・

9616 :神奈いです ★:2025/01/20(月) 00:30:33 ID:admin
西大公の認識は、オウド君はアミリ先輩が招待した。
で、内部の内紛の認識と結婚式がうまく行ってないってのもアミリがオウド君に相談して報告した。
だから公爵は三姫がオウド君を巻き込んだと思ってる。

9617 :神奈いです ★:2025/01/20(月) 00:31:36 ID:admin
>1の姫

長女に修正

9618 :神奈いです ★:2025/01/20(月) 00:36:15 ID:admin
<プロット>
・なんかあまり怒られなかった?と不思議がってるアミリ先輩が部屋にくる。これから結婚式なので、メイドたちに着せ替え人形にされるので逃げてきた。
・オウドはアミリ先輩に「事務方がおいついてないので、まず名簿から整理しなおしては?」という。
・西大公家の書記を動員して、一緒になんか5−6パターンに分岐進化してしまった帳簿を整理する。
 めっちゃじかんかかる。

  →プロット変更、アミリ先輩は政略結婚確定でヘコんでいる。さらに名簿整理と学校の宿題両方できないと思ってオウド君に相談しにくる。
   名簿を確認したら5−6種類に分岐してそれぞれに発展してしまい、死ぬほど面倒になっている。オウド君は喜んで名簿と宿題を手伝う。

・「先輩、こんな貴族いたっけ?」「へ?帝国全貴族の家名知ってるの?」「だって紋章図鑑にのってない」「紋章官呼んで?!」「というか式始まる?!」

・式に出る。大神官の前で誓いの儀式をやるところで、書記がかけこむ。「偽名で参加している方が!」
・参列者の中から暗殺者がでて、義手に仕込んだクロスボウで公爵を狙う。
・見張ってたオウド君がタックルして倒す。
・さらに数名が暗殺者だった。
・嫡女と婚約者さんが「人の結婚式に何してくれてんだ」と殲滅して回る。

・中庭のほうで西魔王のホログラムが現れ、余の仕業だ怯えろという。
・西の荒野の魔王は人の恐怖を煽って力にするのだと説明される。
・オウド君が誰が魔王なんて怖いものかと歌うので皆で拍手して盛り上がる。
・魔王は飽きて通信切って逃げる。

・実は魔王信者が名簿の混乱を見て暗殺者を忍び込ませていた。信者のアジトを襲うと信者は魔王万歳と言って死ぬ。


解散。


・改めて披露宴をする。
・オウド君の挨拶の番で、毛皮を献上する。
・将軍と書記官長がヒク付きながら毛皮を誉めさせられる。
・オウド君はいかに家臣が無給でも民を守るために出陣したか、村人たちは武装がなくてもオルクに立ち向かったかを歌い上げる。
・西公爵がこのように君臣一体の素晴らしい嫡子だから、暗殺者も見抜いたのだとほめる。
・参列している貴族たちが大拍手。

・魔石を換金して土の護符とマジックアイテム1個にする。
・帰国する。
・先輩は魔物研究のために領地に来る。

9619 :神奈いです ★:2025/01/20(月) 00:36:39 ID:admin
マジおわんないんだけど。これ、公爵家の話だけで10万文字ぐらい食うんじゃ??

9620 :名無しさん:2025/01/20(月) 00:36:42 ID:vVHpmadE0
了解しました 〉巻き込んだ

9621 :名無しさん:2025/01/20(月) 00:40:10 ID:j/HwWw2o0
舞台設定が複雑だったし、キャラの描写もあるしでしょうがないよ
面白いから大丈夫。もっと読みたい

9622 :神奈いです ★:2025/01/20(月) 00:44:00 ID:admin
複雑すぎて気楽な安価が取れない。

9623 :神奈いです ★:2025/01/20(月) 00:44:50 ID:admin
図書館と魔石の交換をさきにやっちゃうか。というか西大公から「何かお礼を」というの抜けてる。

9624 :名無しさん:2025/01/20(月) 00:46:34 ID:j/HwWw2o0
もうお礼に図書館権ねだったら快く許可くれたのでやってきたところからにしちゃう

9625 :名無しさん:2025/01/20(月) 00:49:13 ID:vVHpmadE0
我々にとっては政治群像劇と陰謀は大好物なのでご褒美です

真面目に言うと交渉と知能特化型の若君を活躍させやすいのはここですから丁寧にやるところかと

9626 :名無しさん:2025/01/20(月) 00:59:34 ID:kf5AhDfn0
ここまでやって図書館のおねだりはうけそう

9627 :名無しさん:2025/01/20(月) 01:12:37 ID:j/HwWw2o0
気に入った相手を政略結婚の相手に相応しく育てて自ら提案すればいいのでは
と先輩が覚醒して
なんやかんやでパパがそこまでせんでも本気で言ってくれれば認めたのに・……ってドン引きするほどの結果になるとか

9628 :名無しさん:2025/01/20(月) 01:54:01 ID:7AyrQjK40
いですさんいですさん。旧ツイッターの方で18話のリンクがちゃんとできてないっぽい。踏むとログイン画面に飛ぶ。

9629 :神奈いです ★:2025/01/20(月) 02:05:50 ID:admin
18わ

https://kakuyomu.jp/works/16818093091603659446/episodes/16818093092478328442

9630 :神奈いです ★:2025/01/20(月) 02:28:03 ID:admin
ありがとう修正した

9631 :神奈いです ★:2025/01/20(月) 04:35:39 ID:admin
公爵家臣からお詫びとともに図書館の入館証を渡されたのは翌日のことであった。
さっそく、迷宮伯嫡子のオウドと、隣の領主であるグスタフは喜び勇んで図書館へ向かう。

その古びた図書館は公爵宮殿を出て、貴族街の奥まったところに佇んでいた。

「入館証を拝見します。確認いたしました」

司書に案内されて、オウドとグスタフ、そして護衛の騎士たちが中に通される。

「おお……」
一行は言葉をのんだ。

図書館の中は時間が止まったかのような静寂さと、時代とともに古びた紙とインクが粉になったような埃の香りで満ちていた。
人間や異種族たち『話す子ら』の英知が何百年もの時とともにここに詰め込まれている。
何段にもなった本棚がフロアの奥の方まで続いている。
本は安いものではないのに、いったい何万冊の本があるのだろうか。

石造りの柱は天井まで高々と伸び、図書館を覆うアーチを形作っていて、
ここに包まれた歴史と知識の重みを感じさせている。

図書館内部は薄暗くあったが、魔道灯が書籍の棚と読書台を明るく照らしだしている。
それはまるで闇に沈んだ世界を救う光こそが本にこめられた知識だと歌いあげているようであった。


「では俺は錬金術の本を探してくる。薬用ポーションの抽出と純化についてなんだが……」
「はい、ご案内します」

グスタフはオウドに挨拶をすると、魔導士ローブを羽織った司書と一緒に書架の奥の方へ向っていった。

「じゃあボクは魔物学の教科書と……騎士諸君は騎士伝説の絵本とか、武術解説書とかはどうかな」
「やったぁ、じゃあ行ってきます」
「い、いえ、護衛なので、っておい!?」
護衛の騎士の一人が喜んで絵本のコーナーに進んでいく。
護衛を何だと思っているのだろうか、ともう一人の騎士が呆れていると、オウドが助け舟をだした。

「大丈夫だよ、会員制の図書館で護衛も何もないでしょ」
「ううむ、わかりました」
護衛が自分たちの興味のある本を見に行ったので、オウドは久しぶりに身軽にうごけるようになった。

「お、盗猿博士によるモンスター見聞録の6巻だ。まだ読んでなかったから助かる」
オウドはホクホクしながら本を読書台のほうに持ち込んだ。

帝都の魔法学園では学ぶことが多かった。魔物学だけではなく、騎士としての武術、騎士としての礼法、帝国法や歴史、魔法学など。
紋章学の本を書き写していたのもそれだ。
その他領地の発展に役立ちそうだなと思ったらいろいろ読み込んでたから、魔物学の本をすべて読み切るまではいかなかった。
それこそあと1~2年はあるからじっくり読んでメモにまとめようと思っていていたところで急に帰国となったので読みかけの本が多い。

読書台で魔物学の本を広げてメモを取っていると、となりを護衛の騎士たちが本をもって固めた。

「ふふふ」
「ううむ」
一人はニコニコしながら絵入りの騎士伝説の本を眺めており、もう一人は難しい顔をして兵法書に書かれた過去の戦争の戦況図と経緯のところを熱心に読んでいる。

やっぱり領地にも図書館が欲しいな、でも本を買いそろえるおカネはない。

と、考えながら本をめくっていると後ろから声がした。

「や、やぁ……後輩」
その声に振り向く。護衛の騎士二人も同時に警戒の目を向ける。
そこには魔導士のローブを羽織った先輩が、いつもの色眼鏡越しに困惑の色を浮かべ所在なさげに立ちすくんでいた。

 − − − − −

「えっと、特別休暇中の単位課題で詰まってるのと、招待客名簿の整理を命じられたと」
「う、うん」

オウドのもとにやってきたアミリ先輩はメイドにたくさんのノートや書類を持たせていた。
たぶんこれが課題と名簿なのだろう。

「じゃあ簡単な方から課題をさきにやっちゃいますか。せっかく魔物学の本がたくさんあるし……」
と言いながらオウドはちょっと気になった。いつも不敵に笑っているアミリ先輩にしては元気がない。

「なんか調子悪そうですけど、大丈夫ですか?」
「い、いや?元気だぞ!ほら、手も動くし!」

アミリは焦った。なんでこんなにカンがいいんだ。
父に政略結婚を言い渡された、と思っているアミリは沈んでいる。
しかし、そんなのを異性の後輩に相談したら、その、なんかアレだから嫌なのだ。

ちなみに父である西大公にそんなつもりはなく、バカな悪戯をせずに貴族のお姫様らしくしろと言っただけである。

「わかりました、ではこっちの課題ですが、たしか盗猿博士の見聞録2巻と、幸運犬先生の航海記に……うん、これだ」
「いつも参考文献探すの早いな後輩は……」

魔法学園の魔物学の本の半分はざっと読んでいるオウドはこういうのはひたすら得意である。
本の記載内容を確認して、データをまとめあげると論考に移る。
こちらは普段からアミリ先輩と魔物の議論をしているので、それらを使う。

二人の護衛である騎士たちとメイドたちが感心して眺めている間にきちんとしたレポートが書きあがった。

「うん、いいんじゃないかな」
「やっぱり後輩がいると早いな……学園に戻……れないんだよな」
「残念ですが」
アミリ先輩が少し寂しそうに言うと、オウドも申し訳なさそうに答えた。


それを見た護衛の騎士とメイドがヒソヒソ声で語り合う。
「公爵家のメイドさん、あれで付き合ってないんですか?」
「迷宮伯の騎士さん、あれで只のご学友です。ただ、ご学友がそちらの若君しか居られないのですが」
「うーん、悪くないんじゃ?」

「図書館では静かに!」
オウドとアミリが同時にしかりつけて、静かになった。


 − − − − −

「アミリ先輩。名簿のほうだけど、もう参列者は確定したんだよね?」
「後輩のいうとおりだ。だから急がないと思う。ただ、書記たちと確認したんだが、すでに似たような名簿が12種類もあってだな……」
「なんだってそんなことに……」

公爵家内の各派閥が城門毎に設置されている来客名簿を好き勝手に書き換えて、
それを他の城門にコピーとして送付して写させた結果、それぞれ違う経緯で分岐して種類が増えていったのだ。

「じゃあ……先輩こうしない?来客名を全部カード化して各名簿と照合してダブリと出席有無を確認。その上で文字順に並び替えてそのカードの束を名簿にしよう」
「おお、後輩の案がいちいち見比べるより早そうだな……名簿の形をしていなくていいのか?」
「どうしても必要ならカードを見て名簿に清書すればいいよ」
「よし」

アミリは公爵家の書記官を十数名呼び出した。
そしてオウドの指示のもとで参列者のカード化と名簿の読み上げと消込みを進めていく。
分担してやり始めると作業自体は効率よく順調に進んでいくように見えた。

だが、オウドがちらちらと窓の外の太陽を見て時間を気にしている。
アミリがそれに気が付いた。

「……」
「どうした後輩」
「その、これ丸一日かかりそうなんだけど、本を読む時間が……」
「あ、すまない……そうだ!じゃあほしい本を言ってくれ。筆写ゴーレムに写させるから!」
「いいの?!」
「お父様からもできるだけ便宜を図るように言われてるしな。お礼だって」

そういうとアミリは司書を呼んで、筆写ゴーレムを起動する。
ゴーレムに魔石を充填し、インク壺を並べるとゴーレムが本を地道に書き写していく。

さすがに筆写と製本は半日では終わらないが、結婚式が終わるまでには持ち帰れるようになるだろう。

「その、公爵家の姫君。それなら俺のポーション精製術の本もお願いしていいか……?」
「えっと?どなた?」
「ああ、ボクの隣の領地のグスタフ先輩で西方直参伯爵の一人だよ。アミリ先輩、これもお願いできる?」
「ああ……それならお父様もお詫びの一環だと言うかも」

アミリがグスタフの分も筆写ゴーレムを手配する。二体の同時稼働で流石に公爵家図書館と言えどフル稼働である。

「おお、ありがたい!」
喜ぶグスタフにオウドは悪戯っぽく言う。
「グスタフ先輩。その代わりこっちのカード整理手伝ってね」
「おお、なんだこれ?!」

グスタフの前に大量のカードが積み上げられた。

 − − − − −

結局、名簿の整理は丸一日かかった。
作業場所を公爵宮殿に移して、完成したのは結婚式の当日の朝である。

もう式がはじまるため、参列しないといけない。

「後輩、いつまで名簿を見てるんだ、完成でいいじゃないか」
アミリはドレスの最終確認をしながら、オウドに話しかける。

オウドはようやく完成したカードの束を前に頭をひねっていた。
カードはきちんと文字の順番に整理され、左肩に穴をあけて糸でくくってある。

オウドはそのカードの中からいくつかをずらして見えるようにする。

「アミリ先輩、こんな貴族の人いなかったと思うんだ。書き間違いかな?」
「いや?さすがに私でも全貴族の名前を知っているわけじゃ……」
「だけど、こっちの紋章図鑑に載ってないんだ」
「なんで紋章図鑑を書き写してメモにしてるんだ後輩は……」

アミリはオウドのマメさにあきれながらも、不思議に頭をひねる。

「でも後輩。招待状と本人確認済みってなってるぞ?書き間違いならその時に気づくだろ?」
「つまり先輩。これは存在しない人が確認済みで参列してるってこと?」
「……紋章官を呼ぼう。ウチの紋章官なら最新の情報を知ってる!」
「なんでその人が名簿作りに参加してないの?!」
「参加した後にみんなで書き換えてめちゃくちゃになったんだ!」

オウドとアミリはなぜかすごい嫌な予感がした。

「姫君、式がはじまります。逢瀬はそれぐらいで」
「ちょっと待って今大事なこと、ちょ、離せ?!」

アミリ先輩がメイドたちに担ぎ上げられ、結婚式に運ばれていった。


オウドも非常に気になっていたが、紋章官が現れて確認しますというので、
公爵家の家臣に促され、結婚式のほうへ向かうことにした……。





9632 :神奈いです ★:2025/01/20(月) 04:36:19 ID:admin
なげぇ!3900文字!!3話分ぐらいに分けていいか?!

9633 :名無しさん:2025/01/20(月) 06:54:43 ID:ouKIcbju0
>「じゃあボクは魔物学の教科書と……騎士諸君は騎士伝説の絵本とか、武術解説書とかはどうかな」

自分が調べものしてる間、手持ち無沙汰だろうから、護衛のみんなは別の本読んでてよって説明があったほうがいいかな
一瞬、「やったぁ〜」がオウド君の口調と似てて、誰のセリフか分からなかった。

もしくは「おぉ、では行ってきます」と口調を変えるとか

9634 :神奈いです ★:2025/01/20(月) 06:55:36 ID:admin
>自分が調べものしてる間

修正します。ありがとうございます。


9635 :神奈いです ★:2025/01/20(月) 06:55:57 ID:admin
なんでもいいけど、全員男口調だから可愛い女性口調の子がいない件

9636 :名無しさん:2025/01/20(月) 07:00:41 ID:ouKIcbju0
>「姫君、式がはじまります。逢瀬はそれぐらいで」
>「ちょっと待って今大事なこと、ちょ、離せ?!」
>アミリ先輩がメイドたちに担ぎ上げられ、結婚式に運ばれていった。

たぶん、先輩は着替えの準備に時間がかかるから、
オウドも結婚式に向かうんじゃなくて、結婚式に備えて着替えに向かったとか?

9637 :神奈いです ★:2025/01/20(月) 07:06:52 ID:admin
>たぶん、先輩は着替えの準備

修正します、ありがとうございます。

9638 :神奈いです ★:2025/01/20(月) 07:34:18 ID:admin
<プロット>
・式に出る。大神官の前で誓いの儀式をやるところで、書記がかけこむ。「偽名で参加している方が!」
・参列者の中から暗殺者がでて、義手に仕込んだクロスボウで公爵を狙う。
・見張ってたオウド君がタックルして倒す。
・さらに数名が暗殺者だった。
・嫡女と婚約者さんが「人の結婚式に何してくれてんだ」と殲滅して回る。

・中庭のほうで西魔王のホログラムが現れ、余の仕業だ怯えろという。
・西の荒野の魔王は人の恐怖を煽って力にするのだと説明される。
・オウド君が誰が魔王なんて怖いものかと歌うので皆で拍手して盛り上がる。
・魔王は飽きて通信切って逃げる。

・実は魔王信者が名簿の混乱を見て暗殺者を忍び込ませていた。信者のアジトを襲うと信者は魔王万歳と言って死ぬ。

解散。
魔王サイド、大公たちの対立を煽ったり、結構マジメに準備して西大公を襲ったのに恐怖が思ったより取れなくて困ってる。
腹いせにあそこの領地攻めようとか言うけど「あんな小さな領地で恐怖煽っても収入見込めませんが」と赤字なので断念する。
獣やゴブリンに適当に魔石食わせて人間襲わせるぐらいしかまだできない。

引き続き大戦争が起きるように人間を煽り続けることにする。でもどこかでオウド君を絶望させてやりたい。

解散。


・改めて披露宴をする。
・オウド君の挨拶の番で、毛皮を献上する。
・将軍と書記官長がヒク付きながら毛皮を誉めさせられる。
・オウド君はいかに家臣が無給でも民を守るために出陣したか、村人たちは武装がなくてもオルクに立ち向かったかを歌い上げる。
・西公爵がこのように君臣一体の素晴らしい嫡子だから、暗殺者も見抜いたのだとほめる。
・参列している貴族たちが大拍手。

・魔石を換金して土の護符とマジックアイテム1個にする。
・帰国する。
・先輩は魔物研究のために領地に来る。

9639 :名無しさん:2025/01/20(月) 11:02:15 ID:HSOsHB0o0
>複雑すぎて気楽な安価が取れない。
図書館で何の本を写してもらうか=知識系スキルの獲得と考えれば安価になりそう

9640 :名無しさん:2025/01/20(月) 12:47:32 ID:7oM6zAEM0
おーすごい
なろう日間連載中ハイファン100位にカネないが

9641 :名無しさん:2025/01/20(月) 13:31:18 ID:j/HwWw2o0
>困惑の色を浮かべ所在なさげに立ちすくんでいた。
困惑はなんかちょっとニュアンス違う気がするんだけどちょうどいい言葉が思いつかない
憔悴、も違うなんだろう。
悲しみ、寂しさ、落ち込み、焦り、困窮、
泣きそうな顔で、うーん?
絵的には肩を落として苦笑いしてるか、
心理的にはいつもみたいに頼ろうとしたけどなぜかいつも通りにできない?
困惑でいいのか

9642 :名無しさん:2025/01/20(月) 13:36:48 ID:j/HwWw2o0
作業に集中してるうちに先輩がいつもの調子に戻るか、
筆者ゴーレムでオウドが喜んだら先輩もうれしそうに笑うとかどうだろう

9643 :名無しさん:2025/01/20(月) 14:00:52 ID:j/HwWw2o0
集中したり夢中になると調子が戻るけど、ふと政略結婚の件を思い出してまた翳るみたいな

不安定なところを描ければ素敵かなって

9644 :名無しさん:2025/01/20(月) 14:12:32 ID:j/HwWw2o0
紛れ込んだ謎の人物南大公の使者の存在って情報を持ってたグスタフは最終確認シーン前に別れたのかな

9645 :神奈いです ★:2025/01/20(月) 15:55:43 ID:admin
そこを今掘り下げると西大公との和解が壊れるからムズカシイネ

9646 :神奈いです ★:2025/01/20(月) 15:56:32 ID:admin
>集中したり夢中になると調子が戻るけど、ふと政略結婚の件を思い出してまた翳る

いいですね!

9647 :名無しさん:2025/01/20(月) 16:10:27 ID:yGSBo1+o0
長女、さすが上級貴族だ。

主人公がやる名簿整理という一見尻拭いの地味な仕事が暗殺者発見という大金星に結びつくのは意外性があって良いと思います

9648 :神奈いです ★:2025/01/20(月) 16:25:15 ID:admin
南大公の使者を西に突き出したら西大公派閥入りと南大公からの敵対が同時に貰えるからさ。
南大公の使者だと思い込んでる限り、独立派の人たちは使者の安全を守ろうとする。

9649 :名無しさん:2025/01/20(月) 17:06:04 ID:7oM6zAEM0
うーむ見事な国人衆的な風見鶏ムーブ

9650 :名無しさん:2025/01/20(月) 18:37:26 ID:ouKIcbju0
>オウドも非常に気になっていたが、紋章官が現れて確認しますというので、
>公爵家の家臣に促され、結婚式のほうへ向かうことにした……。

>式に出る。大神官の前で誓いの儀式をやるところで、書記がかけこむ。「偽名で参加している方が!」

確認したのは紋章官なので紋章官が走ってくるほうがいいかな
それとも紋章官は他にもいないか突合せ中なので、書記の一人が走ってくるのか

9651 :神奈いです ★:2025/01/20(月) 19:30:03 ID:admin
あ、純粋に紋章官の間違い。ありがとう。

9652 :名無しさん:2025/01/20(月) 19:47:33 ID:j/HwWw2o0
>オウドも非常に気になっていたが、紋章官が現れて確認しますというので、
>公爵家の家臣に促され、結婚式のほうへ向かうことにした……。

ここは言い回しでオウド君主体寄りに見せられないかな

オウドも非常に気にかかってはいたが、だからといって結婚式をすっぽかすわけにもいかない。
アミリ先輩と入れ違いで現れた紋章官に後を託して〜

みたいな

9653 :神奈いです ★:2025/01/20(月) 20:32:19 ID:admin
ありがとうございます。修正します。

9654 :神奈いです ★:2025/01/20(月) 20:45:55 ID:admin
カネない若君19 図書館

https://kakuyomu.jp/works/16818093091603659446/episodes/16818093092528713026

9655 :名無しさん:2025/01/20(月) 21:05:04 ID:j/HwWw2o0
騎士A君は英雄物語にあこがれるちょっと子供っぽい子
騎士B君は騎士A君をしょうがないなあって、こいつは俺がいなきゃだめだな全くもうって思いながららフォローしているのだが

9656 :名無しさん:2025/01/20(月) 21:10:26 ID:j/HwWw2o0
裏で匂わせだけで護衛騎士恋物語を進展させる
ベタな感じで

9657 :神奈いです ★:2025/01/20(月) 21:10:49 ID:admin
狙いを読まれた。

9658 :神奈いです ★:2025/01/20(月) 21:17:26 ID:admin
外出するので21話まで予約。

9659 :名無しさん:2025/01/20(月) 21:21:24 ID:j/HwWw2o0
お気をつけて

9660 :神奈いです ★:2025/01/20(月) 21:44:02 ID:admin
最近感想が多くて嬉しい

9661 :名無しさん:2025/01/20(月) 21:44:57 ID:ouKIcbju0
ベテラン刑事と駆け出し刑事っぽい
伯爵領の後進育成の意思を感じる

9662 :名無しさん:2025/01/20(月) 21:57:27 ID:j/HwWw2o0
いまのところ性別明記してないから4倍お得

9663 :名無しさん:2025/01/20(月) 22:01:31 ID:ouKIcbju0
女騎士ありの世界だからなぁ
実際、ママは女冒険者から伯爵になってるし

9664 :神奈いです ★:2025/01/21(火) 06:49:12 ID:admin
カネない20
https://kakuyomu.jp/works/16818093091603659446/episodes/16818093092529664590

9665 :神奈いです ★:2025/01/21(火) 06:49:23 ID:admin
カネない21
https://kakuyomu.jp/works/16818093091603659446/episodes/16818093092530415194

9666 :名無しさん:2025/01/21(火) 06:55:54 ID:iq0LOnbF0
筆写ゴーレムのデザイン面白いな
確かに機能的にはそこだけあればいいんだけど、機能性に特化してる

9667 :名無しさん:2025/01/21(火) 06:58:20 ID:iq0LOnbF0
メイドからしたらデートと思われるよね
そりゃそうよ

9668 :神奈いです ★:2025/01/21(火) 15:50:46 ID:admin
公爵領都の大神殿は公爵宮殿の外、貴族街と市民街の境にある。
普段は多くの領民の礼拝を受け入れる場所だ。
しかし今日は式のために礼服を着込んだ騎士や郎党たちにより華やかながらも厳重に警備されていた。
さらに大神殿の魔道紋章が光り、魔導士が四方に配置され結界を張っている。
攻撃魔法を禁止する平和結界だ。

貴族たちが多く集まる儀式のため、外の敵と内の敵を警戒する必要がある。
まず外の敵だが西大公には敵も多い。南大公とは戦争したばかりだし、北大公や東大公も隙あらば足を引っ張ろうとしている。
神殿を興味深く取り巻く領民の中に暗殺者や刺客が紛れている可能性は高いのだ。
次に内の敵だが、神殿の中に参列している貴族たちはもちろん丸腰だ。
しかしほとんどの者が騎士であり魔法使いでもある魔法騎士。
攻撃魔法を飛ばしての暗殺ということもあり得る。

そのため、宮殿や宴会場では平和結界がよく用いられる。
昔は宴会で魔法騎士同士が酔っぱらって喧嘩し、双方魔法を用いて大惨事になることが何度もあったためだ。
今は結界と武装解除のおかげで殴り合いで済んでいる。よくそのあと戦争になる。


さて、その平和と喜びの式典会場となる大神殿は、天上の神々の住まいを模している。
高い天井には雲や星々をかたどったステンドグラスが散りばめられ、中天に達した太陽の光を優しく神殿内に注ぎ込んでいる。
神殿内は優しくも色とりどりに輝く光で満ちており、花嫁花婿を祝福するかのようだった。

神殿の壁には帝国で崇敬される神々の立像が神々しく立ち並び、香り高い花々が飾り立てている。
そして華麗な礼服に身を包む貴族たちが、中央の祭壇を見上げ、主役の登場を待ちわびている。

その中で迷宮伯家の嫡子、オウドはきょろきょろしながら、その貴族の列の端のほうにすっと加わった。

9669 :名無しさん:2025/01/21(火) 17:17:24 ID:T/vLJaWU0
>神殿内は優しくも色とりどりに輝く光で満ちており、花嫁花婿を祝福するかのようだった。

今この時は祝福するために存在しているということで、もうちょっと断定的な言い回しもいいかもと思った

>神々の立像が神々しく
ちょっと気になった

我ながらだいぶ言いがかりみたいな指摘だなあと思った

9670 :名無しさん:2025/01/21(火) 17:17:56 ID:T/vLJaWU0
「よくそのあと戦争になる」がいい味出してる

9671 :名無しさん:2025/01/21(火) 19:00:59 ID:iq0LOnbF0
>昔は宴会で魔法騎士同士が酔っぱらって喧嘩し、双方魔法を用いて大惨事になることが何度もあったためだ。
>今は結界と武装解除のおかげで殴り合いで済んでいる。よくそのあと戦争になる。
頭鎌倉武士かなw

>魔導士が四方に配置され結界
これは一人をやって結界を崩されるフラグ

普段は領民に開放してるのいいですねー

>神々の立像が神々しく立ち並び
神々の立像が燦然と立ち並びとか、荘厳に立ち並びとか?

9672 :神奈いです ★:2025/01/21(火) 20:23:16 ID:admin
「神殿の壁には、帝国で崇敬される神々の立像が荘厳に並んでおり、周囲が香り高い花々で飾られていた。」
にする


9673 :神奈いです ★:2025/01/21(火) 20:28:24 ID:admin
AIに文章校正させると割と勉強になるな

9674 :名無しさん:2025/01/21(火) 20:41:19 ID:T/vLJaWU0
AI君を活用出来てえらい

9675 :神奈いです ★:2025/01/21(火) 20:45:02 ID:admin
悩んだら悩んだことをそのまま打ち込むと提案してくれるから選ぶ

9676 :神奈いです ★:2025/01/22(水) 00:34:19 ID:admin
チートがないから手が震えてきた。
でも転生もので大人の精神を子供に入れるのなんか嫌なんだ。

というわけで、極貧の農民の息子に掲示板能力を与えて、トラクエオールスターで助言しまくって天下統一させるのどうだろうか。

9677 :名無しさん:2025/01/22(水) 00:48:32 ID:QxYZI6Vs0
懐かしい!

9678 :名無しさん:2025/01/22(水) 00:51:42 ID:f30JpIIt0
草、懐かしいな

9679 :名無しさん:2025/01/22(水) 01:05:01 ID:aKzQE1H8i
息子か・・・娘とか男の娘にしてもいいかも?

トラクエプリンスメーカー?

9680 :名無しさん:2025/01/22(水) 04:21:50 ID:QKhUIPZc0
転移という手もある

9681 :神奈いです ★:2025/01/22(水) 04:45:17 ID:admin
カネない若君22話

https://kakuyomu.jp/works/16818093091603659446/episodes/16818093092608667768

9682 :名無しさん:2025/01/22(水) 09:58:53 ID:x6N9CCDO0
>隣にいたオウド

暗殺者は西大公に切りつける距離にいたんですよね
暗殺者を追いかけて前に出たってこと?

9683 :名無しさん:2025/01/22(水) 12:02:12 ID:YsdtsXUP0
極貧農民からだと初動である程度戦闘力欲しいけど
トラクエオールスターだと武術指導できるのはスグリとさすおにかな?
この2人のスパルタ金星語鍛錬に耐えながらオカリン&爽子&コウ君のコミュ障チームから技術指導も…
想像しただけで面白すぎる

9684 :名無しさん:2025/01/22(水) 12:05:28 ID:cOPDM2T90
>>9683
宗介に武器の作り方教えさせよう

9685 :名無しさん:2025/01/22(水) 12:29:36 ID:FPT+bCD60
まず、その極貧農民にどうやって掲示板情報を信用させるんだ?

ワケわからん事を囁く悪魔だと思われないか?

9686 :名無しさん:2025/01/22(水) 12:49:06 ID:sOPhJTz/0
そこはお話の前提なんだし、そこで躓いて時間かけても面白くならないから主人公が信じようと思える何かがあるんだろうさ。

9687 :名無しさん:2025/01/22(水) 14:57:27 ID:lOh6KA5w0
小さい頃なら普通に、友達の妖精さんとでも思うんでね?

9688 :神奈いです ★:2025/01/22(水) 15:40:48 ID:admin
嫡女さまが真正ショタコンなのはウケなかったみたい。ツッコミどころだと思ったんだけど。

9689 :神奈いです ★:2025/01/22(水) 15:41:08 ID:admin
>>隣にいたオウド

次話で補足します。

9690 :神奈いです ★:2025/01/22(水) 15:44:04 ID:admin
#トラクエ指導極貧農民

>まず、その極貧農民にどうやって掲示板情報を信用させるんだ?

なんか特殊な幻か能力見せられたら神か狐狸だと普通思う。

むしろ信じすぎる方が問題。洗脳されているようにしか見えなくて読んでて楽しくない。
だから本人の性格を甘粕+ナズーリンぐらいにして盛りに盛らないと掲示板に負ける。




9691 :名無しさん:2025/01/22(水) 16:15:30 ID:FPT+bCD60
提示版を信用しきらない方に面白さをふって行く感じですか
主人公くんと掲示板とのコミュニケーションが妙になると
逆に、あんまり非常識な掲示板の提案は、主人公の側でキック出来ると

しかし、甘粕+ナズの極貧農民って、この時点で主人公の行動力がだいぶヤバそう

9692 :名無しさん:2025/01/22(水) 16:36:05 ID:x6N9CCDO0
ショタコンに異常を感じ取れない体になってしまっていた
戦争を起こす傾国ショタ
ショタの取り合い戦争

でも取り合いを止められないあたりはショタって属性と合致するから自然

9693 :名無しさん:2025/01/22(水) 17:14:11 ID:H4EOwOtF0
突っ込んだら負けかなって

9694 :神奈いです ★:2025/01/22(水) 17:22:50 ID:admin
寝ないとつらいなと思ってたら昨日は1000文字ちょっとだけで10時間ぐらい寝てしまった。
仕事や新年会もあるなかで毎日1話は厳しい。お酒はいると書けないし。

9695 :名無しさん:2025/01/22(水) 17:37:24 ID:x6N9CCDO0
ちゃんと寝るは大事なコツ

9696 :神奈いです ★:2025/01/22(水) 17:40:18 ID:admin
安価スレめそっどだと、主人公のキャラ建てをさぼり勝ち。
創作だと主人公のキャラこそが大事で、いかに主人公がいいキャラで面白いかって常にエピソードを語り続けないといけない。


9697 :神奈いです ★:2025/01/22(水) 17:55:31 ID:admin
最近まなんだ創作メソッド

・主人公のキャラが何かしら強烈で共感できるものであること。共感できないなら共感できるわき役を語り手にした方がいい。
・脇役でもそれぞれ個性があったほうがいいこと
・始まりと終わりを強烈に意識して、そこに向けてアップダウンをつけること。←一番できてない
・始まりは何かが足りない話。終わりはそれを手に入れる話。財宝だったり、復讐だったり、人間としての成長だったり。

9698 :神奈いです ★:2025/01/22(水) 17:56:12 ID:admin
・主人公はいい人のほうがいい
・ハッピーエンドが良い
・設定は語りすぎないで必要な時に必要なだけ開示していく。

9699 :神奈いです ★:2025/01/22(水) 18:03:49 ID:admin
個人的に読みづらいパターン

・最初から固有名詞がたくさん出る。
・なんか設定を最初にたくさん語ってくるし複雑。
・主人公が何を考えているのかわからない


9700 :名無しさん:2025/01/22(水) 18:05:30 ID:x6N9CCDO0
安価スレはキャラ立てても安価で吹っ飛ぶから……
関わるキャラ(世界)が面白くて、没個性主人公の物語もある。巻き込まれ系が多い
主人公が世界の窓口として読者をつなぐタイプ
ハルヒのキョンとか
あとノベルゲーの主人公は結構そう
そういうタイプでも実はおもしれー主人公だったとかはあるけど。意図的に無個性っぽく書いておいてあれってなるやつ。キノとか

主人公のキャラで売ろうとすると外した時作品丸ごと取り返しがつかないけど、
主人公没個性でヒロイン複数用意してヒロインのキャラで売ると全部外すことは少ないのでリスク減るとか
ゲームとか開発コストがかかる作品ならそんなこともあるかもと思った

これ共感できるわき役ってことか

9701 :神奈いです ★:2025/01/22(水) 18:12:30 ID:admin
ハルヒのキョンはむちゃくちゃ個性あるし面白いぞ。

ただ、ノベルゲーとかギャルゲーの無個性主人公やりすぎて、創作で同じタイプ出して話が動かなくて困ることはある。

9702 :名無しさん:2025/01/22(水) 18:13:50 ID:x6N9CCDO0
指輪物語は読みづらいから冒頭飛ばして読めってよく言うよね

9703 :名無しさん:2025/01/22(水) 18:23:23 ID:x6N9CCDO0
キョンは読者視点の皮を被って自分はごく普通ですって顔しておもしれーやつらと読者をつないでるけど
読んでるとちゃんとお前もおもしれ―やつじゃんってなるタイプ

9704 :名無しさん:2025/01/22(水) 18:46:11 ID:x6N9CCDO0
ツッコミ役が大事
漫才と同じでツッコミ、指摘する人がいるから読者や視聴者が理解できる
つねに置くには主人公が突っ込むのが便利

すごいです係とかも一種のツッコミ(指摘)と考えれば、序盤から合流するヒロインがそうなるのは理にかなっていると言えるかも

9705 :名無しさん:2025/01/22(水) 19:56:16 ID:T7OboVDA0
掲示板与えてるのって多分、解脱して仏になった甘粕カズフサかな
あの人はオ−ルスターでは真っ先に投票される人気ぶりだろうけど
立ち位置としては運営側だよな。モンゴルに放り込んでも適応するし戦国適正は高すぎると思われるが…

9706 :神奈いです ★:2025/01/22(水) 20:30:30 ID:admin
自分の作品は割と面白いとは思うんだけど、伏線とか起伏とかは弱点だとわかってる。
その時その時の展開しか考えてないし、お話全体にわたっての起伏調整とかしてない。

なぜかというと、私が自分の話を読みたいので、先までわかってたら楽しくないからだ。


9707 :名無しさん:2025/01/22(水) 20:51:55 ID:x6N9CCDO0
起伏の伏のところ書くのしんどいよね
いつも起のところ書きたい
シナリオの伏線を全部ヒロインとのいちゃラブシーンに仕込んで、
ヒロインの伏線をシナリオ主人公活躍シーンに仕込んで
交互に展開するとかできたら

9708 :神奈いです ★:2025/01/22(水) 21:03:01 ID:admin
それでいいな。
基本シーンはぜんぶイチャイチャさせていれば

9709 :名無しさん:2025/01/22(水) 21:05:38 ID:Rm5O5MY80
じゃあ早くヒロインを家に持ち帰らないと

9710 :名無しさん:2025/01/22(水) 21:20:39 ID:QKhUIPZc0
花嫁姿まで妄想しておいて、先輩以外もヒロインの枠でやるのはどうかと思った

さすがに、複数ヒロインで行くには一人にフラグ立て過ぎでは・・・・?

9711 :名無しさん:2025/01/22(水) 21:31:52 ID:x6N9CCDO0
「大姉……花嫁綺麗だったなあ」
「そうですね、先輩もあんな風になるんだろうと思いましたよ」
「なっ」
「先輩と結婚する人がうらやましいなあ」
「」
いまの先輩には致命傷
まで読んだ

9712 :神奈いです ★:2025/01/22(水) 23:37:27 ID:admin
楽しいんだけどそこのいじりをやりすぎるとちょっと拒否反応でるかなと

9713 :名無しさん:2025/01/22(水) 23:59:12 ID:x6N9CCDO0
匙加減ですか

9714 :神奈いです ★:2025/01/23(木) 00:14:33 ID:admin
なんかいい感じの女の子にそれ言うほど
鈍感ではないし、政略結婚いやがってるの知ってるからその話題は振らない

9715 :神奈いです ★:2025/01/23(木) 00:15:17 ID:admin
鈍感ネタはやりすぎると嫌われるんや

9716 :神奈いです ★:2025/01/23(木) 00:16:49 ID:admin
まずアミリから恋人作ってもいいとか、
政略結婚なら君がいいとか、
恋愛していいよって言わないと。

本人が恋愛嫌だって宣言しちゃってるから。

9717 :神奈いです ★:2025/01/23(木) 00:17:21 ID:admin
どうやっても告白にしかならないじゃん!!!

9718 :名無しさん:2025/01/23(木) 00:45:31 ID:pwDFCMCO0
そりゃ言ったらゲームセットだわwww

9719 :神奈いです ★:2025/01/23(木) 00:53:23 ID:admin
うーん、やっぱり初動は一話ごとにヒロイン出るぐらいで良いんだなぁ。
遅すぎた。

9720 :名無しさん:2025/01/23(木) 01:02:36 ID:+3q2wSpT0
初動の顔見せはそうかもですね

9721 :神奈いです ★:2025/01/23(木) 01:09:23 ID:admin
見切り発車でやってるからヒロインのキャラメイクがさっき終わったぐらいで。

9722 :名無しさん:2025/01/23(木) 01:13:40 ID:WiUELFOT0
無職転生はヒロイン一人で長々と引っ張っておいて長期離脱というすごい事やってるけど
あれは曲芸の領域か

9723 :神奈いです ★:2025/01/23(木) 01:17:12 ID:admin
それで主人公が外道呼ばわりされてるの見た。

9724 :神奈いです ★:2025/01/23(木) 01:24:24 ID:admin
ちゃんと主人公のキャラを立てる。
ちゃんとヒロインを早期に出して早期にイチャイチャする。

大体のプロットをきちんと立てて章分けとエンディングに向けた起伏をつける。


大事。

9725 :名無しさん:2025/01/23(木) 01:25:58 ID:IIuSh/110
>遅すぎた。
ぬ〜べ〜のゆきめみたいな例もありますし魅力的なヒロインであれば後からいくらでも挽回できますゾ

9726 :神奈いです ★:2025/01/23(木) 01:31:47 ID:admin
Q:他人事のように言ってますが、アンタが書くのだからアンタが決めるのでは?
A:いや、ついったーの投票で決めるつもりなんだ。

正確にはフラグいくつかたてて、投票取り続けてフラグ立て切ったらゴールみたいな。

9727 :神奈いです ★:2025/01/23(木) 01:34:02 ID:admin
アミリ先輩の場合

絶対条件
・アミリ先輩が政略結婚を受け入れる
・アミリ先輩が勘当廃嫡されて自由恋愛できるようになる

その上で
・オウドが恋愛感情を自覚する
・オウドが演劇モードを外して女の子に向き合う(全ルート共通)
・アミリが恋愛感情を自覚する
・自覚して恋愛感情を育てていく(デートイベントなど)

が必要


9728 :名無しさん:2025/01/23(木) 02:12:58 ID:/XihslPx0
ヒロインレースの前提段階まで話進めないといけませんな
全員提示して以降のどこかで迷宮伯が一時帰還して嫡男にあんたどうする気って確認してくるシーンは必要ですよね
それがきっかけになって自身の恋愛について考えるようになるか、最終分岐になるかはまた

9729 :神奈いです ★:2025/01/23(木) 02:21:36 ID:admin
母さんは「さっさとハメて孕ませろ」「全員でもいいぞ」って言うと思う。

9730 :名無しさん:2025/01/23(木) 02:24:33 ID:CwAfqbtw0
強者が我慢などするな!と覇王色の覇気を持ってそうだけど
オウドくんに覇王色の覇気はあるのだろうか

9731 :名無しさん:2025/01/23(木) 02:56:30 ID:5Bx4nOI70
AAのイメージが世紀末覇王なんだから、まあ覇王色の覇気があってもおかしくはないが

9732 :神奈いです ★:2025/01/23(木) 04:10:43 ID:admin
西大公の嫡女の結婚式でいきなり刺客が現れた!
招待客しか入れない厳重に警戒された場所になぜ!
客の武装はすべて解除されていたはず!

はい、迷宮伯の長男、オウドだよ。
周りの参列者のみんながひたすら驚いている。

もちろん列席の貴族の皆様のほとんどは魔法騎士でもある。
だから戦おうとする人もいるけど武器も魔法も封じられてて困ってるみたい。

皆の驚きは当然だけど、名簿が書き換えられてたから堂々と入ったんだと思うな。

アミリ先輩と一緒に名簿を確認して、名前がおかしい人を発見したとき。
ボクが最初に考えたのは刺客の可能性だった。

もし悪意のある人がいれば、あんな混乱は逃すはずはない。刺客を紛れ込ませるには最適の状況だ。
で、実際に西大公は南大公と戦争したばかりだし、家の中の統率もあまりとれていない。

あとは盗賊か詐欺師の類かな?どちらにしてもその「間違った名前の人」を見張っておく意味はある。
もちろんただのミスの可能性はあるんだけど、それなら取り越し苦労で笑い話にできる。

というわけで、大神殿の参列客に並んだんだけど、侵入者を見つけるのは大変だけど簡単だった。
まず新郎新婦の親族列は除いていい。ここにいたらさすがにばれる。
そして西大公に従属している西大公派の貴族列。これも自派の貴族の顔を知らないわけがないからばれる。
問題は帝国の東西南北から呼び集めた独立派の列。ここはもう誰が誰だか。
同じ西ならともかく、東から来たんですと言われても名前も家紋も知るわけがない。

で、皆礼服に家紋をつけているし、独立派の参列者の家紋はすべてメモってきた。
なのでメモにない家紋の人を探すだけだ。


で、儀式が最高潮の時。
西大公が祭壇の前で参列客に後ろを向いて護衛もなく立っていた。
神聖な儀式で花嫁と花婿の親か一番親しい親代わりの人しか立ってはいけない場所だ。

目の前の怪しい人が突然前の人を突き飛ばして前に出た。
左手で右手をつかんでうめき声と共に刃を引き抜く。

うわ、義手に仕込み刀をいれてたのか、それは貴族むけのおざなりな身体検査じゃわからないはずだ。

そして西大公のほうへ斬りかかろうとするが、もちろんボクは準備万端。
「早風!」

事前に精神集中しておいた緊急加速魔法を発動!
ボクの得意な風魔法!
効果は一瞬!ちょっと早く動ける!それで十分!
もちろん攻撃魔法じゃないから禁止されていない!

風とともにとびかかったボクのケリが、刺客の膝裏に突き刺さった。

9733 :神奈いです ★:2025/01/23(木) 04:47:34 ID:admin
「ぎゃああ?!」
いきなり膝を折られた刺客があおむけに倒れ。
仕込み刀が宙を舞って、ボクの目の前に落ちてくる。

「うわ、危なっ?!」
魔法の風と共に軽やかに交わす。

「なっ?!」
驚愕と共に振りむく西大公、手元の公爵宝珠を握りしめ、防御魔法らしきものを展開する。
さすが公爵殿下、対応が早い。

祭壇の上では花嫁の公爵嫡女がドレスのスカートを割って白銀に輝くレイピアを取り出した。
さっと花婿の前に立って、周囲を警戒する。
嫡女さんも対応が早いね……って武装禁止じゃなかったのか。

「きゃああ?!」
「うわあああああ?!」
参列客のあちこちから叫び声がした。

「曲者召し取ったりー!」
「気をつけろ!武器を隠し持ってるはず!」
式場の一角で刺客その2を取り押さえたのはボクの護衛騎士二人だ。
若いほうは貴族の礼服を、年上の騎士はドレスを身に着けている。

「おとなしくしてくださいー!」
「このー!」
もう片隅ではアミリ先輩配下の武装メイドたちが数人がかりで別の刺客を取り押さえていた。

紋章官と騎士たちが入り口近くでもう一人取り押さえて、これで4人。
そして公爵家の騎士たちがわらわらと入り口から殺到してきた。

「取り押さえろ!抵抗するなら口と脳以外は壊して構わん!」
花嫁がレイピアを振るって家臣に指示を飛ばす。

その後ろで、魔法杖を握った花婿がブルブル震えていた。

「……だ、ダーリン?!大丈夫?!」
「……よくも、僕の」

違う、怯えてない。
怒ってる。

ぶわっと長めの黒髪が浮き上がる。魔力が噴き出ている。
黒目が大きく見開いて、黒い光を放っている。
「僕と僕の妻の結婚式を汚したなーーーーーっ?!!!」

バキン……!!
平和結界が壊れる音がした。
中級魔導士4人分と魔法陣で組まれた平和結界を中から壊した?!

魔力を込めた魔導士の杖を横に薙ぎ払うように動かし詠唱する。
「蒼龍の地爪っ!地を裂きて天を貫けえええ!龍爪蒼獄!!!」
大神殿の床から突如具現化した龍の手が4本。
刺客4人を同時に捕らえ、爪が彼らを貫く。
「ぎぁあああああ?!」

痛みに悶える刺客たち。

おお、地属性の上級魔法だ。教科書で見た。
さすが学園主席。
ボクには魔法の上級適正はなかったから、すごい人は素直にすごいと思う。

「さすがは学園の俊英たる主席!お見事な魔法の腕です!」

ぱちぱちぱち……
拍手するボク。

ぱちぱち……
周りの貴族たちもしばらく呆気に取られていたけど、少しずつ拍手に参加してくれた。

「はぁ……はぁ……いや、ありがと……」
「いや、迷宮伯嫡子殿のおかげで助かった!よく瞬時に止めてくれた!」
「うむ!余の命の恩人だ!」
疲れたのか肩で息をする新郎。嫡女と公爵が次々にお礼を言って。


「はーーーはっはっはっはー!どうだ西の公爵よ!我が刺客の毒刃は痛かろう!!」

神殿の外でものすごく大きな声がした。

9734 :神奈いです ★:2025/01/23(木) 05:00:23 ID:admin
木曜日の更新です 23話 
https://kakuyomu.jp/works/16818093091603659446/episodes/16818093092668967151

9735 :名無しさん:2025/01/23(木) 05:38:54 ID:pwDFCMCO0
魔王さんがプロットで聞いた時より大分悲しいことになってる……

9736 :名無しさん:2025/01/23(木) 06:16:06 ID:7jVJsomd0
年上騎士さんやっぱり女だったのね
そして、婿殿すげぇな

9737 :神奈いです ★:2025/01/23(木) 06:23:46 ID:admin
「はーーーはっはっはっはー!どうだ西の公爵よ!我が刺客の毒刃は苦しかろう!!」

神殿の外の大広場。

結婚式を外から見守っていた市民たちの上空に巨大な黒い影が現れた。
透き通った青空が薄暗くなり地に落ちる影が伸びて人のような形を作る。

しかしそれは一目でわかるが人ではない。
猛々しい雄羊のような角が頭に生えている。
その顔は髑髏そのものであり、眼窩には血のように紅い火が燃え盛る。
骨の白さが暗い影の中で不気味に浮き上がり、無数の尖った歯があざ笑うかのように並んでいる。

全身は黒いローブで包まれており、闇が溶岩のように吹き上がっては足元に流れていく。

伝説の本に描かれる悪魔をさらに悪意を持って描き替えたような姿に、市民たちにに動揺が広がる。

「あ、あ、悪魔?!」
「いや、あれは……絵本で見た西の魔王じゃ……!?」
「まさか?!復活したのか?!」
「いま、公爵様に刺客を放ったっていわなかったか?!」
「まさか殿下はもう……?!」
動揺し、怯える市民たち。

「落ち着け市民たち!余は無事だ!」
そこに大神殿の正門を大きく開き、西大公と護衛の騎士たちが現れた。
側近が使う風魔法により、風にのって声が広場全体に行き渡る。

「おお!殿下!」
「信じておりました!」
信じていなかった市民も含めて領主の登場を歓迎する。

公爵は空に浮かび上がる魔王に向き直り叫ぶ。
「残念だったな西の魔王!この者が貴様の刺客を見抜いておった!刺客の刃は余にかすりもせんかったわい!」
隣のオウドを指し示す公爵。
またもや市民から歓声があがる。

「……」
魔王は黙りこくって身動きもしない。

そこにオウドが芝居がかった動きで前に進み出た。朗々とした声が広場中に響き渡る。
「聞け、愚かなる魔王よ!貴様の悪辣で腐敗に満ちた企みはすべて防がれた!
人の叡智の前では悪魔の策はぼろ布のごとき欠陥ばかり。
ああ、闇の衣はいかに深くとも、正義の太陽の前には埃と散るばかりと古き歌に言うがごとし!」
「おーーー!!!」
「よく言った!」
「カッコイイぞ!」

今度は市民たちだけでなく、後ろの貴族たちからも賛同と称賛の声があがる。

すると魔王が動き出した。
「「はーーーはっはっはっはー!どうだ西の公爵よ!貴様の娘の結婚式は我が刺客で無茶苦茶にしてやったわ!!
人間どもの結界や警備など所詮この程度!いつでも貴様らを殺せることを思い知るがよい!」

その魔王の言葉に新郎が怒りを爆発させた。
「黙れこの寄生虫!大地の力よ呼び覚ませ、剣を伸ばせ、天を裂け、青を抜け、地霊神天刃!!!」

大地から巨大な刃が現れ魔王を貫いた。
見事な上級魔法の行使に市民たちが歓喜に沸く。

と思いきや魔王は身動きもしていない。
「くっ、幻術だ!どこかに中継してるやつがいる!」
「騎士たちよ、怪しいものを探せ!」
新郎の声に、公爵嫡女が騎士たちを群衆の中に放った。

上空では魔王が高らかに宣言している。
「我は荒野の大魔王。人間どもよ、貴様らに安寧の時は無し。我を恐れよ!我の尖兵に羽虫のごとく狩られる日は近い!」

オウドが拡声魔法で言い返す。
「聞け!虚勢と欺瞞に満ちた魔王よ!
貴様は言ったことの万分の1も成し遂げられない!
人の知恵と魔力に怯え、幻覚でこけおどすしかできない!
ねじ曲がった心は直き心に勝たず、邪は正義にかなう無し、
天の許さぬ邪悪に、などて恐るる事がある!と歌にあるのを知らないのか!」
身振り手振りを踏まえて、演劇で有名な歌を歌い上げるオウド。

「おお!貴族さんの言うとおりだ!」
「いいぞ、もっと言え!」
「うちの姫様と婿さんは強いぞ!魔王め戦ってみろ!」
「バカやろーー!」
市民たちが一斉に乗ってきた。
罵声と怒号が一斉に魔王に浴びせられ、親指を下に向けて挑発するものもいる。

「……」
魔王はまた黙りこくる。

そして突然消えうせた。

突き抜けるように青い空には、闇のかけらも残っていなかった。

公爵は周りを見渡すと、市民たちに向かって叫ぶ。
「皆のものよ!よくやった!魔王は恥じて逃げ去ったぞ!人間の勝利である!」

「やった!」
「公爵殿下、ばんざーい!」
「逃げたぞ!魔王が逃げた!」
「はははは口ほどにもない!」

市民たちが口々に喜びの声を上げる。


そこに公爵嫡女が新郎を連れて現れた。
「聞け市民たち!神殿はゴミ虫がいてかなわんので、我が結婚式はここで完遂する!」
「おおーー!!」
「わが市民たちが神々に代わり、我が婚姻の証人となる!」
というと嫡女は新郎を抱き寄せて力いっぱいに口を吸った。

「おめでとうございます!」
「おめでとうございます!」
「いいぞー!」
「もっとやれー!」

貴族たちと市民たちに祝福され、この前例のない結婚式は終わるのだった。



9738 :名無しさん:2025/01/23(木) 06:34:21 ID:7jVJsomd0
絵本すげぇな。記録残した人いるんだ

>「「はーーーはっはっはっはー!どうだ西の公爵よ!
ここカッコが二重になってます

>側近が使う風魔法
>オウドが拡声魔法で言い返す
同じものなら表現統一したほうがいいかと

9739 :神奈いです ★:2025/01/23(木) 06:41:14 ID:admin
風属性の魔法で拡声魔法だから……修正する。

9740 :名無しさん:2025/01/23(木) 07:01:40 ID:7jVJsomd0
マリーが使ってたからバストラ読者には同じものって分かると思うんですが
違う表現されると、何か違うのかと混乱するかなと

9741 :神奈いです ★:2025/01/23(木) 07:12:23 ID:admin
公爵家に婿入りしてきた新郎は思う。

西の魔王と眷属の悪魔どもというのは寄生虫の一種だ。
人間や知性のある種族『話す子ら』の恐怖や悲しみなどの負の感情から生まれ、恐怖を啜って生きている。

人々の恐怖がそのまま魔王の力となり、恐れられれば恐れられるほど魔王は強大になっていく。

最初にやつらが現れた時はその特性が理解できず、恐怖が恐怖を呼んで帝国西部の半分が悪魔の軍勢に支配されたこともあった。
当時の皇帝が全帝国に総動員をかけて領土を奪回し、帝国クエストを受けた勇者パーティが皇帝宝具を授けられてようやく討伐できたのだ。

その後、何回か復活したことがあったが、特性がだんだんと明らかになり、被害を限定して討伐できるようになった。
だんだんと復活の間隔がのび、前回の討伐からは100年以上経過している。魔王の特性を知るものも少ない。


あの迷宮伯の嫡子だったか。芝居がかった言い方だが、小気味よい言いっぷりでよく市民や貴族の恐怖を一掃してくれた。
悪魔族の習性までよく調べている。
しかも名簿を調べて刺客のあたりをつけて刺客をすべて防いでくれもしたんだ。

しかし、名簿に工作して暗殺者を送り込むなど、こんな姑息な作戦は初めてのはずだ、何か変わったのだろうか。

いずれにせよ、僕は美しい妻との結婚式に舞い上がって警戒が足りてなかった。恥ずかしいことだ。

調子に乗って平和結界の破壊までしてしまった。
そんなことはやるもんじゃない、反動が大きすぎる。そのあと上級魔法を2回使っただけなのにもう疲労の極みだ。

「あの迷宮伯の子にはお礼をしなければ」
「そうね」

妻である公爵嫡女は裏切りものの首を廊下に並べている。
返り血が頬についていてぞくっとするぐらい綺麗だ。

魔王を崇拝する邪教の信者が紛れ込んでいたらしい。
広場で騎士が幻覚魔法を中継しているやつを捕らえ、調査したところ芋づる式に城内の裏切り者を見つけ排除することができたのだ。

「で、将軍に書記官長はどう思うかしら?」
廊下に立たせた将軍と書記官長を前に、珍しく口調を柔らかに話しかける妻。
二人とも冷や汗でびっしょりである。

「はっ!このような隙を見せたことは我が不明と無能に起因しますが、さらに大本はこやつが悪いのです!」
「何を言うのですか!私の責任も当然ありますが、貴方が名簿を無茶苦茶に!」
さっそく言い争いを始める二人。何も反省していない。

「誰が悪いとか、私はどうでもいいんだけど」
レイピアをもてあそぶ妻。

「まず自分の仕事を完璧にして?」
「ははっ!!!致します!申し訳ございません!」
「かしこまりました!!」

「反省したなら行ってよろしい」
平身低頭して逃げるように下がっていく将軍と書記官長。


「いいのあれ?」
「父上が長年の功績があるからってかばうのよ。でもね、次はないの」
「そうだね」

というと、妻が僕を抱き上げ、寝室に運ぼうとする。

「あ、あの、ハニー……今日はいろいろあって疲れたよね?」
「ええ、いろいろあったよね……ドキドキしちゃって……いい初夜にするよ?」

初夜の練習は沢山したし、ちょっと今日は僕は体力が……

そして僕は頑張って夫の義務を果たした。煙ももう出ない。










9742 :名無しさん:2025/01/23(木) 07:48:54 ID:HXx+WQys0
ショタから搾り取る長女w

9743 :神奈いです ★:2025/01/23(木) 07:52:47 ID:admin

暗闇の中。

我は荒野の大魔王。我が領地の東方に広がる人間と呼ばれる家畜どもを支配する大王である。

「支配できてないですけど」
「うるさい、なの」

人間は家畜のくせにすぐ手を噛んでくる。
ようやく復活出来たと思えば我の身体は小さく、魔力も随分と衰えてしまった。

「可愛いですよ」
「黙れ、なの」

いずれにせよ、家畜どもに誰が支配者かきちんと思い出せてやらねばならない。
恐怖が十分に産まれれば我が力も全盛期にすぐ戻るはずである。
そうすればこの秘書の再教育も可能だ。

「どっちにしても今は正面から攻めるのは難しいの。だから魔王教の信者を増やして恐怖を少しずつ広めるの」
「あれは魔王様には珍しくいい考えでしたね。定期的に恐怖もらえますし」
「珍しいとはなんだ、なの」

秘書は無表情だ。
復活してすぐ部下を作ったのはいいが、なかなか忠実で有能な部下にならない。
こいつは有能で、魔王教の組織などいろいろやってくれているが、どうも魔王への敬意がかけている。

「ただ、南の公爵の使者を装って独立派を煽るのはなぜか失敗しましたね」
「あれだけバカにされて戦わないとか家畜の風上にもおけないゴミなの」
「公爵の謝罪が思ったより早かったですね」

まぁ、よい。そちらは本命ではない。

「そろそろ我が信者が暗殺を成功させてるはずなの。成功すれば帝国西部に我が名と恐怖が一発で広がるの」

 ― ― ― ― ―

「はーーーはっはっはっはー!どうだ西の公爵よ!我が刺客の毒刃は苦しかろう!!」

水晶玉を見ている秘書が報告する。

「公爵無事みたいですが」
「なんで4人も送り込んだのに全員失敗してるの!?幻影止めるの!」
「はい」

水晶玉の中の魔王像が停止して黙りこくる。

「えっと、この場合は録画パターンC、再生」
「せめて名乗りはきちんとあげて、魔王だって認識させるの。怖い怖い自画像作ったから皆恐怖するの」

「我は荒野の大魔王。人間どもよ、貴様らに安寧の時は無し。我を恐れよ!我の尖兵に羽虫のごとく狩られる日は近い!」

「……恐怖を感じないの」
「……なんか家畜が言い返してますね」
「なんでちょっと言い返したぐらいで恐怖が消えるの!」

怒りのままに叫ぶが恐怖が来ないことにはしょうがない。

「……どうします?」
「さっさと接続切るの!信者たちも逃がすの!」
「……遅かったですね捕まりました。あ、自殺してます。魔王様ばんざーい!」

秘書が無表情なまま、信者の口真似をする。

「さっき言い返したやつを特定するの!どうせどっかの家畜の長だから殺すの!」
「……今回の作戦で大赤字ですが?」
「……」
「一領主を攻めても黒字にならないので、公爵家に工作してたんですよね?」
「……」
「表立ってどっか攻めたらまた勇者が来るから裏からやってるんですよね?」
「正論は嫌いなの」

「いま、家畜どもの帝国西部で魔物に魔石食わせて回ってるんで、そのうち恐怖が広まります、そこからなら黒字化も望めるかと」
秘書がなだめるように言ってくる。

まぁよい。我らにはまだまだ時間がある。
今回は表立って攻撃はせず、少しずつ家畜どもの世界を揺るがしてやろう。

この世が恐怖で満ちるまで。



9744 :名無しさん:2025/01/23(木) 07:59:46 ID:jFR9/7hM0
おお!魔石の販売先あるじゃん!!

9745 :神奈いです ★:2025/01/23(木) 08:03:20 ID:admin
あ、帝都大結界の話抜けてた。いれるわ

9746 :名無しさん:2025/01/23(木) 08:28:36 ID:IIuSh/110
これ読者は魔王様のこと新しいヒロイン候補だと思うんじゃないかな…w

9747 :神奈いです ★:2025/01/23(木) 08:30:28 ID:admin
いいんだけど、純粋に悪い子だぞ。

9748 :神奈いです ★:2025/01/23(木) 08:37:27 ID:admin
うおお、5千文字かくと肩こりが

9749 :名無しさん:2025/01/23(木) 08:46:06 ID:/XihslPx0
怒りを食うタイプの亜種がいたらげらげら笑いながらNDKしにいきそう

9750 :神奈いです ★:2025/01/23(木) 09:26:09 ID:admin
公爵宮殿の大広間は魔道灯に照らされたシャンデリアのきらめきに包まれていた。
一面の壁には公爵家の歴史を語るタペストリーが貼られており、その前に設えた豪奢な席に、新郎と新婦が座っている。
その両側を両家の親族が固め、来客を待ち構えていた。
会場には楽隊のお祝いの曲が満ちており、参列者たちの心を浮き立たせる。

結婚式の翌日は半日をかけた大披露宴である。

名だたる貴族たちが次々に現れ、婚姻を祝う贈り物を贈呈する。
贈り物自体はすでに倉庫に回収しているので、実際には見本を一つだけと目録を代わりに贈るのだ。
この席で贈り物をもらっていては、新郎新婦が贈り物につぶされて死んでしまう。
見本だけでもすぐに倉庫にしまいなおされる
それだけの規模で披露宴が進行している。

それぞれ帝都産の名品や魔道品、工芸品などを次々に献上していく。

そして新郎新婦、そして側に付き添う公爵と言葉を交わしていく。
新婦がなぜか眠そうで、新郎がお疲れ気味なのを除けば大きな問題はなく式が進んでいった。

親族たち、西大公派閥、それ以外の領主たちの番が終わった。
会の大詰めに近づいてきたときに番が回ってきたのが、迷宮伯嫡子のオウドである。

「グリムホルン迷宮伯嫡子、オウドリヒト・フォン・グリムホルン卿ーー!」
執事が名前を読み上げる。

礼服に身を包んだオウドが新郎新婦の前に進み出る。
新郎新婦に一礼をし、また親族席に一礼をする。
親族席に座っているアメルニアーナ姫と目が合い、微笑むと向こうもにっこりと笑い返してくる。

「この度はご結婚おめでとうございます。我が領地から些少ではありますが贈り物を」
オウドが贈り物の毛皮のうち一番いいものを1枚。
護衛の騎士に持たせて新郎新婦の前に差し出した。

「へっ」
「ふふっ」
新郎新婦の後ろに控えている重臣席で将軍と書記官長があざ笑う。
田舎領主らしく貧乏くさい贈り物だ。みな大枚をはたいて帝都の最上級品を持ってきているというのに。

眠そうな顔をしていた新婦が目を見開く。
新郎の脇を突っつきながら大げさに言う。

「おお、これは何と素晴らしい毛皮なのかしら」
「うん、とてもいいね。送り主の心がこもってるのが見えるようだ」

合わせて贈り物をほめたたえる新郎。

「ねぇ、将軍、書記官長は、どう、思う?」
新婦である公爵嫡女が冷たい笑みをたたえて、後ろの重臣に振り向いた。

「……は」
「えっと……」

硬直する二人。

「こ、これは……艶やかで……」
「毛並みもそろっており……」
ぴくぴくと頬を引きつらせながら、必死に毛皮をほめる二人。

「過分なお言葉にお礼の言葉もありません。ありがとうございます。
しかし、この毛皮を手に入れるまでにはとある話がありまして」
「ほう、ぜひ聞きたい」

オウドの言葉に首を乗り出す新婦。

そこでオウドは芝居がかった身振りで歌い始めた。
「これはお金のない貴族の嫡子のものがたり」
「おお、ゴブリンがいるならば、討伐せざるをえず」
「兵糧もなく資金もないが、騎士たちの気持ち一つを頼む嫡子」
「封建の契約を忘れ、ただ正義のために立ち上がる騎士たち」
「集まりしは精鋭の騎士、富も報酬も求めず、ただ名を惜しむ」
「悪霊小鬼は二百三百。収穫を損ない家畜を奪い民を苦しめる」
「精強無比の騎士たちは数倍の小鬼たちを蹴散らす」
「そのとき、小鬼どもの後ろからは魔石を食ったオルク、悪霊大鬼」
「か弱き村人なれど、大鬼小鬼の悪行は見逃せず」
「逃げんとするオルクに対し、立ち向かうは十尺の棒一つ」
「ここで逃がせば千年の憂い、勇敢なる村人はオルクを追い詰め」
「嫡子は見事魔石食いの大鬼の首を刈りおわんぬ」
「その討伐で手に入れたのがこの毛皮」
「わが領地の民と騎士との信頼の証であります」
といってオウドが一礼する。

そこまで聞いて、新郎新婦が拍手した。
「……素晴らしい!」
「歌上手いな」

横から公爵も口を出す。
「かように君臣一体の素晴らしい領地の嫡子であるから、余の命を救い、
魔王の陰謀をくじき、広場で魔王を追い払うことができたのだ。改めて礼を申す」

深々と礼をするオウド。
「私など何もしておりません、すべては皆様の徳とお力によるものです」
「皆の者も、この勇敢で民想いの若君に拍手を!」

「おお!」
ぱちぱちぱち……

満場の拍手が会場を包むのだった。


オウドは深々と礼をして思った。
やっとボクの家臣と領民たちを認めさせてやったぞ。すっきりした。

なお、そのあとグスタフ伯爵のポーションも紹介した。
なぜか新郎さんがすぐ飲んでとても喜んでいた。

披露宴が終わった。



9751 :名無しさん:2025/01/23(木) 10:11:47 ID:/XihslPx0
新郎新婦から今回の件の歌作る依頼が来ないかな
まあお抱えの詩人に作らせるか

この魔王対策なら笑い話か英雄譚にして広めるのが効きますよね
「魔王が出た」だけ広まったらよくないし
間抜けな魔王がこてんぱんにされた西大公家は安泰だ若者の勇気に祝福をみたいな

9752 :神奈いです ★:2025/01/23(木) 10:11:49 ID:admin
「なぁ、本当に要らないものないのか?」
「要らないよ」

迷宮伯嫡子のオウドです。
さっきからアミリ先輩が褒美を押し付けようとしてきます。

うーん、西大公にあんまり頼りたくないし、あんまり多大な贈り物貰っちゃうと従属への道がつながってる気がする。
母さんからも他家に貸しは作っても借りは作るなと言われているし。

なお、毛皮の返礼の引き出物はすごい豪華な食器とかナイフとかベルト飾りとかボタン飾りとかを4箱ぐらいもらっている。
これは贈り物の交換だから貸し借りはない。
うち、1箱は今回活躍した護衛騎士へのご褒美に使った。自分ちの家臣にはどんどん贈り物をして従属させて問題がない。

なんていえば諦めるかな。素直に言うか。
褒美とか欲しくないって。
先輩のお姉さんの結婚式が壊れたらかわいそうだと思ったのと、ウチが巻き込まれるのも嫌だなって思っただけだよね。
だから。

「そんなことのためにやったんじゃないし、ただ先輩が悲しむと思って」
「えっ……」

なんか先輩が照れてる。可愛い。
でもなんで照れるの……あ。

「あ、いや、先輩のためっていうか、ウチの領地のためにもなるし!」
「……」

なんか変な誤解を生んでるのがわかる。誤解……かなぁ?

「……」
「……」

なんか無言が続いて耐えられない。
とにかく話題を変えよう。

「そうだ、錬金術ギルドを紹介してくれない?魔石と土の護符を交換したいんだ」
「それぐらいタダで貰ってあげるぞ」
「だから褒美とかじゃなくて取引がしたいんだって」
「うーん、分かった」

アミリ先輩はあまり納得してないようだったが、公爵領都の錬金術ギルドを紹介してくれた。

 ― ― ― ― ―

「土の護符か、大得意だ。僕に任せろ」

なぜか錬金術ギルドに行くとお婿さんがいた。
大喜びで自分がやるといいだして魔石を奪われた。

そういえば婿さん、土属性の上級魔導士だった。

「この魔石を使うか……これだとあれだな。半分以上余るぞ」
「そうですか?土の護符と交換して足りないって聞いてたんですが」
「それは商人への売値じゃないか?素材としての価値なら半分はあまる。何か護符以外でほしいものがあれば作るがどうする?」
「でしたら……」

婿さんに加工をお願いした。
加工待ちの間に町にでて一通り必要な買い物を済ませる。

そして出発の日になった。

 ― ― ― ― ―

数日だったはずだが、なんかとても長くいた気がする。

ボクたちは帰り支度を始めている。
公爵宮殿の中庭で荷造りだ。

護衛の騎士たちがそれぞれに荷物を馬車に積み始めた。
なんか来た時より荷物が増えてる気がする。


「この砂糖を持って帰ったら嫁が喜ぶだろうなぁ」
「俺は砂糖は売って指輪にしたぜ、これであの子に結婚を申し込む!」
「ああ、金欠で結婚資金なかなかなかったからな」
「こっちは砂糖を売って、夫の服にしたよ」

騎士たちもお土産を持ってうれしそうだ。
みんな時間を見つけて買い物に行けたんだな。

「休み取っていくから……」
「待ってるよ……」

アミリ先輩のメイドとウチの騎士の一人がなんか別れを惜しんでいる。
いつ仲良くなったんだ。

「ねぇ、ご褒美で貰ったこの耳飾り、似合うと思って」
「え……いいの?実は私もこれ……」
なんか若手騎士と年上の騎士さんも何かアクセサリ交換とかしてる。

いいなぁ、ボクも恋人がほしい。


と思ってるとアミリ先輩がいつもの色眼鏡と魔導士ローブ姿で現れた。
いつもの中性的な口調になっている。
「もう帰るのか」
「領地を長く開けてられないしね……先輩は帝都の魔法学園に戻るんだよね?」
「ああ、ちゃんと卒業したいしな……」
先輩は遠い目をしてつぶやくと、真剣な口調になった。

「なぁ、やっぱり魔法学園に戻らないか?学費ぐらいは出すって父上が」
「……その借りは返せないよ」
「……そうだよな。済まない」

先輩は元気なく伏し目がちに言う。
「お互い、身分と家から自由になれないな……」
「貴族だしね」
家の外交方針に反することはなかなかできない。たとえそれがいろいろな意味でベターでもだ。

「なぁ、その、もし私が家を捨てれば……いや、いい。忘れてくれ」
「……うん?わかったよ?」

先輩が最後に何を言いたかったのか、分かるようなわからないような。分かってはいけないような気がして。
ボクはグリムホルン迷宮領に帰るのであった。







9753 :神奈いです ★:2025/01/23(木) 10:12:18 ID:admin
やっと2章終わったーーーーーっ!!!?クッソ長かった!!!!!寝る!!!

9754 :名無しさん:2025/01/23(木) 10:27:03 ID:VSg/nY++0
おつです

9755 :名無しさん:2025/01/23(木) 10:36:32 ID:QQa3TRqE0
乙ー
おやすー

これなら、後々他のヒロインがいる中で押しかけてくれば十分コントロール効くな

9756 :名無しさん:2025/01/23(木) 10:50:23 ID:/XihslPx0


迷宮産出から買って消費地まで運ぶと倍以上になる
すると帝都製品とかも倍以上になるのか

婿さんもうちょっと柔らかい印象があったけど対外はこんな感じなんですね
背伸びしてるショタみ

9757 :名無しさん:2025/01/23(木) 10:50:54 ID:w7YoWO4o0
おつおつ

9758 :名無しさん:2025/01/23(木) 12:17:45 ID:jFR9/7hM0
将軍と書記官長は大丈夫なのかコレ

自分の主君筋を、大事な結婚の場で身を呈して守った、皇帝直参の貴族に対して
披露宴の場で失笑をかますとか、色々と立場分かってんのかな?

9759 :名無しさん:2025/01/23(木) 13:08:35 ID:/XihslPx0
「我々がいないと巨大なる西大公領は回らんからな、強く咎めることなどできんのだよ、がっはっは」
「父上への義理は今回で果たしたから」

9760 :神奈いです ★:2025/01/23(木) 14:18:31 ID:admin
そいつらは割と思い上がってるから。

査読してもらって違和感なければ投下していくか。

9761 :神奈いです ★:2025/01/23(木) 14:48:57 ID:admin
24話 闇が現れた!
https://kakuyomu.jp/works/16818093091603659446/episodes/16818093092675330430

25話、26話カクヨムで16時、17時更新予約です。

9762 :神奈いです ★:2025/01/23(木) 15:04:47 ID:admin
<3章プロット カネがないけど領地の諸課題>

・オウド君、途中でグスタフ先輩と別れ故郷に帰る。結婚式での対応のお礼を言われる
・帰国してルークに結婚式の話をする。「そこまでしろと言ってない」「えー」「で、ご不在の間の宿題です、領内向け借金の借り換えスキップ、裁判が3件、各支城と本城の収支報告、グリムホルン市からの定例報告と市参事会の人事承認願い、神殿人事です」
・たまってた許認可申請を一晩で片づけ、ついでに行政書類を読み込む。
・「お金がないのはわかるけど、表面的な報告で領地の状況がよくわからないな……」
・よし、自分で見に行こう。

・ルーク「こんな一晩で終えるとか、まぁ適当でもサインだけしてもらえればいいんですが……うわめっちゃ赤はいってるなにこれ」

・外出するが妹ちゃんにつかまる。デレ。
・ビア樽ババアのところへ行く。
・迷宮を見学させてもらう
・女冒険者ちゃん登場、ツン。
・冒険者登録する
・クエストを貰う。
・クエストをやる
・移民差別を見る
・流民娘登場
・よし流民村に行ってみよう
・みんなで歌って仲良くなる。流民娘ちゃん歌が上手くてかわいい。

9763 :神奈いです ★:2025/01/23(木) 15:10:20 ID:admin
突然キャラが増えすぎだろ

9764 :名無しさん:2025/01/23(木) 15:25:16 ID:/XihslPx0
領からの仕事が減って、
下級や初級冒険者救済の半公共事業仕事も減って、
商人が減ったから護衛も減って、
領主にカネ貸してる大商人からの迷宮系依頼ばっか
依頼料が低くて放置されてる都市外の村の魔物被害対策の仕事が手を付けられずに余ってる

9765 :名無しさん:2025/01/23(木) 16:53:22 ID:jFR9/7hM0
手っ取り早く儲けるには、魔王教の人達に魔石を売って金に買えるのが良さそう

直接やると色々とマズいから、後で始末しても良いやつにやらせてマージン取るか

9766 :名無しさん:2025/01/23(木) 17:31:33 ID:JCwRrQF+0
魔王教の信者パーティが魔石掘りに潜ってそう

9767 :名無しさん:2025/01/23(木) 17:56:44 ID:B2KqeB3t0
舞台が領地の迷宮に移るから仕方なくない?

9768 :神奈いです ★:2025/01/23(木) 17:56:44 ID:admin
人類の敵を認識して売るのもそんなキャラじゃないし、
認識しないで売っててバレたらコメント欄で叩かれるだろ。
危険だぞ

9769 :名無しさん:2025/01/23(木) 18:25:53 ID:7jVJsomd0
搾り取られてるショタ新郎に栄養ドリングが上手いなぁ
予想してなかったので、おぉってなった。

9770 :名無しさん:2025/01/23(木) 18:30:30 ID:7jVJsomd0
ルーク君視点で、若君は思ってたのと違うってのを入れていいかも

9771 :名無しさん:2025/01/23(木) 18:49:04 ID:jFR9/7hM0
じゃあ迷宮の魔石在庫を囮に魔王教の人達を集めて拿捕して、奴隷に売るとか?

奴隷に売るのも評判悪いなら、刑罰として労役を課して開墾や灌漑水路の整備をさせるとか

9772 :神奈いです ★:2025/01/23(木) 18:49:26 ID:admin
ルーク君が若君をどう見ててどうかわったか。採用したいので、
具体的にどこを褒めるのが良いでしょうか。提案募集です。


9773 :神奈いです ★:2025/01/23(木) 18:50:39 ID:admin
そもそも魔王教が魔石集めてるってのがメタ情報だから
自然にその展開にするの難しくない?

9774 :名無しさん:2025/01/23(木) 19:18:14 ID:7jVJsomd0
ルーク君、若様が学園言ってる間のこと知らないから、
母親の執務態度から息子も似たように思ってたんじゃないかな

母親は今までの描写からすると豪傑って感じだし、ざっくばらんな印象
でも、オウド君は内容読み込んでしっかり判断してる

あとは騎士たちにしろ、ビア樽ババアにしろ、ルーク君からすると理屈で動かせない人を
なぜか動かせてるとか?

9775 :名無しさん:2025/01/23(木) 19:33:26 ID:/XihslPx0
元は破天荒な当代と比べてまじめで大人しい印象だった
いまはなんかチャラいし英雄を夢見る若者どころか英雄になったような言動をしていて不安を感じる
ただ、やる気と行動力、決断力があり、想像以上の結果を出してくるのでわからなくなった
話は通じるが通じた上ですっとんでいくので共有してほしい
どこかで派手にすっ転ぶかもしれないので足元を支えないと

9776 :名無しさん:2025/01/23(木) 21:48:32 ID:4zVAAtOIi
>>9765
取引とかせず、魔王教を探してそのまま襲撃して金奪えばいいのでは・・・?

9777 :名無しさん:2025/01/23(木) 22:54:25 ID:B2KqeB3t0
流民が流民できるのは生活魔法で大抵の問題を解決できるから?ただし魔石がいるとか

9778 :名無しさん:2025/01/23(木) 23:19:58 ID:zRhltExa0
>・帰国してルークに結婚式の話をする。「そこまでしろと言ってない」「えー」「で、ご不在の間の宿題です、領内向け借金の借り換えスキップ、裁判が3件、各支城と本城の収支報告、グリムホルン市からの定例報告と市参事会の人事承認願い、神殿人事です」

まずい。この一文だけでルークへのヘイトが芽生えてしまった。疲れてるかもしれん。
多分、西大公での活躍に水が刺されたような気分になったんだろう。ご不在の間の宿題って、別に遊んでたわけやないんやで。

9779 :名無しさん:2025/01/23(木) 23:43:48 ID:arr6SwJs0
>各支城と本城、グリムホルン市
本城は領主の住居と軍事拠点だけでグリムホルン市を城下町としてるのではなく別個に存在している?もしそうなら読者に解説挟まないと理解難しそう

市参事会もあるから自治度の高い自由都市で迷宮攻略した英雄を担ぎ上げて領主に据えて判子係にしてるのかな
母さんのうちはいいけど代を重ねるごとに関係悪化しそう

9780 :名無しさん:2025/01/24(金) 00:34:33 ID:hEBrQmzV0
歴史ある西大公家の家臣団が外交関係であれほど質が低かったから
一代の英雄が起こした迷宮伯家の家政の質も察するべきではあるんだよね

そこはオウド君の留学経験に絡めて明確に描写した方がいいかも?

9781 :神奈いです ★:2025/01/24(金) 01:33:35 ID:admin
低いというか鎌倉武士しかいない

9782 :名無しさん:2025/01/24(金) 01:58:53 ID:N0u71xiK0
宿題っつーか、領主の一族自身でないと決済できない案件じゃないの?
いや、家宰に仕切りを任せても別に問題ないはずだよな

領主本人限定ならともかく、領主の嫡子ならOKだけど家宰などの部下には
決済できない案件って何だ?

9783 :神奈いです ★:2025/01/24(金) 02:03:45 ID:admin
家宰ですか、冒険の旅に出てますな。

9784 :神奈いです ★:2025/01/24(金) 02:04:24 ID:admin
重臣がみんな旅に出ているんだ。しかもそれで行政が回ってるんだ。つまり行政など存在しない。

9785 :神奈いです ★:2025/01/24(金) 02:06:04 ID:admin
Q:市の行政は?
A:市参事会の金持ち市民が回してる
Q:村の行政は?
A:村長と村役人が回してる
Q:城の行政は?
A:城代騎士が回してる

9786 :名無しさん:2025/01/24(金) 05:54:23 ID:N0u71xiK0
じゃあマジで、オウド君に勉強させるためだけの宿題?

9787 :神奈いです ★:2025/01/24(金) 06:21:09 ID:admin
宿題って単語が悪いので変えます

9788 :名無しさん:2025/01/24(金) 06:45:19 ID:42F3Pn3e0
オウド君じゃないと処理できない案件がたまってますとか?

9789 :神奈いです ★:2025/01/24(金) 07:08:17 ID:admin
第三章 カネがないので無料で内政


夏に向けて少しずつ強くなる日差しが騎馬と馬車の一行を照らしている。
道沿いの草木は生き生きとした緑で覆われ、太陽の祝福を浴びて輝いている。
目の前に広がる道は視界の限りに続いていて、風がみんなの背を押すように足取りは軽やかだ。

迷宮伯嫡子のオウドリヒト・フォン・グリムホルン、つまりボクは初めての外交を成功させた達成感と、
政治の重圧から逃れた解放感に浸りながら、馬を進めていた。

「いやぁ、しかしオウド君のおかげで良い取引ができた。感謝するぞ」
隣で同じように馬を歩ませているのは、小山のような背丈と筋肉をもつ隣領の伯爵、グスタフ先輩だ。

「ボクは先輩のポーションを婿さんにおススメしただけだよ。気に入ってもらえたのは先輩のウデだと思う」
ここでいう先輩というのは魔法学園の先輩だ。特技は錬金術でポーションを作ること。
西大公嫡女の結婚式で婿さんにポーションをおススメしたら、大変気に入ってもらえ、いい値段で定期購買の契約を結ぶことになったのだ。
不作の影響で景気が悪く、ポーションの売り上げが落ちて困ってたグスタフ先輩はホクホク顔だ。
もちろんこれは正当な取引だから公爵への借りにはならない。

「いや、しかし効き目や回復能力ならば帝都や公爵領都にもっといい錬金術師は居ると思うのだが」
「先輩のポーションって細かく成分とか調整してあって、怪我だけじゃなくて疲労の回復や栄養補給にも良いって母さんが褒めてたよ」
母さんである迷宮伯は元冒険者だ、長期で戦い続ける迷宮探索では疲労回復や栄養補給はとても重要だと言っていた。

「そうか、普通は戦傷や事故の怪我を治すのに使うから回復効果だけを狙うものな……俺の付与効果はダンジョンに潜らないなら不要か。まぁお疲れだったようだし……」

そこまで言うと、グスタフ先輩は「ん?」と何かに気づいたようだった。

「待てよ、それを定期的に飲みたいってどんだけ疲れて……ああ!」
「何に納得してるの?」
「……わからんか?」
「わからない、教えて」
「ははっ、オウド君が結婚したらわかるさ!」

むっ。

先輩は自分は小さくて可愛い奥さんがいるからって偉そうに。
さっきから先輩、先輩って言い続けたせいで帝都に帰っていったアミリ先輩を思い出す。

魔法学園で同じ魔物学の道を選んだ学友であり、一緒に大公家の問題を見つけて魔王の陰謀を防いだ仲間でもある。
彼女としばらく会えないと思うと、なんか急に寂しくなった。

結婚か……その前に恋人が欲しいなぁ。


9790 :神奈いです ★:2025/01/24(金) 08:03:47 ID:admin
「というわけで、ボクに許嫁とか居たりしないよね?」
「帰ってきて最初の発言がそれですか。居ません」
「えー」

えー、ではない。
久々に帰ってきた若君を出迎えた若い書記官のルークは思った。
無事に帰ってきてくれてありがたいのだけど、外交の結果はどうなったんですか。

「そもそも近隣の同格の領主に適齢の令嬢がいないから、学園で探すように迷宮伯閣下からも言われてたんですよね?」
「うん」

「で、そちらの成果は……あ、いや予算不足で留学打ち切らせたのは申し訳ございません」
「はっはっは、ルークのせいじゃないよ。ボクも勉強で忙しかったしね」
謝るルークを宥める若君。

若君は思い出す。
辺境の新興貴族の嫡男ということで嫁入り前提になるから、向こうから狙ってくる人はほぼいない。
ただ自分から行くのは恥ずかしかったので演劇部で話し方や接し方を学んだ。
演劇っぽく振舞うことでなんとか女子と話せるようになったが、ウケはしても仲良くなれた子はいなかった。
魔物学ゼミで先輩と自習してる方が楽しかったので、勉強ばかりしてたのもある。

そこに少女が現れた。淡い青色の亜麻のドレスをひらめかせながらオウドに抱き着く。
「おかえりなさいお兄様。婚約者など不要ですわ!私がおりますもの!」
「ありがとうボクの美しく可憐なドルミーナ!」

オウドは妹の亜麻色の髪に軽くキスをすると、妹を離した。

「妹君がいらしても婚約者は必要ですよね?」
「そうだね」
「そんな!?」
ルークの冷静な指摘にうなづく若君と驚く姫君。

出来るだけ早く借金を返して妹のほうを留学に出さないとまずいのでは、と書記官ルークは思った。
妹は久しぶりに兄が留学から帰ってきてからなんかいちいち距離が近いし、兄は妹に甘い言葉をささやいている。

この兄妹はそろいの紺青の瞳を持っているが、髪は兄が茶色で、妹が亜麻色だ。
母である迷宮伯には固定の夫がいない。冒険先で気に入った男と付き合っては別れを繰り返してきた。
つまり、父が違うのである。

兄妹婚は推奨されていないが、半兄妹で稀に結婚に行きつくのがいる。
しかしグリムホルン伯爵家としては血縁が広がらずに閉じてしまうのはあまりよろしくない。
貴族と結婚して味方となる親族を増やすのが貴族の家として一番ありがたいのだ。

今は兄しか見えてないが、姫君も年頃の貴族の若者だらけのところに行けばきっとまっとうな恋愛をしてくれる……はずだ。と信じたい。

悩むルーク書記官をよそに、若君は違うことで悩んでいた。

演劇で訓練したのに年頃の女性の容姿を褒めるのってなんか恥ずかしいんだよな。
妹みたいに小さな子や一世代以上年上なら気楽に女性の容姿を褒められるんだけど。
アミリ先輩にも知性や人柄を褒めたことはあるけど容姿を褒めるのができなかった。
これでどうやって恋人を作ったもんだろうか……。

兄の誉め言葉を無邪気に喜んでいるドルミーナ姫を置いて、若い男二人は悩み続けるのであった。

9791 :神奈いです ★:2025/01/24(金) 08:10:21 ID:admin
んーーーー。ちょっと違うな?

9792 :神奈いです ★:2025/01/24(金) 08:12:47 ID:admin
※やりなおし

第三章 カネがないので無料で内政

夏に向けて少しずつ強くなる日差しが騎馬と馬車の一行を照らしている。
道沿いの草木は生き生きとした緑で覆われ、太陽の祝福を浴びて輝いている。
目の前に広がる道は視界の限りに続いていて、風がみんなの背を押すように足取りは軽やかだ。

迷宮伯嫡子のオウドリヒト・フォン・グリムホルン、つまりボクは初めての外交を成功させた達成感と、
政治の重圧から逃れた解放感に浸りながら、馬を進めていた。

「いやぁ、しかしオウド君のおかげで良い取引ができた。感謝するぞ」
隣で同じように馬を歩ませているのは、小山のような背丈と筋肉をもつ隣領の伯爵、グスタフ先輩だ。

「ボクは先輩のポーションを婿さんにおススメしただけだよ。気に入ってもらえたのは先輩のウデだと思う」
ここでいう先輩というのは魔法学園の先輩だ。特技は錬金術でポーションを作ること。
西大公嫡女の結婚式で婿さんにポーションをおススメしたら、大変気に入ってもらえ、いい値段で定期購買の契約を結ぶことになったのだ。
不作の影響で景気が悪く、ポーションの売り上げが落ちて困ってたグスタフ先輩はホクホク顔だ。
もちろんこれは正当な取引だから公爵への借りにはならない。

「いや、しかし効き目や回復能力ならば帝都や公爵領都にもっといい錬金術師は居ると思うのだが」
「先輩のポーションって細かく成分とか調整してあって、怪我だけじゃなくて疲労の回復や栄養補給にも良いって母さんが褒めてたよ」
母さんである迷宮伯は元冒険者だ、長期で戦い続ける迷宮探索では疲労回復や栄養補給はとても重要だと言っていた。

「そうか、普通は戦傷や事故の怪我を治すのに使うから回復効果だけを狙うものな……俺の付与効果はダンジョンに潜らないなら不要か。まぁお疲れだったようだし……」

そこまで言うと、グスタフ先輩は「ん?」と何かに気づいたようだった。

「待てよ、それを定期的に飲みたいってどんだけ疲れて……ああ!」
「何に納得してるの?」
「……わからんか?」
「わからない、教えて」
「ははっ、オウド君が結婚したらわかるさ!」

むっ。

先輩は自分は小さくて可愛い奥さんがいるからって偉そうに。
さっきから先輩、先輩って言い続けたせいで帝都に帰っていったアミリ先輩を思い出す。

魔法学園で同じ魔物学の道を選んだ学友であり、一緒に大公家の問題を見つけて魔王の陰謀を防いだ仲間でもある。
彼女としばらく会えないと思うと、なんか急に寂しくなった。

結婚か……それ以前にボクに恋人はできるんだろうか。

 ― ― ― ― ―

「というわけで、ボクに許嫁とか居たりしないよね?」
「帰ってきて最初の発言がそれですか。居ません」
「えー」

えー、ではない。
久々に帰ってきた若君を出迎えた若い書記官のルークは思った。
無事に帰ってきてくれてありがたいのだけど、外交の結果はどうなったんですか。

「そもそも近隣の同格の領主に適齢の令嬢がいないから、学園で探すように迷宮伯閣下からも言われてたんですよね?」
「うん」

「で、そちらの成果は……あ、いや予算不足で留学打ち切らせたのは申し訳ございません」
「はっはっは、ルークのせいじゃないよ。ボクも勉強で忙しかったしね」
謝るルークを宥める若君。

若君は思い出す。
辺境の新興貴族の嫡男ということで嫁入り前提になるから、向こうから狙ってくる人はほぼいない。
ただ自分から行くのは恥ずかしかったので演劇部で話し方や接し方を学んだ。
演劇っぽく振舞うことでなんとか女子と話せるようになったが、ウケはしても仲良くなれた子はいなかった。
魔物学ゼミで先輩と自習してる方が楽しかったので、勉強ばかりしてたのもある。

そこに少女が現れた。淡い青色の亜麻のドレスをひらめかせながらオウドに抱き着く。
「おかえりなさいお兄様。婚約者など不要ですわ!私がおりますもの!」
「ありがとうボクの美しく可憐なドルミーナ!」

オウドは妹の亜麻色の髪に軽くキスをすると、妹を離した。

「妹君がいらしても婚約者は必要ですよね?」
「そうだね」
「そんな!?」
ルークの冷静な指摘にうなづく若君と驚く姫君。

出来るだけ早く借金を返して妹のほうを留学に出さないとまずいのでは、と書記官ルークは思った。
妹は久しぶりに兄が留学から帰ってきてからなんかいちいち距離が近いし、兄は妹に甘い言葉をささやいている。

この兄妹はそろいの紺青の瞳を持っているが、髪は兄が茶色で、妹が亜麻色だ。
母である迷宮伯には固定の夫がいない。冒険先で気に入った男と付き合っては別れを繰り返してきた。
つまり、父が違うのである。

半兄妹なので万が一にもこの二人がくっついてしまうとグリムホルン伯爵家として血縁が広がらずに閉じてしまう。
家臣としては貴族と結婚して味方となる親族を増やしてほしいのにそれは困る。迷宮伯閣下もそうお考えのはず。

今は兄しか見えてないが、姫君も年頃の貴族の若者だらけのところに行けばきっとまっとうな恋愛をしてくれる……はずだ。と信じたい。

悩むルーク書記官をよそに、若君は違うことで悩んでいた。

演劇で訓練を続けたのに、年頃の女性の容姿を褒めるのがとても気恥ずかしい。
妹みたいに小さな子や一世代以上年上なら気楽に女性の容姿を褒められるのだが。
アミリ先輩にも知性や人柄を褒めたことはあるけど容姿を褒めるのができなかった。
こんな感じでもボクを好いてくれる人はいるんだろうか。

兄の誉め言葉を無邪気に喜んでいるドルミーナ姫を置いて、若い男二人は悩み続けるのであった。

9793 :名無しさん:2025/01/24(金) 08:14:54 ID:N0u71xiK0
おお、以前より危機感を感じて健全な感じがする

「結婚適齢期のド新興貴族が、何を悠長な」という感じが減った

9794 :名無しさん:2025/01/24(金) 09:34:14 ID:hEBrQmzV0
ここに問題があるぞって端的に示されてていいね

9795 :神奈いです ★:2025/01/24(金) 10:34:48 ID:admin
迷宮伯の住居であるグリムホルン城はその名の元となった角笛の迷宮を見下ろす高台に建てられている。
角笛の迷宮のすぐ近くにはグリムホルン市が狭い市壁にひしめき合う家々を抱えて存在していた。
城は割と新しい。迷宮伯が皇帝から伯爵位を綬爵したときに、市の防衛の弱点である高台に城を築いてそこに移り住んだのである。

その城の一角、領主の椅子と最低限の家具しかない質素な石造りの謁見の間で若い書記官のルークは若君に問いかけた。

「で、西大公家の訪問と魔石の売却はいかがだったのですか?」
「はっはっは、忘れてた」
「忘れないでください!」

「えっとね」
若君はルーク書記官に西大公家での活躍を語る。
西大公家で無礼な扱いと丁重な扱いを同時に受けたこと。
従属するように迫られたこと。
独立派伯爵たちが怒って戦争寸前だったこと。
学友を通じて公爵を説得して謝ってもらったこと。
名簿整理をしたら魔王の刺客を見つけたこと。
魔王の刺客が西大公を暗殺しようとしたところを蹴り倒して止めたこと。
歌って魔王を撃退したこと。
領地の毛皮がバカにされたこと。
でもゴブリン討伐の経緯を説明したら褒めてもらったこと。
魔石は無事に土の護符と交換できたこと。

「まぁ、お兄様!まさに英雄のようですわ!」
「ありがとうドルミーナ!」

若君を手放しで褒めたたえるドルミーナ姫とその姫の頭をなでる若君。
その横でルーク書記官は唖然として口がふさがらなかった。
えー……と言いたい気分である。
まるで演劇や伝説のようなことを平然とやりきってきたというのだ。
留学前は破天荒な元冒険者の迷宮伯閣下に似ず、まじめでおとなしい若者だったはず。
いや、話を聞くかぎりマジメでマメなところは変わってない。ただ単に想像を超えることをし続けているだけだ。

一体この若君をどう支えていけばいいのだろうか。

そんな考えにルークが耽っていると若君がルークの肩に手をかけた。
「そうだ、領地の行政書類を確認しようと思ってたんだ。一式持ってきて」
「は、はい!ただいま!」

若君の前に文机が置かれ、その上に所せましと書類が並べられた。

「こちらが過去の決済分で、こちらは報告書類。こちらはお戻りになったらサインを頂こうとしていた分です」
「なるほど」

報告書はグリムホルン市や各支城、村々からの定期報告、そして本城の収支報告などだ。

迷宮伯領は封建制だ。
市は商人やギルド長などが参事会を作って自治しているし、城や村々は騎士たちの所領になっている。
よって簡単な定期報告は受けるが基本は彼らが行政を行っている。

「ご領主代理としてのサインを頂きたいのは、借金の借り換え契約書が2件、これは領内の商人から借りた分ですね」
「うん」
「あとはグリムホルン市参事会や神殿の神官、騎士の人事の承認、あと裁判結果の承認依頼……」
「わかった、ちょっと読むから時間頂戴」
「サインだけでいいんですが」
「読むよ」

領内のほとんどは自治していたり、家臣の領地だったりするのでほとんど彼らの提案を認めるだけでいい。
むしろあまり口を出すと家臣たちを信頼してないのかという話になる。
迷宮伯がいる間は書類を読むのを面倒がって、内容を読み上げさせては適当にサインしていた。

まぁ、過去の書類を含めると結構な量があるし、読み終わるのに10日はかかるだろうか。
「ではわからないところがあればお呼び出しください」
ルークには仕事がある。
迷宮伯が書類仕事ができる重臣たちをごっそり冒険に連れて行ってしまったため、書類仕事はほとんどルークが一人でやっているのだ。

ただ、行政というほどの行政をしているわけではないので何とかなっている。
せいぜい、本城の食費や修繕費などの経費の集計をするぐらいである。

足早に書記部屋に戻るルークを尻目に、若君はさっそく行政書類を読み込み始めた。

 ― ― ― ― ―

翌日、書記部屋に積み上げられた書類を前にルークは驚いていた。
すべてサインが終わっている。

まぁ、流石に読むのをあきらめたのか……と思っていたら各資料に細かく下線やメモが書いてある。
まさか全部読んだのか。

マメにもほどがあるだろう……やっぱり母君である迷宮伯閣下には似ておられない……。
と思っているとメイドが書置きをもって飛んできた。
見ると妹と散歩に行ってくるので探さないでください、と書いてある。

「そういえば迷宮伯様もよく城を脱走されてましたね」
「そこは似なくていいんだよおおおお?!」
とぼけたようなメイドの言葉にルークは叫んでいた。

9796 :神奈いです ★:2025/01/24(金) 10:36:27 ID:admin
眠い寝る

9797 :名無しさん:2025/01/24(金) 11:57:11 ID:cxmjUbQT0
プロット段階であったルークくんへのヘイトがすっかり無くなって面白かった。
ここで断片的に語られただけの設定なんかもするりと盛り込まれて良かった。

9798 :名無しさん:2025/01/24(金) 12:18:19 ID:BdF+7Yy10
若君は事務能力も高いよね

迷宮伯は堂々と出かけるイメージ
咎められたら視察だ視察って有無を言わさず出る
だけど
仲間の重臣の中に口うるさい真面目なやつがいて面倒だから脱出していた。そしてルークとその人が苦労してたとか
フットワークが軽いのはあいつの長所だから仕方ないってあきらめ気味。でも言う。
ルークが一番関わっていたのがその人で、ルークもその人が言うから迷宮伯の破天荒なところを受け入れられていた
でも今はその人も一緒に出掛けてて、心労の方向性が変わったかと思いきや若君がやんちゃになって帰ってきた

みたいな妄想

9799 :名無しさん:2025/01/24(金) 12:33:17 ID:gjcBqrSm0
なんか逆に欠点や暴走する部分が無い、無個性な万能キャラに見えてきたな(クソワガママ)

はよう甘粕や河井ぐらい暴走しなきゃ

9800 :名無しさん:2025/01/24(金) 12:39:39 ID:H45LltQj0
>まるで演劇や伝説のようなことを平然とやりきってきたという

ルーク君はもっと半信半疑な方がよさそう
貴族は武勇伝を大きくしがちだし話を盛ってるのでは?
いやいや、英雄の息子だから本当にしたのかも?ぐらいで

9801 :名無しさん:2025/01/24(金) 12:40:12 ID:bFm5ioY60
オウドくんの設定だと異母兄弟居そうだよね
認定はされてないけどお互いに多分そうだろうと思ってる

9802 :名無しさん:2025/01/24(金) 12:51:41 ID:m6O4rtsl0
ママは出産しても元気に外を出回ってそうだから
他に育てる乳母がいて乳兄弟とかいそうな気がする

9803 :神奈いです ★:2025/01/24(金) 15:02:16 ID:admin
堂々と出かけたらゾロゾロと護衛がついてくるんだ。

だから側近を嫌がって置き去りに、が正しい日本語か?

9804 :名無しさん:2025/01/24(金) 15:50:32 ID:BdF+7Yy10
護衛されるのを嫌って抜け出すんですね、なるほど

9805 :名無しさん:2025/01/24(金) 16:21:46 ID:BdF+7Yy10
>>9800
あとで随行した騎士たちにも聞き取りをしようと考えるとか?

ルークはゴブリンの件で若君の魔法のような交渉力を目の当たりにしているから
想定の埒外のことを言ってもまじっすか、ほえーって感じかも
半信半疑だとしてもちょっと向きが違うかも

9806 :神奈いです ★:2025/01/24(金) 16:29:54 ID:admin
ルークの反応のところを修正します。

9807 :神奈いです ★:2025/01/24(金) 16:30:42 ID:admin
護衛ほったらかして領内うろつく時点で貴族としては暴走キャラなんだけど、なろうの転生貴族みんなそれやるから暴走に見えない欠点。どうすれば。

9808 :名無しさん:2025/01/24(金) 16:37:01 ID:sa52UoBA0
常識のある人に叱ってもらうか泣いてもらうことで異常性をつたえるしかなさそう

9809 :名無しさん:2025/01/24(金) 16:48:20 ID:N0u71xiK0
次の話で周囲からめちゃくちゃに怒られるしかない

その上で全く反省してないし自分が正しくて相手が間違っていると断言したり
心のなかで思ったりする

思えば甘粕も、何度叱られても独断専行を止めなかった
独断専行しなかったら、先輩方が勝手に戦争始めてしまうからだが

9810 :名無しさん:2025/01/24(金) 16:48:36 ID:BdF+7Yy10
ご当主様であっても一人の行動は諫められていたんですよと
身の危険も貴族の面目もあるんですよと
言ってくれる人は誰だろう

9811 :名無しさん:2025/01/24(金) 17:28:33 ID:BdF+7Yy10
英雄が油断して思わぬところで奴隷に刺された英雄物語とか挙げて諫められるとオウド君弱いかも

この件と結婚問題を思い出した家臣が相談して騎士子が護衛に抜擢されるとか

今のプロットの次の章あたりで

騎士子自身は護衛任務Tだと思っているけど親とかに狙っちゃえよって言われていて
フリーダムな若君に否定的(ツン)
今回の抜擢は最近女子を侍らせてる若君がによるものだと思っている

9812 :名無しさん:2025/01/24(金) 17:31:12 ID:N0u71xiK0
よしじゃあいっそ護衛無しで歩いてる所に激強暴漢や強盗騎士でも出して死にかけるか!

9813 :神奈いです ★:2025/01/24(金) 17:35:46 ID:admin
違うぞ、甘粕は怒られたら悪いと思ってるが、次の行動する時は完全に新規でやるべきだからやるとしか考えないんだぞ。

9814 :名無しさん:2025/01/24(金) 17:56:47 ID:VV931XrB0
甘粕が怒られても永田さんや石原ンカさんとイチャラブ監禁されて終わりだし…
それまで動き積み上げたもので完堕ちさせたからなんやけどな、ぶへへ

9815 :名無しさん:2025/01/24(金) 18:50:38 ID:42F3Pn3e0
あんみつ姫とか暴れん坊将軍とか抜け出すと爺に怒られるよね
ルーク君だと、年嵩が足りないし、ビール樽婆に窘められるとか?

9816 :名無しさん:2025/01/24(金) 18:54:43 ID:42F3Pn3e0
>借金の借り換え契約書が2件、これは領内の商人から借りた分
>グリムホルン市参事会や神殿の神官、騎士の人事の承認、あと裁判結果の承認依頼

>せいぜい、本城の食費や修繕費などの経費の集計をする

留守番の間の代官として、書類持ってきた人との面会もやってますよね。
留守居の騎士がやってるなら、そちらから受け取った書類を受領してるのかな

9817 :名無しさん:2025/01/24(金) 19:24:33 ID:BdF+7Yy10
ほとんど自治や委任してて
流民開拓地が迷宮伯の持ち出しなら
数少ない直轄領になるかもしれないのかしら?

9818 :名無しさん:2025/01/24(金) 20:07:12 ID:/r4sVdAR0
迷宮伯が迷宮伯名義で借金して流民入植させたんならそれはもう迷宮伯の所有物、譜代になりうるわね 


9819 :名無しさん:2025/01/24(金) 21:39:38 ID:BdF+7Yy10
当代ママなら任せられるなら任せたいだろうけど、領の経営も学んできたオウド君はチャンスを見逃したくないよね
流民側も一部を除けば安定するまでは庇護されたいし、当面の保証も欲しいだろうから利害一致してる
一部は反発する
問題解決の過程で解消する

母「わからんしめんどう。助けを求められたら実力で対処する」
ルーク「現実的にこれ以上予算がないし、現状でも充分支援してるはず」
流民「住む場所はあるけどつよつよ領主さま出稼ぎに行ったしここ大丈夫なのかな。それに次の収穫がヤバかったらどうしよう」

に加えて不作スパイラルで領内の経済全体が停滞
領民「流民にカネかけるなら俺たちも生活苦しいんですけど」
交易商人「もの買ってくれないからよそ行った方が儲かるかなあ」
迷宮関係者「外の商人が来ないから産出物が価格低下起こして冒険者が離れそうで困る」
領内商人「ヤバい」

外の商人にとって魅力がある財を創造できるようにする
領内にカネを落として経済まわす
どちらかできないとスパイラル脱出できないのかな

9820 :神奈いです ★:2025/01/24(金) 23:36:45 ID:admin
査読はもんだいないかな?

9821 :名無しさん:2025/01/24(金) 23:42:52 ID:BdF+7Yy10
あれ、欲しいものは褒美じゃないの1行目

>「なぁ、本当に要らないものないのか?」

ここへんじゃね

9822 :名無しさん:2025/01/24(金) 23:46:42 ID:42F3Pn3e0
>>9820
>>9816がちょっときになったぐらいですね

9823 :名無しさん:2025/01/24(金) 23:54:21 ID:BdF+7Yy10
>「というわけで、ボクに許嫁とか居たりしないよね?」
>「帰ってきて最初の発言がそれですか。居ません」
>「えー」

結婚式を見てうらやましくなったのかなってルークが思うとか

9824 :神奈いです ★:2025/01/25(土) 00:02:25 ID:admin
>ここへんじゃね

マジだ。日本語がおかしい

9825 :名無しさん:2025/01/25(土) 00:03:12 ID:3gNkRv+u0
>そこに少女が現れた。

回想の流れから直接指示語につながると一瞬どっちか迷うかも

>ルークの冷静な指摘にうなづく
「うなずく」のほうが現代的かと思います。古風に演出するなら

9826 :神奈いです ★:2025/01/25(土) 00:05:12 ID:admin
うなづくとうなずくはどっちがどっちだったかわからなくなる。
頷くって漢字が難しいから平易な言い方をAI考えて

はい、考えました。

うなずく
首を縦に振る
同意のしるしに頭を下げる
はい、と言うように首を動かす

9827 :神奈いです ★:2025/01/25(土) 00:05:33 ID:admin
>結婚式を見てうらやましくなったのか

採用

9828 :名無しさん:2025/01/25(土) 00:10:02 ID:3gNkRv+u0
第二ボタンほかの人にとられてなんでもいいからもらいたい人みたいになってたね

9829 :名無しさん:2025/01/25(土) 00:13:43 ID:3gNkRv+u0
魔法使いの恋人同士は自身に強い縁がある物品を贈り合って互いを位置探査できるようにする
とかいう風習とかどうかな

9830 :名無しさん:2025/01/25(土) 00:13:52 ID:Tn3haG+E0
年頃の貴族だし妾メイドの一人や二人居てもおかしくないのにピュアなオウドくん

母上が帰って来るまでに作らないと叱られそう

9831 :神奈いです ★:2025/01/25(土) 00:23:19 ID:admin
うーん、とりあえず庶子でいいから作れって助言できる老人がいないな、ビアだる婆さんか、

9832 :名無しさん:2025/01/25(土) 00:35:00 ID:Tn3haG+E0
下世話な話だから酔っぱらった冒険者とか?
オウドくん「に」セクハラするんだ

9833 :名無しさん:2025/01/25(土) 01:05:45 ID:KWZeNbyJ0
西大公を見習って道化師を雇う?これは流民の子か

9834 :名無しさん:2025/01/25(土) 01:09:04 ID:3gNkRv+u0
髭にこだわりがある引退後余暇冒険者じいさん(新人)とか
引退して悠々自適な日々を送っていたけどくすぶっていたところ
不作で家の財政がちょっとよろしくない
子どもたちの足かせにならんように家出して冒険者になったジジイ

9835 :名無しさん:2025/01/25(土) 01:14:14 ID:z8A5ZQfO0
いい感じに助言くれるジモティの隠者を出すとか

9836 :名無しさん:2025/01/25(土) 03:03:49 ID:njyz+CGH0
「将来、同格以上の家から嫁を貰う前に、自分がちゃんと種ありか確かめる意味もあるんだぞ」
みたいな説教をしないと

「同格以上の家の娘を、石女扱いさせたいのか?」みたいな

9837 :神奈いです ★:2025/01/25(土) 03:03:50 ID:admin
肩が凝りすぎてマッサージチェア使うと老廃物が一気にきて寝てしまう。

9838 :神奈いです ★:2025/01/25(土) 03:22:22 ID:admin
魔法学園でモテるためには家臣抱いてるとかマイナス要素。でももう中退決定だと跡継ぎの可能性がないほうが問題になる。

9839 :神奈いです ★:2025/01/25(土) 03:22:36 ID:admin
この辺は生臭くなるから書かないほうがいい。

9840 :神奈いです ★:2025/01/25(土) 03:33:32 ID:admin

新章 第29話 許嫁は居ないしアテもない
https://kakuyomu.jp/works/16818093091603659446/episodes/16818093092785130963

9841 :名無しさん:2025/01/25(土) 06:29:19 ID:DxJTCtYg0
やはり妹ちゃんもヒロイン候補なのではw

9842 :名無しさん:2025/01/25(土) 06:50:20 ID:Tn3haG+E0
疲労回復ポーションを婿さんは喜んでいたけど、嫡女さんが飲んだら鬼に金棒で酷いことになりそう

9843 :名無しさん:2025/01/25(土) 06:57:35 ID:njyz+CGH0
言うほど勃ちもしなけりゃ動きもしない男を嬲りたいか?

9844 :神奈いです ★:2025/01/25(土) 07:23:21 ID:admin
キズナレッドが良い

9845 :神奈いです ★:2025/01/25(土) 08:01:35 ID:admin
昨年から今年にかけて名作だらけでうれしいな

9846 :名無しさん:2025/01/25(土) 08:06:46 ID:njyz+CGH0
そういやガンダムの映画見ました?

9847 :名無しさん:2025/01/25(土) 08:52:37 ID:fKmgCH+k0
嬲りたいというか、ダーリンといちゃつきたいのが結果的に搾り取られてるのでは

9848 :名無しさん:2025/01/25(土) 08:54:14 ID:fKmgCH+k0
レッドいいですよね
異文化衝突!
科学じゃなくて魔術による健診みたいな手段は違うけど、研究者がやることはどの世界でも一緒とか

9849 :名無しさん:2025/01/25(土) 11:56:51 ID:tsZd+MSr0
ポーションで精力が回復するなら子種の中にポーションの成分が多分に含まれてるってことだよね
豪華なポーション使った貴族の子は強い子供が産まれやすいとか子供の魔力/身体能力を上げるパワーアップポーションとかありそう

そう考えるとママが冒険中に接種したマジックアイテムの成分がオウド君に遺伝してるとか
魔獣や竜の返り血を傷口に浴びた冒険者の子供が親と因縁のあるモンスターの片鱗を宿すみたいな浪漫あふれる設定に説得力が増すし
逆にモンスターの呪いと思われるものが実は遺伝疾患や拒絶反応で錬金レシピみたいに適切な素材を処方すれば呪いが反転してバフに変わるみたいな論文書けそう

9850 :名無しさん:2025/01/25(土) 12:47:26 ID:fKmgCH+k0
精力というより、スタミナじゃないかな
現世の用途別栄養ドリンクが分かりやすいと思う。

9851 :神奈いです ★:2025/01/25(土) 16:05:42 ID:admin
ガンダムはここでやってない。見たいねぇ。

9852 :神奈いです ★:2025/01/25(土) 16:06:14 ID:admin
>ポーション
二人で仲良く飲んで仲良くすればいいだろ。なんで喧嘩腰なんだ。

9853 :名無しさん:2025/01/25(土) 16:20:15 ID:fKmgCH+k0
すみません。
喧嘩腰のつもりはないんですが、
第三者からそう見えるということはちょっと文章の書き方注意します。

>>9849さんもごめんね

9854 :神奈いです ★:2025/01/25(土) 16:27:54 ID:admin
>浪漫あふれる設定

いいね。今作で使えるかはわからないけど。
魔王子ではウルトラマンを触媒に子供が巨大化したね。

9855 :名無しさん:2025/01/25(土) 16:31:21 ID:yaZgYNBK0
全国上映のガンダムが見れないっていですさん外国にいらっしゃいます?

9856 :神奈いです ★:2025/01/25(土) 16:34:12 ID:admin
個人情報聞き出さないで?

9857 :神奈いです ★:2025/01/25(土) 16:34:51 ID:admin
ローカルルール
>・独り言とか自分語りは禁止、個人情報とか危険やし。

読んで

9858 :名無しさん:2025/01/25(土) 16:38:05 ID:yaZgYNBK0
すいませんでした

9859 :神奈いです ★:2025/01/25(土) 16:52:45 ID:admin
やっぱりルークの嫁が欲しいな。あと騎士にネームドが必要な気がする。

9860 :神奈いです ★:2025/01/25(土) 16:56:39 ID:admin
みんなが一番好きなヒロインとそのヒロインの一番好きなところ教えて

9861 :名無しさん:2025/01/25(土) 17:00:33 ID:tsZd+MSr0
いですさんの過去作のヒロインかな?

9862 :名無しさん:2025/01/25(土) 17:05:42 ID:fKmgCH+k0
過去作ならルサルカとかミキかな
主人公とある意味対等で、だけど無理して背伸びするんじゃなくて、
常識から外れてる主人公をちゃんと特別扱いしないというか

9863 :神奈いです ★:2025/01/25(土) 17:11:05 ID:admin
魅力的なキャラづくりの参考にするから魅力的なキャラの魅力的なところ聞きたいので

9864 :神奈いです ★:2025/01/25(土) 17:12:35 ID:admin
今のところオウド君と同等なのは居ないのか。アミリ先輩は実家から降りたがってるけど。

9865 :名無しさん:2025/01/25(土) 17:19:04 ID:Tn3haG+E0
周辺に嫁候補0って事は対等な男も相応な数だろうしね

9866 :名無しさん:2025/01/25(土) 17:20:23 ID:fKmgCH+k0
身分的なものじゃなくて、脳を焼かれてないっていうのがいいのかな
自分を救ってくれたりはするかもだけど、こいつも欠点ある人間だよねって見てくれる人?

9867 :名無しさん:2025/01/25(土) 17:53:59 ID:njyz+CGH0
最近の商業作品だと、Fate/Samurai Remnantの由井正雪かな

世の中を正すためなら、手段を選ばない狡猾さやラディカルな側面がありつつ
仁義にも厚く、高潔で私利私欲のない、健気なキャラクターだ

その上で、基本的には対立関係にある主人公の宮本伊織に、自分の理想とする
人間性を見出して、次第に惹かれていく描写もある

9868 :名無しさん:2025/01/25(土) 19:08:45 ID:3gNkRv+u0
伊地知虹夏

後藤ひとりとの関係性が好き
性根は妹/姉なのに先輩・リーダー/後輩・メンバーとして逆のような振る舞いをお互いにしてて
さらに窮地を救われたヒロインとヒーローの関係でもあって
戦友のような仲間としてたがいに頼り合ってるところ

あとしっかり者でちゃっかり者だけどちょいちょい精神的な弱さが見えるのもいい

9869 :神奈いです ★:2025/01/25(土) 19:25:33 ID:admin
肩こりが辛い

>自分の正義ヒロイン
自分の正義があり主人公と対立する。
しかし対立する中で共通の敵を見出し共闘していきお互いに認め合っていく

>ニジカヒロイン
しっかり者で主人公をサポートするが、精神的に弱いところで主人公に頼ったり甘えたりする可愛い。

9870 :名無しさん:2025/01/25(土) 20:18:27 ID:WpXghPWW0
ヒロインと言えばサーバルちゃん
主人公ががんばったら、すっごーい!って驚いて誉めてくれる

9871 :名無しさん:2025/01/25(土) 20:37:53 ID:FrheMDr50
ある二次創作の改変エヴァのミサトさんとアスカが好きなんだよな
ナルシストで自分に自信に溢れたシンジに惹かれて変わってくやつなんだけど


9872 :名無しさん:2025/01/25(土) 20:45:30 ID:mYfRsSvj0
撲殺天使ドクロちゃんに出てくる南さん
最初は主人公とヒロインの恋をいじるモブキャラ(ヒロインの仲良し友達)だったんだけど
その恋路を援護したり、からかったりしてる内に主人公に好意を抱いちゃったのか途中からさりげなく好意をアピールしてきたり
ヒロインと主人公の絡みを見て嫉妬して拗ねちゃったりする
毒舌化で基本的には主人公との絡みを楽しんでるんだけど、ふとした拍子に叶わない恋に身を焦がしたり
これ以上好きになっても辛いだけなのになーみたいな自嘲と悲壮感滲み出ちゃうところが狂おしい程好きだったなぁ

9873 :神奈いです ★:2025/01/25(土) 20:46:37 ID:admin
サーバルちゃんは他の魅力もつけないと驚き係さんで終わっちゃうから純真なところとかもっとアピールしないと

二次のミサトさんは何が魅力なのか教えてくれないとわからんw

9874 :名無しさん:2025/01/25(土) 21:02:01 ID:mYfRsSvj0
>南さん
そしてそれとは別キャラですが同じような状況の負けヒロインが
主人公がメインヒロインより自分の方を好きになってしまったって勘違いするイベントで
それまでのクールな態度が一変して動揺してあたふた舞い上がっちゃってぬか喜びして
最終的に勘違いに気付いて意気消沈&更に恋の泥沼にハマってしまう展開が大好物です

9875 :名無しさん:2025/01/25(土) 21:03:42 ID:98qD0Bjz0
ハメの二次だけどナルシストシンちゃんの魔性にやられて父への復讐の為に使い潰すつもりだったのが弟のように子供のように愛してしまうんだけど自分の作戦でシンジの命を危険に晒してしまうことへの葛藤が美味いんだよね
シンジがミサカを真似てお酒飲もうとして咎めるけど大人になるまで生き残れるか分からないのに?と気軽に言われて泣き崩れる絶望と依存具合がまたね…

9876 :神奈いです ★:2025/01/25(土) 21:13:02 ID:admin
うんうん、とても良いけど負けヒロイン系は難しいよねー

9877 :神奈いです ★:2025/01/25(土) 21:13:49 ID:admin
纏めるとヒロインに葛藤があると良い感じかな?

アミリちゃんは本当は自由恋愛を求めているのに政略結婚や財産目当てが嫌なので「恋愛お断り」って看板かかげているという葛藤。

9878 :名無しさん:2025/01/25(土) 21:18:34 ID:VH3Cb26g0
あとあれやね。主人公のことを犠牲にする、利用しようとして近づいたのに絆されてしまって逆に主人公を守るために自分を犠牲にするっていうのもね

9879 :名無しさん:2025/01/25(土) 21:20:47 ID:WpXghPWW0
恋愛お断りしてたらオウド君位しか学校のコネが残ってなさそうなかんじ

9880 :名無しさん:2025/01/25(土) 21:23:26 ID:Tn3haG+E0
感情表現が大きさもポイント
主人公よりも大きく喜び、悲しむのが王道ヒロイン
感情表現が小さい邪道も良いけど、感情を共有してくれるのがヒロインだと思う

9881 :神奈いです ★:2025/01/25(土) 21:23:53 ID:admin
<流民少女ヒロインの葛藤案>
流民少女は両親に幸せになりなさいいつも笑えるようにと言われたので常にニコニコ笑っている笑顔が印象的な少女。
明るく前向きに何も不平を言わずに働いているが、開拓村はボロボロで食料は足りず出稼ぎではいじめられている。
本当は映える街で歌と音楽で生きていきたいがそれはできない。両親をなくしたのに村のみんなもよくしてくれている(性格がよく働くので労働力と次世代の嫁として高く評価されている)

開拓村でたまに歌って皆を楽しませている。

開拓村のために尽くしてくれる若君に惹かれる。音楽士として仕える道は村を捨てることになる。
村では相談した上で、若君のお手付きになれば最善だということで喜んで側女として差し出す。

必要ないから捨てられたんだと曇るけど明るくしている。

9882 :神奈いです ★:2025/01/25(土) 21:28:18 ID:admin
AIの助言:
・彼女が笑顔を保つ裏には、悲しみや苦しみ、葛藤が存在するべきです。例えば、両親の死や生活の厳しさに心を痛めながらも、村の人々や両親の遺志を思って強がる姿。彼女の笑顔が「無理して」ではなく、「選択した」ものであることが重要です。彼女が一人で泣くシーンや、夜に一人で歌うことで悲しみを癒す描写があっても良いでしょう。
・彼女の音楽の才能が村の生活を少しでも改善する手段として使われる場面を描く。また、貴族の嫡子がその才能を見出し、彼女の夢と村の利益が交差するようなエピソードを作る。例えば、彼女の歌声が村の人々に希望を与え、開拓地の開発を助けることができれば、彼女の存在価値が村でも明確になります。
・貴族の嫡子が村に訪れる何か特別なシーンや、彼女が彼の行為や言葉に感動する場面を描く。彼女が彼の行動や考え方に共感し、徐々に惹かれていく経緯を描くことで、感情の移行が自然になります。
・彼女の夢を追うか、村に尽くすかという選択の重みを強調する。彼女が村を離れる決心の瞬間や、その後の村への想い、彼女がどうやってその葛藤を解決するのかを詳細に描くことで、読者は彼女の決断に共感や理解を深めます。

9883 :神奈いです ★:2025/01/25(土) 21:28:26 ID:admin
AI君は良いこと言うな。

9884 :名無しさん:2025/01/25(土) 21:32:17 ID:VH3Cb26g0
賢い
あとは、インフレに置いてかれないようにすることかな
アミリちゃんが本格的に参戦したら正妻ポジ確定で後ろ盾も凄まじいし
オンリーワンのポジは必要だよな

9885 :名無しさん:2025/01/25(土) 21:33:54 ID:mYfRsSvj0
>葛藤
おっしゃる通りです!

>流民少女の葛藤
うぉー!こういう境遇のヒロイン大好きです!!

9886 :名無しさん:2025/01/25(土) 21:35:46 ID:3gNkRv+u0
どっちかって言うと主人公属性にかんじる
オウド君のヒロインとしては物語的にどういう役割なのか
音楽隊とか作るの?

9887 :名無しさん:2025/01/25(土) 21:37:12 ID:VH3Cb26g0
後は欲を言えば章ボスくらいのつよさの相手に狙われる流民ヒロインの為に章ボスと殺し合って命懸けで勝ち取ったくらいのトロフィー感は欲しいわね
とある魔術シリーズの1巻につき1人のヒロインの法則や

9888 :神奈いです ★:2025/01/25(土) 21:37:13 ID:admin
<冒険者少女ヒロインの葛藤案>
・解放奴隷であり、自己評価が低い。
・解放してもらったギルド長への恩義がある。
・背が小さく女らしくないので恋愛の対象にならないと思っている
・人付き合いが下手で言われたことはするが人と打ち解けようとしない
 奴隷に売られ虐待された経験から他人を信じないようになっている。
 また感情表現や意見表明が下手。
 稼ぎで楽しく飲み会などせず自分の解放代金を少しずつビア樽婆さんに押し付けている。なので仲間ができない。
・迷宮は好き、本当は信頼できる仲間と楽しく冒険をしたいと思っている。
 まず借りを返してからと思ってしまう。
・こんな自分を認めて好いてくれる相手が欲しいと思っている。

9889 :神奈いです ★:2025/01/25(土) 21:39:51 ID:admin
AIの助言:
・主人公と二人で危険な迷宮を探検し、互いに命を救い合うことで、深い信頼関係が形成される。この体験は、彼女が人を信頼することを学ぶ契機となります。特に冒険の失敗を共にすることで、彼女は自分だけが責任を負う必要がないことを実感し、孤独感が和らぐ。
・彼が彼女の些細な好みや苦手なものを覚え、気遣うことで、彼女は自分が大切にされていると感じ、自己価値を見つけ直す。
・二人で達成した冒険の成果がギルドで高く評価され、彼女もそれに携わったことが公に認識される。これにより、彼女は社会的な存在感と価値を感じることができる。
・彼の貴族としての文化や趣味を共有することで、新たな世界観や生き方を知り、自分の人生観を広げる。これは彼女の視野を広げ、過去から自由になる手助けとなる。

9890 :名無しさん:2025/01/25(土) 21:41:26 ID:fKmgCH+k0
AI君すげぇ

9891 :神奈いです ★:2025/01/25(土) 21:41:37 ID:admin
<流民少女ヒロインの敵>
・移民への敵対心と和解
・開拓村の成長とそれに伴い襲ってくる盗賊やモンスター
・どうせまた魔王が魔王教か魔石モンスターか送り込んでくる

ちょっと弱いかな?

9892 :名無しさん:2025/01/25(土) 21:41:56 ID:g0Rsgd620
オウド君の演劇趣味に理解を示す枠か
結構いいかも

9893 :名無しさん:2025/01/25(土) 21:42:49 ID:VH3Cb26g0
すでにAI人の脳を超越したからな

9894 :名無しさん:2025/01/25(土) 21:44:28 ID:mYfRsSvj0
AI君って野球の順位予想で知らない球団挙げたり
選手の成績予想とんでもなく盛りまくってるポンコツなイメージでしたが…
こんな凄かったんですね

9895 :名無しさん:2025/01/25(土) 21:44:36 ID:fKmgCH+k0
魔石モンスターは冒険者ヒロインに持ってきたいかも
もしくはおなじ魔石モンスターでも冒険者ヒロインでは大幅強化されてるとか

前に倒したのより、全然強くてピンチ!とか

9896 :名無しさん:2025/01/25(土) 21:45:02 ID:Tn3haG+E0
アミリ先輩の助言も聞きたい

9897 :神奈いです ★:2025/01/25(土) 21:46:38 ID:admin
<流民少女ヒロインの敵>

AI案
・彼女は彼女自身と村の存在価値に葛藤を持ちながら、それを否定されることを恐れます。悪徳領主や代官が彼女と村の価値を認めず、ただ搾取対象として支配しようとするのを主人公が暴いて打倒し、彼女の価値を認めることで仲良くなります。
・少女の両親を殺したとされる復讐の亡霊(実は偽物)少女は復讐と許し、そして過去の悲しみと向き合う。 主人公はこの偽の亡霊が実は村を分裂させるための陰謀であることを暴く。少女の歌が村人たちの心を一つにまとめ、真実を明らかにする。主人公は最終的に、亡霊を装った人物を捕らえ、村の団結を示して少女の心の傷を癒す一助となる。
・敵: 村を絶望に陥れる魔物(人々の希望を喰らう) 少女は希望を失いかける中で、自分の笑顔や音楽が本当に意味を持つものかを問い直す。 主人公は魔物の弱点が「希望」であることを知り、少女と共に村人たちを集め、大きな演奏会を開く。少女の歌が村全体の希望を集め、魔物を弱体化させる。最終的に、主人公は集まった希望の力で魔物を打ち負かし、少女は自分の歌と笑顔がどれほど村にとって重要だったかを実感する。

9898 :名無しさん:2025/01/25(土) 21:47:07 ID:VH3Cb26g0
全部こね合わせるか。流民ヒロインの歌、声には特殊な魔力があってそれが魔王には都合が良く褒賞目当てで山賊を流し込むも主人公が撃退
逃げ延びた山賊を魔王幹部が使えねぇカスだと魔石流し込んで魔物化。再び襲わせるも辛くも突発
幹部があれ魔王様の邪魔した奴やん。殺しとこって立ちはだかるみたいな…

9899 :名無しさん:2025/01/25(土) 21:47:24 ID:fKmgCH+k0
開拓村はやっぱり既存の村や町とのバッティングで揉めるのが王道かなぁ
仕事が奪われる的な…
で、魔王信者が対立を煽ってる的な

9900 :名無しさん:2025/01/25(土) 21:48:23 ID:fKmgCH+k0
あー、演奏会で魔物を弱体化させるのいいじゃん
すげぇ

9901 :神奈いです ★:2025/01/25(土) 21:48:47 ID:admin
後半二つ良いな。魔王教がトラウマと恐怖を呼び起こす魔物を放って、村を絶望と恐怖に叩き落す。オウド君の前向きさと少女の純真さ、音楽と詩と演劇で希望を取り戻して終わる。

 → 西大公家で同じことやらんかった???

9902 :神奈いです ★:2025/01/25(土) 21:50:17 ID:admin
AI案そのまま書いても穴があるから、そこは人間が考えるんだけど、AI案にダメだししていくと新しい発想が浮かぶんだ。

9903 :名無しさん:2025/01/25(土) 21:50:36 ID:fKmgCH+k0
参謀に同じ作戦立てるからですよってツッコまれて、ぐぬぬする魔王様

9904 :名無しさん:2025/01/25(土) 21:51:44 ID:3gNkRv+u0
マクロス7だ

9905 :名無しさん:2025/01/25(土) 21:52:40 ID:VH3Cb26g0
黄巾党=魔王教みたいな感じで各地に浸透して流民さんがたちがワラワラ集まって軍隊作って大暴れ戦乱を巻き起こすぜみたいなこと狙ってるのかな

9906 :名無しさん:2025/01/25(土) 21:53:05 ID:Tn3haG+E0
けど魔王が恐慌に成りやすく影響が大きい流民ヒロインに目を付けるのは分かる

9907 :名無しさん:2025/01/25(土) 21:56:22 ID:VH3Cb26g0
流民達を恐慌させて大暴れせての大反乱で皆税金払えなくなって滅びることを狙ってるとかかな
帝都大結界が真の狙いか

9908 :名無しさん:2025/01/25(土) 21:58:01 ID:3gNkRv+u0
魔王なの「作戦は失敗したけど奴の居場所が分かったの」
かな

9909 :神奈いです ★:2025/01/25(土) 21:58:47 ID:admin
経済破壊して改易される大名家が増えたら浪人が増えて幕府も揺るぐから。

9910 :神奈いです ★:2025/01/25(土) 21:59:18 ID:admin
魔王が経済を理解ているわけないから、嫌がらせ続けてるうちに「なんかこれ有効じゃね」ってなってくる。

9911 :神奈いです ★:2025/01/25(土) 21:59:55 ID:admin
オウド君の問題のすべては「カネがない」に帰着するから、カネがたくさんあれば解決するし魔王からも護れる。

9912 :神奈いです ★:2025/01/25(土) 22:01:15 ID:admin
現在の領地の課題は外貨不足と大借金だからローズと一緒。
つまり技術革新と増産による貿易黒字確保、内需拡大による成長。必要なものはケインズさん(居ないし世界に経済学がない)

9913 :名無しさん:2025/01/25(土) 22:04:42 ID:fKmgCH+k0
技術は魔物素材の活用ですかね
バストラで考えてたやつ

9914 :名無しさん:2025/01/25(土) 22:05:43 ID:fKmgCH+k0
迷宮の魔物と、外うろついてる魔物に違いはあるんだろうか
ここは女冒険者パートで深堀するところかな

9915 :名無しさん:2025/01/25(土) 22:07:00 ID:VH3Cb26g0
魔王をぶっ殺してその財宝を持ち帰れば解決するんじゃ!?桃太郎と鬼ヶ島やって思ったけど魔王も金無いもんな
読者と文官的には英雄ママがいっぱい魔物殺したりダンジョン漁ったりしてお金稼いで帰ってくるから焦る理由が無いんだよな
ママどっかで殺してお金オウドくんが血反吐吐くまで頑張らないと払えないようにすべきかも

9916 :名無しさん:2025/01/25(土) 22:09:20 ID:mYfRsSvj0
>魔王教がトラウマと恐怖を呼び起こす魔物を放って
これ流民少女の故郷の村も同じ魔物に滅ぼされたことにできないかなぁ
開拓村で自分の村が滅んだ時と同じ前兆を感じ取って不安になって何とか思い過ごしだと思い込もうとして現実逃避しちゃうけど
オウド君との絡みで確信を得て防ごうと動き始める的な

9917 :名無しさん:2025/01/25(土) 22:10:04 ID:fKmgCH+k0
内需拡大は迷宮に潜る冒険者向けの産業かなぁ
元々は男先輩のところに薬草売って、冒険者向けのポーション作ってたんだっけ

9918 :名無しさん:2025/01/25(土) 22:13:04 ID:mYfRsSvj0
あ、一つ上のレス見えてなかった
そういう提案をAIがしてたのか
恥ずかしい

9919 :神奈いです ★:2025/01/25(土) 22:13:36 ID:admin
念のために誘導

神奈いですの雑談スレ11
https://kanaides.sakura.ne.jp/test/read.cgi/kanabbs/1736435399/

9920 :神奈いです ★:2025/01/25(土) 22:15:58 ID:admin
最終的には新しい産業作って、帝国中に輸出してみんな豊かになってヒロインに囲まれて幸せになって終わり。

豊かになるのを邪魔するのが敵。
魔王は豊かになって恐怖を失って欲しくない。
皇帝は税金を搾り上げたいので豊かになったら上納金増やしてくる。
周囲の貴族は豊かな領地は羨ましくなって邪魔してくる。
大ハーンは略奪しに来る。

9921 :神奈いです ★:2025/01/25(土) 22:17:43 ID:admin
>母さんと騎士たちは経済を理解していない
>オウド君も別に理解してない


9922 :名無しさん:2025/01/25(土) 22:17:54 ID:VH3Cb26g0
経済攻撃の有効性で攻めるなら魔王を助ける軍師的存在いるかもね
魔物の氾濫とかでお金払えなくて周囲に攻め滅ぼされた元領主の吸血鬼とかアンデット
失脚した帝都の元財務大臣とか法務大臣とかで人間社会のこと知り尽くしてる奴

9923 :名無しさん:2025/01/25(土) 22:21:32 ID:fKmgCH+k0
ナナチがくるぞー<大ハーンは略奪に来る

9924 :名無しさん:2025/01/25(土) 22:21:33 ID:3gNkRv+u0
前クエスト報酬の開拓グッズは使うとして

少ないコストで出来る芸能系というと青空劇場かな
吟遊詩人でもオウド君でも街ののど自慢でも歌姫ヒロインでも参加できる場所を用意して
街の商人に屋台出させて
見るのは無料、参加も無料、商人から多少のアガリ
場所はお城の城門前とか。街が見下ろせるロケーションでオルクや魔王との戦いを歌おう
一緒に同じものを見て何なら一緒に歌って流民と元からの住民の壁を削る

9925 :名無しさん:2025/01/25(土) 22:24:57 ID:VH3Cb26g0
歌と踊りと政治はバカにできないからな
古代から人は歌って踊って一体感を出して結束してきた
トラクエでも呂布くんに所得倍増って全国で歌わせて踊らせてきたし

9926 :名無しさん:2025/01/25(土) 22:36:17 ID:njyz+CGH0
新しい産業っていうか、まず必要なのは銀行じゃね?

それも、家柄とかに忖度せずに適正な融資評価と金利を設定できる銀行

かつ、理不尽に貸し剥がしとかしないと信用されることも大事

9927 :名無しさん:2025/01/25(土) 22:39:02 ID:tAA0a7B90
騎士貴族の思考が鎌倉武士な時代の世界に銀行なんてあるのか…?

9928 :名無しさん:2025/01/25(土) 22:40:22 ID:njyz+CGH0
金貸し自体は昔から何処にでもあるよ

騎士や武士みたいな暴力握ってて商業契約を横紙破りする連中が
威張り腐ってたから、全然発展出来なかっただけで

9929 :名無しさん:2025/01/25(土) 22:40:33 ID:3gNkRv+u0
>少ないコストで出来る芸能系というと青空劇場かな
言っておいてあれだけどこのスケールじゃ物足りない気はする

9930 :神奈いです ★:2025/01/25(土) 22:40:50 ID:admin
エッセー投下

自分の創作に役立った創作論についてまとめました。
https://ncode.syosetu.com/n3257ka/

9931 :名無しさん:2025/01/25(土) 22:41:56 ID:njyz+CGH0
まあ問題は、カネが無いと困ってる所に銀行業をやれとか言っても、
何言ってんだコイツ、にしかならんところだが

9932 :神奈いです ★:2025/01/25(土) 22:42:22 ID:admin
銀行につながる道は、高利貸しや「商会」の金貸しキリトリで民が困っているのでじゃあ両替商をやろうとオウド君が思う。

「何が必要かな?」
「まず多額の資本金ですね、お金がたくさん要ります」
「えー」


9933 :神奈いです ★:2025/01/25(土) 22:42:54 ID:admin
カネがないのを解決するカネがないんだ

9934 :神奈いです ★:2025/01/25(土) 22:48:18 ID:admin
まずは何か生産増やして外貨得ないとね。

9935 :名無しさん:2025/01/25(土) 22:48:20 ID:fKmgCH+k0
硫酸を作るために硫酸が足りないとかコウ君のときあったね

9936 :名無しさん:2025/01/25(土) 22:50:21 ID:VH3Cb26g0
やっぱ領内のダンジョン潜って荒稼ぎするしか無いのでは

9937 :神奈いです ★:2025/01/25(土) 22:50:55 ID:admin
マンパワーだけは流民とかであるから、まずはマンパワーを資源に変換しようか。

迷宮に押しこめば魔石にかわるだろ(魔物に食われて死ぬ多数の流民たち)

9938 :名無しさん:2025/01/25(土) 22:51:08 ID:njyz+CGH0
せっかくダンジョンがあるのだし、ダンジョンというからには深地下層があるはずだから
気温変化が低く年間通して冷涼なはずの地下で、酒の熟成とかやるか?

地味過ぎるだろうか・・・・・パパッとは儲からんし、ダンジョンの設定次第だし

9939 :神奈いです ★:2025/01/25(土) 22:52:20 ID:admin
ダンジョンは気温が違うとか一定とかもう設定次第なんだ。

ずっと温かいフロアやずっと寒いフロアもあるだろ。

9940 :神奈いです ★:2025/01/25(土) 22:52:56 ID:admin
輸入で高級品のコーヒー作付けすればいいな。光があるのか?魔物から守れるのか???

9941 :神奈いです ★:2025/01/25(土) 22:53:37 ID:admin
ダンジョン飯でもフロアによっては光と草木が生えてるからおかしくはないな。

9942 :神奈いです ★:2025/01/25(土) 22:55:23 ID:admin
「ここはワイン倉庫にちょうどいいんじゃないか?なんで石材とか木材とかガラクタばっかり置いてあるんだ?」
「むかし、ワイン倉庫にしてたんですよ。熟成が程よく進んで割と好評でした」
「なんで辞めたの?」
「冒険者が盗み飲みするんで」

9943 :名無しさん:2025/01/25(土) 22:55:49 ID:njyz+CGH0
ずっと暑いフロアとずっと寒いフロアがあったら、配管通せば熱循環でポンプとか動かせそう

9944 :神奈いです ★:2025/01/25(土) 22:56:49 ID:admin
>配管通せば熱循環でポンプ

めっちゃいいな。オウド君に蒸気機関の知識がないから、チートもの作品でやろうか。

9945 :名無しさん:2025/01/25(土) 23:03:37 ID:fKmgCH+k0
冒険者は盗みのみは実にありそうw

9946 :神奈いです ★:2025/01/25(土) 23:04:54 ID:admin
お、めっちゃ久しぶりにカネない若君がランキング入りした。


9947 :神奈いです ★:2025/01/25(土) 23:05:33 ID:admin
「ここはワイン倉庫にちょうどいいんじゃないか?なんで石材とか木材とかガラクタばっかり置いてあるんだ?」
「むかし、ワイン倉庫にしてたんですよ。熟成が程よく進んで割と好評でした」
「なんで辞めたの?」
「冒険者が盗み飲みするんで」

「じゃあ冒険者いれなきゃいいじゃない」
「冒険者いれないで密封してたらスライムが沸いてですね」
「えー」

9948 :名無しさん:2025/01/25(土) 23:23:06 ID:Tn3haG+E0
迷宮攻略を助ける為に迷宮内部に道を作ったり階段を作ったり、橋を建てたりしてる話があったな

冒険者がピンチになると直ぐに壊す(モンスター毎橋を落とす等)から延々仕事が増えてた

9949 :神奈いです ★:2025/01/26(日) 01:15:11 ID:admin
「お兄様、髪を洗って差し上げます」
「ありがとう!」

むふー、という得意げな音を立ててドルミーナ姫。
手には得意の水魔法で精製した石鹸のビンと、水を張ったタライを持っている。
前向きな意思を感じる紺青の瞳を輝かせて、わしわしと兄の髪を洗っていく。

迷宮伯家の嫡子であるオウドは妹に頭を委ねて、小さな手の丁寧な動きを気持ちよく感じていた。
こんなのメイドに任せればいいのに、と言ったこともあるが妹は自分で作った石鹸だからと他人に譲らない。

なお、帝都の魔法学園や公爵宮殿にあったような湯舟はない。
この田舎領主の城では庶民と同じように、タライいっぱいの水と布巾一つで風呂をこなす。
緩めの服の中に布巾を差し入れ、服を脱がずに器用に身体中を洗うのだ。

母である迷宮伯が城を立てるときに風呂の設置も検討した。
しかし元冒険者である迷宮伯は風呂にカネを使うぐらいなら物見塔を一つ増やしたほうがいいと判断したのだ。
別にタライと浄化魔法でいいじゃんというのが迷宮伯閣下の言である。

「はい、できましたわ!」
ドルミーナ姫は柔らかな手つきで髪の水滴をふき取り、
櫛をいれるときっちり決まった兄の髪を満足そうに見やった。

「ありがとう、ボクの優しく可愛いドルミーナ。じゃあ次はボクが洗ってあげる……違うよ?!髪だよ?!」
「そんな!?」

なぜか服を脱ぎかける妹を押しとどめて、新しい水を張ったタライの前に俯かさせる。
オウドはたまにこういう冗談を言うんだよな、と困った顔をしながら妹の頭を優しく洗い上げた。

「はい、終わり」
「そんな、もっとやっていただいてもよろしいですのに」
「そんなに洗ったら髪が痛んじゃうよ」

名残惜しそうに兄の手を眺める妹。

「それでは私はお休みいたしますけど、お兄様はまだ続けられますの?」
「うん、今晩中に読んじゃおうと思って」

ドルミーナは兄を独り占めしている行政書類を憎らしそうに睨みつけた。
ただ、兄が立派な領主になるためには必要なことだと思いなおす。
姫は行政書類を討伐するのは取りやめた。

姫は迎えに来たメイドを連れて寝室に向かう。
オウドはお休み、と言いつつ窓際の文机に向かった。

ありがたいことに今日は満月だから、ランプの油を節約できる。
じっくりと読み進められた。

うーん。

報告書はどれもざっくりしたものだ。
領内の実際の状況はなかなか分からない。

昨年の不作で領地の景気は悪い。
主力産業である迷宮攻略で得られる魔石や魔物素材の売値も下がってる。
ということはみんなの生活も悪いはずなのだが、報告書にはみんなの生活まで書いてない。
せいぜい狼を討伐したとか、盗賊を懲らしめたとか、関税がいくら取れたとかでしかない。

「これじゃあ領地を本当に理解したと言えないじゃないか」
やっぱり一度領地をくまなく回ってみないといけないと思う。

「さてと、裁判の報告書は……えっと、お嫁さんとお婿さんの出身村が違ってて新しい夫婦の家をどっちの村の所属にするかで村長同士が喧嘩……おめでたいことなんだからもっと仲良くして?!」
ケンカの罰として仲直りするまでその夫婦は迷宮伯家直属にします、という判決案を支持してオウドはサインを入れた。

 ― ― ― ― ―





9950 :名無しさん:2025/01/26(日) 02:43:13 ID:na5HxEwA0
>ドルミーナは兄を独り占めしている行政書類を憎らしそうに睨みつけた。

ここはドルミーナ姫とした方が次の姫が受け入れやすい気がする

ついでにちょっと形容を大袈裟にして劇的にしても

怒れるドルミーナ姫は、愛する兄を独り占めしている悪の行政書類を憎らしそうに睨みつけた。


この報告書読む中にさらっとなんか伏線仕込みたい

9951 :神奈いです ★:2025/01/26(日) 02:50:42 ID:admin
ありがとう採用します

9952 :神奈いです ★:2025/01/26(日) 03:39:30 ID:admin
翌朝、オウドとドルミーナは伯爵家しか知らない抜け道を使って城を脱出した。
母である迷宮伯が堅苦しい護衛を置き去りにして迷宮や魔物狩りに行くときに使っていたルートである。

「お兄様とお出かけですわ!」
冒険用の革ドレスを身にまとい腰にレイピアを吊るし、ドルミーナ姫は意気揚々と声を上げた。
「危険があったらすぐに帰るからね?」
同じく革製の冒険者服に長剣を括り付けたオウドが妹を軽くたしなめる。

貴族たるもの、外出には家臣が大勢付き添うのが当然だ。
身の危険もあるし、そもそも従者の数で身分や権威を示す必要がある。

ただそのように護衛を大勢引き連れて領内を回ると家臣たちも身構える。
結局報告書のような外向きの状況しか見ることはできないだろう。

オウドは西大公の家を思い出す。家臣や領民たちはそれぞれ自分たちの考えで勝手に動くものだ。
その実態をきちんと掴まないと、西大公の家のように外面だけ取り繕ってグダグダな内面になってしまう。

と思って一人でこっそり出かけようと思ったところを、妹に捕まった。
一緒に連れて行かないと皆に言うと言い張られたので、今に至る。

まぁ、そもそも母である迷宮伯自身がたまに子供二人を連れて迷宮探索や魔物狩りの実地訓練をしていたこともあり、二人ともそれなりに経験済みである。
「いざとなったら一人で魔物でも狩って生きていくんだよ!」
何のいざを想定しているのかわからないが、元冒険者の母は子供をただの軟弱な貴族に育てるつもりはなさそうだった。

城の丘を裏道を通って降り、グリムホルン市の門番に領民手形を見せて通り抜けた。
市の門では治安維持や税収確保のため、手形がない余所者には身体検査や関税の徴収がある。
領主の権限で正式に偽造した領民手形なので簡単に通り抜けることができた。

「市場が立ってますわ!」
「うーん」

絶対に人出が減っている。
オウドが魔法学園へ留学に出る前は広場を露店が埋め尽くしていた。
そして冒険者から素材の買取をしたり。
冒険者に武具や魔道具、薬品を販売したり。
村々からは食料や日用品を持ち込んで売る農民。
また領外から来た商人が輸入品の織物や雑貨、珍しい香辛料や食材を取り扱ったりしていたはずだ。

今はあちこちに空き地ができ、人通りも減っている。
買い物をしようという冒険者も少ない。

「あら、昨年はもっと可愛いアクセサリが売ってたのですけど」
「お店減ってるよね」
ドルミーナも変化に気が付いたようだ。


オウドがあちこち訪ねて回ると、広場にいる領民たちも同じ意見のようだ。
「ああ、確かに最近は不景気で商人も減ってるよなぁ」
「冒険者たちも生活が苦しいみたいだぜ」
「流民どもが来ただろ、領主さまのおかげで生きのびたくせに簡単な仕事ばっかり選んで楽な生活してやがる」
「そうそう、まともに働きゃいいのに、サボってばっかだ」

なお、オウドはしばらく留学に出ていたし、ドルミーナも城にいることが多い。
二人とも一般の領民たちにはまだ顔が広まっていないので堂々と会話している。

流民が簡単な仕事ばかり選んでサボってるというのも気になる。
しかし、やはり迷宮伯領の主力は迷宮と冒険者だ。

オウドたちは角笛の迷宮に向かうことにした。

9953 :神奈いです ★:2025/01/26(日) 04:24:00 ID:admin
グリムホルン迷宮、正式名称を角笛の迷宮という。
グリムホルン市の市壁のすぐ外、山裾に洞窟がぽっかり口を開けている。

そして洞窟の口からは冷たい風が吹き出し、あたりにブオオンと角笛のような音が低く鳴り響いていた。
グリムホルン迷宮伯のパーティメンバーであった宮廷魔導士が調査したことがある。
その結果、迷宮と外の温度差により風の動きが発生しており、迷宮の複雑な構造と相まって音が鳴っているのだろうということだった。

そのおかげかどうか、迷宮の奥深くまで多少空気が行き届いて探索の助けとなっている。
他の迷宮は奥深く潜ると瘴気が満ち、空気浄化の護符がないと死んでしまうこともある。
しかし角笛の迷宮はそのような魔道具の支援がなくても潜れるため、比較的安価に挑戦できるのだ。

迷宮の奥深さだけでなく、探索の容易さも周辺領地から冒険者たちを引き付ける一因であった。

「冒険者登録がないと迷宮には入れないよ、登録しておいで」
「えー」

さぁ、様子を見に行こうと迷宮に入ろうとしたオウドとドルミーナを迷宮の門番が押しとどめた。
そんなの必要だったっけ、今まで来たときは……。

オウドが思い出すと、そもそも今までは母さんが来た瞬間に門番が平伏して通してくれていたので顔パスだった。

「登録が必要なんだ。これはやっぱり、迷宮の管理のためなんだろうか」
「当たり前だろ、余所者が大量に入って資源を荒らしたり、ならず者や盗賊が潜んで疲れ切った帰路の冒険者を襲って荷物を奪うとかあったら困るだろ。だからちゃんとギルドで管理してる」
「わかったよ、ありがとう!親切なお方!」

 ― ― ― ― ―

冒険者ギルドの受付は酒場も兼ねており、詰めている冒険者たちが武装したまま食事をとったり酒を飲んだりしている。
カウンターやテーブルに刀傷やヘコミ傷が見え、荒々しく騒々しい雰囲気が満ちていた。

そこに比較的新しい鎧に武具を吊り下げた若い男女が来たので一瞬その場の注目を集める。
しかし汚らしい帽子を目深にかぶっており、注目するものもなかったのですぐ忘れられた。

この時間でギルドに冒険者が大勢溜まっているということは、冒険者の数自体が減っているわけではないようだ。
だけど仕事に出ていないで座ってるだけに見えるのはなぜだろう。オウドは不思議に思った。

受付に行くと、領民手形で身元を確認された。
領外の人間でも登録はできるが、身元は確認するそうだ。

「それじゃあ名前と得意なスキルを確認するんだけどさ、字は書けるかい?」
「はい、ボクが」

酒場のカウンターのお姉さんが豊満な胸元を大きく空けた派手なドレスで登録書を示す。
オウドはあまりそちらを見ないように登録書を二人分書き上げた。

ドルミーナはずっと兄を見ているので、その様子を見て自分の胸元を見た。
むー、と不満そうな表情を浮かべている。

「ふん……おや」

お姉さんが小声になった。周囲が騒々しいのでそれだけで周りには聞こえない。
「魔法が使えるなら中級の仮登録になるよ。地下3階まで潜ってそこの素材を取ってこれたら本登録だ。二人共若いのにすごいねぇ」
と言い終えると、声のトーンを元に戻した。

なるほど、スキルを言いふらさないように気を使ってくれたんだ。
オウドはお姉さんに感謝した。

「じゃあ初級の冒険者登録証だ、無くすんじゃないよ」
ギルドの紋章が描かれた金属の札を2枚もらえた。
髪や目の色、身長、性別と名前が鉄ペンで彫り込んである。

さてと、初級でできる仕事はなんだろう。

薬草拾いや猛獣退治、迷宮素材の指定採取などが並んでいる中でオウドは仕事を選んだ。

9954 :神奈いです ★:2025/01/26(日) 05:24:13 ID:admin
「よぉ、登録終わったか。そこの看板に迷宮の地下1階と地下2階の地図があるから覚えてから行くんだぞ」

迷宮の門番はオウドとドルミーナに親切に助言してから中に入れた。

ぶおんという低く小さな音の響きと共に涼やかな風が中から噴き出している。
地下1階は多くの小部屋を有しているが、地下2階までの道は基本的には一本道である。
門番さんに聞くと、これは下の階の攻略に行きやすくするため、ギルドでそういう風にわざと作り替えたんだそうだ。


「さて、プチスライム掃除だ」
二人は担いできた木桶と箒を下した。支給品である。

いろいろ考えたが、妹を連れて危険な仕事をするのはどうかと思う。
人気の仕事を他の冒険者たちから奪って生活を脅かすのもまずいかもしれない。

よって、一番報酬が安く、人気のない仕事を選んでみた。
結構まだまだ空きがあるので他の冒険者に迷惑をかけたりしないだろう。

支給された松明に火をつけ、小部屋を一部屋一部屋回っていく。
地下1階の各小部屋には石材や木材、ガラクタなどが乱雑に置かれている。
倉庫に使われているんだそうだ。

その周りをじっくり見ていくと、拳ぐらいの小さなゼリー状の魔物がのそのそとうごめいていた。スライムだ。
床に生えたカビを食べて回っているようだ。

「じゃあ木桶を押さえておいて」
「はい、お兄様」
箒を使ってスライムを木桶に掃きこむ。

探索と討伐が完了している迷宮の地下1階にはほぼ危険はない。
ただ、スライムを放置すると巨大化していき退治が面倒になる。
だからギルドはこうやって初級未満の見習い冒険者などにスライム掃除を依頼している。

「桶一杯にするにはまだまだかかるね」
「次の部屋も見て回りましょう」

いつもは母さんに連れられて一瞬で飛ばす階層なので、見て回るだけで割と面白い。

「そこにいましたわー!」
「はっはっは!ボクの箒を食らえ!」
兄妹二人できゃわきゃわ騒ぎながら、スライムを掃き集めていく。

そうやって順番に進むと、少し大きな広間に出た。
静かな広間に木組みの架台と空樽が多数並んで放置されている。

「あー、これってひょっとしてワインの保管庫かな?」
「樽のシミもそんな色ですわ」

興味深く放置された木組みを見ていく。
たしかに気温も低いし、湿度や温度も一定に感じる。
ワインの保管庫には最適だと思うのだけど、なぜ使われてないのだろう……
と妹と話しながら歩いていると、樽の裏から声がした。

「おい、さっきからキャワキャワうるせえぞ」
「あ、先輩ですか。ごめんなさい、初心者でして……静かにします」
「……なんだ、新人か。分かればいいんだ」

見ると樽の裏で中年の冒険者が座り込んで休憩していた。
同じくスライム掃除に参加していると思うのだが、木桶は1/4も埋まっていない。

「経験豊富で知識の深い先輩にお伺いするのですが、ここはワイン蔵ですか?」
「なんだその言い方、よせやい知識なんてねえよ」
と言いつつ中年冒険者はまんざらでもなさそうだ。

「まぁ、教えてやらんこともないが」
「どうぞ、ボクらが集めたスライムです」

「気が利くじゃねえか」
さらに気を良くする先輩。
「この辺は討伐が終わって空間だけ空いててよ。で冷えててちょうどいいってんでワイン蔵に使われてたんだよ、熟成が進んで味が良くなるってんで一時期ビア樽ババアが力を入れててよ」
ビア樽ババアとはギルド長のお婆さんのあだ名だ。ひどいあだ名だとは思うがお婆さんも気に入っているので皆にそう呼ばせている。
コロコロと丸っこい身体で義手義足なのに素早くて強いのであだ名と見た目だけで油断すると大変な目にあうらしい。

しかしそうすると。
「なぜ放棄されたんでしょう?」

オウドの質問に中年冒険者が詰まらなさそうに言い捨てた。
「あ?考えてみろ。ここは行きかえりに冒険者がたくさん通るんだぞ。ワインなんかすぐなくなる」
「えー」

そういうことか。

「ほえ?」
妹にはよくわからないようだ。

飲まれちゃうんだよとオウドが言うと、ドルミーナは余計に混乱したようだ。
「おばあ様の大事なお酒なのに?勝手に?」
「そんなこと気にして冒険者なんてできねえだろ」

うわぁ。
お婆さんのお怒りが想像できるけど、それでも止められなかったんだろうな……。

と思っていたら、広場の隅で悲鳴がした。

「きゃああっ?!」

9955 :神奈いです ★:2025/01/26(日) 05:32:32 ID:admin
視点がぶれすぎや。三人称で書き直し

9956 :神奈いです ★:2025/01/26(日) 05:36:31 ID:admin
31話 妹と仲良く領地は不景気

https://kakuyomu.jp/works/16818093091603659446/episodes/16818093092847583322

9957 :名無しさん:2025/01/26(日) 06:07:43 ID:na5HxEwA0
簡単な仕事≒安い仕事 で、ノウハウもないから効率も悪くてサボって見えるのかな
そもそも専門性がある仕事はできないし信用もないからさせないと

>オウドがあちこち訪ねて回ると
訪問するなら合ってる
話を聞いて回るなら尋ねる
ここは尋ねるだと思う

9958 :神奈いです ★:2025/01/26(日) 06:09:40 ID:admin
ありがとう、修正します。

短期バイトで楽な仕事ばっかりやってるように見えてる。
実際はまともな仕事の働き口なんてない。

9959 :神奈いです ★:2025/01/26(日) 06:10:05 ID:admin
さらにいうと空腹で動きがのろいからやる気がないように見える。

9960 :神奈いです ★:2025/01/26(日) 06:12:26 ID:admin
もっとレビューが付かないかなぁー

9961 :名無しさん:2025/01/26(日) 06:17:21 ID:rKirxM0e0
ワイン蔵に護衛監視の人員を付けたりしなかったのかと思ったが
まあ事業が軌道に乗る前から、余計なコストを投入するのは勇気いるな

9962 :神奈いです ★:2025/01/26(日) 06:18:37 ID:admin
常時門番つけるとか相当プレミアがつかないと赤字だし、タダで使える人間がいないと

9963 :神奈いです ★:2025/01/26(日) 06:24:11 ID:admin
なろうのカネない若君が2回目のランキング入りでチャンスなんだ、もっと打ち上れー

9964 :名無しさん:2025/01/26(日) 06:40:24 ID:y+coxBLh0
まぁそもそも大不作なので流民に回す麦がたりてるかというと足りてねぇわな
現地民だって食うや食わずだろうし。で自分がひもじい思いしてるから領主さまが借金してまで助けた流民がなんかヘボいとムカつくわな

9965 :名無しさん:2025/01/26(日) 06:46:36 ID:rKirxM0e0
無難なのは「開墾した土地に住んで良いよ」って条件で森を開墾させる事
切り倒した木は建材や燃料になり必需品として売れるし

9966 :名無しさん:2025/01/26(日) 06:47:02 ID:y+coxBLh0
妹ちゃん、冒険者レベル100のママに育てられた割にはガサツさがなくて純朴でお姫様みたいだよね
ママも実はお姫様みたいなのに憧れあって娘ちゃんをそう育てたのかな
でもダンジョンに適応してるし冒険者やっても生きていけるような逞しさはもっと見たいね。迷宮伯の子なんだなぁみたいな。2人で虫を食うとか?

9967 :神奈いです ★:2025/01/26(日) 06:47:10 ID:admin
冒険者が仕事がないとき用の福祉で設定されているどぶ攫いとか薬草拾いとかを流民が一斉に冒険者登録して持ってってしまうんだ。

9968 :神奈いです ★:2025/01/26(日) 06:47:54 ID:admin
妹ちゃんは英雄のお兄様に似合うお姫様になろうとしているだけで、母様にはサバイバル訓練受けてるとかかな。

9969 :名無しさん:2025/01/26(日) 06:52:03 ID:y+coxBLh0
そうだねぇ。ウサギやら魔物やらを狩って捌いて他の冒険者の人達に上手いもんだなぁ。師匠は誰だ?よく仕込んだなぁって感心されるとか
2人とも冒険者として生きていける技術やバイタリティ受け継いでる描写あると「迷宮伯の子供」っぽくて良いよね

9970 :名無しさん:2025/01/26(日) 06:55:18 ID:y+coxBLh0
書いてて思ったけどこれ遊牧民の子が親にやらせらるのと一緒だな
夜に毛布と一緒に放り出されて星の位置を覚えさせられたり体に塩刷り込まれて皮膚を寒さに負けないよう強くしたり

9971 :神奈いです ★:2025/01/26(日) 07:39:32 ID:admin
僕は迷宮伯の嫡子であり、今は一介の初級冒険者オウド!
迷宮地下1階に沸いてるスライムを掃除するクエストをやっていたら、女の子の悲鳴が聞こえた。

「きゃああっ?!」

駆け付けると、ボロを必死に繕っただろう貧しそうな服装の少女が床にへたり込んでいる。
その隣には倒れた木桶とのろのろ這い出てくるプチスライム達。

そしてその子を数名の若い冒険者たちが取り囲んでいた。

「何がきゃあだよ、可愛いぶりっ子か?」
「目障りなんだよ、領主さまに頼ってばっかの流民のくせによぉ?」
「お、スライムが落ちてら」
「ちゃんと回収しねえとなぁ?」

若い冒険者たちはケラケラとあざ笑いつつ、倒れた木桶からスライムを掃き取り、自分の木桶にいれようとする。
見ていられないので声をかける。

「待ちたまえ!それはその子のだろう!」
「は?」

若い冒険者たちがこっちをにらんできた。
全員、同じ青色の金属製のプレートを首からぶら下げている。

ボクの冒険者登録証と同じ色。つまり全員初級冒険者だ。一通りの戦闘はできる。

「そのスライムをその子に返してあげたまえ」
「ああ?その流民が悪いんだろうがよ!」
「てめぇは何でいきなり出てきて何様だよ?!」

すっごい声を荒げて睨んでくる若い冒険者たち。
武具は古いけどあまり使い込まれた様子も傷もない、実戦経験は少なさそうだ。

「は?何様ってあなた達の嫡子様……もごっ」
はいはい、ボクの可愛いドルミーナはちょっと後ろにいようか。
こんなところで貴族ですなんて言ったって信じないだろうし意味がないよ。

まって、レイピア抜かないで。相手も武器抜いてないから?!
「……そんな?!」

必死に説得してなんとか後ろに下がってもらう。


「なんとかいえや!おおぉ?!」
さっきから大声で威嚇してるだけだね。

「ひっ?!」
でも貧乏そうな流民?の女の子は怯えちゃってる。

しゃがんで女の子の手を取って立ち上がらせる。
そしてかばうようにボクの後ろに移動させた。
「落ち着いて、この木桶は君のかな?」
「は……はい」

若い冒険者たちに振り向いて改めてお願いした。
「うん、じゃあやっぱり、スライムを返してあげて?」
「てめぇ、流民の肩を持つのかよ」
「そいつらは真剣に冒険者やるつもりはないんだぞ!」
「そうだ!さぼってばかりで働かないくせに、俺らの大事な仕事だけ奪っていくんだ!」

口々に言い募る若い冒険者たち。

「大事な仕事って、スライム掃除って見習い級用の人気のない仕事だよね?みんなは初級じゃないの?」
「初級用のいいクエストが最近ねえんだよ……って、てめぇも初級じゃねぇか!?」
「えー」
「えー、じゃねえだろバカにしてんのか!」
「失礼な!バカになんてしていないよ!その通りだと思った!」
「バカにしてるよな?!」

うーん、なんか怒らせてばかりだ。どうやって収めようか。
ボクの可憐なドルミーナが魔力高めてるからこのままだと攻撃魔法を撃ちかねないし……。

「落ち着いて、流民を非難してるけど、彼女はマジメにスライムを集めてたじゃないか。何が問題なんだい?」
「知らねえのかよ!素人か!」
「スライム掃除は仕事にあぶれた冒険者用にギルドが用意してるクエストなのに、流民どもがたくさん応募するせいで報酬が下げられたんだぞ!」
「初級に上がるつもりもないなら普通の仕事でマジメに働けよ!なんでずっと見習い級やってんだよ!嫌がらせだろうが!」

振り向くと、彼女の首には黄色い金属プレートが。
たしかあれば見習い級の冒険者証だ。

ボクは考える。彼らの言うことは彼らからすると真っ当なんだろうけど、何か変だ。

なんで人気のない安い仕事でマジメにやってるのに、普通の仕事でマジメに働けないのか?
ただの不真面目なら人気のない安い仕事でスライムを集めたりしない。
嫌がらせ?この貧乏そうな流民の女の子にそんな余裕があるのか?
つまり、普通の仕事なんてない?

そう、だってどこも不景気じゃないか。流民が普通の給料でたくさん働ける口があったらおかしい。

ボクは流民の少女に振り向いた。
「嫌がらせじゃないよね?他に仕事がないんだよね?」
「……?!」
流民の少女の痩せた顔に驚きの表情が広がる。丸い猫のような目が大きく見開かれた。

「は、はい。なんでわかるんですか……?」
「やっぱり」

若い冒険者たちに諭すように言う。
「彼女も他に選択肢がないんだ、だから仲良くみんなで仕事を頑張ろう」
「……いや、嫌がらせだね」
「俺らが嫌がってるから嫌がらせだよ!」

うわ、無茶苦茶言い出した。どうしよう。

若い冒険者たちはさらに言い募る。
「報酬を下げられたのも、人の仕事を取るのもそいつが悪い!そいつのせいだ」

え、それは違うよね?
「まって、報酬を下げたのも、この子に仕事を与えてるのも。ギルド長が決めたんじゃないの?」
「ん?」
「だったら文句を言うべきはギルド長に対してだ。この子をいじめるのはおかしい」
「……」

若い冒険者たちはポカンとして黙り込んだ。
よし、考えてくれてるみたい。

「さぁ、一緒にギルド長に文句を言いに行こう!ボクが一緒に行ってあげるから」
「なんでだよ?!」
「えー?」

良い解決法だと思ったんだけど。



「……何してんだ。冒険者同士の喧嘩はご法度だろ」
そこに声をかけてきた子がいる。

え、気配がしなかった?!

黒い冒険者用の革鎧をつけた小さな子が音もなくボクと若い冒険者たちの間に入り込んだ。

ギリっと音が聞こえるほど表情を変え、猛犬のような目つきでこちらを睨みつけてくる。
「ギルド長に逆らいたいのか?」

首には紅く染まった冒険者証。上級冒険者だ。

9972 :名無しさん:2025/01/26(日) 07:50:32 ID:y+coxBLh0
おー。かっこいい女の子だ
バストラのジュライみたいな斥候剣士かしら

9973 :神奈いです ★:2025/01/26(日) 08:04:11 ID:admin
「げ!?狂犬キニ!」
「あ、いや、キニ……さん!」

驚愕する若い冒険者たち。
小さい子なのに上級なんて偉いなぁ。名前も売れているみたいだ。
なんか雰囲気的には中性というか男女がよくわからない。声は可愛いのに。

と思ってその子の首元を見ると、冒険者キニ、女と書いてあった。女の子か。

若い冒険者たちは慌ててボクに話しかけてくる。
「な、なにもねえよ?な?アンちゃんよぉ?」

えっと。
「この人たちがギルド長の判断に文句があるって言ってたよ」
「言ってねえよ!?」
「言ったのはおめぇだろ?!」
「えー」

さんざん文句言ってたじゃないか。

「何を言い争って……あン!?」
キニさんがボクの顔をみて、ものすごく怪訝な顔をした。
なんだろう。骨と間違って石を食べちゃった子犬のような顔だ。

「おい、お前ら。さっさと行け」
「へ」

すごい嫌そうな表情をすると、若い冒険者たちに振り向いてシッシッと手で追い払う。

「行けや!死にたいのか!?」
「はいいいいいっ?!」

若い冒険者たちがバタバタと奥の通路のほうへ去っていく。

「お、おお……落ち着いたみたいだな」
「あ、先輩冒険者さん」

見ると松明を掲げて、ワイン蔵について教えてくれた中年冒険者さんがかけてきた。
なるほど、喧嘩が始まりそうだったから上級冒険者さんを呼んできてくれたんだ。

「ありがとう先輩!」
「お、おお……たまたまキニが居たから声かけたんだが、キニは足はええなホント」
「……オッサン。ご苦労だ。もう行っていい。そこの女もだ」

キニさんは不機嫌そうに中年冒険者さんと流民の少女を追い払おうとする。

「は、はい!……その、ありがとうございました!」
流民の少女はボクに深々と頭を下げた。
起き上がると何もなかったかのように屈託のない笑顔を浮かべ、何度も頭をさげながら去っていった。

中年冒険者さんはカチンときたようで。
「おい、一言ご苦労ぐらい言えや」
「ご苦労だ。さっさと行け!」
「……ったく」

ぶつくさ言いながら中年冒険者さんも別の通路から去っていった。

「で、だ」
「はい」

ボクたちだけになった。
キニさんは不審者を見つけた時の番犬のような、心底嫌そうな顔してこちらを振り向いた。

「何やってんですかぁ?迷宮伯閣下の息子様と娘様ぁ?」
「……ばれたか」

ボクらはギルド長のところに連行された。

9974 :神奈いです ★:2025/01/26(日) 08:09:14 ID:admin
キニさんは嫌いな食べ物を無理やり食わされた番犬のような、心底嫌そうな顔してこちらを振り向いた。

のほうがいいか

9975 :名無しさん:2025/01/26(日) 08:09:41 ID:y+coxBLh0

そりゃバレるよなw小さい頃から迷宮で訓練してるんだもの

9976 :神奈いです ★:2025/01/26(日) 08:12:51 ID:admin
上級冒険者にはバレる

9977 :名無しさん:2025/01/26(日) 08:16:08 ID:y+coxBLh0
日常的にじゃないけど上級が目にする階層で迷宮伯一家が訓練してたってことか
妹ちゃんはオウドくんが王都に行った後も上級冒険者と同じ階層でママと訓練してて実力的には上級だったりするのかな

9978 :神奈いです ★:2025/01/26(日) 08:17:03 ID:admin
寝る。9990行ったら誘導して埋めて

神奈いですの雑談スレ11
https://kanaides.sakura.ne.jp/test/read.cgi/kanabbs/1736435399/

9979 :名無しさん:2025/01/26(日) 08:24:55 ID:y+coxBLh0
おやすみなさい〜

9980 :名無しさん:2025/01/26(日) 08:35:58 ID:fvmO5tyO0
ニキと誤読したw

おやすみなさいー

9981 :名無しさん:2025/01/26(日) 08:40:43 ID:fvmO5tyO0
>「魔法が使えるなら中級の仮登録になるよ。地下3階まで潜ってそこの素材を取ってこれたら本登録だ。二人共若いのにすごいねぇ」
>「じゃあ初級の冒険者登録証だ、無くすんじゃないよ」

中級の仮登録で、初級というのがちょっと分かりにくいかな

>「魔法が使えるなら地下3階まで潜ってそこの素材を取ってこれたら中級登録できるよ。二人共若いのにすごいねぇ」

9982 :名無しさん:2025/01/26(日) 08:51:46 ID:tufcrBZq0
>初級に上がるつもりもないなら普通の仕事でマジメに働けよ!なんでずっと見習い級やってんだよ!嫌がらせだろうが!

摂取カロリーが足りなくて闘える体じゃ無いのかな?仲間に稼ぎを渡してるなら何時までも体が出来ないとか

9983 :名無しさん:2025/01/26(日) 10:08:04 ID:BCtBf1yO0
>>9980
これ割とデカい要素かも
ぱっと見で狂犬ニキに見えて一瞬舞台設定迷子気分を味わったわ・・・

9984 :神奈いです ★:2025/01/26(日) 10:24:00 ID:admin
レニに改名

9985 :名無しさん:2025/01/26(日) 11:09:49 ID:y+coxBLh0
じ、実はワイも初見ではニキと二度見したんや

9986 :名無しさん:2025/01/26(日) 11:15:23 ID:rKirxM0e0
兄貴分的な男性が存在が出て来たのかと思ったよね

9987 :名無しさん:2025/01/26(日) 11:20:02 ID:vvnTZgaE0
歌&音楽をテーマにしたネット小説を乱読していたのですが
文章での表現の仕方って色々あるんですね
ヒット作は作品の一番の見せ場だけあって歌のシーンだけ明らかに込められた熱量が違うというか滅茶苦茶手間暇かけて演出考えたんだろうなってのが伝わってくるというか
逆に埋もれてるような作品だと他のシーンとの熱量の違いが無いとか明らかに手抜きしてるなみたいな印象を受けてもうちょっと頑張りなよと思ったり…

9988 :神奈いです ★:2025/01/26(日) 11:20:43 ID:admin
他に査読ないですかー、割と大事な指摘あるので助かります。

9989 :名無しさん:2025/01/26(日) 11:21:05 ID:fvmO5tyO0
思ってること素直に言ったほうがいいという実例
実は自分だけじゃなかったという

9990 :名無しさん:2025/01/26(日) 11:26:58 ID:fvmO5tyO0
>「何やってんですかぁ?迷宮伯閣下の息子様と娘様ぁ?」
お坊ちゃま、お姫様ぁ?とかのほうがこんな場所あんたらの来る場所じゃない感があるような気がする

9991 :神奈いです ★:2025/01/26(日) 11:31:07 ID:admin
埋めておくれ

神奈いですの雑談スレ11
https://kanaides.sakura.ne.jp/test/read.cgi/kanabbs/1736435399/

9992 :名無しさん:2025/01/26(日) 11:48:12 ID:fvmO5tyO0
兄貴分といえば、村野先輩かっこよかった

9993 :神奈いです ★:2025/01/26(日) 11:52:07 ID:admin
埋め

9994 :名無しさん:2025/01/26(日) 11:55:25 ID:fvmO5tyO0


9995 :名無しさん:2025/01/26(日) 11:58:39 ID:tufcrBZq0


9996 :名無しさん:2025/01/26(日) 12:00:14 ID:rKirxM0e0


9997 :名無しさん:2025/01/26(日) 12:00:19 ID:5IrHL3Uj0
うめ

9998 :名無しさん:2025/01/26(日) 12:02:21 ID:vvnTZgaE0
埋め

9999 :名無しさん:2025/01/26(日) 12:04:15 ID:yYx7QRIb0


10000 :名無しさん:2025/01/26(日) 12:40:10 ID:vvnTZgaE0
>10000なら埋め

10001 :松田:kamisama
          ,.  -───- 、
        /  : : : : : : :.   \
        , ′ : : : : : : : : : : :.  \
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      ,′: : : ,,: ::, }: :.:|川ヽ: : 、 : : : !
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     l:|: ::〃j八,二レ{: :l '{:::::::}}::} }: : !
     |:|: ,″ハ坏i::::}' ∨  ヒ::_ノjノ'´: : ト、、 ここまでさね
     |:|/{{: '':ト弋ミソ      ,/.:}: : :| } }
      jノ 从{{从ヽ   _'_,  , ': :,': : ::レ'ノ
        リ: : :/>, ...____ '´{トr=、: /
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